40年以上ものづくりをしている職人が、 1本1本手作業でつくる炙り釜

みなさんは「かっぽ酒」という飲み方を知っていますか？

かっぽとは「竹」のことです。焼酎などを青竹の筒に入れ、囲炉裏や焚き火で温めて飲むことを「かっぽ酒」といいます。

宮崎県高千穂町が発祥の地とされています。

もともと山で仕事をする際に、その場で青竹を切って湯呑代わりにお茶を沸かして飲んだことに始まるそうです。その他お酒を注ぐ時にカポカポという音が出るところからもかっぽ酒といわれています。現在は夜神楽などの神事で捧げたり、ふるまわれるようになっています。

竹を火で炙らないと飲めないかっぽ酒といわれる飲み方、「竹酒」をお手軽に飲めるようになりたい！そのような想いで、炙り釜を制作いたしました。

1本1本手作りで制作しております。

使い方について

炙り釜（かっぽ竹酒燗付器）はコンロの直火で燗付けでき、手軽にかっぽ酒を楽しめる筒状の釜になります。特許庁の実用新案登録製品（第3157489号）にもなっております。

アウトドア/野外での利用をお勧めしておりますが、屋内での利用も可能です。屋内利用の際は、ガスコンロでの利用を想定しており、重さは少し重いと感じますが、安定はしており、ガス台に乗せても転倒するものではありません。

オール電化でガスのないご家庭でも、固形燃料で大丈夫です。

①竹筒にお酒または焼酎を6分目程に入れたあと、炙り釜と共にカセットコンロにセット。

②着火後、竹筒から湯気がでたら飲み頃です。

※続けて使用される場合は、余熱により早く温まります。

※炙り釜は直火方式のため、消化後も余熱による火傷にはご注意ください。

※本体は出荷時に耐熱塗装仕上げのため、初めての使用の際は塗装表面の焼ける煙が出ますが、しばらくすると落ち着いてまいりますので、そのままご使用ください。

味の変化について

竹で燗をつけることで酒に竹の油やエキスが溶け込み、香り・うまみが加わったまろやかな風味になります。お酒が苦手な方でも、これなら飲めるという声をいただいております。炙り窯の中に入れる竹については、火にかける時間にもよりますが、だいたい３回程度で竹の成分は出きってしまいます。

通常、青竹を使った竹製のコップは、油を抜いて乾燥させた竹を使用しますが、本商品はその竹の成分自体をお酒になじませて楽しむ商品であるため、伐採した竹がそのままの成分でお客様の元に届く形となります。ただ、使用頻度にもよりますが竹の水分(油分)は徐々になくなりますので、「竹の成分を楽しめなくなる期限」は当然ありますが、コップとしては利用可能です。竹のコップは、冷蔵や冷凍保存することにより青竹の成分を逃がさず保存が可能です。

竹の賞味期限については、直接口に入れるものではないため、食品のような賞味期限はありません。

※竹筒と竹コップは自然素材のため、保管や乾燥の具合によっては変色・カビ・割れや反りが生じる場合がございますのでご了承ください。

仕様について

今回は大中小の３パターンを制作しました。

大：3.5ｋｇ、５ー６人分

中：3ｋｇ、３ー４人分

小：1.5ｋｇ、１ー２人分

竹の大きさにもよりますが、大体上記程度の人数分を想定ください。

開発に至った経緯

有限会社川野工作所の代表をしております、川野 泰雄です。普段は機械の部品をつくることをメインにしております。私は40年以上ものづくりに関わってきており、さまざまな巨大な施設の建設にも関わっておりました。

以前勤めていた会社では、「どう余暇を過ごすかが人生の豊かさを決める」ということを言われ、皆様のお酒を飲む時間が豊かになればという想いでかっぽ酒文化を広めることにも従事してきました。

そんな中、放置竹林の問題にもぶつかりました。宮崎に代々引き継がれるかっぽ酒文化を広めながら、放置竹林の問題も解決できると思い、仲間と竹林や伐採管理をしている団体もつくりました。今後もかっぽ酒文化を周知させると共に、竹林の問題や、ものづくり、宮崎の文化などもお伝えしていきたいと思います。

リターンについて

リターン品は全部で三種類になります。