はじめに

『次の、またその次の世代にも「おいしい」を伝えていきたい！』
オマール海老を食べた分だけ資源保全活動を支援できるプロジェクトです。カナダオマール海老の未来の資源を支えるハッチェリー（孵化場）の活動の応援をするなかで、多くの皆様に「サステイナブルシーフード」を楽しみながら理解を深めていただけます。
是非最後まで読んでいただけると幸いです。
皆様の暖かいご支援、心よりお待ちしております。

「EAT & SAVE」 オマール海老

東カナダのオマール海老（当地ではロブスター）は一部の地域を除き「MSC」 Marine Stewardship Council:海洋管理協議会 (→MSCについてはこちら)の認証を取得している持続可能な漁業で水揚げされるサステイナブルシーフードです。カナダ政府は、漁獲エリアを45分割し、決められた期間だけ漁獲するよう定めています。更に漁獲可能なサイズ規定、抱卵雌の漁獲禁止等、資源管理を厳重に行っています。

オマール海老漁獲エリアマップ

オマール海老のサイズを測る「ゲージ」、頭部の殻長を測る
年々漁獲可能サイズの下限が大きくなっている

「ゲージ」を使ったオマール海老の漁獲可否の選別。漁師が船の上で行う

オマール海老水揚げ量は年々増えており、50年前に比べ約5倍の約10万トンになっています。ここまま増え続けると管理や規制だけでは資源再生サイクルが追い付かないので注目されているのが、ハッチェリー（孵化場）です。

実はオマール海老の生態は未だ不明な点が多く、現代の技術を以てしても成体迄の完全な養殖ができません。全て天然ものなのです。その貴重な水産資源を後世に残し続けたいと考え活動をしている団体が運営している施設がハッチェリー。皆様からいただいた支援金の一部をこの施設並びに運営する団体へ寄付させていただきます。

「折角なら美味しく楽しく食べていただきたい」と考え、ご用意したリターンはプリップリ新食感のオマール海老。
解凍後、生の状態で殻からテール肉をスルっと引き抜ける なんとも言えない心地よさです。それを可能にするのが、HPP ハイプレッシャープロセッシング）加工。なんと世界一深いマリアナ海溝最深部(水深約10,900m)の水圧より高い超高圧処理を施しています。是非ご体感ください！

今日は俺が私が「オマール海老奉行」

料理は専門ではありませんが、思わず作ってみたい！と思うような調理例をご紹介します。

ご当地北米風①

· BBQテール with 快感すっぽ抜けテール
ご自宅のトースターやオーブンで焼くだけ。ガーリックバターとオマール海老の焼ける香りは食べる前から美味しいです。もちろんBBQでも楽しめます。

ご当地北米風②

・キャセロール with ジオラマオマール
一言で言うと北米風のグラタンです。
チーズとバター香り＋オマール海老の香ばしさ＝食欲が止まりません

揚げ物

· 特大海老フライ（オマールVer.） with 快感すっぽ抜けテール
大き過ぎてすみません・・・でも一度はやってみたいですよね。口の中いっぱいのサクップリッオマール海老。タルタルソースを添えて

冷菜

· オマール海老のパクチーたっぷりセビチェ with ジオラマオマール
魚介を使った南米スタイルのマリネです。
オマール海老の甘味とレモン・ライムの酸味、パクチーの香りがマリアージュ。
クラッカーを添えればパーティーフードに早変わり。

和風

· オマール海老しゃぶ with 快感すっぽ抜けテール
薄くスライスしたオマール海老のしゃぶしゃぶ。
お好みの火の通り具合で変わる甘みと食感をご堪能ください。
つけだれはタバスコ醤油がおススメです。

リターンについて

鮮度抜群のオマール海老のみを特殊加工（HPP）し、一切加熱をせず鮮度そのままパックし急速凍結。

HP快感すっぽ抜けテール
4-5ozのテールのみを厳選しました。
名称通りフォークを使って簡単に剥き身体験ができます。引っ張り抜く感触は何とも表現しがたい快感です。是非ご自身でご体感ください。
もちろん殻から取り出さずそのままでも調理いただけます。その場合、加熱後に引き抜くことは出来なくなりますが、殻にくっ付くことはありません。

HPジオラマオマール
Makuakeだけの特別企画、最もHPPの技術を感じていただける製品です。1.5lbsの大型オマール海老をまるごと1尾使いました。HPP後に部位ごとに分割し、急速凍結しました。こちらはぜひ生で剥き身をご体感ください。空き瓶を使って身だしをする脚部が特におススメです。テール部分は上記「快感すっぽ抜けテール」と同様にお使いいただく事も出来ます。

ハッチェリー(孵化場)とは？

語源 HATCHERY（孵化場）→HATCH=孵化する + ~(E)RY =~場所
類例 BREWERY（醸造所、ビール工場、ブルワリー）→BREW=醸造する + ~(E)RY=~場所

抱卵のオマール海老から卵を採取し、自然界で一番死亡率の高い孵化から生後4~6週までの間、陸上の生け簀の中で育て、海に還す資源保全活動をしている施設のことです。

自然界でのオマール海老は幼生期の生存率が非常に低く、更に成体になるまで長い月日がかかるのでこの活動を通し東カナダのオマール海老漁を支えてきました。本プロジェクトの支援先団体、HOMARUS INC.は2002年からこの活動を開始し、年々活動も幅を広げ、現在では1年間に約50万尾のオマール海老の稚魚を放流しています。成体迄の生存率は驚愕の40％です。（自然界では0.004％）。活動開始より今日まで約4百万尾のオマール海老の稚魚を東カナダの二十ヶ所で放流してきました。

ハッチェリーの必要性

オマール海老は卵から生まれます。メスが一度に約8,000~100,000個（サイズによる）の卵を抱えますが、市場に出回るサイズに成長できるのは50,000個の卵から僅か2尾と言われています。

大きな理由は二つあり、一つ目は幼生期の生存率が著しく低いことです。卵から孵化したばかりの幼生（約8㎜）は4~6週間は水面を漂うので、その期間は他の水中生物の格好の餌食です。その後、海底に潜り成長を続けるのですが、地面まで辿り着けるのは全体のたった1%だけです。二つ目は脱皮の途中で力尽きてしまうことです。一般的にカナダ産オマール海老が市場に出回るサイズまで成長するのに6~8年かかり、約25回もの脱皮を繰り返します。脱皮と言っても、表面の硬い殻だけでなく消化器系の内臓も一緒に脱ぎ変えるので、莫大な体力が必要になるためです。前者のリスクを軽減するためにハッチェリーの更なる技術開発が期待されています。

High Pressure Processing
ハイ・プレッシャー・プロセッシング (HPP)

食品加工工程中の菌を殺すために開発された技術です。19世紀終盤に超高圧が微生物に与える影響に関する実験が始まり、1996年に初めて商業用食品加工に使われました。
21世紀初頭、貝製品の生産工程でHPPを行った際に、偶発的に殻から貝柱が簡単に剝がれることを発見。その後、殻を剥きづらい甲殻類にも使われるようになったと言われております。今日水産食品では蟹や牡蠣、ムール貝等にも使われています。
オマール海老の場合、一級鮮度のものにしかできない加工で、数千気圧という超高圧加工で活締めし、一時的に身と殻の間に隙間を作るため簡単な身だしが可能となります。肉質を歯ざわりよい弾力食感に変え、更にオマール海老本来の甘みが増します。既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの加工を施したオマール海老は、使い勝手の良さから国内のレストランやホテル等で使われています。業界では人気の加工方法です。

オゾン水を使い更に衛生面に考慮

Shediac Lobster Shopの工場では、この製品を作る際オゾン水を使用しております。オゾンを含んだ水は、除菌・脱臭効果が高く、食品のみずみずしさを長持ちさせ、鮮度を保つ効果があります。人体に影響はありません。

スケジュール

12月下旬 リターン品の生産

1月1日 プロジェクト開始

1月中旬～下旬 リターン品の出荷

3月上旬～中旬 通関手続き・支援者様宅への郵送手配

3月下旬 全てのリターン品の配送完了

資金の使い道

このプロジェクトはAll in形式で取り組ませていただきます。
ご支援いただいた金額から原料費、製品加工費、輸送費、通関に関わる諸費用を除いた全額をHomarus Ecocentre（オマール エコセンター）と、同団体を運営しているHomarus Inc.（オマール インク）に寄付させて頂きます。

Homarus Inc.→東カナダ漁師組合が持続可能なオマール海老漁のために、資源保全活動をしている非営利団体。人工リーフの設置や稚魚の放流、資源調査に水質調査、代替エサの開発など多岐に渡る活動をしています。
http://www.homarus.org/ （英仏のみ）

Homarus Ecocentre→Homarus Inc.が運営する子供向けオマール海老の命が学べるふれあい施設の運営をしています。2022年6月にShediac市のランドマーク特大オマール海老像の近くへ移設予定です。
https://www.ecocentrehomarus.org （英仏のみ）

SHEDIAC LOBSTER SHOP社
~３世代に渡る伝統の継承~
シェディアック ロブスター ショップ

1946年初代ERNEST MAILLET(アーネスト マイエ)氏が観光の町SHEDIACで創業、漁船から食卓を綱ぐ新鮮な魚を提供する地元に愛された小さなSHOP。1952年から地元で水揚げされた新鮮なロブスターを加熱しすぐに食べれるReady-to-eat品の販売で親しまれてました。1958年に水産加工の認証を受け、剥き身の缶詰の生産を開始。モントリオールを中心に販路を広げました。
1967年2代目息子のHECTOR MAILLET (ヘクター マイエ)氏が入社したタイミングで株式会社となり、1978年に父アーネスト氏から会社を受け継ぎます。ボストン、ニューヨーク、フロリダなどアメリカへの輸出に販路を拡大しグローバル企業へと成長。
そして今日では、3代目孫のGILLES MAILLET (ジル マイエ)氏がCOO、弟SERGE MAILLET (サージ マイエ)氏が生産責任者を務めています。
工場の近代化を手掛け、世界各国の顧客の様々な要望に応える加工を可能とし日々アップデートをしています。北米全体、ヨーロッパ、アジアにその販路を広げ今も成長を続けています。創業者の地元愛と向上精神は脈々と受け継がれており、その感謝と尊敬の念は今でも会社名に「SHOP」を残し、店頭販売を継続していることが物語っています。 「SHEDIAC LOBSTER SHOP LTD.」

Shediac Lobster Shopのオマール海老製品はMSC認証（MSC-C-55029）のサステイナブルシーフードです。

ITO SEAFOODS社
イトウ シーフーズ

東カナダNova Scotia州にある水産貿易会社です。
1989年に前身のT.Ito Tradingを創業し、日本を中心に東カナダの様々なシーフードを輸出してきました。2016年創業者の引退を期にIto Seafoodへ事業を継承し、韓国・台湾などのアジア諸国へ事業を拡大しています。
メインアイテムは東カナダ代表するオマール海老。延べ30年以上に渡り、活や冷凍のオマール海老を日本に出荷し続けてきました。
2016年9月にMSC認証（MSC-C-55492）を取得して以来、サステイナブルシーフードの販売に尽力しています。
これからもより多くの皆様の食卓にオマール海老が並ぶよう頑張って参ります！

株式会社 海老正

輸入及び配送を担当してくださる弊社のお取引先様。支援購入いただいたオマール海老を皆様のご自宅へ宅急便にてお送りさせていただきます。

最後に

貴重なお時間をありがとうございました。少しでも多くの皆様にオマール海老の資源のこと、サステイナブルシーフードの尊さを伝えることができていれば嬉しいです。限りある水産資源を絶え間なく守っていくために微力ではありますが、尽力していきます。このプロジェクトが、一人でも多くの皆様と一緒にオマール海老の未来を考える機会になれば幸いです。ご支援よろしくお願いいたします。