皆さんは「南信州」をご存知ですか？南信州は長野県の南端地域の呼称です。南アルプスと中央アルプスに挟まれた山間の地域で、夏の木陰は涼しく（近年の猛暑は異常ですが）冬は雪の少ない住みやすいところです。信州と言えば、善光寺や上高地、軽井沢や松本城などが有名です。食べも物も「信州そば」や「おやき」が有名ですが、どれも比較的信州の北の方に集中していて、南信州を知らない方が大勢いると思います。しかし当地域にも美しい景色と、美味しい食材が沢山あります。

割烹安藤では以前から南信州地域の食材を活かした料理を提供してまいりました。

特に店がある豊丘村の松茸は有名で、シーズンには多くの方が松茸料理を食べに来てくださいます。また当店では平成28年にチョウザメの養殖を開始し、店内でチョウザメ料理の提供を始めました。令和2年にはオリジナルキャビアも完成させました。

ところがこのころから新型コロナウイルス感染症が蔓延し、折角の料理を味わっていただける機会が激減してしまいました。

そこで今回、全国の皆様に南信州産の自慢の商品を味わっていただければと、初めてECに取組むことにいたしました。

商品のご紹介

南信州産の松茸等を使った商品

当店の松茸は豊丘村と阿智村の山から店主が実際に収穫した南信州産です。特に豊丘村の松茸は有名で、村のふるさと納税の返礼品としても大人気です。

（豊丘村の松茸）

香茸（こうたけ）というキノコはご存知ですか？

香茸は強い香りと風味のするキノコで、中々採れないことから松茸より高い値段がつけられることもある高級キノコです。このキノコは松茸と植生が違うため、店主が南信州の別の山に分け入って採っています。

（香茸）

これらの高級キノコを使って次の商品を作りました。

松茸チーズ

南信州産の松茸とチーズを練り合わせて作りました。松茸の香りとチーズのうまみが重なり、お酒のおつまみとして絶品です。

香茸チーズ

南信州産の香茸とチーズを練り合わせて作りました。松茸とは違った香りがして、お酒が進むこと間違いない商品です。

いずれの商品も店主がひとつひとつ手作りで作るオリジナル商品です。

刺身用　蒸し松茸

この商品は笠が開く前の松茸（下の写真）のみで作るため、市場から入手するのは難しく、おそらく当店以外で「刺身用の蒸し松茸」を販売する店は少ないと思います。刺身としてそのまま食べてもおいしいく、寿司ネタの様にご飯に巻いて食べても絶品です。

松茸ご飯の素

松茸ご飯の素は、今後本格的に商品化に取り組みたいと考えている商品です。作り方は簡単！調味液・松茸・メモリまでの水を入れて炊飯器のスイッチを押すだけで、薫り高い本格的な松茸ご飯をご賞味いただけます。

松茸餃子

お手軽に松茸を楽しんでいただけるよう、松茸餃子を商品化してみました。安くても高級な餃子を是非ご自宅の食卓へ！

南信州産キャビア「天女のほほ笑み」

当店の生簀は阿智村の標高800ｍにあります。チョウザメはこの山深い高地の清らかな水で育てられています。そしてこの生簀で育ったチョウザメのキャビアを大鹿村の山塩のみで味付けしています。大鹿村も南信州地域の山間の村です。海から遠く離れた標高750mの高地から採れる山塩は粗塩でミネラル分が多く含まれ、塩辛さがきつくなく、ほんのり甘味すら感じます。

この２つの食材の絶妙なバランスで作り上げたのが当店のキャビア「天女のほほ笑み」（商標登録済）です。生キャビアなので塩辛くありません。山塩以外の味付けをしないため卵本来の味が楽しめ、色んなお酒や料理に合います。当店のキャビアは料理人である私が味を確かめながらひとつひとつ丁寧に手作りしています。

当店のキャビアの色は深緑です。粒も大きいものを販売しています。（若干の個体差があります）

ちなみにチョウザメの身や卵は飼育環境や水質で味が大きく異なるため、他のキャビアとの違いを明確にするため「天女のほほ笑み」（商標登録済）という名前を付けました。口に入れたとたん誰もが笑顔になれる商品をコンセプトにこの名称を考えました。

天女が舞い降りるようなロケーションで育ったチョウザメのキャビアは、口に入れたとたん笑顔になれる商品です。

この写真は阿智村にある当店の生簀です。現状生簀が狭いためチョウザメの飼育数が限られてしまいます。更に多くの皆様に当店のチョウザメやキャビアを食べていただけるよう、また観光客にも見学してもらえるスポットになるよう、今回の売上金を使って生簀の整備をしたいと考えています。

冬でもチョウザメの養殖は手が抜けません。１匹１匹を丁寧に育てることで、脂が乗ったチョウザメと粒の大きいキャビアが採れます。

料理の一例

以下は「割烹安藤」でお出ししている料理の一例です。ご紹介した松茸やキャビアを使った料理をお召し上がりいただけますので、是非一度お越しください。

写真はプロではなく店主が撮っています。美味しさが上手く伝われば幸いです。

チョウザメのスープと松茸のみの土瓶蒸し

信州黄金しゃものローストきのこクリームソース千切り松茸キャビア乗せ

冬瓜と鱧の冷製　うに・キャビア乗せ

チョウザメの炙り鮨　キャビア・フィンガーライム乗せ

チョウザメとキャビアの酢の物

実行者より

「割烹安藤」がある長野県下伊那郡豊丘村は松茸の産地です。以前から当店では松茸料理を売りにしてきましたが、地球温暖化の影響で将来的に地域の植生も変わってしまうのではないかと心配しています。そこで何か松茸に代わる新たな名物をと考え、2016年よりチョウザメの養殖を始めました。当時、地域でチョウザメの養殖をしていることろはどこにもなく全く手探りの状況で始めました。もちろん失敗は沢山してきましたが、自然と共有しながら何とか自己流で育てるノウハウを完成させました。今ではチョウザメ料理も当店の看板メニューになり、全国放送のTVにも出演させていただきました。

新型コロナウイルス感染症が蔓延していた頃、お客様がお店に来ていただけない分、ご家庭で食べていただける松茸商品や、チョウザメ・キャビア等の商品開発を進めて参りました。そして今回、満を持してマクアケに出品いたしました。

現在、松茸の採取、チョウザメの養殖、そして料理や商品の製造にいたるまで、店主が1人でやっています。天候が荒れれば養殖池が壊れてしまい、その度に池の修理をしています。今回マクアケを通じて皆様から応援していただいた資金は、養殖池の補修と拡大に使わせていただきたいと考えています。

南信州地域の高級食材で、皆様のご家庭の食卓が「ほほ笑み」であふれることを願います。