タコを茹で続け百年。金楠水産(かねくすすいさん)四代目の樟(くす)と申します。

「タコで人を幸せにする」をモットーに「タコの美味しさ」を広める活動をしています。活動の皮切りとして、昨年獲ってから24時間以内に加工した「究極の茹でダコ」をお届けするクラウドファンディングを行いました。

百年蛸。百年タコを茹で続けた男たちの「究極の茹でタコ」を味わって欲しい

結果は、422％のオーバー達成。

購入いただいたお客様からも。

「タコ美味しすぎるよ！！」

「来年の7月まで待てない。」

「別の時期でまた作って欲しい。」

という声をいただきました。本当に、本当にありがとうございます。

しかし、まだまだタコの魅力は伝わりきってない。もっとタコの美味しさを伝えるのにはどうすればよいか、ずっと考えておりました。

注：茹でタコの気持ちを理解するために、特別な訓練と許可を得て、銭湯（小杉湯さん）にて撮影を行いました。

前回のタコで唯一心残りがあったとするならば、茹でてから皆様の元にお届けするまでにタイムラグがあったこと。

茹でダコが最も美味しい瞬間は、「茹でたて」です。熱湯により真紅に染まったタコを凍り水に浸し、キュッと身を引き締め、いただく。この瞬間こそ、まさにタコ体験の絶頂。

前回はタコの食感を「ぷりぷり」ではなく「ぷりっっぷりっっ」と表現しました。（「っっ」がキモです）

しかし、茹でたてのタコの食感は「サクップリッッッ...！」です。タコを噛んだ瞬間に皮がぴりっと破け、口の中で旨味が線香花火のようにはじけ飛びます。

なんとかして、この「サクップリッッッ...！」の瞬間を味わっていただきたい。

そのためには、「時間」を超えなければならない。

前回のクラファンから一年。ついにその答えが見つかりました。

それは、皆さんの手に百年の伝統技術を渡すことです。

今回のクラウドファンディングでは、鮮度抜群の「生のまま」のタコを真空パックでお届け！ 空けてすぐに食べられるように、下ごしらえは全部こちらでやっているので安心してください。

準備するのは、お湯と氷水だけ。

さらに、Makuake限定で、前回のクラファンでお届けした「究極の茹でダコ」もセットにしました。是非、味や食感の違いを感じてください。

使用するタコは、前回と同じく明石だこが最も美味しい７月のもの。明石だこ自体、7月から9月の間でしか獲れないのですが、その中でも厳選しちゃいました。。

あなたが茹でるタコは真空パックに入れて加熱するので、外に旨味が逃げず、旨味が閉じ込められたまま！！ ここが僕の茹でる「究極の茹でタコ」との大きな違いです！百年の味、超えちゃってください！！

最高の茹で上がりを実現していただくために、茹で方を詳細に記した説明書も同封します。機械では再現不可能な茹で上げの技をお伝えします。

美味しいだけでなく、タコには人を幸せにする魅力がいっぱいあります。

1，まずは、健康にいいこと。

言わずと知れたスーパーな栄養素「タウリン」が豊富なんです。

2，ダイエットや美容、筋肉にもいいんですね。

タコは高タンパク低脂質のため、食べれば食べるほど身体にいいすごい食材。綺麗になりたいあなたにも、細マッチョになりたいあなたにもオススメです。

3，それに、タコって実はいろんな料理に使えるんです。

居酒屋で食べるタコの唐揚げやみんな大好きたこ焼きだけでなく、酢の物や炊き込みご飯なんかにもオススメ。タコだけで一週間の作り置きができます。

前回、多くのご支援をいただいた金楠のタコ。そのおいしさの理由は、明石ダコならではの素材の旨味と、おいしさを突き詰めた百年の技術のコラボによって生まれています。

1，明石ダコはグルメ

金楠水産で加工している明石ダコは、明石海峡の『鹿ノ瀬（しかのせ）漁場』中心とした生まれも育ちも正真正銘の明石ダコ。『鹿ノ瀬（しかのせ）漁場』とは、いわばミシュランの三ツ星レストラン。良質なプランクトンや小エビ、小魚、カニなどとにかくタコにとって最高の食材がわんさかいます。茹でると赤々と色づくのも、栄養価の高い二枚貝を豊富に食べているからなんです。

2，明石ダコはアスリート

「鹿ノ瀬漁場」は流れの速い潮がぶつかり合う場所として有名です。荒潮の中でタコの足は鍛えられ、「明石のタコは立って歩く」と言われるほど筋肉質になります。明石ダコはタコ界のラグビー日本代表といっても過言ではありません。この筋肉が明石ダコならではの上質な歯ごたえを生み出しているのです。

こうして育ってきた最高の素材を、一子相伝で引き継いできた技術で加工をします。

1，ミネラルたっぷりの井戸水

塩もみで使う水は、ミネラルが豊富な硬水の井戸水。海産物独特の臭みをとって、食べやすくしています。日本では硬水がほとんど汲めないため、硬水を使っているのは全国でも金楠水産くらいと言われています。

2，粉砕塩で均等にメイクアップ

塩もみで使っているのは、塩の粒度が大小様々な岡山県産の粉砕塩。全て同じ粒度の塩を使うと、付け根と足先の味にばらつきが出てしまいます。粒度がバラバラの塩を使うことで、どこを食べても同じ味を実現しています。

3，塩を付ける作業は、時間がかかっても一匹一匹行う

タコに塩をつける塩漬け作業は、職人の手で一匹一匹丁寧に行っています。効率を考えれば、大量の塩水にいっぺんにタコをつけてしまう方が楽なんです。しかし、それでは塩の当たる範囲が異なるため、塩辛いタコや水分の抜けきっていないタコなど品質が異なってしまう。全てのタコを均等に美味しく仕上げたいという思いから、あえて非効率な方法をとっています。

リターンは、金楠で茹でたタコとあなたの手で茹でたタコの食べ比べセットです。百年の味を超えられたのか。是非、あなたの舌で確かめてみてください。

また、前回のクラウドファンディングで好評を博した4種のディップソース付きのセットもご用意しております。「海苔ワサビ」、「山椒マリネ」、「からし酢味噌」、「ハーブ塩」。

各種の味の違いをお楽しみください。

からし酢味噌

ヤマモ味噌醤油醸造元さんのヤマモ味噌と飯尾醸造さんの富士酢をブレンドしたオリジナル酢味噌。ヤマモ味噌と富士酢の旨味と香りが食欲を増進させてくれます。

海苔ワサビ

明石のりを白だしで炊き上げ、みじん切りにした生の本ワサビを混ぜ込みました。海苔とワサビの香りがタコとの相性抜群です。

山椒マリネ

cedric casanovaのオリーブオイルと橙の果汁の爽やかな香りが、タコを包みます。酸味の後からタコの甘みが追いついてきます。口の中での物語をお楽しみください。

ハーブ塩

藻塩にcedriccasanovaのオレガノとバジルを使った、香り高いハーブ塩。噛むたびにそれぞれのハーブの香りが混ざり合い、様々な表情を見せてくれます。

少し、真面目な話をさせてください。

「タコで人を幸せにする」

冒頭でも掲げた通り、これが僕の夢です。

ものごころついた時からタコに囲まれて育ち、鮮度抜群で旨味の凝縮された明石ダコを当たり前のように食べてきました。高校卒業後は築地に就職し、多くのバイヤーが明石ダコを買っていく様子を目にしてきました。

金楠水産に就職してからは、一子相伝の加工技術を身につけるため、寝ても覚めてもタコと向き合ってきました。

「美味しい茹でダコを作る」

ただそれだけを考えてきました。

そんな生活を送っていたある日。伊勢丹新宿の催事イベントに金楠水産が出店できることになったのです。初めての催事で多少の緊張もある中、一つ、また一つと通りすがりのお客さんがタコを手に取ってくださる様子を見ていました。

そんな折、一人のお客さんがカートを押しながら、これまでのお客さんと同じようにブースの前を横切るがてら、爪楊枝に刺さったタコを持ち上げました。

隣のお店に行くか行かないかのところで、タコを食べたお客さんが、ピタリと止まりました。すると、すーっと僕たちの前まで戻ってきたんです。「なんだろう」と思っていると、お客さんが目をキラキラさせながら言いました。

「こんな美味しくて、歯ごたえのあるタコ初めてです！」

これまで、バイヤーと向き合うことが多く、最終消費者となるお客さんの反応を直接観る機会が無かった自分にとって、新鮮な体験でした。

自分にとって、明石だこはご飯やパンと同じくらい普段から食べちゃってもいいもので、美味しいのが当たり前。

でも、その美味しさを知らない人が日本にはまだまだ沢山いる。美味しいモノを食べて幸せに感じない人はいないはず。であれば、自分が作っているタコを一人でも多くの人に届ければ、人を幸せにできるのではないか。

自分がなぜ美味しい茹でダコを作っているのか。その答えを、お客さんから教えられた気がしました。

普段皆さんが食べているタコの多くは海外産。輸出のために一度冷凍加工されています。冷凍加工すると、噛み切りやすいよう柔らかくなるのですが、水分が結晶化するため細胞を傷つけてしまい、旨味が落ちてしまうんです。多くの人はこの冷凍されたタコが味のスタンダードだと思っています。

でも、それは違うんです！

金楠水産のタコは、これまでタコが苦手だと思っていた人にこそ食べて欲しいと思っています。

それくらい味には自信があります。タコを食べる体験をアップデートしたい。そんな思いから、クラウドファンディングをスタートさせました。

「美味しいモノは糖と油で出来ている」なんて言われていますが、タコはヘルシーなのに美味しい食材。

美味しくて笑顔、健康になって笑顔。タコの消費量が増えれば、人はもっと幸せになる。

僕は、そう信じています。

是非、タコの新境地を味わってみてください。

注１：熱々のお風呂に入って、茹でられるタコの気持ちが、ちょっと理解できたような気がしている僕です。

注２：撮影に使ったタコは、この後スタッフがめちゃくちゃ美味しくいただきました。