足袋といえば、真っ白な足袋を思い浮かべるでしょう。
あなたは、最後にいつ足袋を履いたでしょうか？

七五三、成人式、結婚式、、などでしょうか。

つまり、特別な時以外あまり履く機会がないものと足袋はなってしまいました。
それゆえ、足袋屋の数も両手で数えられるほどに減少。

このような現状がある中で我々は、
【足袋の固定概念を覆したい。】
【足袋を世界に誇るプロダクトへと進化。】
という思いからショートタビという製品を確立させました。

ショートタビは、本来の足袋とは大きく履き方が異なります。
私服に合わせて履く足袋がコンセプト。
つまりは「伝統×モダン」、伝統技法を踏襲しつつオシャレに機能的。
本来サンダルは夏場に履く物ですが、
ショートタビは秋口にもサンダルと合わせていただける新しいスタイルを楽しんでいただけます。

元来足袋は、和装に合わせて履くもの。カラーも白、黒、紺が主流でありました。
今回は新作カラーとして7色ご用意いたしました。

また、従来の留め具である「こはぜ」を無くしゴム口を採用したので、気軽に足袋を履くことができます。

【ファッション性ついて】
ショートタビを用いたファッションスタイルは十人十色。
普段のファッションにアクセントをプラス。
雪駄、サンダルなどに合わせるとより機能を発揮することができます。

【生地について(表地)】
足袋は縫物。靴下は編み物です。つまり、作りや素材が大きく異なります。
足袋は、5つのパーツで構成されています。
そのすべてが綿100%。
肌にやさしい素材感です。独特なサラサラ感が特徴的。

【足袋屋の本格製法】
新しいカタチの足袋とはいえ、製法は本格そのもの。

この道10年以上の足袋職人が1足1足丁寧に縫製しています。

ショートタビの縫製は全13工程。全ての工程にそれぞれ職人がいます。

特に重要な工程が「爪縫い」という10工程目です。

爪縫いは100年以上使用しているドイツ八方ミシンで縫製。

左手で足袋を動かし、右手でイセの調整、足踏みペダルで針をすすめるという複雑さ。

サイズによって縫い方が変わってくるので、ここが職人の腕のみせどころ。

職人の腕の良し悪しで、履きごごちも大きく左右されます。

【生地について(裏地)】
足袋底(裏地)は、足袋特有の素材。こちらも同様に綿100％
草履や雪駄などサンダルと共に履くために作られた設計。

その為、丈夫で歩行性に優れています。
また、黒色なので汚れも目立ちません。

【汗吸収ついて】
足袋って案外蒸れにくいのです。
裏生地は綿素材なので蒸れにくい。汗をかいたら生地が吸収してくれます。

サンダルを直ばきするよりも、足袋を履いていればサンダルが傷みにくい。

汗は足袋が吸ってくれるので、汗シミも気になりません。

【快適性ついて】
靴下を毎日履かれている、現代の皆様。

はじめて足袋を履く時、少し違和感があるかもしれません。
なぜなら、足袋は靴下に比べてしっかりしています。

足にシャツを着せているような感覚です。
しかし、この感覚が癖になるのです。

窮屈すぎず、緩すぎない絶妙な履き心地にあなたは夢中になってしまうでしょう。

【伝統について】
イサミタビは明治40年創業。
足袋屋として創業し、現在に至るまで国内で縫製し続けています。

時代によって縫製できる製品を増やしてきました。戦時中には軍服、戦後は学生服、高度経済成長期には靴下やこども服など。

令和時代になり、我々はルーツである足袋をもう一度見直しました。
日本伝統の誇れる足袋ブランドを目指しております。

【職人について】
高い技術力を誇る20～70代までの足袋師が20名ほど在籍。
1足1足手作業で丁寧にお作りしています。

【メイドインジャパンついて】
弊社は、日本製であることに拘り続けています。
600年以上続く足袋文化に誇りをもち、我々日本人が履く足袋を我々の手で作り続けています。

また、明治40年から途絶えることのない技術力を若い代に伝え続けることで
ジャパンクオリティー製品を作り続けることができるのです。

【工場ついて】
創業当初から現在まで、埼玉県行田市で生地の裁断からパッケージになるまで

全工程一貫して自社工場で生産をしております。

トレンドのOOFOSなど合わせていただくのもおすすめです！
ショートタビで合わせれば秋口でも楽しんでいただけます。

【和装スタイルついて】
ショートタビは、普段の装いにも合う足袋をコンセプトに掲げていますが
もちろん、和の服装にも合うこと間違いありません。

カジュアルな半纏シャツやワイドパンツに合わせると恰好良いです◎

①従来の足袋の良さと、ショートタビの良さ。

元来、足袋は武士文化のもの。騎馬戦から地上戦へ変わると同時に生まれた履物でした。また、足袋はくるぶしまで高さがあり、こはぜという留め具で足首をしっかり固定します。その為、歩行性に優れており長時間着用しても疲れにくいことが特徴です。

それに対してショートタビは。気軽に履ける点が利点です。

ゴム口を採用しているため着脱が容易。くるぶしより下の設計のためデザインとしても足袋独特の野暮ったさを払拭しています。そのため、和装ならびに普段の服装にも取り入れることができるものです。

②靴下と足袋の違い

前提として靴下は編み物、足袋は織物(縫物)となります。つまり、製法とパフォーマンスが全く異なるものです。

a.製法の違い

靴下は、一本の糸で編み上げますが
足袋は、全3種類5枚のパーツを組み合わせて立体的に縫い合わせます。

最も小さいサイズで14cm、最も大きいサイズで32cmで縫製方法が異なり、
足袋の金型約30種によっても変わってきます。また、生地がレースのような薄物から刺し子のように厚物に至るまで、さまざまな生地の厚さによっても縫製方法が異なってくるのです。その為、完全な自動化は難しく足袋師の技術や経験によって製品へと仕立てることができるのです。

b.パフォーマンスの違い

パフォーマンスとは、靴下や足袋を履いたときに足の力がどう伝わるのかを表しています。
まず、靴下は編物のため横にも縦にも斜めにも伸びることが特徴です。
対して足袋は織物の生地を縫い合わせているので伸びにくいです。
ここまで聞くと、靴下の方が優れているように聞こえますが、雪駄やサンダルの履物をはいたときには歩行性が大きくことなります。
靴は全体が囲われているので力の伝わりが地面に直接伝わりますが、雪駄やサンダルは支えが鼻緒しかないため力の作用点が指の股に集中してしまいます。
仮に靴下で鼻緒のついた履物に合わせた場合、生地が伸びるため力が履物に伝わりにくいので、滑ってしまったり擦って歩くような感覚になりがちです。
足袋の場合は生地が伸びにくく、足の力を歩行に集中させやすい傾向にあります。
その為、雪駄やサンダルには靴下より足袋のほうが合わせるのに優れており、パフォーマンスにも優れていると言えます。
※弊社の個人的な見解です。

【注意したい足袋のあれこれ】

①底地について

雲才という高級な底地を使用していますので最初は新品ですのでツルツルしています。特にフローリングでは滑ります。まずは履き続けてください。どんどん、足の形状に底地も合ってきて、滑らなくなります。タビを育てていくイメージです。

②選択方法
・洗濯はネットに入れて！裏返しで洗うと、色褪せずらいです。
・干すときは裏返して日陰で！表面が色褪せてしまいます。
・干すときはシワを伸ばして！シワなく履くのが粋です。

このように洗濯して頂けると足袋が長持ちします。

【ブランドついて】
イサミタビは、イサミ足袋本舗のレーベルの1つ。
伝統×モダンをテーマに、カジュアル向けに特化したブランドです。
クラシックなデザインからポップなものまで幅広い種類の足袋を扱っています。

㈱イサミコーポレーション
足袋部ディレクター
土屋 海斗 [ Kaito Tsuchiya ]

【実行の声】

私は、現職につくまで足袋は履いたことがありませんでした。

足袋と言えば、白・黒・紺など地味な色が多く、

足袋＝和装のおまけ？といった認識だったとことを覚えています。

しかしながら、足袋の作りや生地、種類など学んでいくうちに

足袋は、実は機能的でおしゃれにできるのではないか？という考えが生まれました。

つまりは、白・黒・紺だけではなく洋服にあわせたコーディネートができるカラー展開やシェイプができれば、足袋は唯一無二のファッションアイテムだ。と思うようになりました。

そこで、従来のこはぜ付きの伝統的な足袋ではなく、短い足袋「ショートタビ」に注目しました。ショートタビは、ショートソックスのような感覚で着用することができ、見た目も野暮ったさがないスタイリッシュな足袋です。

その後、2021年にカジュアルタビレーベルの「イサミタビ」を立ち上げました。

足袋の良さをみんなに知ってもらいたい、足袋文化を後世まで残したい。

そのような思いで活動しております。

是非、足袋の魅力をご堪能ください！