いつかは枯れてしまうけど、

少しでもきれいに咲いていてほしい…

お花が好きな人なら、誰でもそう思うのではないでしょうか。

Karen（カレン）は屋根瓦と同じ素材で作られた「お花が長生きする花器」。

「時間を止める」

日常生活にそんな小さな魔法をかけるような商品を目指してつくりました。

古くから日本家屋の屋根瓦に多く使われるいぶし瓦。

焼きあげる最後の工程、無酸素状態でガスを入れることによって、表面に炭素の銀色被膜を形成させる製法です。

簡単に言うと、スモーク（燻す）することによって炭素を付着させます。

この炭素の力で水が清潔に保たれ、きれいな水をぐんぐん吸うことでお花が長生きするのです。

切り花が枯れてしまう原因、

そのひとつに「水」があります。

水中に繁殖した雑菌が茎に入り込んでしまうと、お花が水をうまく吸い上げることができなくなり、枯れてしまう原因に。

また雑菌が繁殖したまま放置すると、水が腐る原因にもなります。

そこで水を清潔に保つものを探した我々は、炭（炭素）に注目しました。

浄水や消臭に備長炭が使われているのを見たことはありませんか？

備長炭などの木炭には、無数の小さな孔（あな）が開いています。

この小さな孔が有害な有機物を吸着し、水をきれいする仕組みです。

もうひとつ、木炭にはミネラルも多く含まれています。

水に浸けておくと、このミネラルが溶け出すので健康にも良いと言われています。

そんな備長炭にインスパイアされ、表面に炭素をまとったいぶし瓦と同じ材質で花器をつくりました。

いぶし瓦の表面にも無数の小さな孔が空いていて、有害な有機物を吸着すると言われています。

新鮮な水をぐんぐん吸うので、きれいなお花が長生きする。

Karenなら毎日水を換える必要もないので、出張や長期間の旅行のときも安心。

「久しぶりに家に帰ってきたらお花が枯れていた・・・」

なんて悲しいシーンも、なくなるかもしれません。

※採水後、5日間経過した水道水で検査

今回そんな製品を実現してくれたのは、

日本三大瓦のひとつでもある三州瓦の老舗窯元の神仲さんです。

神仲は大正8年創業のに鬼瓦の工場として設立。

多くの文化財に使われる瓦の修復、製造を行っている神仲。

【絶対温度が美味しさの極み！料理を最適な温度に保つ「瓦のボウル」】

以前にも共同開発した『瓦のボウル』が、Makuakeで400％を超える達成率でご好評いただきました。

世の中には様々な色や形の花器があります。

色んな人からアイデアやアドバイスをもらいながら開発したKaren。

いくつものデザイン案の末にたどり着いたのは、飽きの来ないシンプルなデザインでした。

花器の役目ってなんだろう。

一番はやっぱり「お花を美しく見せること」ではないでしょうか。

主役のお花がせっかく長生きするのだから、お花の美しさを最大限に引き出すデザインにしたいと思ったのです。

いぶし特有の色味も、瓦ならではのザラっとした風合いや、それでいてどこか洗練された質感も、すべて可憐なお花の名脇役。

洋室はもちろん、もともと日本家屋に使われている素材なので、和風のインテリアとも相性抜群。

お仏壇やお墓などに飾れば、仏花も長持ちします。

Karenにはもうひとつ、時間にまつわるお話があります。

それは時間とともに製品の味わいが増すということ。

※指に植物油を塗って触れたもの

油分のついた手で触れると、表面に付着している炭素と反応して色が変化します。

実はこれもこだわりのひとつ。

同じ種類のお花でも一本ずつ表情は違います。

「Karenも使っていくうちにひとつひとつ違う表情になってほしい」

きっとその方が、みなさんにとっても思い入れがあるものになると思ったんです。

お花が長持ちするように末永く使ってほしい。

変化するたび、あなたの生活にどんどん馴染んでいくKarenを、ぜひお楽しみください。

【サイズ】

直径8.5×12cm

重さ：約300g

材質：磁器

【注意事項】

※ひとつひとつ手作りで制作しているため、大きさや色・質感の仕上がりには個体差があります。性能に大きな差はありませんので、手作りならではの個性としてお楽しみください。

※製品の効果は、飾る花によって差があります。あらかじめご了承ください。

※本製品に注いだ水は飲み水として使用しないでください。

※炭素が付着しているため、白い家具などに触れると汚れる可能性があります。

濡れた布巾などで拭うとすぐに取れますが、気なる場合はKarenに付属している説明書をコースターのように使っていただくと、汚れだけでなく蒸れも防ぐことができます。

瓦はもともと家を守るもの。

それが新たな可能性を見つけ、花を守るものに姿を変えました。

現在の瓦業界は、持ち家着工件数の減少や他屋根材の台頭により厳しい状況にあります。その中で瓦の良さを理解してもらえるよう活動しておられる神仲さんと共同でものづくりを始めるうちに、私はどんどん瓦の虜になりました。

何年か先、もしかしたら瓦が花器や食器として使われることが当たり前になっているかもしれません。

そして私は、そんな未来になればとても面白いと思うのです。

まずは、ここまで読んでいただいた皆様の日々の風景が、Karenの「小さな魔法」で彩られることを願っています。

企画ディレクション・責任者

株式会社アメイズプラス

西 綾太