稲美ワインとは

かつて存在した”幻のワイナリー”の復活。
「はじまりのワイン」を今回初の一般公開！
希少な「200本限定」でお届けします。

かつて兵庫県稲美町に存在した「播州葡萄園」の復興をイメージして作られた「稲美ワイン」。
私たち、キング醸造の「稲美ワイン」はワインの専門家の方から、”ぶどうの持つフレッシュさを味わうのに適している”と評価されました。

これまで、「稲美ワイン」は非売品としてイベントやレセプションなどでご提供させて頂いておりましたが、この度、Makuakeにて初の一般販売をする運びとなりました。

ヌーヴォー（新しい）のようなフレッシュな味わいを楽しんで頂く為、今回はフルボトルでなくハーフサイズでご提供いたします。
軽快でフレッシュな果実の味わいをお楽しみください。

幻のワイナリー

「播州葡萄園」は、かつて加古郡印南新村（現：加古郡稲美町）の地で明治政府の勧農政策の一つ、“ぶどう栽培とワイン醸造”をめざした国家プロジェクトの中核として注目された事業でした。

明治13年（1880年）にはフランスから苗木を輸入し開園作業が始まり、国営の葡萄園として順調にワインの製造に邁進していました。

明治18年（1885年）、虫害による打撃を受けるも都度困難を乗り越え、明治20年（1887年）には過去最多の約30石のワイン生産に漕ぎ着けます。

しかし、やがて経営に行き詰まり、明治29年（1896年）「播州葡萄園」は閉園となりました。

キング醸造と初代社主の悲願

「日の出みりん」として知られるようになったキング醸造株式会社は、1900年に兵庫県屈指の穀倉地帯「稲美町」にて創業しました。
初代 大西猪太郎は酒の絞り粕を蒸留して焼酎を作り「醇良粕取焼酎」として発売。
翌年にはみりんを醸造し、「日の出白味醂」と名付けて好評を博しました。

その後、米騒動が起こり社会情勢が不安定な中、猪太郎は葡萄酒の製造・販売にも挑戦します。稲美町には明治時代に国営の播州葡萄園醸造場が開設され、その環境に刺激を受けたのかもしれません。

結果としては猪太郎の挑戦は失敗し、志半ばで断念する事になります。

しかし逆にこれがみりん一筋に歩む好機となり、みりん製造量は朝鮮への出荷を果たすまでに成長しました。

その後も濃縮ジュースやクッキングシェリー、料理酒のヒットにより全国的に販路を広げていき、キング醸造は「日の出新味料・料理酒」などの基礎調味料で皆様にご愛顧頂くメーカーとなりました。

時を経て平成24年（2012年）。"もう一度、稲美町産のワインを復活させたい…！"

5代目社長 大西和樹（初代当主 猪太郎は曾祖父にあたる）は、農業就労者の高齢化や担い手不足の課題を抱える地元農業の発展と先代の思いを受け継ぎ、約1,000㎡の畑に200本のメルローの苗木を植え、キング醸造はワイン製造へのチャレンジを再スタートさせます。

しかし、ワイン用のぶどうは栽培が難しく、日々試行錯誤を繰り返しています。

まだまだ道半ばですが、『稲美メルロー』はソムリエの方からもご評価頂けるようになってきました。

キング醸造は持続可能な地元農業の発展のため、稲美町にあった幻のワイナリー復活に挑戦し続けていきます！

おすすめの飲み方

稲美ワインは赤ワイン用ぶどうであるメルロー種を使用しています。
本来、赤ワインは常温でお召し上がり頂く事が多いのですが、ぶどうのフレッシュな味わいを楽しんで頂くため、少し冷やしてお召し上がり頂くのがおススメです。

スペアリブ
稲美ワインのフレッシュな赤に合う肉料理。
一般的な赤ワインよりも軽く、ヌーボーのように渋みが少なくさっぱりした酸味があるため、スペアリブによく合います。

トマトソテー
酸味のあるトマトと白魚を合わせたトマトソテーもおすすめです。
稲美ワインのフレッシュなテイストによく合う一品。

アヒージョ
魚介類やキノコをオイルで煮込んだアヒージョはワインと合わせておつまみのように食べられます。稲美ワインのスッキリした味わいが引き立ちます。

リターン品のご紹介

➀. 稲美メルロー
幻のワイナリーの復活から生まれた「稲美メルロー」のハーフボトル（360ml）です。

②. 稲美メルロー＋パン・ド・エピス（スライス4枚入）
「稲美メルロー」と、同じく稲美町で作られた蜂蜜を使った「パン・ド・エピス」4枚スライスのセットです。

③. 稲美メルロー＋パン・ド・エピス（4分の1カット）
「稲美メルロー」と「パン・ド・エピス」4分の1カットのセットです。

④. 稲美メルロー1本+パン・ド・エピス（バトン）
「稲美メルロー」と「パン・ド・エピス」バトン1本のセットです。

「パン・ド・エピス」バトンはプロジェクト用に専用型で焼き上げたMAKUAKEオリジナルです。

※パン・ド・エピスははちみつを含むため、乳幼児に与えないようご注意ください。

※リターン品は本プロジェクト終了後、順次発送を開始させて頂きます。
発送完了は12月末日までを予定しております。

パティスリーKuRiについて

日々、ワイン用ブドウの生産に悪戦苦闘する中、偶然、私達のワインを試飲し、高く評価をして頂いたのが、同じ稲美町で地産品を使ったお菓子作りに情熱を燃やしておられる「パティスリーKuRi」の栗原シェフでした。
栗原シェフは芦屋の名店「ビゴの店」で修業を積まれ、現在は「パティスリーKuRi」で稲美町産のはちみつや果実をふんだんに使用した洋菓子を販売しています。

そんな栗原シェフが修業時代に出会ったのが、今回セットアップさせて頂く「パン・ド・エピス」。
パン・ド・エピスは、フランスのアルザスやブルゴーニュ地方で11世紀頃から作られてきたと伝えられる歴史あるお菓子で、なんと材料の半分がはちみつという非常に濃厚な焼き菓子です。

本場の味を再現する為に試行錯誤を繰り返し完成した、稲美町産のはちみつを贅沢に使用した生地を３ケ月熟成させ、様々なエピス（スパイス）を加えた、パティスリーKuRiのスペシャルブランドEN PLEIN CIEL（アンプランシェル）の「パン・ド・エピス」。
本場フランスのシェフをも唸らせる逸品は2024年ITI（国際味覚審査機構）審査会で見事に優秀味覚賞「三ツ星」を獲得しました。

他では味わう事の出来ない、EN PLAIN CIEL（アンプランシェル）のパン・ド・エピス。
是非、私たちの稲美ワインと共に、本場の味をご堪能下さい。

実行者紹介

キング醸造・アグリ事業部では現在、うるち米、もち米、朝倉山椒、そしてワイン原料用のぶどうを栽培し、地元・稲美町の農業活性化に貢献すべく取り組んでいます。私たちのワイン畑では、現在200本のメルローを栽培しています。
日頃はアグリ事業部メンバーが管理をしていますが、収穫などの際にはあらゆる部門の社員が協力してワイン造りに取り組んでいます。
まだまだ試行錯誤しながらのワイン造りではありますが、稲美町産ワインの復活を目指して頑張っていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願い致します。

プロジェクトの今後

私たちのワイン畑だけでは「播州葡萄園」を復活させるには十分な原料用ぶどうを収穫する事は困難だと感じており、現在、稲美町内で志を同じくする方々と一緒に復活に向けた協議を進めているところです。
今回、応援を頂いた皆様に良いご報告が出来るよう、引き続き取り組んで行きます。

ぜひとも「播州葡萄園」の今後にご注目下さい。