物語の始まりは二つの城下町

隻眼の少年はレンズ越しに触れる誇り高い日本人の姿に鼓舞されていく

かつて約束の太刀と共に日本人に託された祈りとは？

そして2011年3月11日、多くの運命を狂わせる出来事が発生する …

（長編アニメのあらすじはこのページの最下段に掲載しています）

日本の美と誇り、感謝をアニメーションで描き世界に届けるプロジェクト

日本の美を追い求めてきたプロの写真家集団が、その撮影活動の中で出会った誇り高い日本人の姿をアニメーションで表現するプロジェクトです。人の心を動かすアニメーションの可能性を皆様と共に考え、日本と日本人が担うべき役割を世界に問うアニメーションの制作を目指します。

この度のプロジェクトでは物語「ひいづる」の長編アニメーションの制作を最終目標に、段階的にその準備を進めて参ります。

 制作体制

企画：日本城下町楽会

協力：ASAGO大学、キヤノン株式会社

後援：あさご元気産業創生センター

原作：姫の路実行委員会

キャラクター原案：物集

監修：刀工 髙見國一氏、姫の路実行委員会

※日本城下町楽会とは町本来の美しさを活かした町作りを目的に、兵庫県朝来市経済振興課主導の町作りワークグループASAGO大学から生まれた広域連携団体です。

互いを認め礼を尽くす日本人の姿を表現

物語の主人公「深津駿平」は左目の視力を失い心に深い傷を負った少年です。しかし彼は一眼レフカメラに出会うと、自らの存在意義を確かめるかのように躍動する日本人の姿を追い求めていきます。

このアニメーションでは互いを認め合う世界を願い、例えどのような境遇にあろうとも和を尊び礼儀を尽くす誇り高い日本人の姿を描いていきます。

キャラクターデザインは絵師 物集様にご依頼

キャラクターデザインを絵師 物集様にご依頼することが実現。登場人物の精神的な成長を予感させる見事なデザインを描き下ろしていただきました。

実践的な一眼レフカメラの撮影テクニックを描写

深津駿平は一眼レフカメラを手にしたばかりの少年です。作中では動きのある被写体の撮影方法など実践的なカメラの撮影テクニックをプロカメラマン監修のもと描いていきます。

始まりの舞台となるふたつの城下町

物語の始まりは兵庫県の世界文化遺産 国宝「姫路城」と国史跡「竹田城」のふたつの城下町。主人公の深津駿平と沖田沙織は城下町の祭りや商店街の温かい出会いに触れ成長を遂げていきます。

刀工 髙見國一氏の監修による日本刀の作刀風景を描写

作中で深津駿平は日本刀の鍛刀現場を訪れ、日本の物作りから日本人の精神性を学んでいきます。このプロジェクトでは刀工 髙見國一氏の監修を仰ぎ、作刀の様子を忠実に描いていきます。

また作中では現在、髙見氏に依頼させていただく重要文化財 太刀 獅子王の写しを竹田城に奉納する実在の計画が登場致します。

【参考】 Makuake クラウドファンディング 「竹田城城主 赤松広秀の名誉回復へ！天空の城に宝刀 獅子王の写し刀を奉納したい！」

https://www.makuake.com/project/shishiou/

被災地の皆様と共に

この物語の中では、未だ大きな傷跡を残す被災地における復興に向けた努力を描かせていただこうと考えております。被災地の皆様に寄り添わせていただき私達の役割を考えて参りたく存じます。（撮影：久山城正氏）

数多の災害、災禍に見舞われるとしても、この国の人々はいずれ立ち上がる

この国に幾星霜変わらぬ日が出づるように

この国には幾星霜変わらず笑顔が灯るのでしょう

（ 物語「ひいづる」あらすじより ）

日本人として護るべきことを子ども達に語り継ぐために

このアニメーションでは決して他者を咎めるのではなく讃えることを良しとする 私達が母や父から教えられてきた日本人としての美徳を、今を生きる子ども達に伝えていきたく考えています。

このプロジェクトでは物語「ひいづる」の長編オリジナルアニメーション制作を最終目標に、先ずはその準備のため短編PVアニメの制作を目指します。

そして多くの皆様のご賛同とご期待を賜ることができた暁には、下にあらすじを添付させていただく物語「ひいづる」の長編アニメーションの制作を実現させたく考えています。

願わくば皆様と共にその公開を世界が日本に注目する2020年に迎えることができれば幸いです。

達成額に応じたプロジェクトの推移

1,000,000円　　　プロジェクト始動　物語「ひいづる」ポスター制作決定

2,000,000円　　　登場人物「沖田三丸」デザイン公開決定

3,000,000円　　　京都での太刀 獅子王の写し特別展示会決定

4,000,000円　　　主人公「沖田沙織」声優の選考を決定

5,000,000円　　　主人公「深津駿平」声優の選考を決定

6,000,000円　　　関東での太刀 獅子王の写し特別展示会決定

8,000,000円　　　物語「ひいづる」短編PVアニメ制作決定！

　　　　　　　　　　全リターンに映像ファイル追加決定！

8,000,000円以降のご支援は物語「ひいづる」の長編アニメを目標にした海外のクラウドファンディングの準備資金に充当させていただきます。

25,000,000円　　　物語「ひいづる」長編アニメ制作決定！！　

リターンについて

志を同じくしていただける支援者様には、かつてこの国の乱れを鎮めた武将が時の天皇より賜わったとされる約束の太刀 獅子王の実寸大ポスターをリターンにご用意させていただきました。獅子王に託された憂国の祈りに思いを馳せ、この国の在り方を共に考えていただければ幸いです。

趣旨にご賛同いただける支援者様のご支援によって制作できるアニメーションだからこそ、制約を越えて表現できるメッセージがあると考えています。また実在する取り組みや市民活動などをアニメーションの中で露出させるという取り組みを行おうとする場合、スポンサーに頼る既存のアニメ制作を取り巻く環境では難しいと判断いたしました。このような状況から本企画はクラウドファンディングを選択いたしました。

尚、趣旨にご賛同をいただけるならば、もちろん企業様のご協力も積極的にお受けさせていただきます。

最後に物語「ひいづる」のあらすじをご紹介させていただきます。読まれてしまうとアニメの楽しみが半減してしまうとも考えましたが、本企画の本当の目的を実現させるためには、一人でも多くの「賛同者」を募らせていただく事が不可欠と考え公開させていただく事と致しました。大袈裟かもしれませんが日本人が永く護ってきた美徳を語り継ぐために皆様のお力をお借りできれば幸いです。

「 ひいづる ～The rising sun～ 」　あらすじ

2010年 2月 冬　兵庫県 姫路城の城下町

兵庫県姫路市の高校に通い剣道に打ち込む深津 駿平（17）は、不慮の事故から左目の視力を失い瞳は銀色に変色していた。

2010年 夏　兵庫県 姫路城の城下町　

絶望の中、右目で見る世界すらも色を失った駿平は、新緑の書写山で「広角レンズ」の一眼レフカメラで円教寺を撮影する沖田 沙織（20）に出会う。沙織の誘いから沙織の祖父　三丸が姫路の商店街に営むカメラ店で二人は再会を果たすと、駿平はそこに掲げられた一枚の写真に胸を震わせる。それは沙織の亡き父 憲治が撮影した金色の雲海に浮かぶ畏怖堂々たる竹田城の写真だった。写真の魅力に出会った駿平は三丸からCanonの一眼レフカメラを与えられると、その右目でファインダーを覗き最初のシャッターを切る。その瞬間それまでモノクロに世界を映すだけだった駿平の右目は色を取り戻し、彼の鼓動は大きく高鳴っていく。

2010年10月 秋　兵庫県 姫路城の城下町

何故か「広角レンズ」で風景写真ばかり撮影する沙織と共に、始めは姫路城などを被写体に風景撮影を学ぶ駿平だったが、やがて自分にしか撮影できない写真への憧れを抱くようになっていく。そして駿平はその経験や勘の良さから姫路の祭りなど、動きのある被写体を「黒い望遠レンズ」で追い始め、その才能を開花させていく。

「知ってる？駿平。ようさんの舞が捧げられた姫路の道には人の願いを叶える神さんが宿っとってんやって。」そう言う沙織の横顔はどこか淋しそうだった。

2010年11月 秋　兵庫県 竹田城の城下町

ある秋の日、駿平は沙織に誘われると電車で兵庫県朝来市を訪れる。二人は雄大な自然の中、竹田城から眼下の町を見下ろしていた。二人はその日、数多くの美しい景色と多くの人に出会う。そして冤罪から切腹に果てた竹田城主を弔うため、彼が継承していたとされる伝説の太刀 獅子王を復元し奉納しようとする城下400年の悲願を知る。それはかつてこの国の乱れを鎮めた武将に時の天皇が託し、代々継承されていた約束の太刀だった。

二人は朝来で日本人の不屈の魂と美しい精神性に触れていく。やがてふたりは互いの距離を縮めると姫路への帰路につく。

 2010年 12月 冬　兵庫県 佐用町

駿平と沙織は朝来で紹介された刀工 髙見國一氏の鍛刀場にいた。駿平はそこで鍛刀の撮影を許され黒い望遠レンズで撮影に挑むが、動きのある被写体を光量の少ない状況で撮影するため上手く撮影できない。相談を受けた沙織はCanonの白い望遠レンズを駿平に手渡した。それは沙織の父 憲治が遺した遺品だった。そして沙織は人の肌の色を上手く表現するために駿平が持つカメラのホワイトバランスを調整する。

2011年2月 冬　兵庫県 佐用町

取り憑かれたように髙見氏の鍛刀場に通う駿平が遂に一枚の写真を撮影する。それは刀工が鉄を打ち飛び散る火花がまるで無数の蛍のように光輝く写真だった。

「髙見さんは僕の左目について何も聞かれないんですね」

「・・・みんな同じだよ」

「それは瞳や肌の色が違ってもみんな同じ人間やということですか？」

「・・・同じ人間なんてひとりもいないよ。ただね、人との違いを恐れて生きているのはみんな同じだよ。・・・僕も含めてね。」

鍛刀場には鉄を打つ音が静かに響いている。

2011年3月11日　東日本大震災

そのニュースに沙織は膝から崩れ落ちてしまう。そしてそのままカメラを手にする事から遠ざかってしまった。駿平は三丸から沙織が神戸で阪神大震災に被災し、両親を亡くしていたことを知らされる。沙織の「広角レンズ」と駿平の「白い望遠レンズ」は瓦礫の下から掘り出された沙織の父 憲治の遺品だった。そして沙織が人物を撮影できないのは、そのような体験から自らの命に罪悪感を感じ人を撮影することに表現できない怖さを感じていたからだった。

無気力に日々を送る沙織に駿平は「白い望遠レンズ」を突き返す。そして感情のままに沙織を叱責した。以来、沙織と駿平は音信不通になってしまう。

2年後　2013年 春

大学生になる駿平は書店で目にした写真雑誌に沙織が撮影した写真を見つける。それは東北の被災地で自衛隊員と共に笑顔で小さな花に水を撒く幼い少女の姿だった。次のページも、次のページも被災地に光り輝く小さな笑顔があの白い望遠レンズを備えた沙織のカメラによって映し出されていた。駿平は説明できない感情を持て余し静かに涙を流していた。

2013年 秋　竹田城　山頂　早朝

三脚に広角レンズのカメラを乗せていた駿平だったが、眼下の雲海を臨むとおもむろにバッグから別の黒い望遠レンズのカメラを取り出した。駿平が望遠カメラで覗く先には、あの白い望遠レンズを駿平に向ける沙織の姿があった。

金色の朝日が照らす竹田の城下町には見事に復元された約束の太刀 獅子王が奉納されている。

7年後　2020年 東京

駿平（28）は東京で日の丸を背負い戦うアスリートの姿を白い望遠レンズで追いかけていた。同じ頃、沙織は駿平と同じ指輪を左手の薬指に付け、姫路城の公園で生まれたばかりの女の子を抱いている。

数多の災害、災禍に見舞われるとしても、この国の人々はいずれ立ち上がる。

この国に幾星霜変わらぬ日が出づるように

この国には幾星霜変わらず笑顔が灯るのでしょう