ワイン好きのみなさん、「グルジアワイン」をご存知ですか？

ジョージア（旧グルジア）*という国は、知る人ぞ知る8000年の歴史を誇る「ワイン発祥の地」です。世界に現存する3,000種類の葡萄のうち525種類以上の在来種が自生する葡萄とワインの生産に最も適した自然環境にあります。この葡萄で作られたワインは「グルジアワイン」と呼ばれ、自然な味わいが魅力です。

グルジアワインと普通のワインの違いは？

大地の恵みそのものの原種に近いパワフルな葡萄。タンニンが豊富で腐敗しにくいので酸化防止剤をほとんど必要としません。この違いがグルジアワインを飲んだら他のワインが飲めなくなる理由なのです。
ジョージアは1991年まで旧ソ連の一国でした。ジョージア産の美味しい農作物とワインはロシア人たちの最高のご馳走。その理由から国際市場に出回ることがなく、つい最近まで入手困難な一品でした。この数年やっと輸出され始め、日本で飲んでいる方はまだごく限られた方々だけなのです。

是非、このプロジェクトを通して
「あなたのワイン人生を変える1本」に出会っていただけましたら幸いです。

*2015年3月日本政府はグルジアから呼称変更しました。

・こだわり

コーカサス山脈の恵み豊かなジョージアでは葡萄の栽培に化学的なものを使用する習慣がありません。理由は使う必要がないからです。この当たり前の事が実はとてつもない宝物だと気づきました。さらに政府が定める特別なマイクロゾーン(原産地呼称指定地域）では、十分な日照、昼と夜の寒暖差、水はけの良さなど葡萄の栽培に理想的な条件がすべて揃って糖度の高い最高品質の葡萄が収穫できます。この葡萄から作られるのがグルジアワインで製法もこだわりが詰まっています。

・グルジアワインと名乗るための条件

ワイン王国ジョージアではどこの家庭でも美味しい自家製ワインを作ります。その頂点を行く輸出用ワイン。政府が指定する検査機関の厳しい基準をクリアしたエース級のワインだけが「グルジアワイン」としてヨーロッパやアジアの市場に出荷されるのです。

＜かめを地中に埋めてワインを醸造！＞

世界にワインの製法は2通りしかありません。ひとつは広く知られている「ヨーロピアン手法」。もうひとつは、ジョージアの最大の葡萄の生産地｢カヘティ地方」に由来する「カヘティアン手法」です。これは、「クヴェブリ」という粘土製のかめを地中に埋めてワインを醸造するというユニークな手法です。

クヴェブリは特別な粘土を使用して作られ、大きいものは8000リットルもの容量があります。このかめの内側を葡萄の枝を燃やして暖め、溶かした蜜蝋を塗ってコーティングします。防水効果を高め、土の匂いがワインに移らないようにするためです。

ここに収穫された葡萄の果実、果皮、果梗、種もすべて入れて、３週間程かき混ぜながら様子を見ます。その後、ふたをして地中に埋めます。間もなく訪れる冬で外気は氷点下になりますが、地中の温度変化は少なく、ゆっくりとワインの熟成が進みます。待つこと６ヶ月、奇跡のワインの完成です。

＜クヴェブリワインの奇跡＞

この魔法のかめを使って作られるワインは幾つかの優れた性質があります。

クヴェブリと自然栽培されたタンニン豊富な葡萄の抗酸化力が極めて強いために、通常、ワインの醸造に使用する酸化防止剤をほとんど必要としません。また、清潔で温度が一定の地中で、醗酵がゆっくり進むために葡萄の持つ有効成分が余すところなく抽出された最高にヘルシーなワインが出来るのです。

最近、注目を集めている「レスベラトロール｣という長寿遺伝子をスイッチオンにするという有効成分が最も含まれているのが葡萄の種と果梗。健康寿命を延ばしたいと願うならクヴェブリワインを飲まない理由はありません。

1.　お食事と一緒に

ナチュラルなグルジアワインは素材を邪魔しないワインとして定評があります。同時にしっかりとコクのある存在感でお料理を引き立てるスグレモノです。

ミネラル豊富な白はサラダやシーフードはもちろん、お寿司などの和食に合わせていただいてもよく合います。また、赤のドライはチーズやジビエを始めとするお肉料理にぴったりです。

セミスィートは食前酒としても単体でも楽しめます。人が大勢集まるシーンに欠かせない意外性に富む話題豊富なワインです。

2.　ここ一番の記念日や贈り物に

8000年のロングセラーは最高のベストセラー
幸せが長く続きますようにという願いを込めて
大切な人への特別な贈り物として最適です。
贈ったあなたも贈られた方も笑顔になることは間違いない勝負ワインです。

3.　飲み頃の温度

ワインにより飲み頃の温度が違います。
美味しく飲める温度、合わせるお料理などボトルの裏ラベルに詳しく記載されていますのでご参考になさって下さい。

4.　保管方法

ワインは最高のタイミングでお届けしていますのでなるべく早く美味しい状態でお召し上がり下さい。長期保管する場合は・・・
（1）　コルクの乾燥を防ぐために必ず寝かせて保管
（2）　ワインセラーがあれば理想的
（3）　ない場合は温度変化の少ない冷暗所で保管

5.　飲み残したグルジアワインの保存方法

（1）　軽くコルクを閉め直し、冷蔵庫に保存する
（2）　出来れば酸化を防ぐためにボトル内を擬似真空状態にする道具を使用して冷蔵庫で保管
（3）　保存の目安は、冷蔵庫で1週間

2014年は素晴らしいヴィンテージでした。良い葡萄から作られた美味しいワインたちが出荷を今か今かと待っていますが、ワインの輸送費や税金などの諸経費が工面出来なくて世に出る事が出来ません。 

皆さまにワインをご購入頂く事で、日本に新たなワインが届きます。

美味しくて健康に良いワインを飲む事でジョージアの農家を応援できます。

ワイン発祥の地ジョージアの8000年の伝統が未来に繋がります。

＜葡萄畑のオーナーに＞

グルジアワインとの出会い

きっかけは東日本大震災でした。震災の後、私は国際協力NGOの職員を辞して東北支援に奔走していました。大切なものを失い傷つく方々の前で無力な自分を悔やみました。経済的な裏づけがなければ人助けも出来ない。そんな思いでいる時、不思議なご縁を頂き、カヘティの葡萄畑をジョージア人と共同所有する事になりました。

私の畑のすぐ北側には数百キロに渡り、コーカサス山脈が広がります。このコーカサス山脈がロシアからの冷気をさえぎり、雪解け水に含まれるミネラルたっぷりの恵をふんだんに与えてくれるのです。コーカサスの恵、ポリフェノールを豊富に含む高品質な葡萄から作られるナチュラルワインを世界に広めようと日夜奮闘の毎日です。

本間真理子　プロデューサー

バチャーナ・カルバシ　アーティスト/ワイン醸造責任者

本間聡 法務担当

ディビッド・チチュア　ワイン監修

ビネヒファミリー

葡萄農家の人々

本物のワインを日本のテーブルに届けたい。

特別な事は何もありません。丁寧に作られた本物のワインを本物の人たちに届ける。この繰り返しがグルジアワインの伝統を守るためのベストな方法だと信じます。

ユネスコの無形文化遺産登録はそれ自体は素晴らしい事でした。一方、ワインで一儲けしようとする投資家たちが押し寄せ、どこのセラーも一瞬で空っぽになりました。同時に見たこともない巨大な醸造所がいくつも建てられ、ワインの大量生産に備えました。2014年ジョージアのワイン産業は空前の好景気に沸きました。 

ところが、今年、予想もしなかったロシアの不況がジョージアの葡萄農家とワインメーカーに大きな打撃を与えています。丹精込めて育てた葡萄の値段は昨年の半分に下がり、農家は悲鳴を上げています。広範囲に亘る雹害で壊滅的な被災を受けた農家も少なくありません。借金の返済に追われ、廃業を考える生産者が少なくありません。

私は自分の畑で収穫できるサペラビ葡萄やカツィテリ葡萄、ムツバネ葡萄をはじめ、地元の農家さんが栽培した最高品質の葡萄も使って様々なワインを生産して日本に持って来たいと考えています。そのために彼らと苦楽を共にしてこの苦境を乗り越えたいと願っています。一度、廃業してしまえば復活は難しく、歴史ある葡萄畑も手放してしまえばワイン作りも永遠に終わってしまいます。

美味しくて健康に良いワインを飲む事でジョージアの農家を応援できます。

8000年の伝統をつなぐこのプロジェクトに是非ご参加下さい。

・酸化防止剤って悪者？

ワインを飲むと気分が悪くなったり、翌日、頭が痛くなるという人がいます。

醸造過程で使用される酸化防止剤。1リットル当り10mgのワインもあれば国際基準ギリギリの450mgが使用される場合もあり、「酸化防止剤使用」という表示からは違いは分かりません。

酸化防止剤は悪者かと言うと必ずしもそうではありません。酸化防止剤として微量に使用される二酸化硫黄は決して悪者ではなく、ワインの安定した発酵や品質を保つために貢献しています。もともとワインの醸造過程で生成される自然成分ですし、むしろ最近出回っている酸化防止剤不使用ワインが危ないという報告もあります。