みなさん、はじめまして。

「異彩を、放て。」をミッションに掲げる福祉実験ユニット・ヘラルボニーと申します。

この度、ヘラルボニーが創業当時から構想してきた「ライフスタイルブランド」を立ち上げます。このブランドをより多くの方々にお届けし、共感の輪を広げたく、今回Makuakeを通したプロジェクトに挑戦することを決意しました。

このライフスタイルブランドに込めた、私たちの想いを聞いてください。

※本ページの後半では、今回発売されるライフスタイル製品の一覧と全20柄のアート作品を一挙にご紹介しております。ぜひページをスクロールのうえご覧ください。

私たちはこれまで、知的障害のあるアーティストとライセンス契約を結び、彼らが描くアート作品をさまざまな事業に展開してきました。

たった1本のアートネクタイからはじまったブランドは、その後、エコバックや財布、鞄、傘、駅の仮囲い、洋服、クレジットカードなど、さまざまなプロダクトへと展開させていきました。

「福祉」や「知的障害」という普段生活しているとなかなか関わりを持ちづらい分野と一般的な生活者の間にある目に見えない境界線を溶かし、福祉を起点とした新たな文化を創ることが、私たちが目指すヘラルボニーの姿です。

そんな私たちは、今回ライフスタイルブランドを立ち上げます。創りたいのは、「まちを福祉で彩る未来」です。知的障害のあるアーティストが放つ異彩が、暮らしのなかに、当たり前にある日常の実現です。

たとえば、幼い頃から座っていたお気に⼊りの椅⼦の⽣地が、いつも通っていた図書館の床の絨毯が、福祉から⽣まれたアートだったら。そこにある⾊彩をきっかけに「障害」のことを知っていたら、福祉の印象は今よりも少しだけ変わるはずです。

福祉と⽇常の間には、本来境界線なんてないのかもしれません。そんな当たり前を、まちで、景⾊で実現したいと考え、ライフスタイルブランドの立ち上げを決意しました。

ブランドロゴ

ブランドキービジュアル

女優、歌手、映画監督と、多彩な才能を発揮する池田エライザさんを起用

私たちが描く「まちを福祉で彩る未来」を実現するためには、今まで手がけてきたネクタイやスカーフなどの「纏（まと）う」を彩るものづくりから、もう⼀歩外へ踏みだし、世の中との接点を増やす必要があると考えました。

食事したり、座ったり、寝たり、歩いたり。そんな何気ない⽣活の流れのなかで物理的に、福祉から生まれた異彩をやさしく感じられる⽇常を実現していきます。

知的障害のある作家が描くアートはエネルギーに溢れています。部屋の中だけでなく、日々の生活そのものも華やかにしてくれるはず。

もちろん、目にするたびに「福祉」や「知的障害」について考えて欲しいとまでは⾔いません。しかし、遠い作家や作り⼿の存在をどこかで感じてもらえたり、「これ素敵だね」と⾔われたとき、「実はこれね」と、ついつい説明してしまう。そんなシーンが、このライフスタイルブランドによって実現されたら、これほど嬉しいことはありません。

ライフスタイルブランド・ステートメント

プロダクトムービー

私たちのライフスタイルブランド、そして作家が描き出す世界観に共鳴し、プロダクトをゼロから一緒に製作していただけることになった日本の老舗メーカー３社を紹介します。既成概念にとらわれない熟練した技とものづくりへの情熱を持つ、日本屈指の職人のみなさんです。

株式会社川島織物セルコン（京都府京都市）

1843年に京都で創業した川島織物セルコンは、カーテンやインテリア雑貨などを手がけるファブリックメーカーです。伝統的な手織りと機械での量産の二種類の技術を併せ持ち、企画・デザイン、設計、製織はもちろん、撚糸や染色など、織物完成までのほぼすべての工程を自社工場内に有するという、国内において数少ない企業です。

今回、川島織物セルコンと製作したのは「クッション」「スツール」「チェア」「ソファ」に用いられるファブリックです。作家の筆運びまで再現できるよう、精彩な捺染技術を採用しています。伝統技術と量産技術を使って新たな表現に挑戦し、逸品の製作に精力的に取り組んでいる川島織物セルコンならではの製品です。

長谷虎紡績株式会社（岐阜県羽島市）

続いて紹介するのは、長谷虎紡績株式会社です。1887年創業以来、繊維製品の製造・加工・販売を手がける長谷虎紡績は、繊維業界を幅広い視野で見つめ、機能素材の開発製造から製品出荷までを一貫体制でコーディネートし、最良の製品を届ける企業です。インテリア部門ではカーペットを中心とした、より地球環境にやさしいことを前提に、各種用途に応じて素材の吟味から色柄までを感性豊かに織り上げています。

今回、長谷虎紡績と製作したのは「ドアマット」「キッチンマット」「ラグマット」です。紙やキャンバスに描かれるアートの色味と、絨毯の色味では見え方が全く異なります。熟練の職人により、一色一色検討し、配色された色彩を用い、ヘラルボニーのアートを表現しています。そこに巨大なCJ（コンピュータージェットダイ）機による染色技術がかけ合わさり、再現性の高い製品となっています。

ニッコー株式会社 (石川県白山市）

最後に紹介するのはニッコー株式会社です。1908年に創業し、110年以上食器を作り続ける石川県の日本製洋食器メーカーであるニッコーは、品質と品位の価値を器の細部にまで宿らせるために原料から最終工程に至るまで、一貫して自社工場で生産を行っています。

今回、ニッコーと製作したのは（ニッコーの）代名詞とも言える「FINE BONE CHINA」と呼ばれる食器です。こちらは純白の白を追究しつつ、薄さと優れた強度を兼ね備えている高品質な商品で、真っ白なキャンパスのような食器に描き出される、ヘラルボニーのアート作品はより彩りが豊かで、再現性の高い製品に仕上がっています。また、アートを細部にまで表現するために、直接プリントするのではなく一度転写紙にアートを写しとり、それから食器へとプリントする技法を採用。一点一点、職人が手貼りしたアートは凹凸になり、作家の筆運びを実際に感じ取ることができる製品です。

確かな技術で再現された、色彩と心地よい造形。日本屈指の職人たちの高い技術力によって生まれたライフスタイルブランドは、今後多種多様な空間へと彩られていきます。

ライフスタイルブランドが空間を彩る第一歩として、ハイアットのライフスタイルブランドである「ハイアット セントリック 銀座 東京」とのコラボレーションが決定しました。現在、ヘラルボニーのアートをお部屋の至る所に配置した、アートルームを製作中です。

ソファやチェア、クッション、食器など、今回製作するライフスタイル製品を配置しています。さらに、異彩のアートからインスパイアされたオリジナルカクテルやオリジナルアートTシャツ・コースターが付属する特典付き。まさに、アートを全身で味わえる一夜を過ごせる空間になっていますので、こちらも是非お楽しみください。

「ハイアット セントリック 銀座 東京」スイートアートルームのイメージ

人に寄り添うアパレルブランドとして成長してきたヘラルボニーは、今後より生活に寄り添うライフスタイルブランドへと成長していきます。そして、その先にあるのは、社会やまち全体に寄り添うヘラルボニーという名のブランドです。

まだまだ小さなヘラルボニーですが、今回のブランドの立ち上げは私たちにとってすごく大きな一歩です。しかし、私たちが実現したい未来から逆算すると、ほんの小さな一歩に過ぎません。

「まちを福祉で彩る未来」に歩む、この大切な一歩に。ご支援・ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

100年後も残る、ライフスタイルブランドを一緒に創っていきましょう。

2022年1月31日：プロジェクト公開

2022年2月1日：ライフスタイル製品の展示会オープン

2022年3月30日：プロジェクト終了（2ヶ月間）

2022年4月下旬〜：リターンのお届け開始

今回のマクアケによっていただくご支援金はライフスタイルブランドへの事業投資と運営費に充てる予定です。

複数のリターンを応援購入いただくことができます。ただし、まとめて応援購入することができないため、お手数ですが一つずつお申し込みいただきますようお願いいたします。是非、多くのアートに触れていただければ幸いです。

最後に、今回のライフスタイル製品に起用している20作品のアートをお楽しみください。

Rie Kimoto, Riko Sakamoto / HARKEN （Conceptmaking / Photo）

Ryo Saimaru（Editor / Writer）

雷神inc.（Photo / Movie）

Mariko Okazaki (Photo)

Paper Parade Inc.（Brand Direction）