金町は、東京都葛飾区の端に位置する街で、下町情緒が色濃く残る街でありながら、現在進行形で再開発が進んでおり、懐かしさと新しさが共存する街です。そんな魅力に惹かれ、ここ数年若い層が金町に移り住んでいます。

金町の魅力を体現したスポットの一つが「金町湯」です。

1943年から続く歴史ある銭湯が、2021年にリニューアルを果たしました。ペンキ絵やタイルは一新したものの、歴史を感じさせる宮造の外観や木製の格子天井は残しており、懐かしさと新しさを融合させたニューレトロ銭湯です。昔馴染みのお客さまだけでなく、金町外の銭湯好き、サウナ好きからも人気を集めています。

また、魅力的な個人飲食店が多いことも金町の特徴です。半世紀以上続く趣きあるお店もあれば、ここ数年で新たに開業したお店も多数あります。これらの店で食事を楽しみながら、お酒や食事を通じて、知らない人同士でも和気藹々と話せる、人と人の距離が近い下町の雰囲気が、金町の魅力です。

地元を代表するオリジナルのビールがあれば、

金町の人々の間で新たなコミュニケーションが生まれるきっかけとなるのでは。まだ金町の魅力を知らない人々が興味を持ってくれるのでは。

そんな想いから「金町ゴールデンラガー」の企画が始動しました。

金町の皆様に楽しんでいただくことはもちろん、このビールをきっかけに、金町を訪れる方が増えてくれることを願っています。

そのため、今回のプロジェクトでは、基本的には配送を行わず、金町にお越しいただいて、直接受け渡しをする、という形を取らせていただきました。

金町の魅力を伝えるマップも用意をする予定でおりますので、ビールの受け取りをきっかけに、是非、金町という街を体験していただきたいです。

このビール製造は一度限りのものではありません。むしろ継続的なプロジェクトとして、皆さんと共に創り上げていくものです。なので、飲んでくださった方々のフィードバックを真摯に受け止め、2代目、3代目の「金町ゴールデンラガー」製造に生かしていくつもりです。

「金町ゴールデンラガー」専用の醸造所を葛飾区金町に建設し、たくさんの方に「金町ゴールデンラガー」を飲んでもらえる、そんなビジョンを私たちは描いています。

この活動を通して、葛飾区金町の魅力を知ってもらえるようなブランドへ成長できるよう努めてまいります！

本プロジェクトは、その物語の「第1章」となります。

今回、応援してくださった方には、感謝を込めてMakuake限定のステッカーをリターンとしてご用意致します。

そのMakuake限定ステッカーをお持ちの方へ、今後特別なご案内ができるヒミツのコンテンツを現在計画中です。

これが「金町ゴールデンラガー」にとっての大きな一歩目です。皆様のご協力と応援をを心よりお待ちしております。

昨今、各地でクラフトビールが作られていますが、その多くがフルーティな"エール"ビールです。

一方で、「金町ゴールデンラガー」は渋くてキレのある辛口ラガービールとして生み出すことにしました。

下町情緒が残る金町の風情に最適なビールは何かを考え抜いた結果、辛口のラガービールに行きつきました。

醸造所のノウハウを活かし、加温機能を持つ水平貯蔵タンクで最適の温度まで加熱し大麦（モルト）に含まれるデンプンを糖に変えるという、イギリスで開発された糖化方法を採用。

「アルコール度数」は国内の一般的なビールと同じぐらいのABV 5％ですが、「苦味」の数値はIBU 25％と高めであり、しっかりとしたビールのキレと苦みが病みつきになるような味を目指します。

ABV：Alcohol By Volumeの略。アルコール度数を表す数値。
IBU：International Bitterness Units（国際苦味単位）の略。製造過程で使われるホップの量などから計算される「苦味」の数値。

無濾過のラガービールは、長期保存の難しさから、国内ではほとんど流通していません。しかし、欧州等ではむしろ無濾過ビールが大半であり、地元に根づきながら地産地消されています。その味わいは、他のラガービールとは一線を画すほど、深いコクとキレを併せ持ちます。個性的でありながら、料理の邪魔をしないこのビールは、きっと「金町」のお店でも楽しめるはずです。

本来、ビールは強い光にさらされると劣化が早まると言われており、流通しているほとんどのビールの瓶には色が付いています。しかし「金町ゴールデンラガー」は、無濾過製法のビールを一番美味しいタイミングで飲んで欲しいという想いから、あえて保存期間を延ばすことをしておりません。

"うまい酒は旅をしない"

酒は、造られたその土地で味わうのが一番美味しいという、村上春樹氏の言葉です。酒を運ぶ過程や気候の変化によって、味は変わってしまう。そして、その変化は単なる味覚の変化だけでなく、心理的にも影響を与えます。

金町を思い描いて生み出された「金町ゴールデンラガー」も同じです。

まるで内弁慶のように、地元で有名だけれど外には持ち出せない、どこか愛くるしいビールなのです。

金町という土地で味わうことが最も楽しめると信じているからこそ、金町に足を運んでいただき、「金町ゴールデンラガー」を心ゆくまで楽しんでほしいと思っています。

※今回のMakuakeでのリターン限定で、渋谷でも配布を予定しております。

ビールの製造過程では、麦芽の搾りかすが大量に発生します。

この搾りかすは、高い栄養価と、ほのかな麦の香りが残っていますが、そのほとんどが廃棄されてしまいます。

しかし、近年、この搾りかすを有効活用できないかと考えられ、堆肥にしたり、クッキーにしたり、世界各地の醸造所で、様々な取り組みがなされてきました。

そこで、本プロジェクトでは、金町湯とコラボをし、

「金町ゴールデンラガー」を製造した際に発生してしまう搾りかすを浴槽に入れた「ビール風呂」を作ることにしました。

さらに金町湯のご協力のもと、

“銭湯×サウナ×ビール”

が実現。ビール風呂とサウナあがりに「金町ゴールデンラガー」を味わえるリターンを用意しました。「金町ゴールデンラガー」と一緒に、世にも珍しい銭湯体験を、是非楽しんでみてください。

透明瓶という非効率的な容器を選択した理由は、もちろん、あえて劣化を早めたいからではありません。

ビールそのものの美しい"金"色を押し出し、「金町」という土地の名前を際立たせたかったからです。

非効率的であることを考慮した上でも、この「金町オリジナルのビールらしさ」を形にしたかったのです。

「金町ゴールデンラガー」は「瓶ラムネ」や「牛乳瓶」をモチーフとしております。

古き良き下町を彷彿させながらも、透明な瓶にビールを入れることで、今までに無い新たな魅力を生み出しました。

これは、再開発が進み、新たな時代を迎えながらも、昔ながらの下町情緒を大切にし続ける「金町」そのものを映し出しました。

この「金町ゴールデンラガー」が誕生するまでに多くの課題がありました。

下町の魅力を振り返り、受け入れてもらえる仕組みを考えたり。

事前にインスタグラムにてビールに関するアンケートを実施、時には商店街の飲食店を飲み歩きながらヒアリングを行ってきました。

日々、金町駅前のカフェやオンラインでメンバー同士打ち合わせを重ね、少しずつ課題を乗り越えてここまで実現することができました。

「ラガービールってどうやって作るんだろう。」

そんな中ご協力していただいたのは、東京新橋にある國澤麦酒さんでした。アート＆カルチャー発信基地である「Kunisawa Brewing」では、クラフトマンシップの精神のもと、至高のラガービールを作るための水平貯蔵タンクを搭載。「こだわりのラガービールを作りたい」という私たちの想いと意気投合しました。

品目：発泡酒

内容量原材料：麦芽(外国製造),ホップ,酵母/カラギナン

製造国：日本

賞味期限：製造日から4ヶ月

保存方法：要冷蔵（10度以下で保存してください）

ABV：5％

IBU：25％

・7月下旬：プロジェクト開始

・8月上旬：ビール製造開始

・10月上旬：ビール完成・配布開始

受け渡しについて

リターンは直接お渡しする形を予定しております。

理由は2つです。

1つ目は、金町に来るきっかけにしていただきたいという想いからです。受け渡し当日は、金町のお店等を紹介した金町マップをご用意致します。

2つ目は、できるだけコストを抑えることで、一人でも多くの方が手を伸ばしやすい価格設定とさせていただきました。金町ゴールデンラガーは、冷蔵保管を推奨しているため、配送を行う場合、割高なクール便となります。多くの方に楽しんでいただきたいという考えの元、配送料をカットしました。

受け渡しの場所と日時は、以下を予定しております。詳細が決まりましたら、活動レポートにてご連絡させていただきます。

・場所①：金町湯（東京都葛飾区金町5丁目14-9）

・場所②：NEWBASIC（東京都渋谷区東1-1-36 キタビルデンスB1

・日時：10月1日（日）・7日（土）・8日（日）のいずれか2日を予定

※本Makuakeプロジェクトでの購入に限り渋谷での配布を実施します

※金町湯のビール風呂も上記の日時で開催予定となります

※受け取りに来れない場合は配送も可能です。その場合、商品本体に加えて「【オプション】リターン配送」もご購入ください。

※金町ゴールデンラガーが含まれない「スタンダードセット（ビール無し）」は、上記オプション選択無しで、最初から配送となります

“金町おこし”

「金町を住みたい街 住み続けたい街にする」を目的に2023年に結成。金町在住・出身の30歳前後のメンバーで構成される。全員が、企画、デザイン、クラフトワーク等の創作活動経験を有しており、金町に新しい「面白い」を創り出すことをミッションとして活動。

メンバー（五十音順・左から）

武内賢太：デザイナー

中田祐之介：靴の人

古川峻輔：金町めぐり 中の人

山田新太郎：金町湯四代目