この度、MARUカホンにもよく合う、ウインドチャイムを開発しました。

突然ですが、日本の楽器人口はどれくらいか知っていますか？

政府統計e-Stat令和3年社会生活基本調査によればプロ・アマ合わして楽器を演奏している人は1割だそうです。

音楽鑑賞を趣味にしている人が5割いるのに対し、すごく少ない数字に感じます。

当社はMARUカホンを通じて音楽の世界で様々な活動をしておりますが、楽器人口の少なさは「恥ずかしさ」に原因があると感じています。

失敗したらどうしよう、下手な演奏を聞かせたくない・・・

そんな想いが日本人の音楽への道を閉ざす障壁になっていると思います。

「だったら、素人がすぐに綺麗な音が出せ、もっと鳴らしたくなる楽器を作ればいいじゃないか！！」

という想いが沸き立ち、今回のチャレンジを思いつきました。

ウインドチャイムといえば金属製がほとんどですが、今回磁器という素材を選びました。

磁器という素材を選んだ理由は2つあります。

一つは陶器市場が2007年より売上が半減している衰退産業だということです。

MARUカホンで国産木材を音楽市場に投入したときと同様に、日本の伝統技術で作られたものを新しいマーケットに投入したいと思いました。

そしてもう一つの理由が、金属の音が苦手という人もいるということです。

ほぼ金属のウインドチャイムしか店頭にない現状で、新しい選択肢ができたらと思い、企画して見ました。

磁器チャイムは金属製のウインドチャイムにはない存在感と心地よさを追求しました。

耳で聞くだけでなく、スペクトラム分析してみると、磁器だと特定の周波数が際立って高くなることがわかると思います。

1本1本のバーの音色がシンプルになることによって、透明感のある透き通ったおとになります。

プロモーション動画を見ていただくとわかると思いますが、澄んだ音で耳に優しい音に仕上がりました。

今回製作する磁器チャイムはTreeとTwinkleの2タイプになります。

Treeはいわゆるツリーチャイムの形状になります。使用方法はまったく同じです。

Treeタイプには230mm～92mmのバーを32本吊しました。さらにバーの間隔を20mmと一般的なものよりも広くし、広い音域と軽やかなサスティンで、味わいのある音色と軽やかなサスティンを両立しました。

Twinkleは「チリン」とワンポイントで使えるチャイムに仕立てました。

演奏はもちろん、朗読の効果音、リラクゼーションの現場などにも使えます。

TwinkleはLow（低音）・Middle（中音）・High（高音）の3種類を用意しました。

バーが長くなれば響きは豊かになり、短くなればより澄んだ音になります。

一つずつ鳴らしてもいいし、まとめて鳴らしてもおもしろい演奏ができます。

あえて数㎜程度の長さ違いのバーを組み合わせることで単調な音にならないようにしました。

磁器・焼き物というと「割れるんじゃないか」と不安に思う方も少なくないと思います。

音の追求だけでなく、楽器としての耐久性も実現するため、愛知県で明治から創業されている丸石陶業原料株式会社様に原料の配合から考えていただきました。

よって、手だけでなくビーターによる演奏もOK！

こちらはハンマーでの実験画像です。

【注意】あくまでテストですので、実際の使用ではこのような演奏はしないでください。

強度は磁器の中でも特に堅くしてありますが、実験の結果、

①金属などの角を当てる

②離したところから勢いをつけて当てる

③落下させる

④繰り返し同じ部分に強い力が加わる

上記のような場合に割れてしまうことがあります。

しかし、通常使用ではビーターで繰り返し使用しても問題無い強度になっています。

今回、バーを「せともの」という日本の伝統工芸で製作しているため、全体のテイストも和にこだわってみたいと思います。

竹の里である岡山県倉敷市真備の竹集成材を採用しました。

竹を何層にも重ね成型した板には木にはない独特な風合いがあります。

日本中で異常繁殖して困っている竹ですが、竹も楽器に使っていくことで環境問題に貢献できるようにしました。

今回の磁器チャイムは愛知県で打楽器奏者として活動しながら、せともので楽器を開発しているせともの打楽器開発 詩貴さんとコラボ開発しました。

磁器チャイムの音のコーディネートから演奏現場教育現場での試奏、愛知県瀬戸市内で協力してくれる企業の紹介と多岐にわたって協力してくれています。

【詩貴 プロフィール】

詩貴(マリンバ&せともの打楽器)

名古屋音楽大学打楽コース・マリンバ専攻卒業、同大学院修了。

大学主催コンサートに多数出演、マリンバ・コンチェルトのソリストを務める。

日本打楽器協会中部支部主催パーカッション・フェスティバルにてマリンバ・ソロによる新人代表演奏を行う。

2013年岐阜国際音楽コンクール第3位。

第26回名古屋演奏家育成塾コンサート奨励賞。これまでに打楽器を山口恭範、菅生知巳、マリンバを安倍圭子、栗原幸江、水野利香の各氏に師事。

その他、国内外の著名なアーティストによるマスタークラスを受講し共演も行う。

(公財)かすがい市民文化財団『若手音楽家支援事業』第1期登録アーティスト。

(公財)名古屋市文化振興事業団登録アーティスト。

現在は愛知県を拠点に演奏活動を行っている。

また、地元瀬戸市の『せともの』でいちから楽器を開発しプロモーションを行う団体『せとものFriends』を令和2年より立ち上げ会長を務めている。

陶土による『せとドラム』と磁土による『ポーセリンバ』を発案。せともの打楽器奏者としてNHK『さらさらサラダ』に出演。

瀬戸市支援事業『せともの打楽器開発・プロモーション事業』実施。令和3年度文化庁ARTS for the future!補助事業『せともの打楽器コンサート・シリーズ』企画出演。日本打楽器協会中部支部主催『NAGOYA PERCUSSION FESTIVAL 2022』ゲスト出演。中部打楽器協会会員。

日本マリンバ協会愛知支部会員。

スッキリと澄んだ音色の磁器チャイムはアコースティックな演奏によく合います。

ロックのライブ、クラシックのコンサート、学校での教育の中で試作をテストし、多くの共感と評価をいただきました。

開発に関しては、詩貴さんはじめ多くのプロの意見を取り入れるだけでなく、養護学校などの教育現場の方々やライブ配信のリスナーの感想やイメージを重視しながら作ってきました。

演奏だけでなく、教育、演劇や朗読、動画製作、リラクゼーションの場でも使用できるように仕上がりました。

2020年8月、MARUカホンの販売を機に音楽市場、教育市場、福祉市場で活動してきました。

プロミュージシャンに使用していただくことはもちろん、音楽初心者や音楽に苦手意識を持つ人にも演奏だけでなく教育・レクレーションで楽しんでいただいています。

音楽はもっと自由で良い、もっと自由であることを感じてほしい・・・

そんな想いでFeel so Freeというロゴも作りました。

しかし、まだまだ日本人特有の「恥ずかしさ」から楽器に触りたくない、人前で演奏したくないという人も多くいます。

そんな人の心理的障壁を取り除きたい・・・そんな想いでウインドチャイムの製作を企画しました。

ウインドチャイムはメロディもリズムも担当せず、綺麗な音色で演奏を華やかにする楽器です。

「音譜が読めない」とか「リズム感がない」という人でも気軽に演奏することができ、またその音色の美しさにテンションが上がるところが素晴らしいと思っています。

そんな中、愛知県でせとものを活用した楽器を開発している詩貴さんに出会い、せともの打楽器の素朴で柔らかい音色にひかれ、磁器で製作する相談を持ちかけました。

当社が生産する桶・樽も衰退産業ですが、陶器の業界も10年で半減したと言われる産業です。

詩貴さんの引き合わせで、厳しい経済環境で生き残る企業が、古い固定観念にとらわれずFeel so Freeという共通観念でつながり、異業種コラボが出来上がりました。

その想いが磁器チャイムを通して皆様にも伝わり、ありきたりな日々が自由で陽気な生活になるよう願っています。

磁器チャイムTree

サイズ：640×300×20mm

※一般的なウインドチャイムケースに収まるサイズです

重量：1.5kg

素材：フレーム 竹集成材

バー ：磁器

磁器チャイムTwinkle

・サイズ：高音 80×110×20mm

中音 80×160×20mm

低音 80×190×20mm

・重量：高音 0.2kg

中音 0.2kg

高音 0.2kg

素材：フレーム 竹集成材

バー ：磁器

【プロジェクト期間】

開始 2023年3月4日

終了 2023年5月8日

【納品時期】

早期納品 2023年4月7日～4月25日

通常納品開始 2023年7月3日～8月31日

磁器チャイムTree

早期納品割（20％OFF） 定価34,100円→27,280円

早割（15％OFF） 定価34,100円→28,985円

通常割（10％OFF） 定価34,100円→30,690円

磁器チャイムTwinkle（各種）

早期納品割（20％OFF） 定価（各）11,000円→8,800円

早割（15％OFF） 定価（各）11,000円→9,350円

通常割（10％OFF） 定価（各）11,000円→9,900円

集まった資金はリターンの製作に使わせていただきます。

また、Feel so Freeというコンセプトを基に、皆様に愛されるような新商品を開発していく為の費用に充てさせて頂きます。
現在も様々なアイテムの開発を進めておりますので、今後の展開にも是非ご期待ください！

立花容器ジョイフルジャーニープロジェクトは、休日にもっと自分をさらけ出してもらう企画・商品作りをしています。

スケジュールに追われたり、ルールに縛られたり、組織の中で自分を抑えたりと、現代社会の中で生きることは自分の感情や感性を抑えて暮らすことだと思います。そんな日常から逸脱した時間を休日には過ごしてほしい・・・そして、感性を磨くことが日常の生活をバージョンアップしてくれる・・・そんな人生を歩んでもらいたいと思っています。