地域複合観光交流施設「イーレ！はせくら王国」は、１０年先の農山村地域づくりを目指す廃校再生プロジェクトです。

はじめまして。「イーレ！はせくら王国」の鈴木香織と申します。私は、「イーレ！はせくら王国」で体験プログラムの開発担当をしています。

「イーレ！はせくら王国」は、宮城県川崎町にある廃校となった小学校です。廃校というとちょっと古びたイメージがありますが、平成６年５月に竣工となった比較的新しい校舎で、お城のような可愛らしいトンガリ屋根が特徴です。

そんな廃校が、この７月２８日に、食と体験の観光交流施設に生まれ変わりました。チョコレートをテーマとしたお洒落なカフェ（チョコレートをテーマとした理由は、下記※印をご参照ください）と、地元の野菜や宮城県、さらに東北地方の食の逸品を集めた直売所兼セレクトショップがオープンしました。

しかし、まだ、王国と名乗るには、・・・・な感じです。イーレ！はせくら王国は、多くの人達が交流する観光交流施設を目指しています。そのためには、多くの人達が参加できる体験プログラムと、この体験プログラムに参加して頂ける仲間が必要です。そんなプログラムの開発や参加募集について、ご協力を賜りたく、この度お願いをさせていただく次第です。 

イーレ！はせくら王国のある川崎町は、東北最大の都市、仙台から、高速を使うと車で３０分程度の距離にあります。さらに、山と清流が手付かずのまま残る美しい町ですが、日本全国の中山間地同様、過疎が進んでいます。川崎町には、年間１００万人近くが訪れる、「みちのく杜の湖畔公園」（季節ごとに咲く花の美しさは、息を飲むほどです！）がありますが、この賑わいを町の発展に結び付けられていません。イーレ！はせくら王国は、そんな川崎町再生の起爆剤となることが期待されています。

私の所属する株式会社東北農都共生総合研究所は、一次産業の六次産業化や地域再生、まちづくりのコンサルティングを得意とする会社です。しかし、どんなに素晴らしいプランでも、そのプランを実現させることは容易なことではありません。実現するのは人であり、そのプランに関わる人達の情熱と行動力が何よりも重要です。それは、口でいうことは簡単ですが、その実現は簡単なことではありません。だから、私達は、コンサルティングの枠を越え、主体となって実行しようと決意しました。

日本中の中山間地域は、過疎化に悩まされています。しかし、解決策はあります。それは、交流から生み出されるエネルギーです。地域内、地域外、さらに国外と、そのためには拠点となる空間が必要であり、それが、私達の目指す王国です。イーレ！はせくら王国をそんな拠点にしたいと思っています。ここでの成功が、日本における過疎化の解決策の一つを示すことができると信じています。

※　チョコレートをテーマとした理由

川崎町ゆかりの「支倉常長（はせくら つねなが）」をご存知ですか？今から約400年前、伊達政宗の家臣として、日本初となるスペインとの通商外交を行なった武将です。

常長は、慶長遣欧使節団を率いてヨーロッパまで渡航し、アジア人として唯一無二のローマ貴族の称号を授与されました。また、持ち帰った「慶長遣欧使節関係資料」は国宝ならびにユネスコ記憶遺産に認定されています。

ここ支倉地区は、常長ゆかりの地でもあり、旧支倉小学校の裏山には、常長が青年期を過ごした「上楯城址」と、菩提寺の円福寺があります。

そんな支倉常長はチョコレートと深いつながりがあります。

1613年頃ローマへ遣使された際、日本人としてチョコレートを初めて食べたと伝えられているのです。

ちなみに、川崎町の公認マスコットの名前は、チョコえもんと言います。

【運営組織】
＜プロジェクトの運営＞
社名： 株式会社東北農都共生総合研究所
住所： 宮城県仙台市青葉区上杉１-１６-３０ 
代表者： 代表取締役　片岡 修一
設立： 平成24年12月28日
事業内容： 農林漁業分野における経営支援等
担当者： 鈴木 香織