現在地をリアルタイムに見守ってもらう安心感

IBUKI GPSは軽量・省電力の最新型GPS端末です。独自開発のWebサービスと連動して、山の中でも現在地をほぼリアルタイムで共有することができます。

道に迷った時や怪我で動けなくなった時のために

トレイルランニングや登山では、行動中に道に迷ったり、ケガで動けなくなるリスクがどうしてもつきまといます。また、一人で長時間行動する時は、心細くなることもあるでしょう。

もしも山の中でトラブルがあった場合にも、遠くから見守ってくれている人がいれば、早く異常事態に気付ける可能性が高まりますし、もしも捜索などが必要になった場合にも、早期の発見に繋がります。

家族や友達に見守ってもらう新しい山行スタイル

山に入るときに、家族や友だちに位置情報を共有しておけば、行動中に見守ってもらうことができ、遠くから力をもらうことができます。

例：富士山100マイルチャレンジで使われた際の実際の画面の様子

ご家族と暮らされている方でしたら、ご家族がどこを進んでいるのかを把握でき、安心しながら見守ることができます。帰宅時刻を予測しやすくなり、ご飯を作ったり、お風呂を沸かして待っていてくれる、ということもあり得るでしょう。

1回の充電で40〜50時間稼働、スマホは温存

IBUKI GPSは3分に1回の位置情報送信で約40〜50時間稼働します。

トレイルランニングのレースで使う場合、最も距離の長いカテゴリである100マイル（約160km）レースは制限時間が48時間以内であることが多く、途中に充電しなくてもゴールまで持つことがほとんどでしょう。登山で使う場合、止まっている間は通信が止まってバッテリーの使用を抑える仕様になっているので、テント泊や山小屋泊を伴う長期の縦走でも充電不要です。もちろん、モバイルバッテリーで充電しながら進めばずっと使い続けられます。

スマートフォンのアプリでも同様のことはできますが、長時間の行動となると、スマホの電池は温存したいものです。スマートフォンは、地図を見たり、非常時に電話をするための、いわば「命綱」です。位置情報共有のために、スマホの電池を使い切ってしまい、いざという時に使えない、という状況を避けるために、長時間行動では、位置情報共有のための端末は別に持つ方が、より安全性が高まります。

LPWA通信で消費電力を抑え、遠距離通信を実現

LPWAとは Low Power Wide Area の略で、携帯電話の3Gや4Gの回線に比べて消費電力が少なく、遠距離通信を実現する通信方式です。

IBUKIではこのLPWAの中でも、LTE-Mと呼ばれる携帯キャリアの運営するネットワークを用いた規格を採用しています。既存の携帯電話の基地局をベースに全国エリアをカバーしているため、利用可能なエリアが広域で山中での利用に適した通信方法です。

IBUKIとは

IBUKIはトレイルでつながるコースガイドのコミュニティサービスです。登山やトレイルランニングで通る山のコースを作成して人に共有したり、トレイルランニングレースの実況や計測をしたり、位置情報を元にした様々なサービスを提供しています。

IBUKI GPSはこのサイトと連動することで、スマートフォンやパソコンのブラウザから誰でもGPS端末の現在地を閲覧可能なWebサービスとしてご利用いただけます

IBUKI https://ibuki.run/

IBUKI GPSの使い方

IBUKI GPSは、約78gの軽量GPS端末です。内部にはGPSシステムと通信モジュールが搭載されており、携帯回線を通じて位置情報を送信します。

スマートフォンからLIVE開始を押せば、あとは端末を持って山を進むだけです。

ザックの肩に固定できる専用ポーチ

今回のプロジェクトでご注文いただいた皆様には、もれなくザックの肩にGPS端末を固定できる専用ポーチをお付けします。端末はザックの中に入れて持ち運ぶこともできますが、なるべくザック内の荷物が通信に干渉しないよう、ザックのショルダーハーネス（肩紐）に固定しておくことをお勧めしています。この専用ポーチはお使いのザックの幅に合わせて、S・M・Lの3種類を用意しています。

子供の見守りや待ち合わせにも

IBUKI GPSは山の中でも使えるように開発を行なっていますが、携帯回線が通じるエリアではどこでも位置情報を共有できますので、例えば町での人との待ち合わせに使ったり、子どもの見守りなどに使うこともできます。

GPS端末を子供に持たせておけば、スマートフォンやパソコンから「LIVE配信を開始」ボタンを押したタイミングから現在地の計測が始まり、その時点からの現在地の軌跡が3分おきに記録・表示されます。

他にも、自分の現在地を待ち合わせ相手に伝えたい場合、スマートフォンから「LIVE配信を開始」ボタンを押して、IBUKIのLIVE配信ページのURLを相手にLINEやメッセージで送るだけで、あなたの現在地がほぼリアルタイムで地図上に表示されます。

通信費やサービス利用料として、月額利用料が必要ですが、このように山だけでなく、普段の生活でも便利に活用することができ、365日活用することが可能です。

ぜひ、IBUKI GPSのある生活を体験してみてください。

月額利用料について

IBUKI GPSは携帯電話の回線を使って通信を行うため、毎月の通信量やシステムの利用料がかかります。そのため、ご利用には端末購入費とは別に月額の利用料をお支払いいただく必要があります。

・ 月額利用料：990円（税込）/月

IBUKI GPSの利用をやめる場合は、いつでもオンライン上で解約の手続きができます。解約には手数料もかかりません。ただ一度解約を行うと、GPS端末に内蔵された通信機器（SIM）も解約となり、利用を再開することができません。

利用を一時的に止めたい場合は、解約ではなく休止のお手続きをお勧めします。尚、休止中もSIMの維持のために少額ですが利用料がかかります。ご了承ください。

・ 休止手数料：660円（税込）/ 1回

・ 休止中維持費：330円（税込）/ 月

IBUKI GPSが生まれるまで

2019年から始まった、440kmの超長距離山岳レース「滋賀一周ラウンドトレイル」から、IBUKI GPSは生まれました。

8日間に渡り、昼夜を問わず、人の少ない山岳エリアを選手が進むため、当初は別のGPSシステムが導入されていました。しかし山の中で位置情報が途切れたり、電池の寿命が短いなどの課題があり、より電池寿命が長く、短い間隔で位置情報が把握でき、さらに精度の高いシステムが求められていました。

IBUKI GPSは、この課題を解決するために、最新の省電力通信規格（LPWA）の一つである「LTE-M」に対応した新型端末を用いることにしました。さらに、山での位置情報表示に適した、国土地理院の地図表示や、地図上での軌跡表示、複数人での同時表示などに対応し、「山で使える」位置情報サービスを目指して「IBUKI LIVE」を開発しました。

2020年に行われた「SHIGA1 FKT 2020」では、このIBUKI GPS・IBUKI LIVEが全面的に導入されました。このシステムのおかげで、選手の位置が正確に把握できるようになり、安全管理がより精度高くできました。道を外れてしまう選手がいてもすぐに運営が把握でき、外れてしまった選手にはすぐに電話して連絡をとることができました。またサポートのスタッフが選手の到着時間を正確に予測できるため、到着時の用意をしたり、合間に休憩をとることもできました。

国内でも最も過酷なレースの1つと言える「滋賀一周ラウンドトレイル」において、「本当に使える」システムとして改善を続けたことで、国内のあらゆる環境で「使える」システムとなりました。

その後、日本各所で行われるようになったFKT（Fastest Known Time。トレイルコースを各自が走り、オンライン上でタイムを競う）イベントにおいて、IBUKI GPSは積極的に活用されるようになりました。

このように、IBUKI GPSは、過酷なロングトレイルの耐久レースやFKT、多人数でのレースなど、あらゆる環境での利用に耐え、絶えず改善を繰り返すことで、山を走る人、歩く人を見守り、応援し、安全を管理する仕組みとして進化し続けています。

株式会社OND代表 近藤淳也

先行してお試しいただいた皆様から

SHIGA1 FKTでのIBUKI GPSの活用に始まり、普段のトレーニングの際も山に入る時はIBUKI GPSを持ち、家族と位置情報を共有されています。また、トレイルキャンプや富士山100マイルチャレンジなどのイベントでは、全選手にIBUKI GPSを持ってもらい、安全管理に活用されています。

丹羽薫さんからのコメント

「万が一の遭難や、奥深い山でケガをして動けなくなってしまった場合に、如何に早く発見されるように対策をとるか。

山に入る際にこのIBUKI GPSを持って、必ず現在地共有のためのURLを家族や友人に送っています。

自分自身の安全の確保と、家族や友人に安心してもらうツールとしてこの小さなGPS端末は大きな役割を果たしてくれていて、今では手放すことができない存在になっています。」

2021年4月に行われた本州縦断1,550kmフットレースにて、IBUKI GPSを活用。多くの方々がいいのさんの足取りを見守ることになりました。また、いいのさんが主催するイベントでも、IBUKI GPSを活用いただいています。

いいのわたるさんからのコメント

「今回、本州縦断1,550km 14日間という長丁場の挑戦となるため、サポーター、自分自身のためにIBUKI GPSを使用しました。3分おきに現在地を精度よく記録していただいたおかげでサポーターが安心して先回り出来、時間的に余裕を持って待機することが出来ました。また応援の方にとっても把握しやすいため多くの方々に駆け付けていただきました。バッテリーも優に一日は持つため、走っている最中に充電が必要となったことは一度もありませんでした。」

田口穣さんからのコメント

「トレイルフェストでは年間10回程大会を開催しており、すべての大会でIBUKI GPSを使用してますが、まず安心感が全く違います。大会を開催する上で参加者の安全性を確保は主催者にとって最も必要なことではないかと思いますが、今までのシステムでは計測はできても安全性の確保が難しかった。参加者が途中でいなくなってしまったり、今どこにいるかわからなくてやきもきすることがほぼなくなると思います。

コロナウイルスで我々を取り巻くレース環境は大きく変わりました。レースが開催される事は珍しくなり自分自身がどんなチャレンジをするかと言うことが大事な時代になりました。今までは、自分の考えた挑戦や主催するイベントをリアルタムで多くの人に見てもらう事は出来ませんでした。この端末を使うことで、自分のやろうとしている夢や企画を多くの方々に共有できるようになりました。

これからもトレイルフェストで主催する大会では、IBUKI GPS端末を使う予定です。IBUKI GPS端末をお持ちの方は、参加費から2,000円ほどはお安くできます。この機会に個人での使用をお勧めいたします。」

丹羽薫さん、いいのわたるさん、田口穣さんの他にも、山本健一さんが2020年に挑戦された甲斐国ロングトレイルでもIBUKI GPSをお使いいただきました。

製品スペック

運営会社

株式会社OND

インターネットサービス企業「株式会社はてな」の創業者、近藤淳也が2017年に「OND」を設立。「生きている実感を増やす」をミッションに、魅力的な物件を紹介する「物件ファン」や、京都の複合施設「UNKNOWN KYOTO」を運営。

2019年にトレイルランナーのためのコースガイド「IBUKI」を開始。「滋賀一周ラウンドトレイル」に向け「IBUKI GPS・IBUKI LIVE」を開発。以降、日本各地で行われるトレイルランやランニングイベントにて、「IBUKI」の利用が広がっている。

FAQ

Q：製品の保証期間はいつまでですか？

保証期間は1年間です。購入から1年以内に初期不良によって正常に動作しない場合に、交換対応をさせていただきます。

Q：満充電までどれくらいかかりますか？

USB typeC のケーブルを使って充電でき、2〜3時間で満充電になります。

Q：月額利用料の支払いをやめたらどうなりますか？

IBUKI GPSは携帯電話の回線を使って通信を行うため、毎月の通信量やシステムの利用料がかかります。支払いをやめると、GPS端末内部に入っているSIMと呼ばれる通信のための装置が停止し、端末自体が使えなくなります。しばらく端末の利用予定がない場合は、解約ではなく、一時的に利用を停止する「休止」の手続きをおすすめしています。休止は手数料が660円、休止中の維持費が月330円かかります。

Q：月額利用料の休止から復帰するにはどうしたらいいですか？

正式な販売開始までに、IBUKIのサイトから利用している端末の状態変更の操作をできるようにする予定です。それ以前に休止や復帰を行いたい場合は、IBUKIサイト上のお問い合わせフォームからお問い合わせください。

Q：スマートフォンなしでも利用できますか？

計測の開始は、ブラウザから専用のWebサイトを開いて行います。スマートフォンでなくても、パソコンやその他端末のブラウザからアクセスできますが、スマートフォンからのご利用をお勧めします。

Q：想定しているスケジュールを教えてください

商品の出荷時期は、選択いただいたリターンによって異なります。最も早いリターンで6月中の出荷、最も遅いリターンで10月以降の出荷になります。