こんにちは！地球規模の森林保護活動をしているNGOグリーンハートです。

このプロジェクトは、フェアトレードの仕組みを作ることで、「幻のカカオ」の原生種を救い、熱帯雨林に暮らす先住民の生活を守るプロジェクトです。

大航海時代の冒険者がスペイン国王に献じた幻のカカオ原生種を救おう！

チョコレートの原材料カカオ。
苦味が少なく、栄養価が非常に高く、芳醇な香りを持つ「フレーバービーンズ」として珍重されてきたカカオの原生種「クリオロ種」が絶滅の危機にあります。
フェアトレードによって生産者の保護と育成を支援すべく、フェアトレードルートの開拓をサポートしていただける方を募集します。
あなたも、大航海時代の冒険者がスペイン国王に献じた幻のカカオを試食してみませんか？

　　　　　　　　　　　　　　答え：ブラジル　　　　　　　　　　　　　

カカオの生産国ランキング
1位：コートジボワール    （約34％）
2位：ガーナ        （約17％）
3位：インドネシア    （約15％）
4位：ナイジェリア    （約6％）
5位：カメルーン        （約4％）
 

アフリカを中心に生産されているカカオですが、元々は、ブラジルやメキシコ、グァテマラ、ベネズエラといった中南米の熱帯雨林に自生している樹木でした。
16世紀に先進国ヨーロッパからコロンブスやエルナン・コルテスなど大航海時代の冒険者があってきて、中南米を開拓した際に、カカオの実を持ち帰り、国王や雇い主に献じたといいます。
その後、ヨーロッパの統治国であるアフリカ諸国へカカオを持ち込み、プランテーション農園を築いて大規模な生産を開始しました。

カカオは仙豆、豊富なミネラル栄養分が魅力

カカオには、約300種類もの栄養素が含まれ、タンパク質や食物繊維、鉄分やカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
またポリフェノールが非常に多く含まれ、高い抗酸化要素を持っています。
小さな木の実が、普段の食事と変わらないほど非常に高い栄養価を持つことから、地元の先住民からは「スーパーフード・仙豆」と一目置かれ、元気の源として食されています。

アマゾンの熱帯雨林に暮らす先住民は、狩りや木の実の採取など、森を何日間も旅する際、ローストしたカカオの実をたくさん袋に入れて持ち歩きます。
日持ちのしない食事の代わりに、仙豆としてカカオを食することで栄養を補給し、狩りや旅を続けるのです。

原生種「クリオロ種」

現在、最も多く生産されているカカオの品種「フォラステロ種」は、病害虫に強く栽培がしやすいのですが、苦みが強く砂糖やカカオバターを多く混ぜないと美味しいチョコレートにはなりません。
かつて、大航海時代の冒険者たちが持ち帰り、国王や雇い主に献じた「クリオロ種」は、苦味が少なく、栄養価が非常に高く、芳醇な香りを持つため珍重されましたが、病害虫に弱く、大規模な栽培に不向きなため、農家はほぼ壊滅してしまいました。
 

ショコラティエが探し求めるクリオロ種

世界で活躍するショコラティエは、最高のチョコレート菓子を作るために原材料にもこだわります。
そのショコラティエがこだわって探し求めているのが、苦味が少なく、栄養価が非常に高く、芳醇な香りを持つ「クリオロ種」です。
既に大規模な農家は存在せず、熱帯雨林に自生するわずかな「クリオロ種」を求めて、亜熱帯の気候の中、森を捜し歩くショコラティエもいるそうです。

今、アマゾンの熱帯雨林が大きく減少する森林伐採が世界的な社会問題になっています。
かつて、地球の肺と呼ばれ、先進国が排出する二酸化炭素を酸素へと変えて空気を浄化してくれていた熱帯雨林は、現在も続く森林伐採に深刻な被害を受けています。

世界で最も広い森林地帯、ブラジル・アマゾンの熱帯雨林は大きく面積を失い、今ではブラジル国内で排出される二酸化炭素を酸素に変える程度の酸素生産量にまで減じてしまっています。

そのうえ、森林伐採は木の種類を選びません。切り倒された樹木の中には、クリオロ種のように貴重な樹木も含まれているのです。

大規模な生産農家が少なく、アマゾンの熱帯雨林に自生する「クリオロ種」のカカオ。
森の中を歩いて、拾って歩くしか入手方法が無い、希少なカカオの実を生み出す原生種が、森林伐採によって失われてしまうのは、チョコレートマニアでなくても、大変残念なことです。

なぜ、森林は伐採されるのでしょうか。
それは、太古から自給自足の生活を続けてきたアマゾンの熱帯雨林に住む先住民の生活環境が変化してきたことが原因の1つと言えます。
先進国の文化が浸透し、アマゾンに暮らす先住民にとっても、携帯電話や家電、ファッション用品が生活必需品となりました。しかしながら、自給自足の生活だったゆえ貨幣文化は浸透しておらず、「お金」を稼ぐ方法がありません。

以前は、カカオや天然ゴムなどを売ってお金を得てきましたが、先進国によってアフリカや東南アジアなどプランテーションによる大規模農園が開発され、価格競争や生産量で太刀打ちできない状態になってしまったのです。

このような背景で、先住民はてっとり早くお金を入手するために、身近な木を伐り、木材として販売をしています。
また、次に売る木を苗から育てるには時間がかかるため、木を切った後は牧草地として毎年販売できる「牛」を飼う畜産農家となってしまう先住民が後を絶ちません。

私たちNGOグリーンハートは、地球の肺と呼ばれたアマゾンの熱帯雨林を取り戻すべく、森林の保護や育林、先住民の生活基盤を支援するための事業を手掛けるNGO（非政府組織）です。

未来の子供たちに、澄んだ空気と緑豊かな地球を残すために、最も効率の良い手段として、広大な土地が安く入手でき、木の育ちやすい亜熱帯の気候、植林・育林のコストが安く済むブラジル・アマゾンの熱帯雨林において、森林保護特区の開設や植林・育林といった森林保護活動を行っています。

また、先住民に森林伐採以外の貨幣経済を提供すべく、経済植物（薬草や木の実、果実、樹液オイル）などの商品化とフェアトレードを推進する活動や、寄付金によって学校を建設し、未来を担う子供たちに学びの場も提供しています。

新しいフェアトレードで幻のカカオを救う

今回募集するプロジェクトは、アマゾンの熱帯雨林に暮らす先住民と、フェアトレード（公平貿易）の契約を結び、先住民に不利益がない条件で、幻のカカオ「クリオロ種」の取引を契約してまいります。

先住民たちに自生するカカオに実る果実を採取してもらい、日本に輸入することで、生活に必要な収入が得られるようにします。
カカオが彼らの収入源となることで、カカオの樹を伐ることの抑制になるほか、より多く実が生るよう、手入れなど育林活動への取り組みも期待できます。

フェアトレードで得た幻のカカオで商品化

今回、私たちは、フェアトレードで入手した幻のカカオを、より商品価値の高いものとするべく、商品化の研究や試作品の開発を行っていきたいと思います。
日本で多くの方に買っていただける商品にすることで、フェアトレードの規模を大きくし、より一層、クリオロ種カカオの保護を加速させたいと考えています。

フェアトレードの契約を結ぶための費用や、輸入に必要な手続きの費用、商品化に向けた研究・試作品開発の費用集めるべく、ご協力いただいた方には、フェアトレードによって入手した幻のカカオをご試食いただける権利をはじめ、私たちができる精一杯のお礼をご用意しました。

集めた費用の使い道

みなさまからご提供いただいた資金は、おおよそ下記の使用目的で利用させていただきます。

１．フェアトレード契約のための渡航費
フェアトレードを申し込むブラジル・アマゾンの先住民と取引に関する交渉や、条件等を打ち合わせて契約するため、日本の交渉メンバーが渡航します。

ブラジルの首都リオデジャネイロまでの距離は飛行機で27時間。
リオデジャネイロから生産地に比較的近い都市マナウスまでの距離は飛行機で4時間。
マナウスからアマゾン川源流に近いリオブランコまでさらに4時間。
そこからさらにカヌーで2日間。
途中体調管理の為、宿泊施設やテントなどで2泊の宿泊をします。
日本を飛び立ってから、約1週間を経て、ようやく現地にたどり着けます。

そこから、現地の生産者と交渉を行い、実際に熱帯雨林に自生するクリオロ種の存在や品質などをチェックしに、森の中を旅して、契約締結。往路と逆の行程で日本に帰国します。

現地での滞在時間６日と合わせて、往復３週間の旅費が必要となります。
往復の飛行機代、現地までの交通費、滞在期間中の宿泊費、食費。
渡航費は１人の特派員なら８９万円、２人なら１５０万円が必要となります。
（２人ならカヌー調達費やガソリン代、宿泊代が安くなります）

２．輸出入に必要な手続き費用
旅行のお土産程度ではなく、大量に木の実をブラジルから輸出し、日本で輸入するためには、様々な手続きが必要となります。
ブラジル国内で書類の作成や手続きの準備、各省庁への申請など手続き業務を代行いただけるブラジルに在住の書士と契約します。
また、日本で税関を経由して輸入し、国内の加工工場へ輸送するまでの手続きや、アマゾン奥地から港までの輸送、ブラジルから日本までの船便、国内の陸送費など、輸送費用が必要となります。
これらの諸手続きや輸送費に５０万円程度が必要になると見積もっています。

３．加工工場での研究、試作品製造費用
苦味が少なく、栄養価が非常に高く、芳醇な香りを持つ「フレーバービーンズ」と呼ばれるクリオロ種のカカオも、そのままでは食べられません。
素材を活かすなら燻してローストカカオ（カカオマス）として。
もしくは、カカオバター（ココアバター）とココアパウダーとに分解し砂糖を加えてチョコレートにするなど加工が必要です。

私たちは、フェアトレードで入手した幻のカカオを、より商品価値の高いものとするべく、商品化の研究や試作品の開発を行っていきたいと思います。

一般的な「板チョコ（タブレット）」や、ショコラティエとコラボレーションしたスイーツ。
カカオの成分を活かして、ダイエット用のサプリメント。
カカオバターの脂肪分を使った化粧品・コスメ商品の開発など、様々な分野で希少なカカオを活かした商品を研究したいと考えています。

この研究や試作品の開発に１００万円が必要となります。

調達資金について
今回集まった資金が、目標額に到達しなかった場合、上記で進められるプロセスまで達成するために利用させていただきます。
また、目標額を上回った場合は、研究・試作品開発のために必要なカカオの輸入量を増やしたり、商品化にむけた試作品の開発から、商品化までのプロセス（パッケージ開発）等に利用させていただきます。