芸術家が生み出す「着る、かおり」

香りは五感の中で最もダイレクトに、記憶と感情へ訴えかける情報として、広く知られています。けれども香りは、脳への伝達経路の特性から意識しにくく、生きる上であれば良いが無くてもいい要素になりがちです。

2018年4月ローンチ予定のブランド「IZUMI KAN」は、衣食住をテーマに「香り」を提案することで、 ' 香りは人生に必要不可欠な時間を生み出している 'ということを表現していきます。

そして、「IZUMI KAN」から発表されるプロダクト第一弾は「着る、かおり」。人は見えない服のように香りをまとっている、という価値観から生まれる香水が、アーティスト 和泉侃プロデュースのもと制作され、新しい概念の香りが誕生します。

新進気鋭の芸術家が発信する想いと、チャレンジを応援して頂けますと幸いです。

香り×音 「時間」を生み出すアーティスト

香りと音を中心とした表現で「感覚の蘇生」をテーマに取り組んでいる和泉侃（いずみかん）は、その場に生まれる時間を作品としているアーティストです。３歳から続けている作曲、様々なハイブランドでの空間アロマのデザインを経て、2015年より本格的に芸術家としての活動を開始。昨年はサントリーホール（東京・赤坂）の30周年記念事業の参加作品（共作：柳元美香氏）として抜擢され、同ホールでは前代未聞の五感をフル活用した総合芸術作品を満席の中で発表し、現在は日本の香り文化発祥の地・淡路島に主拠点を移して、日本の伝統的な香りや文化の発展へ 躍進を続けています。

作品「祝水」（2016）： http://izumi-kan.jp/archives/981

作品「鳳凰」（2017）： http://izumi-kan.jp/archives/1296

服を着るように、香りを着る。

脳の構造上、意識しにくい「香り（匂い）」は、無くても生きていける存在になりがちです。しかし、香り（匂い）は約0.2秒で痛覚より早く、記憶を司る海馬、感情を司る扁桃体にダイレクトに届いて訴えかけます。（参考：嗅脳/鳥居鎮夫 著）つまり、香りは人の印象を決定づけている、「見えない服」とも言えます。TPOに応じて服を選ぶように、色や空間、季節などに合わせた香りを選んで着ることで、「記憶に残る、本能的に素敵な人」になることができます。

ユニセックスで着回せる、こだわり抜かれた5つの香り

no.0 / ZERO

清らかな水を思わせる、みずみずしく洗練された香り。仏花としても使われる高野槙がキーエッセンス。シンプルでナチュラル、スタイリッシュで透明感のある印象を演出します。

まとった人に合わせて馴染む香りで、男女問わずどんな時間帯でも使いやすく仕上がっています。ジャンルは問いませんが、複雑なデザインよりも色味や柄がシンプルな服装を着るシーンにおすすめです。

no.0という名前の通り、透明感のある香りが心を原点にリセットしてくれます。

no.1 / SAKURA

桜をキーエッセンスにした、淡い華やぎとほのかな甘みが心地よい香り。上品で優しい、やわらかくてエアリー、ほんの奥に官能的な印象を演出します。

女性は、思わず幸せな気持ちになってしまう香りではないでしょうか。女性ならカジュアルからフォーマルまで、どんな時間帯でも。ピンク、レッド、パープルや白の系統などが合わせやすいです。

男性ならラグジュアリーなシーンやモード系の服装と合わせたり、ブラックで統一したファッションの時には、いつもとは少し違う上品なセクシーさ表現できます。

no.2 / WAKABA

新緑の若葉を思わせる、グリーンで鮮烈な香り。青森ヒバと、希少精油アフリカンブルーグラスがキーエッセンス。自由で開放的、ナチュラルなのに個性的でクリエイティブな印象を演出します。

ブルーやグリーン、白やグレー系統など、明るめのカラーであれば服装のジャンル、男女を問わず合わせられます。夕方以降は合わせ方が難しくなるので、日中に着ていただくのがおすすめです。

女性の場合は、普段まとっているのが甘い香りだと、いつもよりはボーイッシュに思われるかも知れませんが、キリッと気持ちを引き締めて臨みたい仕事モードや、クリエイティブな現場が多い方には特におすすめです。

no.3 / HANAYUZU

ゆずの花を思わせる、柑橘・山の葉・花が複雑に織り交ざる、奥ゆかしく深みのある香り。柚子と秋の七草、フジバカマがキーエッセンス。爽やかなのに温かい、気品があって奥ゆかしく、穏やかな印象を演出します。

男女を問わず合わせやすい香りで、暖色系かシンプルで色味のないカラーがオススメです。和〜モダンまで、落ち着いたデザインの方がより引き立ちます。

夜よりは昼間が使いやすく、季節によってですが、だいたい18時頃までを目安にしていただけると良いです。

no.4 / YUDACHI

夏の夕立を思わせる、ウェッティーで芳ばしいグリーンと、大地が薫る懐かしい香り。柚子とベチバーがキーエッセンス。ナチュラルでクラシック、ニュートラルで親しみやすく、安心感のある印象を演出します。

男女問わず、ブラウン調、暖色系や紺など、落ち着いたカラーに合わせやすい香りです。カジュアル〜フォーマルまで、どんなシーンにでも馴染んでくれます。15時以降〜22時頃を目安にまとっていただくのがオススメです。

童心に還るようなノスタルジックな香りなので、自分の気持ちを温めたい時にも活用できます。

スタンダードに着回せる5つの香りで、各々合わせやすいカラー、ファッション、時間帯を提案するのは、香水の世界では新しい価値観。どれも男女問わずジェンダレスで使いやすくも、まとう人によって別々のオリジナリティを引き出す、洗練された香りを目指しています。まるで、香りの中に空間があるかのように映像的な香りは、様々なハイブランドの香りを、空間の視点から考え抜いてきたからこそ、生まれる逸品です。

国産の希少天然香料が、香りのキーエッセンス

アーティスト 和泉侃の香りづくりの特徴とも言える、洗練された透明感やどこか懐かしさを感じさせる、日本らしい自然のニュアンス。それは、大量生産では使うことが難しい、国産の希少な天然香料をそれぞれの香りに、キーエッセンスとして調香することで表現が叶っています。高野槙やフジバカマなど、少量しか採取できない貴重な自然のめぐみを借りて独自の香りを生み出します。

本当の「適量」を考えた、無駄をなくすプロダクトデザイン

香水は、「使い切れないままインテリアになってしまう」、「つけすぎて香りがきつくなってしまう」というイメージはありませんか。IZUMI KANが提案するのは５ml瓶での香水のみで、１〜2ヶ月で使い切りやすい容量に絞りました。また、瓶底を指の爪でトンと叩くと（振っても出にくいドロッパーです。）、１滴ずつ手のひらに出せる設計にすることで、局所的に香りを飛散させずに、必要な量を自分の指のさじ加減で身にまとえるようにしました。また、その香りをつける所作の美しさまでを含めて、デザインされたプロダクトです。

リターンのご案内

サポーターの皆様には、５種類のリターンをご用意しています。今回は4月に発表される５つの香りを製造し、Makuake限定クーポン付きでお届けします。また、六本木ヒルズで開催予定のローンチイベントや、和泉侃本人による香りツアーなど、スペシャルなコースもご用意していますので、ぜひ詳細をご覧になってみてください。

アーティスト 和泉侃氏からのメッセージ

まだ短い人生ながら、香りの世界に出逢って自分自身の「生きる」という意味の定義が大きく変化したことをきっかけに、どうしたら人の中に「感じる」というプロセスが生まれるのかを考え、作品づくりに励んできました。

その中で私が行き着いたのは、どんな経験をするかではなく、どんな時間を記憶に刻むかというのが、今の答えです。

香りは、見えずして私を'自由に感じ、自分を表現できる場所 'へ誘ってくれた恩人で、私以外の沢山の人をも、そんな場所へ連れて行ってくれる存在だと確信しています。

プロダクトブランドを立ち上げるというのは、芸術家にとって一大決心ではありますが、マネジメント会社であるJapan Global Association（株）のサポートのお陰で、心を決めることができました。

私にしかできない、香りのクリエーションを出来るだけ多くの方に届けることで、誰かがより豊かで、幸せな人生を送るきっかけを生み出す、一つの選択肢になれれば嬉しいです。

その連鎖が、いつか世の中に美しい循環と平和を、わずかでも生み出してくれればという祈りを込めたブランドでもあります。

このプロジェクトを通してより多くの方々に私の想いを知って頂き、一人でも多くの方を笑顔にできるよう願っております。