【東近江の農産物の魅力を最大限に活かした商品を作りたい】

こんにちは！
農業女子４年の西村と、１年目の三島と申します。
私たちは近江の国（滋賀県）湖東に位置する東近江市の株式会社GRITCHという農業法人に就職し、スイートコーンやさつまいも，食用米などの農作物を生産しています。

稲作に適する豊かな環境に恵まれた滋賀県は”近畿の米蔵”と呼ばれています。
その中でも東近江市は、温和な気候と肥沃な土壌、澄んだ水に恵まれた近畿でも有数の耕地面積を有する農業が盛んなまちです。GRITCHは東近江市でも鈴鹿山脈に近い場所に位置しており豊富な雪解け水の恩恵を受けています。

私たち、西村と三島は、就職先として自ら農業法人を選びました。
しかし、周囲の人々からは、「どうして農業法人に？」「そこしかなかったの？」と、少し悲しくなる言葉をかけられることも少なくありません。
それでも、わたしたちは毎日自信と誇りをもって農作業に従事しています！
私たちがつくるスイートコーンは、甘くてジューシー。指名買いをしてくださるファンの方もいらっしゃるほどで、本当にうれしいです。

私たちが、自信をもって作った農産物を、もっといろんな人に広めたい。
空気・山・水・大地。自然のいいところすべてが詰まった東近江のおいしい農産物を、もっといろんな人に味わってほしい。

そんな考えを抱いているときに、たどり着いたのが日本酒でした。

【文政三年創業の老舗酒蔵 喜多酒造 とのタイアッププロジェクト始動】

『旨い米と旨い水があるところには旨い酒がある』といいますが、滋賀県東近江市には、古くから酒蔵が数多く存在しています。中でも、文政三年創業の老舗喜多酒造さんは、200年以上にわたり『喜楽長』を醸し続けられています。これぞ、まさに近江の銘酒です！

私たちの栽培した、東近江の自然の美味しさをぎゅっと閉じ込めた酒米を、ぜひ喜多酒造さんで日本酒に仕上げたい。なによりも、私たちが味わってみたい！

その思いを喜多酒造の女性杜氏喜多麻優子さんにお話をしたところ、快く承諾いただき、私たちGRITCHとのタイアッププロジェクトが始動しました！

【苦労の連続！化学農薬・化学肥料不使用の酒米づくり】

すべてのはじまり！育苗と田植え

2022年4月。酒米栽培は育苗から始まりました！

毎日の水やり、温度管理が重要です。

西村は食用米の栽培経験はありましたが、酒米づくりは初めての経験。三島は新卒入社したところだったので、そもそも農業未経験！

うまく育つかどうか不安と期待でいっぱいの中、苗はぐんぐんと成長してくれました。

5月、田植えの時期。空になったビニールハウスを見て、一安心。肥料は化学肥料を一切使用せず、骨粉や油粕などが原料の有機100％肥料を使用しました。

気力と体力で乗り切った除草作業

除草剤を使っていないため、雑草がびょんびょん生えてきます。
除草作業には除草機を使用します。稲と稲の間の列全ての除草を行うため体力・気力が必要です。

除草機をもつ手の感覚が麻痺していきます。がんばっても、翌週にはあらたな雑草の芽が…。
蒸し暑い中での作業、草に打ち勝て！の思いでなんとか乗り切りました！

いちばんつらかった防除作業

酒米・山田錦は病気に弱い子です。病気対策のための防除作業を行います。
化学農薬だと少量の散布で済みますが、生物農薬は大量に散布する必要があります。重たいホースを引きずりながら、汗水垂らして入念に散布しました。
手がかかるなぁと思いつつ、愛着がわきます。手がかかる子ほど可愛く思えるものです。

愛しい我が子、ついに収穫！

酒米・山田錦は他の稲と比べても高身長で刈り取りにくいのです。何度も何度もコンバインに稲が詰まり、そのたびに作業が止まります。戸惑いながらもなんとか完了しました！

初めての酒米づくり、しかも栽培期間中化学肥料・化学農薬不使用という挑戦。苦労の連続でしたが、立派に育ってくれました！

【繊細で丁寧で熱い日本酒づくり】

12月～1月に喜多酒造さんのご厚意で、西村と三島がお酒造りの一部作業を体験させていただきました。日本酒造りに最も適する寒い季節に酒造りを行うことを、『寒造り』といいます。
これまでは農産物の生産を行ってきたGRITCH。食品加工に携わるのは初の試みです。神聖な酒蔵で行われる繊細な工程の数々に、『製品ができる』実感が湧き、身の引き締まる思いがしました。

お酒のコクや旨味を引き出す麹づくり

西村が麹づくりの作業を体験しました。
精米して蒸したお米を麹部屋に広げ、手でひっくり返して適温まで温度を下げます。蒸米は火傷しそうなくらい熱いです！

その後、種麹菌を蒸米にふりかけます。均等に降りてくれるように、腕の高さまで気を遣います。腕が下がると注意されます。繊細な世界…。

それから、種麹菌が満遍なく付着するようにまた混ぜ合わせます。麹部屋の室温は32～34度くらい。冬なのに汗だくになってしまいました。

美味しくなれ！仕込み作業

西村と三島が仕込みの作業を体験しました。

36％にまで精米された我が子、山田錦。こんなに小さくなるのか…！食べてみると、プチプチした固い食感で驚きました！

機械から出てきた蒸米を、西村と三島が持った布で受け、仕込みタンクまでもっていって投入します。スピード感が求められる作業でした。

投入した蒸米を、長い棒でかき混ぜ、先に仕込んであった液となじませます。力をこめないと蒸し米が動いてくれません。腕がプルプルでした。

ついに我が子が日本酒に！初搾り

2023年1月。三島が初搾りと試飲を行いました。
搾りたての日本酒は黄金色に輝いていました。透明なお酒をイメージしていたので、ちょっとびっくり。部屋の中は浴びるほどの日本酒の香りです。
三島が試飲しました。鼻からフルーティな香りがスーッと抜け、まろやかさが口に残りました。ついに製品になったんだなと感無量でした。

【生い（うい） と 優せ（ませ） 】

わたしたち、西村と三島は、初めての酒米づくり、そして初めての日本酒づくりに挑戦しました。慣れない作業は戸惑いや苦労することも多かったですが、その分愛着がわき、我が子のように愛おしい製品に仕上がりました。

純米大吟醸「生い」（うい）の、搾りたての生原酒は華やかで香り高く、芳醇甘口で上品な味わいはまさに生まれたての”生ぶ”な印象を受けます。初めての挑戦に一生懸命ひたむきにとりくむ姿を見た代表が「”生ぶ”やなぁ」とつぶやいたことが、「生い」の名の由来です。

純米酒「優せ」（ませ）も同様で、しっかりとしたコクとキレが感じられる濃醇な旨口、一口飲むと余韻が長い、まさに成長していく”おませ”な魅力を感じさせます。

「生い」と「優せ」は、私たちのように新たな未知に挑戦することを選んだすべての人の背をそっと押す、そんなお酒です。
なにかに挑戦することを決めた日、新たな未知へと羽ばたく日、人生の門出を祝うハレの日に、ぜひこのお酒で乾杯してください。また、特別な日でなくても、家の中でも外でも楽しんでいただけるお酒です。これからのシーズン、御中元にもピッタリです！
同じ酒米から作った、精米歩合が違う2種類のお酒をぜひ飲み比べて、日本酒の奥深さを味わっていただけますと幸いです。

生い（うい）

芳醇甘口で上品な味わいの純米大吟醸酒は、もろみを搾った後いっさい手を加えない生原酒となっております。

懐石などの和食にも合いますが、意外にも生チョコやチーズケーキなど香り豊かでコクのあるスイーツと一緒に召し上がることで、お互いの風味が混ざり合い、おいしさをより一層引き出してくれるのでおすすめです。

冷酒、ロックでお飲みくださいませ。

生い（うい）

【精米歩合】 36％

【原材料】 米（国産）、米麹（国産米） ※特定原材料7品目は含んでおりません。

【度数】 16度

【内容量】 720mL

優せ（ませ）

濃醇旨口の純米酒、甘口と辛口の間の味わいです。

「優せ」も「生い」と同じで生原酒となっております。

こちらは、魚介類、肉類ともに相性が良いです！お造りや焼き魚、郷土食の鮒寿司、焼肉や焼き鳥などが特に相性抜群です。また、ナッツやドライフルーツとも良く合います！

SPECIAL THANKSとして今回、ご縁があってMakuakeさんでも大好評のSilverAntさんの未発売のチタン徳利とお猪口を使ってみました。

優せ（ませ）

【精米歩合】 64％

【原材料】 米（国産）、米麹（国産米） ※特定原材料7品目は含んでおりません。

【度数】 18度

【内容量】 720ｍL

【ラベル紹介】

ラベルのデザインは、滋賀県を拠点に活動されている女性デザイナーの赤部夏美さん（t nouge/タ・ヌージュ）にお願いしました。

私たちの、農業に向き合う姿勢や、今回のSAKEづくりに込めた想いをお話し、さらに「生い」と「優せ」を試飲していただいて、デザインの構想を練っていただきました。

[ラベルの画像]

何百枚も手描きのラフを制作していただいた中から選ばれたのがこちら。

『農業に真正面から向き合う健気な姿、その無邪気さ故の強さと繊細な美しさ』を込めたデザイン。「生い」と「優せ」の味わいが一目でイメージできるような素敵なロゴマークに仕上げていただきました。

このロゴデザインが、「生い」「優せ」を一口含んだ時の感動を与えるきっかけになればと願っております。

【スケジュール】

6月17日 マクアケ公開

7月17日 マクアケ公開終了

7月17日 商品順次発送

【リターンについて】

〈超早割10％割引〉 生いと優せのセット

限定 50セット

一般販売価格11,000円（税込）の10％割引価格→9,900円（税込）

〈早割5％割引〉 生いと優せのセット

限定 60セット

一般販売価格11,000円（税込）の5％割引価格→10,450円（税込）

〈マクアケ割　2セット15％割引〉 生いと優せの2セット

限定 30セット

一般販売価格22,000円（税込）の15%割引価格→18,700円（税込）

〈マクアケ特割　5セット20%割引〉 生いと優せの5セット

限定 20セット

一般販売価格55,000円（税込）の20％割引価格→44,000円（税込）

※生いと優せについて

賞味期限：

保存方法：冷蔵庫（5～10℃）にて保存をお願いいたします。また、開栓後はお早めにお召し上がり下さい。

【私たちについて】

株式会社GRITCH

滋賀県東近江市で米・麦を中心に、スイートコーンやさつまいもなどの農作物を生産・販売している農業法人です。

GRITCH(グリッチ)とは、GRIP(グリップ):握る とCATCH(キャッチ):掴む を合わせた造語です。これからの時代を握り、皆さまの心を掴みたいという思いから生まれました。

私たちは農業を通じて地域社会に貢献することをミッションとし、農業のTKO(楽しく・カッコよく・面白く)を実行し、日々活動しています。
今回の『生い優せ日本酒プログラム』に携わったのは、GRITCHの女性社員2名です。

西村

岡山県出身。趣味はアウトドアや身体を動かすこと。
『食の根幹である農業に携わりたい』という思いで入社しました。
米づくりは大学時代に少し触れていましたが、実際１からやってみて奥深さを実感。まだまだ未熟者ですが、多方面から農業を学ぶため日々邁進中です！

三島

大阪府出身。趣味はツーリングとキャンプ。『自ら生産者となり、おいしい農産物をみなさんに届けたい』という思いで入社しました。農業未経験からの2022年4月入社ということで、農業歴1年目、まだまだ修行中です！

【私たちの想い】

手間暇かけて育てた酒米が、“日本酒”、“酒粕”という形で生まれ変わって皆様にお届けできることに、シンプルに喜びを感じています。

育てた農産物を加工品に変えて販売するという取り組みは今回が初めてであり、日本酒がどのような人に飲まれどのように感じていただけるのか、わくわくしています。また、本プロジェクトを通して少しでも多くの方が、原料となる酒米がどのように、どんな想いで作られているのか知って頂き、日本酒を飲む楽しさや農業の可能性などを感じて頂けると幸いです。