"IKIKIが生まれた背景"

アウトドア好きのデザイナーたちによって生まれた「IKIKI（イキキ）」で実現したかったことはただひとつです。

それは『家と外を気軽に行き来したくなる』ような収納道具を作ることでした。

"他のコンテナ製品との違い"

今までの他のコンテナ製品と全く考え方が異なるところ。それは本体を積み重ねても壊れない頑丈な上下フレーム構造にすることで『サイドパネルを取り外せる』ようにしたことです。

"なぜパネルが外れる必要があるのか？"

パネルが外れることにより、家と外での利便性が格段に上がりました。
家ではシェルフのように、外では持ち運びやすいコンテナとして機能することが可能になったのです。もちろん、荷物をたくさん入れても、簡単には外れない構造にしてあります。
＊本体フレームおよびハンドル部については、意匠登録出願済み（2019.08.09）

"アウトドアのためのコンテナをゼロから考える"

自分たちもユーザーとして市販のアウトドア用コンテナ使っていますが、それらを踏まえた上で「いれる、もつ、はこぶ」の基本的な性能をもう一度デザインしなおすことが必要だと考えました。
いきなり本体のみを考えるのではなく家から外、外から家の一連のながれ（UX）を淀みないものにし、一生使える道具であることを基本思想として本格的にデザインを始めました。

デザインの方向性を決めるための初期のアイデアスケッチ

ハンドル形状や拡張性の仕組みを検討するためのスケールモデル

ファブリックカバーの素材や木製パネルへの留め方を検討するための試作サンプル

量産ラインでの試作検討や強度試験の様子

"IKIKIの「いれる」"

IKIKIの最大の特長は、収納における高い自由度にあります。

どのタイミングで使うか、どの順番でいれるか、そんな旅を計画する楽しさを実現するために本体の構造を工夫しました。

上に本体を重ねられるよう、頑丈な上下のフレーム構造にすることで、サイドパネルが自由に取り外し可能になり、上にコンテナを重ねてもサイドパネルを取り外すことで後からでも荷物を出し入れできます。

またコンテナサイズを超える長尺物などもサイドパネルを取り外して収納できます。

コンテナを重ねたままでもサイドパネルを外して荷物を取り出せます。

コンテナサイズを超える長尺物もサイドパネルを取り外して収納できます。

"IKIKIの「もつ」"

一般的な多くの樹脂製コンテナを使い調べているうちにわかったことがあります。それらの多くは取手の部分の面積が小さく限られていること。実際には重い荷物をもつとき、軽い荷物をもつとき、近くまで運ぶとき、遠くまで運ぶときなど握り方や握りたい部分は違って当然です。荷物を持つことを真剣に考えると、ハンドル径は25ｍｍでハンドル幅を広くすることがベストだと結論付けました。

IKIKIは大型のバータイプハンドルを備えることでしっかり握れて、他社と比べても圧倒的な持ちやすさを実現しました。

幅広いハンドルの持ちやすい位置をしっかりと握ることができます。

左右のハンドルを二人で持つことで楽に持ち運べます。

"IKIKIの「はこぶ」"

重い荷物を運ぶ時に生じる身体の負担を減らす方法はないかと考えました。
運搬時、握力と腕の筋肉に多くの負担がかかります。
それらを軽減するためにハンドルに取り付ける専用の「ストラップベルト」や転がして持ち運べるオプションの「タイヤ」を用意しました。

ストラップベルトを肩に掛けることで手や腕に掛かる負担を大幅に減らせます。

ハンドルを持ってリヤカーのように運べるオプションタイヤ

"木製である最大の理由"

IKIKIが木製なのはただ美しいものを作りたかっただけではありません。
一般的な樹脂製コンテナは密閉性の高さが裏目に出て、中身が湿った状態で放置するとカビが発生する可能性があります。そのため家に帰ったあとに中身を一旦外に出して乾燥させ、もう一度収納するなどといった片づけにかかる負担が、アウトドアを大袈裟にしてしまう理由のひとつになっていたと私たち自身で実感しています。
IKIKIは天然木材の除湿効果と通気性の高い本体構造を実現することで使用後の大切なキャンプ道具をそのまま放置してもカビが発生するリスクを抑えます。

コンテナ内の通気性を確保するサイドパネルのスリット構造

"IKIKIの選べる2サイズ"

Mサイズ(46L)、Lサイズ(69L）の２サイズを用意しました。
車やキャンプのスタイルなどに合わせてお選びいただくことが可能です。また、基本的な本体構造やサイズは今後も大きく変更しませんので、追加で買い足しをされる際もオプションや基本性能は変わりなくお使いいただけます。

ソロキャンプに適したMサイズ(46L)

ファミリーキャンプに適したLサイズ(69L)

【概略寸法】

Mサイズ(46L)

Ｌサイズ(69L)

"IKIKIの豊富なオプション"

1.ストラップベルト

ハンドルに取り付けて肩に掛けて使用することで、コンテナを持ったときの握力や腕の筋肉に掛かる負担を大幅に減らすことができます。素材にはセイルクロス（ヨットの帆）で世界的にも有名なメーカー「Dimension-Polyant社」が開発した、強度・軽さ・防水性を兼ね備えた優れた特殊素材「X-Pac」を使用しています。

2.アルミスパイク

地面に突き刺し安定して設置するためのオプション。
多少の起伏のある地面でもお使いいただけます。
アルミ削り出しの本体とさびにくくするためのアルマイト処理がされており、取付方法は本体脚部にネジで固定する方式で簡単に着脱可能です。

3.トップパネル

ローテーブルとしても使えるコンテナ専用のオプション天板。
サイズはコンテナに合わせて2サイズをご用意しています。別オプションのエクステンションテーブルと組み合わせると高さが合った長尺テーブルとして利用できます。

4.ファブリックパネル（2020年順次発売）

ファブリックパネルはウッドパネルに比べ大幅に軽量化され、結果コンテナ自体の重さも軽減します。素材はセイルクロス（ヨットの帆）で世界的にも有名なメーカー Dimension-Polyant社が開発した、強度・軽さ・防水性を兼ね備えた優れた特殊素材X-Pacや帆布のハイブリッド生地など、さまざまなバリエーション展開を予定しています。

X-Pac（ホワイト）

アラミド20％×ポリエステル80％のハイブリッド繊維

表地-帆布（ブラック）裏地-X-Pac（ブラック）のハイブリッド生地

5.ホイール＆スタンド（2020年順次発売）

重い荷物をリヤカーのように牽引して運べるタイヤ＆スタンドセット。
取付方法はアルミスパイクと同様に本体脚部にネジで固定する方式により簡単に着脱可能です。

コンテナMサイズに取り付けたイメージ

コンテナLサイズに取り付けたイメージ

6.エクステンションテーブル（2020年順次発売）

お互いのハンドル部で連結するオプションテーブル。
コンテナのトップパネルと合わせると凹凸のない長尺テーブルとして利用できます。

7.レインカバー（2020年順次発売）

雨や夜露から本体を守るレインカバー。
素材には防水性・撥水性・透湿性を備えた東レ社製ミニ・リップストップタフタを採用。また専用カバーとして脚部を落し込む構造によりカバーをしたままスタッキング可能です。未使用時は本体に取り付けられた一体型の収納袋にしまえます。

8.グランドシート（2020年順次発売）

地面の湿気から本体を守るグランドシート。
工業用シートなどに使われる高強度素材PEクロスを採用。同素材を用いた一般的なレジャーシートの約2倍の厚みのため破れ難くく安心してハードにお使いいただけます。

9.ハンドルバッグ（2020年順次発売）

フレームに吊り下げて使える専用の小物収納バッグ。
貴重品やすぐに取り出したい小物などを入れておくのに最適です。素材は撥水加工が施されたナイロン100％素材を採用。ちょっとした雨でも気にせずにお使いいただけます。

"価格について"

他製品（樹脂製）と比べると高いのは間違いありません。
ただし、木製でありながらNC旋盤機械を用いた0.1mm単位精度の追求と一つひとつ職人の丁寧な手作業による仕上げ処理を行っています。また一番重要な点は私たちはこの商品の基本構造を変えるつもりはありません。ですから購入した後のメンテナンスはもちろん、追加購入していただいても、同じようにお使いいただくことができます。木製だからこそ使っていくごとに生まれる風合い（経年変化）は一生ものの道具になります。

"IKIKIについて"

IKIKIは国内家具メーカーとアウトドア好きのデザイナーたちがゼロから考えた、機能的で美しい、アウトドアのための木製シェルフコンテナです。
誰もが気軽にアウトドアを楽しんでほしいという思いを込めて、家の中と外の『行き来』を意味するロゴブランドとしました。
アウトドアブランドのロゴは強く主張する物が多い中、IKIKIのロゴは使う人とシーンを引き立たせるよう、できるだけ控えめになるような思想でデザインされています。

"組み立て方法"

IKIKIは自分でコンテナを組み上げる工程も楽しんでいただきたいという思いから、本体構造にノックダウン方式を採用しています。組み立ては簡単で誰でも付属の工具1つでわずか5-10分ほどで完成します。

"メンテナンス"

使い込むほどに増す天然木材の魅力

本製品は定期的にメンテナンスしていただくことで撥水性が復活し、使い込むほどに増す天然木材の魅力を長くお楽しみいただけます。IKIKIでは独自にセレクトしたメンテナンスオイルを用意しています。なお、オイルは食品衛生法をクリアしたものになりますので安心してお使いいただけます。

"モノづくりの思想"

木製でありながら一生使えるほどの安心強度を実現

木製コンテナの強度に関する規格を調べたところ、明確な規格が存在していないことが分かりました。そこでアウトドアの過酷な環境でも安心してお使いいただくために、家具メーカーのノウハウを生かした独自の厳しい強度試験を設け、それらを全てクリアしました。

1.積載落下試験-高さ5cmからの自由落下5000回をクリア

重量物を積載した状態でのコンテナの上げ下ろし時に掛かる衝撃を想定した試験
落下条件：5cm持ち上げて5000回自由落下させる
積載条件：Mサイズ20kg /Lサイズ30kgの重りを積載
結果：破損・緩みなどの不具合無し

2.上部加圧試験-1000Nの力で10秒加圧×5000回をクリア

オプションのトップパネルに物を置く使用シーンを想定した荷重試験
加圧条件：1000N（約100kg重)の力で10秒加圧×5000回
結果：破損・緩みなどの不具合無し

3.側方加圧試験-620Nの力で10秒加圧×10回クリア

車載時などに横から加わる圧力を想定した加圧試験（短手・長手両方向から実施）
3-1.短手方向
加圧条件：620N（約62kg重)の力でハンドル中央付近に10秒加圧×10回
結果：破損・緩みなどの不具合無し

3-2.長手方向
加圧条件：620N（約62kg重)の力で上フレーム中央付近に10秒加圧×10回
結果：破損・緩みなどの不具合無し

"IKIKI製品概要"

【コンテナＭサイズ】

本体寸法：715×360 X 335(mm)
重量：（トップパネルなし）約6.5kg
（トップパネルあり）約7.5kg
容量：約46L
積載量：20kg
材質：オーク

【コンテナLサイズ】

本体寸法：955×360 X 335(mm)
重量：（トップパネルなし）約7.5kg
（トップパネルあり）約9.0kg
容量：約69L
積載量：30kg
材質：オーク

【アルミスパイク】

材質：アルミニウム（アルマイト仕上げ）

【ストラップベルト】

材質：X-Pac

"スケジュール"

2020年3月下旬頃にリターン品をお届けできる予定です。

"リターンについて"

"IKIKI開発メンバー"

株式会社ミキモク
http://mikimoku.co.jp/

木製チェア・テーブル・ソファを中心とした家具メーカー
専業メーカーとしてこれまでに1000種以上のチェアを手掛ける。
1952年美樹貿易木工株式会社として創業。戦後の創業時にはカッティングボードのアメリカへの輸出から始まり、木製家具製造輸出へ拡大する。1954年には通産大臣より輸出貢献企業の認定を受ける。1977年に社名をミキモクへ改称し日本国内への木製家具の販売を開始する。1988年からはより良い製品をよりリーズナブルに届けるために国内家具メーカーとしてはいち早くタイ国での生産を開始し、2005年にはタイ国内に物流センターを建設する。2008年からはヨーロッパ・アメリカ市場への輸出を開始する。
技術で木の価値を引き出すことに全力で取り組み、より美しく、機能的で長く使える商品作りをポリシーとする。

アンドデザイン株式会社
https://www.anddesign.jp/

2005年にプロダクトデザイナーとインターフェースデザイナーで活動をスタート。
2007年アンドデザイン株式会社設立。主にプロダクトデザインを中心に、製品デザイン、ディレクション業務、デザイン戦略、ブランド開発など商品に必要とされるすべてのデザイン開発を経験豊富なメンバーにて行う。中でも「0→1」を生み出すような全く新しいもの、デザイン戦略からの商品開発、企業などの根幹に関わるような課題解決なども得意とする。
GOOD DESIGN BEST 100 選、iF GOLD AWARD、Red Dot Award “ Best of the Best “ など国内外受賞歴多数。

ブランド＆ロゴデザイン
岡本健デザイン事務所 https://www.okamotoken.jp/
フォトグラフ＆ムービー
近藤伍壱（ROBINHOOD Photograph）http://robinhood.main.jp/

"IKIKI開発ストーリー"

「自分たちが本当に欲しいプロダクトを」という思いから、共通の趣味であるアウトドアをテーマに開発をスタートさせました。

メンバーの会話で出てきた一般的に使われる樹脂製コンテナについての『通気性が悪く中身がカビてしまう』『室内に置いても良いと思えるほどのデザインの良いコンテナがない』という意見に対して、木製ならではのメリットを生かしてこれらを解決し、機能的で美しい、一生もののコンテナを作りたいという思いが開発の基本思想となっています。

その中でコンテナ本来の機能である「いれる、もつ、はこぶ」という基本性能をゼロから見直すことで、これまでにない拡張性と多様なオプションを備えた、全く新しいシェルフコンテナが生まれました。

また”長く愛される”ために全てのパーツが交換可能になっており、オプションを購入することでカスタムできます。

同じようなものが存在しない製品のため、構造についても１から始める必要がありました。組み立てた後には見えませんが、より強固なフレームを実現するために通常木製の箱製品には使われない"ホゾ"と呼ばれる組み方に行き着きました。また木製品では稀な0.1mm単位の微調整が何度も行われています。

2019年9月には試作段階でキャンプイベントに参加し、みなさまの声を盛り込み、さらなるブラッシュアップを行いました。

キャンパーの方々からの「こんなもの探していた」「いつどこで購入できるんですか」という嬉しい声に鼓舞され、また「このような使い方ができるね！」や「こうしてくれるとより良くなるよ」というアドバイスを真摯に受けて今皆様にお届けできる最終ステージにいます。

全く新しく１から作り上げたIKIKIシェルフコンテナへの皆様からの応援をよろしくお願いいたします。

"Q&A"

-特別なメンテナンスは必要ですか？
定期的にネジが緩んでいないかの確認をお願いします。
また木材の保護のため半年に一度程度のオイルメンテナンスをおすすめいたします。

-本体に座っても大丈夫でしょうか？
転倒して破損したり怪我の原因になりますので、座ったり踏み台にしないようにお願いします。

-でこぼこした地面にも置けますか？
屋内で使用される際にガタツキがある場合には付属のアジャスターで調節することができます。また屋外の土の上で使用される場合には別売りの専用スパイクで安定させることができます。

-ウォールナットのコンテナが欲しいのですが、、
現時点でのラインナップにはありませんが、今後発売に向け鋭意製作中です。

-雨の日にも使えますか？
オイルフィニッシュにより撥水性はありますが、雨の中での使用は想定しておりません。水に濡れた際にはシミの原因になりますので、すぐに柔らかい布で乾拭きしてください。

-上に何台まで積み上げることはできますか？
最大4台まで想定していますが、その際は水平な場所に設置していただき、上側に重いものを置くことはお控えください。本製品は構造上何台でも積み上げることは可能ですが、高くなることで不安定になるため5台以上積み上げることは推奨しません。

-軽自動車でも積むことはできますか？
軽自動車でも車種によって荷室のサイズが異なります。
Mサイズ 長さ72cm 幅36cm 高さ34cm
Lサイズ 長さ96cm幅36cm 高さ34cm
実際にお使いの車の荷室のサイズを確認されることをおすすめいたします。

-商品はどうやって届きますか？
段ボール箱に梱包された状態でヤマト運輸にてお届けいたします。

-送料はかかりますか？
送料は各リターン品の金額に含まれています。

-組み立てが必要とありますが、自信がありません。
全く経験が無くても、付属の工具で簡単に5-10分ほどで組み立てられます。
同梱した組み立て説明書で方法をご確認ください。

-組み立ての際に必要なものは何ですか？
本体1セットに工具が付属している為、それ以外に必要なものはありません。

-同梱物には何が含まれていますか？
各製品本体の他にアジャスター脚、組み立て用工具、組み立て説明書が同梱されます。

-大きいサイズ（L）の上に小さいもの（M）を載せられますか？
MサイズにはMサイズ、LサイズにはLサイズの様に同じサイズのみ載せることができます。異なったサイズの組み合わせは、しっかり溝にはまらないため、積み上げの際など落下の原因になります。

-重くはありませんか？
木の材質をオークにすることで重量は多少かさみますが、傷に対する耐久性などは大きく上がります。それ以外にも荷物を多く積んだ時のハンドル部分のグリッピングの良さはむしろ他の商品よりも軽く感じるはずです。またオプションのストラップやタイヤなど移動時に軽くするための工夫はされています。