ヨシノチップスは、樹齢130年の吉野杉から抽出したオイルを使用した100%自然由来の香るインテリアです。ポテトチップスを食べるような気分で、お好みの器にチップスを盛り付ければ、お部屋が吉野の森に。ドロップス（オイル）はお風呂や加湿器などにも使えます。一日一滴の使用でおよそ100回分使えるので、毎日新鮮な香りを楽しめます。

チップスとドロップスを組み合わせても使えます。

チップス・ドロップス・ボウルの3点セット。

杉の香りに含まれる成分には、リフレッシュ効果や、ホルムアルデヒドの浄化機能による空気清浄効果があると報告されています。気持ちを前向きにしてくれたり、創造性を引き出してくれるから、朝のコーヒータイムや、仕事に集中したいとき、眠る前の読書のひとときなどに、お楽しみください。また、この精油は1kgの杉の幹からおよそ3mlしか抽出できません。なかなか外出も難しい昨今の状況だからこそ、部屋の中から森へ旅立てるような体験をお贈りします。

仕事で集中したいときに。

吉野杉から抽出した安らぎの香りのオイル。

杉の香りは、枝葉部と木部で精油に違いが現れます。森林のなかでまず感じる、あの清々しい香りは枝葉の香り。自ら移動できない木々が情報を伝播する役割があるともいわれていて、立ち昇る香りはフレッシュで爽やかな若葉を思わせます。一方で木部の香りには、枝葉にはない重厚感があります。カビや腐朽菌、虫の浸食に耐える目的があるといわれ、木材で仕上げられた空間にいるような心地よさがあります。一口に杉の木と言っても、部位によって香りや役割がことなり、今回製作した精油はそのどちらもの楽しみ方ができます。

淺沼組は2022年に創業130年を迎える建設会社です。このプロダクト最大の特徴は、建設会社だから仕入れることができる建材を、多くの人の手に届く製品にしたところ。吉野杉は、その一本一本が多くの人の手と時間をかけられて育ったブランド材です。樹齢130年の吉野杉は建材として利用されることはありますが、アロマオイルの原料として使われることは滅多にありません。淺沼組ならではの素材を贅沢に取り入れた、ここでしか手に入らない商品となっています。また精油抽出後の木材は、バイオマスボイラーの燃料として使われたり、土壌に混ぜて堆肥になるなど最後まで活用され続けます。

建材として使われる推定樹齢130年の吉野杉。

この吉野杉をチップ状に加工したもの。

現在、淺沼組は名古屋支店の改修工事をしています。吉野杉を使った特徴的な外観ですが、そこで使用する杉を製材する際に端材が生じます。その量なんと4200キロ。何もしなければただ廃棄されてしまうそれらの材を、資源と捉えてプロダクトにデザインしなおしました。クラウドファンディングで得た収益は、吉野林業関係者と協議のうえ、持続可能な林業支援のために全額を寄付します。

淺沼組の自社ビル改修計画/吉野杉の丸太をあしらった特徴的な外観。

製材後に生じた4200Kgの端材の一部。

人間だけでなく、地球にもよい環境をつくるために、淺沼組は「GOOD CYCLE PROJECT」を立ち上げました。スクラップアンドビルドではなく、いまある資源を生かす。環境負荷の少ない自然素材を活用する。廃材をアップサイクルする。様々な手段で「よい循環」をつくるプロジェクトです。その一環として、取り組みを多くの人に知ってもらうためにプロダクトをつくり、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。

GOOD CYCLE PROJECTのロゴマーク。プロダクトをつくるほかに、対談コンテンツの「トーク」や、名古屋支店改修の「ビルディング」などに取り組みます。

ヨシノドロップス（アロマオイル）

◎吉野杉から抽出した精油5ml（約100回使用可能）×２種

- 樹齢130年の吉野杉の幹から抽出したものと、伐採の際に間伐された枝葉から抽出した２種類の香りをお届けします。
- 枝葉の精油は樹齢130年のものに限らず通常の伐採の際に発生する廃棄材より抽出しています。
- エッセンシャルオイルのディフューザーなどでお楽しみいただけます。また入浴の際のお風呂に数滴垂らせば森林浴の気分も楽しめます。

ヨシノチップス（オイルを含んだウッドチップ）

◎樹齢130年の吉野杉のウッドチップに、吉野杉から抽出した精油を含ませたもの。

- 袋を開けて家にある器などにそのまま盛り付け、香りをお楽しみいただけます。
- 杉の幹・枝葉合わせておよそ10mlの精油を染み込ませています。

ヨシノチップス×ヨシノドロップス２種

◎樹齢130年の吉野杉を使ったウッドチップに、吉野杉から抽出した精油を含ませたもの。
◎吉野杉から抽出した精油5ml（約100回使用可能）×２種

- 袋を開けて家にある器などにそのまま盛り付け、香りをお楽しみいただけます。
- 香りを持続的に楽しめるよう、チップに精油を垂らしお好みの香りのボリュームを調整できます。

吉野杉のボウル×ヨシノチップス×ヨシノドロップス２種

◎吉野の木工職人が、吉野杉の端材をアップサイクルしたボウル。
◎樹齢130年の吉野杉を使ったウッドチップに、吉野杉から抽出した精油を含ませたもの。
◎吉野杉から抽出した精油5ml（約100回使用可能）×２種

- ボウルのデザインは端材を加工するため、ひとつひとつ個体差があります。またデザインは変更になる可能性があります。
- 吉野杉の端材から作られたボウルでより一層、杉に包まれる空間を。
- ボウルには蓋がついており、お好みのタイミングで広がる香りを楽しめます。

本プロジェクトは、淺沼組の営業、技術研究所、経営企画、設計、様々な部署の若手有志で構成されたチームです。このプロジェクトを、ゼネコンの慣習を変えるきっかけにしたい。そんな野心を持ったメンバーが集まっています。プロダクトの開発は初めての挑戦だったので、プロダクトデザイナーの早川和彦さんに参加をお願いし、リサーチからデザインまでメンバー全員で議論をしながらすすめてきました。

プロジェクトメンバーです。

淺沼組と奈良県は、300年以上にわたり関係を築いてきました。淺沼組は奈良の宮大工が起源で、現在改修中の名古屋支店の外観にも吉野の杉が使われています。そんな吉野の林業を持続可能なものにするためには、木材の需要をつくる必要があります。持続可能な林業という共通の想いを持ち、今回のプロジェクトに関しても、木材の提供や加工などで、吉野の林業関係者のみなさんと、ひとつのチームになって取り組んでいます。

奈良県吉野の杉林。

淺沼組が明治時代に建設した奈良県立畝傍高等学校。

人間の環境を整備することは、地球環境に手を加えることでもあります。そんな当たり前のことが一番難しく、いま一番考えなくてはいけないことです。人にも地球にも良い循環を建設しなくては、建設業の未来はない。そのくらいの思いで、淺沼組はリニューアル事業に取り組みます。目指すのは、より良い循環をつくる建設業です。

森に対峙する人間の姿が、滴の中に。「人間は、自然の一部になれるのか」という問いかけを表現したビジュアルです。

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スケジュール

4/1 クラウドファンディング開始

6/29 クラウドファンディング終了

7/1 プロダクトの生産開始

9月頃〜 順次発送開始予定

資金の使い道

プロジェクトで得た収益はすべて、奈良県の森を維持するための活動費として寄付します。

淺沼組チーム

株式会社 淺沼組は、1892年の創業以来、人々の想いに真摯に向き合い、技術力を磨きながら、総合建設業に取り組んできました。これからも伝統を大切にしながら人・都市・自然の豊かな調和から生まれる質の高い環境づくりのために、挑戦と変革を続けていきます。

西田直人 / DUONG［ズオン］ NGOC HUYEN / 加藤猛 / 岡崎紗矢 / 栗山達也

吉野チーム

木材：吉野銘木製造販売株式会社
私どもは歴史ある林業の地「吉野」において、銘木店として創業し約７０年の歴史があり、今では育林から製材、乾燥まで一貫して行っています。「吉野の木のチカラを人のために活かせるプロ集団でありたい。」その想いを大切に、これからも吉野の木の良さを伝え、人間が木と暮らす生活を守っていきたいと考えています。

精油：有限会社キセイテック
精油一筋20年あまり。樹木精油やフィトンチッド研究、用途開発の成果を、現代人の健やかな暮らしのために役立てます。

木工トレー：工房 アップル・ジャック
「木のぬくもりをいつもの生活の中に」をモットーに、木の表情をそのまま活かしたシンプルなデザイン木製雑貨をつくる。ひとつとして同じ模様のない自然の美しさとぬくもりを、毎日の暮らしのなかで身近に感じていただけるよう製作しています。

デザインチーム

プロダクトデザイン：早川和彦

多分野にわたる領域を包括的にデザインを行うデザインスタジオ「H inc.」をアートディレクターの長谷川弘佳とともに2017年に設立。プロダクトデザインをルーツとする自身は、商品開発・製品デザインを主軸としながら、製品の延長にある企画構想からビジュアル、コミュニケーションまで統合的なブランディングを行っている。

アートディレクション・パッケージデザイン：古谷萌

2017年「Study and Design」設立。グラフィックデザインを中心に、商品開発、CI、VI、パッケージデザイン、イラストレーション、キャラクター開発など、幅広い分野で活動。