関西クラフトビールシーンを盛り上げてきた「エニブリュ」の遺伝子。　　　　　【ヒビノビア クラフトビアキッチン&ストア】3月12日堺東にオープン。さらにオープンを記念して限定ビール「春待ちニューイングランドIPA」を醸造します！

【ヒビノビア クラフトビアキッチン&ストア】は、2007年より大阪・堺市でクラフトビール専門店「CRAFT BEER DINING eni-bru」と「The 2nd Vine 〜CRAFT BEER&FINE WHISKEY'S」を運営する（株）喜色満面堂が展開する、「毎日ビールと暮らす店」をコンセプトに、飲食部門「ヒビノビアクラフトビアキッチン」とクラフトビール専門ボトルショップ「ヒビノビアクラフトビアストア」を併設した、新しいスタイルのお店です。

　場所は、南海高野線「堺東駅」から徒歩1分。銀座商店街入ってすぐの路地にあります。ここで40年間愛されてきた「純喫茶」があった場所。どこか懐かしい空気感のあるこの下町には少し驚かれるかもしれない外観。「スタウト」という黒いビールに泡がかかったイメージ。入口の階段を少し降りると空間が広がります。

（ファサード）

　ドアを開ければ、モノトーンに白木を配したシンプルなインテリア。クラフトビールとお客様を主役にしたいこと。そしてこの場所にあった「純喫茶」のレガシーもあえて少し残したデザインです。ここでは12種類の樽生クラフトビールが楽しめます。本店「エニブリュ」でしっかりとその腕と知識を磨いてきたスタッフが、注がれるビールの品質を守りながら、日本全国・世界各国の「旬のクラフトビール」を最高の状態でお届けします。

(ビールのためのフライドチキン「ビアノチキン」盛合せイメージ)

　店内28席。このカウンターでは仕事帰りにお一人で楽しむ気軽なビアバー使いを。奥のテーブル席では仲間と、ビールのためのフライドチキン「ビアノチキン」やハンドメイドソーセージ、地元で人気の「龍華山」の餃子など、クラフトビールとお食事をワイワイと楽しんで頂ける空間になっています。本物のクラフトビールとビールに寄り添う美味しいお料理がある食卓になればと願っています。

　そして、このお店のもう一つの使い方は「お家で楽しめるクラフトビール」。そう、お酒やさんとして使えること。まだまだ買えるポイントの少ないクラフトビール。ヒビノビアでは日本・世界のトップブランドのボトルビールを約100種類ラインナップ。今まで年間1000種以上のビールに触れてきたオーナー・スタッフが目利きした、季節折々のビールが並びます。選ぶアドバイスももちろんスタッフが致しますので、初めての方でも、迷わずスタッフを捕まえて一緒に選んでください。

(ボトルショップ部分イメージ)　　

　また、ボトルショップで買ったビールを店内に持ち込む「BYO＝Bring Your Own」も可能です。1本につき一律¥200円(税別)のデポジット(グラス貸与料)を払えば、その場でそのビールをお楽しみいただけます。樽のビールと合わせて112種。選ぶ楽しみが増えますよね。

　オリジナルビアグラス、ビアグッズ、アパレルに書籍など、ビールにまつわるグッズも販売。グラウラー(生ビールを持って帰るための容器)で、瓶・缶ビールになっていない樽生ビール（例：季節限定ビール、小さなブルワリーのビール、地域限定のビールなど）をおウチやキャンプ所、ビーチなどでも楽しめます。

お店でクラフトビールを飲んで、クラフトビールに合う料理を楽しんで、お気に入りのクラフトビールを買って帰るワクワクする毎日を作りたい。

これが「毎日ビールと暮らす店。」ヒビノビアなのです。

ヒビノビアのためにクラフトビールの銘醸「城端麦酒」と仕込んだ、
時代の真ん中にある最高のコラボレーションビール。　　　　　　　　　　　　　「春待ちニューイングランドIPA」完成。

　1月29日。北陸地方に大雪が降りしきる中、ヒビノビアオーナー・西尾は、遠く富山県南砺市にある「城端麦酒」様を訪れました。毎年、同社とともに開発してきたコラボレーションビールの仕込みをするためです。

　城端麦酒は、2001年開業。世界遺産の合掌集落へ向かう山のふもと、麦畑が広がる、また冬には一面雪景色となる環境にあります。 日本酒が主流の米どころ富山で、地元の人に愛されるよう日々改良を続けながら、常識にとらわれないビール造りを続け、今やクラフトビールシーンでは知らない人はいないほどの人気ブルワリーに。各地のビアフェスでも話題になる青いビールからしっかりとホップが効いたIPAまで多種多様なビール造りをされておられます。

　弊社は毎年、城端麦酒様とコラボレーションビールを開発し、これまで過去6回のリリースをしています。醸造責任者である「ビール界のイチロー」こと城端麦酒・山本勝さんと一緒にレシピを練り、作り続けてきました。今回はヒビノビアのオープンに合わせた記念醸造。コンセプトとしてはヒビノビアの店舗コンセプトに合わせ「今、毎日飲みたいビール」を計画。アメリカ北東部のニューイングランドエリアから2015年ごろから火がつき始めたニュースタイル「ニューイングランドIPA」の醸造にトライすることに決めました。

香りや味わいが刻一刻と変化する楽しさ。
トロピカルフルーツをかじったようなジューシーな濁りビール。

　上掲の雪の中に埋まっているのは、仕込みの最終絞られた麦汁に酵母を入れたばかりの「このビールの赤ちゃん」の時の写真です。見ての通り白濁したルックス。この濁りにもこのビールの味わいの秘密があります。

(使用したオーツ麦のフレーク)

　まず濁りは麦芽の外皮に含まれるポリフェノールと、ホップに含まれるポリフェノールが関係します。たんぱく質の多い麦芽ほどポリフェノールは多く含まれます。IPAのように大量にホップを使用することによりホップ由来のポリフェノールも通常のビールより多くなります。これらのポリフェノールが結合することで沈殿しない濁りとなるのですが、今回はより麦芽由来のとろみや柔らかな甘さをネクターのように仕上げるため、オーツ麦や生小麦を配合しました。それにより、麦汁の段階でもしっかりと濁っています。

　また、通常のビールよりしっかりとした麦芽量を使用しているために、麦芽由来の余韻を保てる仕上がりを目指しました。これが発酵して仕上がったビールでは、最初はホップと相まって、まるで桃やマンゴーのトロピカルジュースのような味わいが感じられるのですが、時間とともにゆったりと起き上がる「トースト」されたような甘みにつながっていくのです。

(通常のビールより4倍も使用したホップ)

　IPAというスタイルは本来から、ホップがキャラクターの前面にあるビールです。それは使用されているホップの量が断然多いことに由来しますが、それゆえ苦味も強烈に強いのが印象的でした。このニューイングランドスタイルIPAは、苦味を抑えて、よりジューシーにソフトな口当たりでありながら、ホップが主役であるIPAとしての個性をしっかりと残し、進化させていったスタイルとなっています。

　写真は今回使用したホップ。モザイク、シトラ、アマリロの3種。パイナップルや柑橘系、そして少しハーブのような香りと心地よい苦味を生み出すアメリカ産のホップたちです。

　このスタイルの条件としてより新鮮なホップを使うことも条件。城端麦酒でしっかりと管理された新鮮なホップを、今回はたっぷりと使用しました。苦味を極力抑えるために本来ホップを入れる「煮沸」の工程では一切入れず、煮出さない最終工程で全量を投入。

　これにより仕上がりは、ひとくち目にブーンと香る強いシトラス系の爽快な香り。時間が経過するごとにパイナップルのような甘い香りが生まれます。

　全ての工程が終わり、外に出たら深く積もった雪。このビールが仕上がる頃には、春も近づいてきているんだろう...。ビールの完成も、春の到来も待ち遠しいということで、「春待ち」という名前話つけました。

　「香りと味が変化していくビール」。いい仕上がりです。本当に素敵なビールになってくれることを確信できています。手前味噌ですが、きっと喜んでいただけると信じています。
 

全国の皆様にこの「春待ちニューイングランドスタイルIPA」をお届けしたい。
そしてヒビノビアのオープンを祝って一緒に乾杯したい。

　このビールのお披露目は3月10日。ヒビノビアのオープンから。今回はお店で楽しむだけでなく、全国の皆様にもボトルをお届けしてお家で楽しんでいただきたいと思っています。それが本来の「 毎日ビールと暮らす店 」だから(笑)。ただ数には限りがありますので、ぜひオープンのお祝いだと思ってこのクラウドファンディングにご参加いただけたら幸いです。

最後に

　長文、最後までお付き合いを頂きましてありがとうございます。
本企画の実行者、西尾圭司です。2007年、大阪・堺市なかもずに「クラフトビアダイニングエニブリュ」を開業、関西初の21種もの樽生クラフトビールを提供する専門店として10年経営。まだ日の目を見ていなかったクラフトビールの「開拓者」として、関西を飛び越え日本全国にファンを広げてきました。
独自のクラフトビールを美味しく注ぐ技術・知識に業界内から注目され、おかげさまでコンサルティングのオファーを多数受けています。「本物のクラフトビールを日常のビールに」を理念に、オリジナルビールの開発、新サーバーシステム開発、店舗・グッズ企画など、クラフトビールを真ん中に置いた独自の世界観で運営している会社です。

　今回、クラウドファンディングに取り組んだのは、まだまだ夢の世界ですが、この運営の仕方をしっかりと定着させ、僕らの暮らす堺市のようないろいろなローカルの町で、このヒビノビアを作っていけたらと思っているため、たくさんの方々にこのお店のあり方を見ていただいて、ご意見をいただきたかったから。

　資金的援助という意味がないわけではないのですが、早くこのお店を着地させて、ローカルの街の身近な暮らしの中に、まだクラフトビールが浸透していない場所があったなら、この楽しいビールの世界を伝えられる場所を増やしていきたい考えです。その上で、もっともっと機会が膨らんでいくのなら、いずれは自家醸造ができるプロダクトブルワリーが作れたら....。スタッフたちとそんな夢を日々語っている会社です。

　そんなわけで、僕らのことをまずは、深く知って頂きたい。このビール以外にも、色々とリターンを考えました。しっかりと楽しんで頂けるように、ない頭を絞って考えたものです。ぜひサポート頂けると助かります。

　ぜひ、これをご縁に今後とも宜しくお願いいたします。

ヒビノビア　クラフトビアキッチン&ストア 概要

[住所]　大阪府堺市堺区北瓦町2-1-24　ぼてじゅうビルB1
[アクセス]　南海高野線　堺東駅  西口改札より徒歩1分
銀座商店街に入り3歩のたばこ屋さんを右折してすぐ左側。
[営業時間]　14:00~23:00　予定
＊17:00まではキッチンは軽食のみ、ボトルショップは終日営業。
[電話]　072-232-3615  (3/9より開通)　
[席数]　カウンター12席・テーブル16席
※営業許可は現在申請中で、3/12のオープンまでには下りる予定です