日本における羊肉の自給率をご存知ですか？

牛や豚などの主要家畜と違い、国内で正確な統計すら存在しない特殊な「羊業界」、実は自給率は1％にも満たないといわれています。

石田めん羊牧場では、仔羊が生まれてから、肉として販売するまで、すべての工程を自分たちで行っています。

そしてその独特な販売ルートも、私たちが「羊飼い」という職業に魅せられた理由の1つ。

大切に育てた羊たちは、私たちの信頼する全国のシェフと直にコンタクトを取り、自信のあるものだけを確実に届けます。

顔の見える販売、直に声を聞くことのできる関係を大切にしています。

石田めん羊牧場では、羊1頭を余すことなく価値あるものとして商品化することを理念としています。

しかし、どうしても有効利用の難しい部位が「皮」。

羊を出荷する際の肉の副産物として、必ず1枚の皮が出てきます。

状態の良いものは、今回リターンとしてご用意している「ムートン」に加工していきますが、皮に付いている羊毛が高品質であるものに特化するため、商品として使えるものはほんの一部です。

ムートンにならない「皮」を何とか価値あるものにしたいという思いで、まずはこの「皮」を「革」に変化させ、ただでさえ希少な国産の羊の、その中でも最も利用し辛い「皮」から作った製品は、一体どれだけ価値のあるものに仕上がるのか。

こうなったらとことん時間と費用をかけて、作ってみたらどうだろう。

そこで誕生したのが今回の革製品です。

まず特記すべきはなめしの技術。

世界的なブランドも扱う、高い技術を誇る国内の工場でなめし加工を行っています。

ミモザアカシアの樹皮を精錬し、天然成分である植物タンニンを抽出してなめし剤として使用しているため、人や環境にも優しく、動物皮の魅力を最大限に引き出します。

「ラセッテーなめし革」
https://www.yamaguchi-sangyou.co.jp/russety-leather

手にすると思わず感嘆の声が漏れるほど、その手触りは抜群に柔らかく、手に吸い付くようにしなやかです。

革の加工を請け負って下さったのは、十勝の幕別町札内に工房を構える「Yoshida Leather Works」さん。

http://yoshida-l-w.petit.cc/

十勝を愛し、十勝の素材を最大限に魅せてくれる職人さんです。

このしなやかでキメの細かい手触りを何としても生かしたい！と完成したのが「くるくるバッグ」。

革なのに丸めて持ち歩ける手軽さ、というギャップが、革製品を身近に感じさせてくれます。

小さな1枚の羊の革からできるバッグはたった1個。

「皮」がこの状態に至るまで2か月以上という日数。

１つ１つ丁寧に仕上げていくため、大量生産はできません。

1枚の革から作れるたった1つのバッグの型紙を切り取った、その周りの貴重なスペースを利用して、シンプルでありながらも温かみのあるデザインの「名刺入れ」も誕生しました。

使えば使うほどに、優しく手に馴染みます。

※今回の革製品には、Yoshida Leather Worksさんのロゴの小さな焼き印が入ります。

今回のプロジェクトで制作できる革製品は、手作りのため数が限られています。

サポーターの皆様に、石田めん羊牧場を感じて頂ける自慢の商品を、革製品を含め7種類ご用意しました。

①【2,500円コース】石田めん羊牧場オリジナル注染手ぬぐい（2色セット）

石田めん羊牧場のロゴは「サウスダウン種」の特徴を最もあらわす四角いお尻の後ろ姿です。

健康な羊、美味しく仕上がった羊は、みな程よい四角形のお尻をしています。

ロゴを全面にあしらったオリジナル手ぬぐいは、細かい折り目でしなやかな肌触りの「岡」という生地を使用し、1枚ずつ職人さんの手仕事による「注染（ちゅうせん）」という染色方法を用いています。

他の染色方法では味わうことの出来ない独特の色合い、微妙なタッチや味のあるにじみがあります。

手ぬぐいの両端は切りっぱなしになっています。

端を縫わないので乾きが早く、汚れやホコリがたまらず衛生的で、高温多湿の日本の気候に合わせています。

新品の手ぬぐいは最初のうち両端からほつれますが、何度か洗ううちに落ち着き、端から1㎝程度で自然に止まります。

洗ってほつれたら、長く出た糸だけはさみで切ってお使い下さい。

また、色落ち防止のため、ご使用前に一度水洗いをおすすめします。

何度か洗っていくうち徐々に色が落ちますが、使い込んだ良い風合いが生まれます。

※2018年3月ごろ発送予定

②【8,500円コース】石田めん羊牧場の羊肉の加工品セット

ご家庭でお気軽に召し上がっていただけるように、羊肉のお惣菜をご用意しました（それぞれ約2人分です）。

【羊のトリッパ】130ｇ
丁寧に下処理した羊の第1胃～第4胃と羊肉のこま切れを使い、野菜とトマトで歯応えの残るように煮込みました。

【羊のドライカレ－】300ｇ
羊のミンチ肉と、アクセントに足寄産黒千石大豆をふんだんに使い、オリジナルのカレースパイスで仕上げました。

【羊のハンバーグ用パテ】300ｇ
贅沢な羊100％のハンバーグ用パテです。
お好きな形に整えて、焼くだけ！
トマトソースとの相性抜群です。

※2018年3月ごろ発送予定（冷凍便）

③【18,000円コース】先行販売！羊の革の名刺入れ（くろ）　先着15名さま

今回のプロジェクトの目玉の1つです。
石田めん羊牧場で育った羊の「皮」を「革」へと変化させ、十勝産の原材料にこだわる革職人の手によって、非常にしなやかな触り心地の名刺入れを製作します。
他の革では感じられない、独特の優しい手触りと、てのひらに馴染むしなやかさ。
この革から生まれる出会いは、先方とのコミュニケーションの第一歩として、必ずお役に立つはずです。

なめし加工に要する日数、たった1人の職人での製作のため、仕上がりまでお時間を頂戴する可能性があります。
発送時期が予定より遅れる場合は、個別にお知らせいたします。

【サイズ】7㎝×12㎝（約30枚の名刺を収納できます）

【カラー】くろ　※ステッチの色、紐の色は2種類からお選びください。

※2018年4月ごろ発送予定

③【18,000円コース】先行販売！羊の革の名刺入れ（あお）　先着15名さま

「あおバージョン」です。

画像で色をご確認ください。

【サイズ】7㎝×12㎝（約30枚の名刺を収納できます）

【カラー】あお　※ステッチの色、紐の色は2種類からお選びください。

※2018年4月ごろ発送予定

⑤【31,250円コース】ラムのムートン（1匹もの）

石田めん羊牧場で育ったラム（生後1歳未満の羊）の皮の、さらに良い状態のものだけを選抜して、手触り抜群のムートンに仕上げました。

羊の皮本来の持つ風合いを残して、漂白・着色はしておりません。
大きさ、形、毛の長さ、色合い等、1枚1枚多少の違いがあります。
（稀に茶色い柄が混じる場合がありますが、羊の個性としてご理解ください）
暖かいというイメージのムートンですが、実は非常に通気性に優れており、1年中利用可能な優れた天然素材のため、季節を問わずお使いいただけます。
インテリア以外にも、ベビー用、介護用品（床ずれ防止）としても活躍します。肌に有害な物質は一切使用していませんので、安心してお使いいただけます。

夏は涼しく冬は暖かい、天然素材の持つ不思議な魅力を、是非ご自身で実感してください。

---お手入れ方法---

市販のムートン専用ブラシもありますが、ホームセンターで入手可能なペット用ブラシでもお手入れ可能です。

定期的に陰干しをし、ブラシで毛並みを整えて空気を通してください。

使用するにつれて毛並みが倒れていきますが、ブラッシングすることで蘇ります。

軽い汚れ程度であれば、硬く絞ったふきんで叩くように汚れを取ってください。

【サイズ】長さ約90㎝～100㎝
 

⑥【58,000円コース】羊の革のくるくるバッグ（くろ）　先着8名さま

こちらがプロジェクトの目玉の2つ目となる商品です。

小さな羊皮1枚からできるバッグはたった1つ、それだけでも相当な希少価値があります。

通常、革のバッグは重厚感、存在感のあるものが多いですが、そこを敢えて裏切り、柔らかな羊皮ならではの、くるくると畳めるサブバッグに仕上げます。

手にした人にしか分からない最高のしなやかさ、1つ1つ羊の個性が出て、質感や色合いも2つと同じものはありません。

普段のバッグにそっと忍ばせたり、トランクに入れて一緒に旅に連れて行きたくなります。

※なめし加工に要する日数、たった1人の職人での製作のため、仕上がりまでお時間を頂戴する可能性があります。

発送時期が予定より遅れる場合は、個別にお知らせいたします。

【サイズ】横30㎝×縦31㎝（持ち手部分含めて縦45㎝）、マチ7㎝、持ち手長さ45㎝、持ち手幅5㎝

【カラー】くろ

※2018年4月ごろ発送予定

⑦【58,000円コース】羊の革のくるくるバッグ（あお）　先着7名さま

旅に連れて行きたいくるくるバッグ、あおバージョンです。

画像で色をご確認ください。

【サイズ】横30㎝×縦31㎝（持ち手部分含めて縦45㎝）、マチ7㎝、持ち手長さ45㎝、持ち手幅5㎝

【カラー】あお

※2018年4月ごろ発送予定

⑦【135,000円コース】羊毛100％布団　シングル（掛け・敷セット）

当牧場産羊毛100%使用、時間と手間のかかった非常に貴重な職人手作りの羊毛布団シングル掛・敷セットです。

羊は1年に1度必ず毛刈りを行う必要があり、当牧場では春から夏にかけて次々と羊を丸裸にしていきます。

1頭毛刈りするのに要する時間は2分程度。

なるべく羊と人に負担が少ないよう、素早く細心の注意を払って刈り上げます。

刈った直後の羊毛は、すぐさま広げて状態を確認し、大きなゴミや汚れを除いた後、用途別に保管します。

布団の綿用として集めた羊毛は、専門の工場で洗浄後、十勝の布団工場において職人さんの手作業で一組の布団に仕上がっていきます。

羊毛には繊維の表面にウロコがあり、独特な捲縮(クリンプ)があるため、他の繊維に比べて吸湿性・発散性に優れています。

外の湿度に合わせて自ら吸湿発散作用を繰り返すので、いつでもサラッとした快適さを保ちます。

敷き布団の材質として、羊毛が最も優れているのはこのためです。

羊毛布団は重たいというイメージがありますが、他の繊維の布団と同じように厚くすると、値段的に高くなり、朝晩の取り扱い時の負担が増します。

そこで、当牧場の布団には新タイプの敷布団用芯材(フォームエース)を使用しています。

一列おきに交互に並んだ凸部の反発力が正しい寝姿勢を保ち、この凹凸構造により指圧効果が得られます。

従来のポリエステル硬綿と比較すると実に40％も軽くなり、クッション性、保温性、緩衝性に優れています。

そのため、フローリングや床に直接敷いてもじとじとしません。

毛刈り直後の状態から最終的に布団になるまでに、すべての行程を経ておよそ3割まで目減りするため、この布団1組に使用する羊毛は、なんと約10頭分！

10頭の羊たちと共に心地良い時間をお過ごしください。

【内容】
掛け布団：無地
シングル幅155×縦200cm
中綿(石田めん羊牧場産ウール100%・約3kg)
側生地(綿100%)
敷布団：無地
シングル幅100×200cm
中綿(石田めん羊牧場産ウール100%・約3kg)
ポリエステル(フォームエース100%・約0.7kg)
側生地(綿100%)
 

※2018年4月ごろ発送予定（2梱包で発送）

「石田めん羊牧場」は、山口県出身の石田直久、滋賀県出身の石田美希の2人で、2001年新規就農で始めた高品質のラム肉生産を目的とした羊の牧場です。
羊肉の王様と称される「サウスダウン種」を主体に、オリジナルの羊肉ブランドの確立を目指しています。

北海道の帯広畜産大学で畜産学を学ぶなかで、いつのまにか羊に憑りつかれ、運命に流されるがままに羊飼いの道へ。

就農当初は、羊飼いという特殊な職業を地域の方に理解してもらうことに非常に苦労し、土地探しから大きな壁が立ちはだかり、その後も呆れるほど沢山の苦難の嵐、いつのまにか逆境にやたら強い変人夫婦に成長しました。

20頭の羊と、たった２haの土地、雨漏りが日常のオンボロ小屋で始まった羊飼いとしての生活は、有り難いことに徐々に周りの方々のバックアップを受け、土地や頭数の拡大、販路の開拓、自ら加工所を持ち内臓の処理・枝肉の保管・個人のお客様への柔軟な販売の実現、毛や革の活用、町内で直営レストラン開業、羊乳部門を立ち上げて「しあわせチーズ工房」とのコラボで国内でも大変珍しい羊のチーズの販売…と、面白いと思ったことに次々挑戦させて頂き、今に至ります。

2017年秋には、「消費者の目線で優れた第1次産業の生産者を応援する」というコンセプトで2004年に始まった「コープさっぽろ農業賞」において、第10回農業賞「特別賞」を頂きました。

ここ1～2年は、足寄町内で若手農業者らで立ち上げた「あしおこし隊」としての活動で、中学3年生対象の足寄町食材を使用したフルコースランチ、道路を封鎖してビアガーデン、有名シェフを招きフルコースディナーの開催等、自分たちも楽しめる町おこしにも取り組んでいます。

石田めん羊牧場

〒089-3731　北海道足寄郡足寄町中矢7-1

0156-25-6150

http://www.ishida-sheep-farm.com/