アウトドア好き、スイーツ好きに朗報！

キャンプや登山で手軽にアイスが作れる超コンパクトアイスクリームメーカー

「iCE CAPSULE（アイスカプセル）」誕生。

iCE CAPSULEなら、材料を入れて10分回すだけでアイスができる！

ものづくりのまち・新潟県三条市の金属加工メーカー、米山工業株式会社が２年の歳月をかけて開発。キャンプやバーベキュー、登山などのアウトドアシーンで、電源を一切使わずにアイスクリームを作れるマシンが誕生しました！

リュックにも入る超コンパクトサイズで、材料は氷と塩、そして生クリームや卵などのアイスの素だけという手軽さ。

「氷に塩を加えて急速冷却」という化学の現象を利用してアイスを作るのですが、遊びながらアイスができるので子ども達も大喜びです！ アウトドアや、お子さんとのおうち時間、食育にも楽しくお使いいただける「iCE CAPSULE」。その構造からおすすめレシピまで、まるごとご紹介します。

わずか10分でアイスが固まる訳

それは「攪拌の仕方」と「本品の特殊構造」に理由があります。

本品は、アイスクリームを攪拌する際に容器を「横に倒す」のが大きなポイントです。

もし、容器を立てた状態でハンドルを回したらどうでしょう。アイスクリームの素は容器の下に溜まったままで、効率よく冷やすことができません。

本品は「横に倒して撹拌する」ことで氷と塩でキンキンに冷やされた内容器全面にアイスクリームの素が触れ、カップの壁に沿ってどんどんアイスが固まっていくのです。

使い方は簡単

【凍らせるための下準備】

・氷 約20～22個（家庭用製氷皿で作ったもの）

・塩 50g

・アイスクリームの素（3回分の材料）

卵黄1個、砂糖大さじ2、生クリーム200ml、バニラエッセンス3~4滴

＊スプーンも忘れずに！

【下準備】＊出発前にしておきます。

1.外容器に氷を入れます。

この外容器はステンレスの二重構造です。保温性が非常に高く、当日セットした氷を山頂までキープします。また、ステンレスの中でも耐食性に優れ、海水などに触れても錆びにくい「SUS316」を使用しています。

サイズは、バーナーとクッカーが一体になった高速湯沸かし器や、大きめのランチジャーに近いです。容量は900ml。ご家庭の製氷皿で作った氷をそのまま使えます。

2.アイスクリームの素をよく混ぜて内容器に入れ、外容器にセットします。

・卵黄、砂糖、生クリームが分離しないよう、しっかり混ぜるのがポイントです。

・フリーザーバッグを使うと簡単です。

・よりしっかりと混ぜるには、ハンドミキサーや泡だて器で生クリームを6分立て（持ち上げると帯状に流れ落ちるくらい）にしたのち、卵黄、砂糖、バニラエッセンスを加えて混ぜ合わせます。

内容器は熱伝導率の高いアルミニウム製で、容量は市販のミニカップアイスとほぼ同じ100mlです。

【作り方】

1.内容器を一旦取り出し、氷に塩を振りかけます。

2.内容器をセットし、ふたを締めます。この時、ふたと外容器を揺するようにします。

3.容器を横に倒し、10分ほどハンドルを回します。最初の3分程度は、容器を強めに振りながらハンドルを回し、氷と塩がよく混ざるように意識しましょう。

横に倒しても塩水がこぼれない「密閉性」と容器のふたでもあるハンドルの「スムーズな回転」を両立したのが、本品で最も重要な「ジョイントパーツ」です。

ハンドルと内容器を連結する部品で、ハンドルを回すと内容器が回転し、アイスの素を攪拌します。この時、特殊構造により中のアルミ容器だけが回転するので外容器が外れることはありません。材質は、丈夫さと適度な「しなり」を兼ね備えたナイロン製です。

４.アイスの完成！

ふわっと口どけなめらか。作りたてアイスは格別です！

iCE CAPSULEでのアイスクリームの作り方はコチラもご覧ください！

アイスだけじゃない！温かい料理にも使える！

登山のみならず、キャンプごはんやBBQの後は甘いものが欲しくなりませんか？ いつでもどこでも電源不要でアイスクリームが作れるiCE CAPSULEは、さまざまなアウトドアシーンで活躍します。

また、内容器とジョイントパーツを外せば保温性の高いランチジャーとしても使えます。季節に合わせて、温かいスープや料理を入れてお楽しみください。

どんなに高級な市販のアイスも、決して作りたてではありません。しかしiCE CAPSULEを使えば、どこのスーパーでも手に入るごく普通の生クリームや卵で、格別なおいしさのアイスクリームを作ることができるのです。

こうした独自の構造からできた iCE CAPSULEは現在、実用新案申請中です。

商品概要

サイズ：直径109mm×高さ188mm

重量：645g

【ステンレス真空断熱容器】容量：900ml

【アルミニウム容器】容量：100ml​

使用上のご注意

【ステンレス容器、アルミニウム容器について】

※使用後は水洗いをしてからふき取り、よく乾かして下さい。

※アルミニウム容器を洗う際は中性洗剤をお使い下さい。

※食洗器洗浄は不可となりますので、ご注意下さい。

※取り出す際にアルミニウム容器は非常に冷たくなっています。素手では触らずにハンカチやタオルを使用して下さい。

【木製ハンドルについて】

※水に濡れた場合は乾いた布等でふき取り、良く乾かして下さい。

非日常の解放感の中で、大人たちは遊ぶ

人は解放されるために、山に登るのかもしれない。

息を切らして頂上に着くと、いつもそんな風に思います。大声で「ヤッホー」と叫ぶ人、青空の下で高級ウイスキーを味わう人、楽器を演奏するグループ…山頂での過ごし方は実にさまざまです。日常から解放され、誰にも邪魔されずにやりたいことをする大人たちの表情はキラキラと輝いています。

ご挨拶が遅れました。私は新潟県三条市にある米山工業株式会社の米山敏史といいます。私も4年ほど前から登山を始め、他の登山客のように山頂で何か「特別なこと」をしたいと思うようになりました。そして暑い夏、汗をかきかき山に登り、思いついたのが「山の頂上でアイスを食べたい」ということだったのです。

まず考えたのは、市販のアイスクリームを持参することでした。しかし保冷剤や凍らせたペットボトルでどんなにガッチリ冷やしても、時間が経てば溶ける可能性が高く、また溶けることを気にして山登りをしても楽しくありません。

市場には容器をあらかじめ冷やす物、電源を必要とするもの等、様々な製法のアイスクリームメーカーがあります。 「山の頂上でアイスを食べたい」この要求を満たす為、私達は一つの製法にたどりつきました。

世の中にないものは作ってみよう

ここで本品についてご案内する前に、当社のことを少し紹介させてください。米山工業株式会社は、新潟県三条市にある金属加工のメーカーです。プレス機で主に自動車部品を製造しています。

また本業とは別に、3Dプリンタを使ったオリジナル商品開発部門を立ち上げ、「GEAR FORCE 3D PRINT LAB（ギアフォーススリーディープリントラボ）」というチーム名で2015年頃から活動しています。メンバーは私に加え、機械操作を担当する吉田恵、3DCADデータを作成する目黒宏の3名です。

私はさっそく2人に相談しました。

「山の頂上でアイスが食べたいんだけど」。

ふだん登山をしない2人は目を丸くしていましたが、話をする内に、このアイデアを面白がってくれました。こうして試行錯誤の商品開発がスタートしたのです。

電源不要でアイスは作れる

開発当初はバッテリー式のアイスクリームメーカーや、ガスの気化熱を使った冷却方法などを考えましたが、どれも装置が大がかりで現実的ではありませんでした。そんな時、メンバーの目黒がふと口にしたのです。

「アイスって、氷と塩で作れますよね」。

お子さんの自由研究などでご存知の方もいるかもしれませんが、氷に大量の塩をまぶすと「凝固点降下」という現象が起こります。凝固点降下が起こると、氷は周囲の熱を奪いながらどんどん溶け出し、急速冷却が始まります。こうして電源や冷凍庫がなくても、アイスクリームを固めることができるのです。

ミッションは「短時間で」「確実に」アイスクリームを固めること。

私たちは容器の材質や形状をいくつも試しました。アイスを確実に固める「氷・塩・アイスクリームの素」の黄金比を見出すための実験は数十回にも及びました。この作業に果敢に挑んでくれたのが、担当者の吉田です。

「最初は社長に『自宅でアイスクリームを作ってみて』と言われて、お菓子を作る習慣がなかった私は固まりました。でも『社長命令とあってはやるしかない！』と一念発起。レシピを調べてどうにか作ってみたら、そのおいしさにびっくり！ 初心者で成功したことにも驚き、その瞬間、このアイスクリームの美味しさをみんなに伝えたくなりました。

ラボの作業台が塩だらけになって変色するほど実験を繰り返した結果、ついに「黄金比」を発見し、アイスの凝固に必要なマイナス18℃を達成！ さらに細部の改良を重ねてたどり着いたのが「iCE CAPSULE」です。最初に「山頂でアイスを食べたい」と2人に話してから、約2年が経過していました。

「これ、発明だね！」子どもの目が輝いた瞬間

最初にも書いたように、氷に塩を振りかけて急速冷却する方法は、子ども向けの科学実験や自由研究でも比較的ポピュラーなテーマです。

私も中学生の息子がいますが、実際に作って見せたところ

「お父さん、これ発明だね！」と目を輝かせていました。

素直な子どもの反応がうれしく、また誇らしさでいっぱいになりました。

なぜ氷と塩でアイスクリームができるのか。そのしくみを解説しながら一緒に作ることができれば、身近な所から科学への興味が深まることでしょう！

アレンジレシピは無限大

自分の好きな味にアレンジできるのもiCE CAPSULEの魅力です。ラボでもさまざまな味を試しました。中でも「酒粕アイス」は風味が良く、酒粕がまるでチーズのような味わいに！ 大人のスイーツとしておすすめです。

酒粕アイスの素のレシピ

【材料】

（A）卵白 2個分、砂糖 20g

（B）生クリーム 200cc、砂糖 20g

（C）酒粕 25g（練っておく）、卵黄 2個分、砂糖 20g

【作り方】

1.（A）の材料をハンドミキサーなどで７分立てにします。

2.（B）の材料をハンドミキサーなどで6分立てにします。

3.（C）の材料に水を少し加え、卵黄と砂糖の塊がなくなるまでよく混ぜます。

4. 1、2、3を合わせてよく混ぜ合わせます。

あとは基本のアイスクリームと同様に「iCE CAPSULE」で仕上げます。

酒粕アイスにクリームチーズやシナモンを加えたアレンジもおすすめです。

クリームチーズを加えるとより濃厚でチーズケーキのような味わいに、シナモンを加えるとまた違ったユニークな味が楽しめます。

世界に誇る三条燕のものづくり技術

iCE CAPSULEが生まれた新潟県三条燕地域は、世界に誇るものづくりのまちです。地域に点在する工場（こうば）では、金属製品、プラスチック製品、刃物、キッチン用品などあらゆるものが生み出されています。

そんな地域の特性を生かし、本品はほぼ全ての部品を地元の工場から調達しています。木製ハンドルは三条の老舗木工所、アルミカップは「へら絞り」の技法を得意とする燕の金属加工工場、レザーとデニムのスリーブ（オプション）も当社のご近所の工房に依頼しました。

アイスクリームを攪拌するハンドルは、やさしい手触りの木製です。アウトドアシーンにマッチするナチュラルカラーで、性別や年齢を問わずお使いいただけます。

昔から分業制でものづくりを行い、互いに切磋琢磨しながら技を磨いてきた地域の強みを、本品は結集しているといえます。

大量生産から、作り手も使い手もハッピーなものづくりへ

最初にも述べたように、当社の本業は金属プレス加工であり、自動車部品を1日数万個単位で生産しています。しかし世の中のものづくりはどんどんパーソナル化しています。自分が欲しいと思うものを個人で作ったり、職人に依頼したりと欲しい人が小ロットで作る時代です。

当社は1969年に祖父が創業しました。私は2018年に社長に就任しましたが、大量生産に追われるだけの仕事をなんとかしたいと考えていました。ものづくりの原点に立ち返り、達成感や楽しさを従業員と分かち合いたい。その想いから「GEAR FORCE 3D PRINT LAB」を立ち上げました。

私は試作品を持って、何度も山に登りました。山頂でハンドルをぐるぐる回していると、必ずといっていいほど「何をしているんですか？」と声をかけられます。そして事情を説明すると皆さん大変面白がってくださいました。一度、ある女性グループに本品で作ったアイスを振る舞うと、その味に驚いたようでした。

自分たちが作りたいもの、世の中にあったらいいなと思うものを考えて製作し、気に入ってくださった方に買っていただく。そんなものづくりの一番の喜びを、当社の若い世代や子ども達に継承することが私の願いです。

本品はまさにその「幕開け」となる商品だと思っています。

いかがでしょうか？ 家で下準備をしてリュックに容器を入れておけば、登頂後、いつでも好きなタイミングでアイスを作り始めることができます。

10分あれば、いつでもどこでも作りたてのアイスを味わえる「iCE CAPSULE」。

山が好きな方はもちろん、さまざまなアウトドアシーンやおうちキャンプをもっと面白くするギアとして、ぜひお楽しみいただきたいと思います！