まだ誰も飲んだことがない、チリの希少ワインが日本初上陸！

リターン品の配送が完了するまで、GrapeFoxは「スターリーナイト カルメネール 2020」および「スターリーナイト ヴィオニエ 2021」の日本における独占販売権を有する正規代理店です。詳細に関しては、ページ下部のリスク＆チャレンジをご確認ください。

※本商品の正規ルートでの日本販売は、初となります。

ヨーロッパの生産者や消費者に見過ごされ、フィロキセラによって一度はヨーロッパから姿を消すことになってしまった品種カルメネールと、繊細なヴィオニエ。

今回GrapeFoxは、このふたつのブドウが、チリの夜空のように美しく仕上げた生産者『スターリーナイト』によって特別なワイン2商品に仕上がった物語をご紹介いたします。

＜今回特別にセレクトしたワイン＞

スターリーナイト カルメネール 2020

スターリーナイト ヴィオニエ 2021

ボルドーの脇役だったカルメネール

カルメネールは、フランス・ボルドー左岸メドック地区原産の黒ブドウです。名前の由来は、フランス語で“真紅”を意味する「カルミン」から来ています。これは、収穫時に葉が燃えるような色に染まるためですが、ブドウの実自体はとても特徴的な深い紫色をしています。

フランスでは、カルメネールのみのワインは酸度が低く、雑味が多くなりがちだったため、カルメネールはボルドーワインを造る際のブレンド用ブドウとして使用されてきました。

同時に、カルメネールは栽培や醸造が難しい品種でもありました。適していない気候で栽培されたり、完熟する前に収穫されたりすると、ワインに草のような苦い香りが混じり、思わずしかめっつらをしたくなってしまうような味わいになってしまうのです。カルメネールに含まれるピラジンという成分はピーマンやハラペーニョに多く含まれていて、これが一般的に口当たりが悪く感じる原因です。

つまり、カルメネールはフランスでのワイン造りにおいては主役ではなく、脇役に徹していたのです。そのため、フランスではカルメネールはほとんど注目されていなかったようです。フランスの気候がカルメネールにとっては寒すぎて、発芽不良を起こしやすかったという点も、フランスのワイン生産者の間で徐々に人気が無くなっていく理由のひとつだったのでしょう。

フィロキセラには愛されたカルメネール

ところが、そんな人気のないカルメネールを愛し、果汁の最後の一滴まで欲しがった存在がありました。『フィロキセラ』です。 ブドウの根っこを荒らす、この憎きアブラムシはヨーロッパのワイン界に暗雲をもたらし、カルメネールをほぼ絶滅に追いやってしまいました。それまでもヨーロッパの生産者や消費者に見過ごされていたカルメネールは、これでヨーロッパから姿を消すことになってしまったのです。

『本物のメルロー』と『偽メルロー』

時は過ぎ、1993年のこと。フランスの公立モンペリエ大学の主任研究員であるクロード・ヴァラットの教え子、フランス人研究者ジャン・ミシェル・ブルシコは、チリ・カトリック大学の招待によりチリへ行き、ワインセミナーで講演をしていました。その際、ブルシコはチリのワイン生産者である『ヴィーニャ・カルメン』から、彼らのブドウ畑を見学してブドウのマッピングをしてほしいという依頼を受けました。

ヴィーニャ・カルメンでは、栽培醸造家がブルシコにこう説明しました。

「当社カルメンのブドウ畑には、2種類のメルローが植えられています。 『本物のメルロー』と『偽メルロー』です！」

実は、ブルシコの教授であるクロード・ヴァレも、以前チリを訪れた際に同じようなことを聞かされていたようです。ただ一つ確かなことは、『偽メルロー』なんてブドウは存在しないはずだということ。

ブルシコはまず、その土地に植えられている『本物のメルロー』とされる樹を特定することから始めました。そして葉の形や花のつき方、実のつき方などから、チリ産の『本物のメルロー』がどのようなものかを特定しました。そして、『偽メルロー』とされている樹に見られた特徴的な美しく鋭い花弁から、それこそがヨーロッパでほとんどが絶滅した『カルメネール』にほかならないという結論に達したのです！

カルメネールを巡るミステリー

でも、多くの謎が残されました。ヨーロッパで栽培されていただけのはずのカルメネールが、どうやってこんな遠くのチリまでやって来たのでしょうか。ヨーロッパを襲ったフィロキセラの魔の手からどうやって逃れたのでしょうか。

すると、フィロキセラがヨーロッパを襲う10年前の1860年代、チリのエリートビジネスマンがヨーロッパからカルメネールをメルローと間違えて挿し木で輸入していたことが判明したのです。チリにとっては、ワイン造りの歴史の中でとってもうれしい間違いだと言えますね！

奇しくも最適な地を見つけたカルメネール 

チリの温暖な気候が生育に理想的だったため、絶滅を免れただけでなく、奇しくもふさわしい新天地を見つけたカルメネール。長い間脇役としてしか使用されず、さらには行方不明になっていたブドウが、再び姿を現したのです。

この世紀の大発見は、カルメネールの再発見としてメディアでも大きく取り上げられました。カルメネールは一夜にしてセンセーションを巻き起こし、チリを代表するワイン用ブドウ品種となったのです。

チリの夜空のように美しいワイン『スターリーナイト』

さて、生産者の話をしましょう。

天才は、国や性別、信条、業界を問わず存在します。ワイン造りの世界では、そのような天才は珍しくありません。今回ご紹介するチリ人のワイン生産者で、3児の母でもあるアニタ・アタバレスが、その代表例だとGrapeFoxは考えています。

ある日、彼女の兄であるフェルナンド・アタバレスが、マイポ・バレーとカサブランカ・バレーの間に位置するマリア・ピントという田舎町に小さなワイナリーのための土地を購入したことからすべてが変わりました。

自分で小さなブドウ畑を作ることは、兄フェルナンドの夢でした。妹のアニタは兄から一時的な手伝いを頼まれただけで、その後彼女が一瞬にしてワイン造りの魅力に取り憑かれることになるとは、兄妹ともに思ってもいませんでした。こうして2008年、マリア・ピントの夜空にインスピレーションを受けた兄妹は、設立間もないブドウ園に「スターリー・ナイト」という名をつけました。

アニタは、純粋なインスピレーションと粘り強い観察、そして絶え間ない実験と学習から、独学でワイン造りを学び、今では兄妹の役割が逆転しています。フェルナンドがすべての事務作業を担当し、アニタがすべてのワインを製造しているのです。アニタ・アタバレスは、とても内向的でシャイな性格で、どんなことでもすぐに意見を言うことはありません。おそらく彼女は、自分の世界観をワインで表現しているのでしょう。

スターリーナイトの美しいワインのご紹介

2010年、アニタは、石英を含む土壌に植えられたブドウの木から、独特のミネラル感を持つ素晴らしいシラーをリリースしました。

このシラーの類まれな出来栄えに、他のチリのシラーメーカーからは、一体どうやったらこんなシラーを作り出すことができたのか、と羨望を集めたそうです。

このスターリーナイトの『シラー2015』は、ブラックフルーツ、ブラックオリーブ、カリン、ソフトローストしたコーヒー、エキゾチックな甘草の複雑なハーモニーを提供してくれます。畑が海岸線に近いため、海のフレッシュさがあるのが特徴で、他の地域のシロップ漬けのような甘ったるいシラーとは全く異なります。

このシラーを造って以来、アニタは他のワイン造りにも挑戦し、素晴らしい成果を上げています。

ついにカルメネールが光の下へ

カルメネールの話に戻ります。

カルメネールの栽培はチリ全土で爆発的に増え、現在ではチリは世界最大級のカルメネール生産国となりました。

国は変われどカルメネールはカルメネールなので、冒頭でお伝えしたような「酸度が低く、雑味の多い」といったカルメネールの嫌な面をどうにかしなければなりません。

今回GrapeFoxがご紹介するスターリーナイトは、カルメネールの魅力を最大限に引き出すために、見事な手腕を発揮してくれました。時代と環境の試練を乗り越えて、カルメネールが今なお健在だってことをこのワインが示してくれてさえいます。

このカルメネールのおかげで、脇役で消え去ったとされたカルメネールはついに主役となり、注目のスポットライトを浴びることになるでしょう。

リターン商品のご紹介

そんなスターリーナイトより、今回GrapeFoxは新しく美しい2商品をお届けします。

スターリーナイト　カルメネール 2020

チリ北部のアタカマ地域のブドウから造られたスターリーナイトの「カルメネール 2020」は、生産量がわずか1,500本と非常に少なく、この地域に多く存在するピラジンとトウガラシの風味を多く含む大量生産型のカルメネールとは全く異なります。

アニタはこのカルメネールについて、次のように表現しています。

野に咲く花のように繊細で、新鮮で、

赤く色づく果実とすみれの露が詰まっているような感じ。

まるで10年に一度だけ花が咲くアタカマ砂漠の

ほんの一部を飲んでいるような気分になるのです。

このワインの原料となるカルメネール種は、アニタ自身が丁寧に手摘みで収穫し、自然発酵で醸造しています。濃厚な赤色をしており、黒色のフレッシュな果実のアロマと、作り手の言う繊細な花のタッチが常に感じられるワインです。タンニンはまろやかで持続性があり、あらゆる肉料理やパスタと相性抜群です。

才能に溢れたアニタ・アタバレスだからこそ、カルメネールを深く理解し、そのエレガンスを最大限に引き出すという、ほとんど不可能なことを独力で成し遂げられたと言えるでしょう。

スターリーナイト　ヴィオニエ 2021

「ヴィオニエ 2021」は、アニタが手掛けた新しい挑戦のひとつです。

その官能的なボトルの形や美しい黄色のワックスコルクカプセルだけでなく、最も重要なのは、その類まれな美味しさです。

リマリ・ヴァレーの石灰質粘土で育ったブドウから作られたこのワインは、6ヶ月間樽熟成され、自生発酵で醸造されています。色は明るい黄色で、新鮮な柑橘類のアロマに、トロピカルフルーツや花の香り漂います。ライム、青りんご、ネクタリン、そして最後のほうにほんの少し塩味が感じられることが特徴で、魚介類やキノコのリゾット、脂肪分の少ない料理とよく合います。この素晴らしいヴィオニエは、生産数わずか2000本です。

スターリーナイトのエレガントで独創的なラインナップをスペシャルセットでお届け

今回GrapeFoxは、すでに日本で展開し大変好評をいただいている「シラー2015」と、日本初上陸の2商品をそれぞれ数量限定でセットにいたしました。スターリーナイトの美しいワインの魅力を存分にご堪能ください。

エレガントなワインを、特別なシーンで、贈り物として

GrapeFoxでは、ワインを2本ご購入いただいたお客様みなさまへ、ギフトボックスにお入れして商品をお届けしております。今回、GrapeFoxオリジナルギフトボックスはリニューアルし、『吉(きち)ボックス』 が誕生しました。ブランドのテーマカラーでもある上品な緑と、穏やかなローズピンクの熨斗紙のエレガントなカラーコンビネーションで、カラーフィールド・ペインティングの先駆者であるマーク・ロスコの作品を思わせる仕上がりとなりました。

特別なワインを組み合わせ、美しくお客様へ届いて欲しい、そんなGrapeFoxのギフトを贈る精神が凝縮されています。大切な方への気持ちが伝わる特別なギフトをお届けいたします。

ご自分への日々のがんばりのご褒美として、

大切な方への贈り物として、

友人やビジネスで集まる場への手土産として、

どうぞご活用ください。

※今回のプロジェクトでは、2本セットをご購入いただいた方にこちらの「吉ボックス」をおつけいたします。

プロジェクト実行者 GrapeFoxについて

GrapeFoxは、生産数10,000本以下のブティックワインに限定して海外ワインの輸入・卸小売販売を行うインポートブランドです。ブランド名の『GrapeFox』(読み：グレープフォックス)は、イソップ物語の「狐と葡萄」から着想を得ています。
GrapeFoxは、世界中の良質なプレミアムワインを単なるアルコール飲料としてだけでなく、“物語”としてお届けします。物語の主人公はキツネの吉（きち）。世界中から特別なワインを探し出し、日本のみなさまへお届けします。

GrapeFoxとして初めての挑戦となりました『最古のワイン生産国の一つギリシャの希少ワイン』プロジェクトでは、たくさんの温かい応援をありがとうございました。まだまだ日本では知られていない、生産者の手間と愛情が込められた希少なワインのすばらしさを皆様に少しでもご紹介できたことを大変光栄に思っています。これからも魅力に溢れたワインをお届けすることで、より多くの日本の皆様に楽しんでいただければと考え再びプロジェクトを立ち上げました。

現在、チリのもうひとつの生産者より、バランスが素晴らしいブレンドワインをご紹介するプロジェクト『忘れられたブドウ『パイス』の復活と類稀なき至高のブレンドワイン』を公開中です。こちらも合わせてぜひご覧ください！

スケジュール

6月21日（水）プロジェクト開始

7月11日（火）プロジェクト終了

プロジェクト終了後、順次発送開始

※天候や船の都合等で到着が遅くなる可能性があります。