毎日の洋服、お部屋のインテリア、日々使うステーショナリー。自分で選んでますか？私自身、デザイナーだったこともあり、自分の持ち物、衣服には強いこだわりがあります。自分で選ぶのが当然　なのに　ほぼ自分で選ばない、選べないものがあります。

そのひとつが「骨壺」、エンディングボックスです。

私は現在４２歳ですが、初めて友人の葬儀に出たのは２０年以上前でした。それから今日に至るまでも先輩や友人たちが亡くなったり、また小学校のときに被災した日本海中部地震、阪神大震災、東日本大震災を経て「年齢や環境に関係なく万人に死は訪れる」と、自分の最期を考えるようになりました。

私は高校卒業とともに上京、今は夫と娘の３人家族です。そんな我が家にはいまだに仏壇はありません。

デザインが「今風」を謳う仏壇であってもやはり「仏壇」に見えてしまい、我が家は友人を呼ぶことも多いせいか、仏壇の違和感がとてつもなく大きいものに感じてしまうからです。

友人宅にも仏壇があるおうちは少なく、ご家族の遺影や分骨のお骨はリビングなどにそのまま置いていることが少なくありません。その度に「これは会話で触れたほうがいいのだろうか、それとも触れないほうがいいのだろうか」と　ふと気にかかるようになりました。

私が死んだ後は散骨を希望しておりますが、娘には少しだけ残しておきたいという気持ちもあり、分骨を自宅のインテリアを壊さないように置くことができたら、

それを具現化したのが本プロジェクト、そしてこのエンディングボックスです。

２０１４年秋に最初の試作品を友人に見せたところ「こういうものが欲しかった！」と共感してもらえたことで、プロジェクトの実行を決意、そして２０１５年１２月　ブランドの立ち上げと共に、エンディング産業展に出展いたしました。

会場にお越しいただいたお客様の声です。

病院にお勤めの女性からいただいたご意見でハッとしました。

この商品をもっともっとたくさんの女性に知ってほしい　そして「自分も　送る側も　納得できる」終活のきっかけにしてほしい　その思いからMakuake様でエントリーさせていただきました。

ＧＲＡＶＥ　ＴＯＫＹＯは直訳すると「東京（の）お墓」　東京から世界に向けて新しいフューネラルの形をご提案するブランドとして立ち上げました。そして、GRAVE TOKYOの趣旨にご賛同いただいたデザイナー様と一緒に作り上げていきます。

【デザイナー：岩谷俊和氏】

1974年神奈川横浜市生まれ。‘95年、文化服装学院アパレルデザイン科メンズコースを卒業後、テキスタイル会社アト・ワンズに入社。‘02年同社よりオリジナルブランド、DRESSCAMPを発表し、装飾的でパワフルな作風で独自の世界を開拓する。また、スポーツウェアや時計、コスメティックなど、国際的なブランドとのコラボレーションを多数手がけながら、 ‘05年にはブライダルラインを、 ‘07年にはテーブルウェアのラインをスタート。‘08年、DRESSCAMPのデザイナーを退任後、自身の新ブランド、DRESS33を立ち上げ、 ‘09春夏パリコレクションにてデビュー。‘13年春夏コレクションよりDRESSCAMPのデザイナーに復帰、「YUMI KATSURA」クリエイティブチーム　デザインディレクターに就任。‘15年から株式会社三陽商会「TO BE CHIC」デザインディレクターに就任。その他、舞台「三文オペラ」や「ＴＨＥ　ＷＩＺ」「ロミオ＆ジュリエット」等の舞台衣装を手がける。

【コラージュアーティスト・アートディレクター：Ｑ－ＴＡ氏】

シュルレアリスムを独自の解釈で表現するシュールでポップなコラージュ&ビジュアル作品で、アパレルブランドとのコラボレーションをはじめ、CDジャケットアートワーク、本の装丁デザインなど国内外で活躍中。最近では、GUCCI「#GucciGram」アートプロジェクトの1人にも選ばれる。

【スワロフスキー・ジャパン株式会社様】

クリスタルのカット・研磨に革命をもたらすマシンを発明した創業者、ダニエル・スワロフスキーＩ世により、1895年にオーストリアで設立されたスワロフスキー社。以来、伝統と技術を継承しながら、高い創造性でクリスタルの世界に新たな可能性を生み出しています。

●スワロフスキー・ジャパン社様と正式契約の元、スワロフスキー様認定工房の職人さんが１つ１つ手作業でクリスタルを付けている分骨用エンディングボックスです。

本体部分は中国で型から作り、それを日本で加工しております。（そのため最終生産国は日本になります）デザインは地上の楽園をイメージし、それぞれのモチーフが立体的なレリーフとなって表現されております。そのままでも重厚な宝飾品としてお楽しみいただけます。

「一生一緒に」のメッセージを込めて、変化球のプロポーズにも如何でしょうか。

蓋部分には同じく金属で作られたマグネット式のフォトフレームがはめ込まれており、お写真を入れることができます。また開閉式ですので、来客時にはそのまま閉めて宝飾品として飾っていただいたり、通常時には開けたまま故人を偲んでいただけるような仕様にしています。

中には内蓋がついており、内蓋の中には富士の麓で織りあげた骨袋、また思い出の品（時計や万年筆、アクセサリーなど）を一緒に入れていただけるようにしています。

今回は限定数１０個にて受注生産いたします。Makuake以降、同じ商品の受注販売は予定しておりません。商品は専用の木箱に入れてお届けします。スワロフスキー・ジャパン社との正式な契約により、スワロフスキークリスタルを使用している商品には「スワロフスキー ブランドタグ」が付随いたします。

サイズ：高さ１４０ｍｍ　直径１９０ｍｍ　重さ３，２８０ｇ

生産国：日本（本体は中国）

素材：合金、スワロフスキークリスタル

●岩谷俊和がデザインしたオリジナルの分骨用エンディングボックス（骨壺）です。

現在、陶器で人気の窯元である長崎県の「波佐見焼」で出来ており、豪華なフラワーモチーフが美しく彩ります。蓋のトップには約３０ｍｍの大振りなスワロフスキークリスタルをあしらっています。中には富士山の麓で織りあげた骨袋入り。商品は専用の木箱に入れてお届けします。スワロフスキー・ジャパン社との正式な契約により、スワロフスキークリスタルを使用している商品には「スワロフスキー ブランドタグ」が付随いたします。 

サイズ：高さ１４５ｍｍ　直径９０ｍｍ　重さ３６７．５ｇ

生産国：日本（長崎県）

素材：陶器、スワロフスキークリスタル

※いずれも前後２面に同じ柄が入ります。しっかり密封できるようにシリコンリングを入れています。

●Ｑ－ＴＡがデザインした分骨用エンディングボックスです。まるで香水瓶のようなボトルは、職人の手によってアクリルを削り出して作られています。蓋を開けると中が筒状の空洞になっており、直接お骨を入れていただけます。（大きめのお骨の場合は粉骨していただく必要がございます）封入口にはシリコンバンドがついており、しっかり密封します。ホワイトブラックの２トーン仕様、アンティークを思わせる乳白パール仕様の２種類からお選びいただけます。

女性の一人暮らしでも違和感なくインテリアに馴染むデザインです。お気に入りのフォトフレームと一緒に並べていただくのも素敵です。富士山の麓で織りあげたオリジナルケースに入れてお届けします。

サイズ：高さ１１５ｍｍ　幅３８ｍｍ　奥行３８ｍｍ　重さ１３１．５ｇ

生産国：日本

素材：アクリル

ＧＲＡＶＥ　ＴＯＫＹＯのオリジナルエンディングファイルを一般販売に先駆けてお送りします。

エンディングファイル？エンディングノートじゃないの？と疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。私自身、何度かエンディングノートを書いてみました。・・・が、「面倒」。手で書くということから随分と離れている昨今、数十ページにもわたる細かい文言を書くことは苦痛でしかありませんでした。ではＣＤＲやダウンロード版は？ＰＣ入力なら楽かも、と思いましたが、これは変更するとまた出力しなければならない、またファイリングをする手間が別途かかってしまう・・・。日々忙しい世代に一番フィットするのは何か、手間なく、容易に変更もできて、できれば１年に１回見直すことができたら・・・との思いで出来た「ファイル」システムです。自分に関する情報、また希望の病院や葬儀のパンフレットをファイルポケットに入れていただくだけで完成します。何を入れるべきか、の取り扱い説明書つき。

ファイル本体は富士の麓で織りあげた生地を総張りした高級感あふれる仕様になっており、男性にも女性にもお使いいただけるデザインです。

サイズ：高さ３３０ｍｍ　幅（片面）２５０ｍｍ　厚さ３５ｍｍ　２０ページ（ファイル）入り

生産国：日本

素材：紙、シルク、金属パーツ

岩谷俊和がデザインしたオリジナル不祝儀袋を一般販売に先駆けてお送りします。

さまざまなデザインの祝儀袋が店頭に並ぶ昨今、贈る方の個性に合わせて祝儀袋を選べるようになってきました。しかし不祝儀袋には選択肢はほぼ無いといっても過言ではありません。自分の最期には自分を想って選んでほしい、その第一歩となる不祝儀袋です。

※デザインは生産工程の都合で細部が変更になる場合があります。

サイズ：高さ１８３ｍｍ　幅１０６ｍｍ

生産国：日本

素材：和紙

ここまでご覧いただき、本当にありがとうございました。

Makuake様への参加が決まる少し前に、リクナビネクスト様より取材していただきました。こちらも是非ご覧になっていただければ幸いです。

亡くなるのは老いだけが理由ではありません。どう死ぬかを考えることは、どう生きるか　と同義語ではないでしょうか。このプロジェクトをご覧いただいて終活について考えるきっかけになるだけでも嬉しいです。

終の棲家として「遺していく」骨壺を今後の選択肢のひとつとして脳裏の片隅に、そしてできればお部屋の片隅に置いていただければ幸いです。

リクナビネクスト記事　http://next.rikunabi.com/journal/entry/20160203_1

布施　美佳子　　　１９７３年生まれ。秋田県出身。文化服装学院卒。

ヒステリックグラマーのニットデザイナーを経て１９９９年株式会社バンダイ入社。レディスインナーブランド「ｍｉｋｅｒａ」を立ち上げ、女の子用のブリーフを９０万枚販売。

２０１４年より株式会社カバー。アニメ「ＭＩＬＰＯＭ★」の企画原案、プロデュース他

２０１５年１２月にフューネラルグッズブランド「GRAVE TOKYO」を立ち上げ。

Ｑ１：商品に陶器がありますが、破損などはどの程度保証されますか？

Ａ１：陶器に関わらず、合金、アクリルの商品も衝撃を受けたり落下した場合は破損する場合がございます。当商品は完全受注生産につき、万が一到着して開封後に破損があった場合には代替品と交換させていただきます。その際は代替品の到着が遅れる可能性がございますことをご了承ください。ご購入後の不慮の事故、災害などによる破損に関しましては、破損の程度によりますが有償にて修理を承ります。修理代はケース・バイ・ケースですので、まずはお問合せください。

Ｑ２：分骨用のみですか？納骨用の商品は無いのでしょうか？

Ａ２：当ブランドのエンディングボックス（骨壺）は現在すべて「分骨用」となっております。今後、お客様のご要望を伺いつつ、商品の拡充をしていきたいと思いますが現在のところ納骨用の商品は予定しておりません。

Ｑ３：他のデザイナー、他のブランドとコラボレーションする予定はありますか？

Ａ３：現在のところは予定しておりませんが、リクエストが多ければお応えしたいと思います。

Ｑ４：商品はいつ届きますか？

Ａ４：商品によっても異なりますが、２０１６年９月～１０月を予定しております。

Ｑ５：ギフト対応可能でしょうか？

Ａ５：特別なラッピングは用意しておりませんが、それぞれ専用のパッケージに入れたうえ、しっかり梱包してお届けいたします。

Ｑ６：リクナビネクストの記事を拝見しました。写真の顔がだいぶ違うようですが、フォトショップなどで修正したりしているのでしょうか？

Ａ６：残念ながら私の自撮りスキルが上がってしまったが故のミステイクです。どちらの写真もソフトなどを使っての修正はしておりませんし、撮影日もＭＡＫＵＡＫＥの写真のほうが２日後になっております。ご了承いただければ幸いです。