プロジェクト実行者
ストーリー
・プロジェクト概要
知ることで救える命がある。未だ社会的認知度が低い、「性暴力」と「虐待」がテーマの映画『月光』制作にあたり、映画の主旨に賛同し、制作費を出資して頂けるサポーターを募集致します。
・映画『月光』制作背景
平成25年版犯罪白書によると、2012年に警察が認知した全国の強姦は1240件、強制わいせつは7263件。そして内閣府が平成24年にまとめた調査では、無理やり性交された経験がある女性のうち、警察へ相談した女性の割合はわずか3.7%でした。
また平成23年度の厚生労働省の統計では、全国の児童相談所に寄せられる、子どもへの虐待の相談件数は年間およそ6万件。その虐待相談件数のうち、性的虐待は年間1500件。全体のわずか2パーセントを占めるにすぎません。しかしながら、子どもが虐待を認識できなかったり、公にしたら家族関係を壊すことを恐れ話せないなど様々な要因により「数値は氷山の一角で、実態はその数倍」と指摘する専門家も数多くいます。
一方、現在の日本の司法制度では強姦を事件化しにくいなど、強姦被害者への支援体制は不十分で、性的虐待に関しては社会的認知はほとんどありません。こうした背景が、この申告率の低さや被害暗数(明らかになっていない数字)の高さに繋がっているのではないでしょうか。強姦や性的虐待を「なかったこと」のように扱う社会の風潮は、被害者を孤立させ、SOSを求める声をも掻き消しかねません。被害者が声を上げられない=被害の実態が浮かび上がらない=そんな事件は迷信だという思い込み=支援体勢がいつまでも整わないという悪循環に陥っています。
今までないがしろにされてきた、強姦被害や性的虐待について知ることで、被害にあってしまった人たちが安心して語れるような社会を作り、その辛さを少しでも減らすことができればー、それはすなわち、自分や身の回りの人たちを守ることにも繋がるはずです。強姦被害者と性的虐待被害者の視点で描かれる映画『月光』が、わずかながらでもその一助になれればと思っています。(photo by Saori NINOMIYA)
・映画『月光』あらすじ
性暴力の被害を受けたピアノ教師・カオリと、その加害者・トシオの娘であり、自らもトシオから性的虐待を受けているユウ。誰にも被害のことを話せず、心に深い傷を負った者同士が出会い、運命に導かれるように秘密を共有してゆく。そしてカオリは、ユウの願いを叶えるために、ある決心をするのだった――。
・応援メッセージ①【ルポライター|杉山春】
小澤監督が新作『月光』の準備を進めている。性虐待、性暴力を受けた女性。ネグレクト、身体的虐待を受けた子ども。暴力を繰り出さざるを得ない大人。そんな人々を描くという。
監督は、大人達から痛めつけられた子どもや女性たちから目を反らせることが出来ない。前作、『風切り羽』は自分勝手な親から虐待を受け、日常を過ごす施設にも居場所のない少女の心を繊細に、リアルに、希望の兆しとともに映像で描き切った。今回は性虐待をテーマにする。
日本の社会は、まだ、性虐待の実態を知らない。性という、命の根本に暴力を受けた時、人はどのように変容するのか。それにもかかわらず、人はどのように生き延びようとするのか。それを描ききることは、途方もない困難であろうことは想像がつく。そこに挑もうとする監督に心からのエールを送る。
<杉山春>フリーランス・ルポライター。子育てや親子の問題、子ども虐待について綿密な取材活動を行う。主な著書に『ルポ 虐待 大阪二児置き去り死事件』(ちくま新書)、『ネグレクト』(小学館)『移民環 流』『満州女塾』(ともに新潮社)。
・応援メッセージ②【写真家|にのみやさをり】
脚本を読ませていただいて、暫く考えた。これを観たひとは何を感じ、思うだろう。映画は強い。訴えるもの、突き刺さるものが強い。それを承知で彼らは映像化しようとしている。真摯に性犯罪被害・性虐待について勉強し、取材を重ね、どうやったら被害者たちを傷つけずに映画化できるかを考え試してきた。
しかし残念ながら。万人を傷つけずにカタチにすることは不可能だ。傷つかないものなどありはしない。
それでもカタチにして届けたい、という彼らの熱意と覚悟。そこに私は何より先に動かされた。
今もし、あなたの隣に被害に遭ってしまった誰かがいるのなら。すぐに触れるのではなく、ただそっと寄り添ってあげてほしい。ただ寄り添って、耳を傾けてあげてほしい。彼らの口はかたい。容易には開かない。根気と忍耐とが必要に違いないと思う。それでも彼らはそれを必要としている。寄り添い、いつ振り返ってもそこにいてくれる誰かを。被害に遭い人間が持つ基本的な信頼感がすべて崩れてしまった人間にとって、その誰か、が必要なのだ。
もしも、あなた自身がその被害に遭ってしまったなら。どうか自分を責め傷つけないでほしい。いや、傷つけてもいい、それでも。
生き延びてほしい。私は二十年を経てようやく、世界に顔を上げ、向き合おうとするところに辿り着けた。それくらい時間はかかる。それでも、今ようやく浴びる陽ざしは、とてもやさしく、あたたかい。生きて。生きて。生きて。生き延びてほしい。
この映画が、多くのひとの心に、魂に、届くことを、私は切に願っている。
<にのみやさをり>1970年横浜に生まれる。24の冬、信頼している相手から性犯罪被害に遭い、PTSDを背負うことになる。PTSDの症状のひとつで、世界がモノクロに見えるということをきっかけに写真を始める。現在は写真家として活動。
・監督紹介【小澤雅人】
1977年生まれ。長編第二作『風切羽~かざきりば~』(監督/脚本/編集)が、世界中からクオリティの高い芸術作品を選出することで名高い、第14回全州国際映画祭(韓国)のインターナショナル・コンペティション部門にノミネートされ、作品賞にあたる「Best Picture Prize」を受賞。同作は2013年、池袋シネマ・ロサほか全国16館で劇場公開され、大きな反響を呼んだ。長編第一作『こもれび』(監督/脚本/編集)は世界10大映画祭のひとつ、第14回上海国際映画祭(中国)等に正式招待された。これまで若者のホームレスや機能不全家族といったテーマで映画を描き、一貫して社会から疎外された人々の思いをスクリーンに映し出している。
・プロデューサー紹介【有川潤】
1975年生まれ。20歳で渡米。カリフォルニア大学で映画学を先攻。黒澤明のロサンゼルスオフィス勤務。26歳で帰国後、CM制作会社勤務。その後複数の制作会社、外資系広告代理店を渡り歩き、現在はコミュニケーションデザインを主とする広告代理店勤務。大森南朋主演『鍵がない』(2005年制作)に制作チーフとして参加。2010年、長編映画『紲〜庵治石の味〜』をプロデュース。本作品は2013年インドネシアで開催されたインターナショナルムービーアワードで最優秀作品賞含む14冠を達成。3児の父。
・前作「風切羽」について
『風切羽~かざきりば~』は、深刻な社会問題である児童虐待をテーマにしたドラマです。幼少期からの家族による虐待によって心に深い傷を負った女子高生が、ある青年との出会いを通して自分の居場所を見いだそうとする姿を描きました。
私はこれまで、社会にうまく馴染むことができない不器用な人たちをテーマに映画を制作してきました。親の愛を知らず、虐待を受けて育った若者はどんな傷を抱えて、それが大人になってどういう影響を及ぼす可能性があるのか。『風切羽~かざきりば~』では、虐待が引き起こされる環境や大人たちの対応を含め、彼/彼女らの葛藤の背景や心象風景を描くことで、児童虐待の問題と向き合いました。
日本の未来を担っていく子どもたちが、早くして心や体に深い傷を負い、最悪の場合命まで落としてしまう。様々な問題を解決に導く答えを見つけ出すには、たくさんの方の理解と相互協力が必要です。映画『風切羽~かざきりば~』が、ひとつの問題提起として、ひいては「人と人」「人と社会」の関係性について考えていただく「きっかけ」になれば、という願いを込めて制作致しました。
本作は、積極的に新しい映画監督・作品を世界に紹介する映画祭として注目される韓国・第14回全州(チョンジュ)国際映画祭で、インターナショナル・コンペティション部門の作品賞を受賞し、日本でも全国16館で一般劇場公開されました。
・今後のスケジュールについて
クラウドファンディング終了後、10月頃オーディションを開催予定。その後年内に2週間の撮影を敢行します。2015年春頃、海外の映画祭に出品、そこから半年後を目処に国内複数の劇場で公開(2015年秋予定)、DVD化を目指します。
・最後に
知ることで救える命がある。
この言葉をモットーに本プロジェクトは発足しました。性暴力・虐待という一見扱いづらいテーマを掲げていますが、目を背けてやり過ごせる時代は終わりました。事実を伝えることで人々の興味を喚起し、声なき声に耳をすますようになる。そんな人が一人でも増えるのであればこの映画を作る意味はあると思います。
映画の制作費を集めるためにクラウドファンディングという方法を取らせて頂いたのもその思いからです。お金を払って頂くことは、この映画の主旨に賛同し、社会的な問題に手を挙げ異議を唱え、事実を世界に広めるお手伝いをして頂くことだと思っています。皆様のお力を貸して頂けないでしょうか。
サポーターからの応援コメント
文章のTOPへ
このプロジェクトはAll or Nothing型です。プロジェクト成立のためにはプロジェクト終了日の2014年10月17日までに目標金額が達成となる必要があります。
映画チケット
1,620円(税込)
①映画チケット(配送予定日:2015年9月)
②監督&主演俳優からの御礼メール
③映画の公式ホームページにお名前記載
映画ペアチケット
3,240円(税込)
①映画ペアチケット(配送予定日:2015年9月)
②監督&主演俳優からの御礼メール
③映画の公式ホームページにお名前記載
映画本編エンドロールにお名前記載
6,480円(税込)
①映画ペアチケット(配送予定日:2015年9月)
②監督&主演俳優からの御礼メール
③映画の公式ホームページにお名前記載
④映画本編エンドロールにお名前記載
映画本編エンドロールに「大きく」お名前記載+映画本編DVD
10,800円(税込)
①映画ペアチケット(配送予定日:2015年9月)
②監督&主演俳優からの御礼メール
③映画の公式ホームページにお名前記載
④映画本編エンドロールに「大きく」お名前記載
⑤映画本編DVD(配送予定日:2015年12月)
エキストラ出演
21,600円(税込)
①映画ペアチケット(配送予定日:2015年9月)
②監督&主演俳優からの御礼メール
③映画の公式ホームページにお名前記載
④映画本編エンドロールに「大きく」お名前記載
⑤映画本編DVD(配送予定日:2015年12月)
⑥エキストラ出演(2014年11月撮影予定・都内某所)*詳細決まり次第ご連絡させて頂きます。
完成披露試写会にご招待
32,400円(税込)
①映画ペアチケット(配送予定日:2015年9月)
②監督&主演俳優からの御礼メール
③映画の公式ホームページにお名前記載
④映画本編エンドロールに「大きく」お名前記載
⑤映画本編DVD(配送予定日:2015年12月)
⑥エキストラ出演(2014年11月撮影予定・都内某所)*詳細決まり次第ご連絡させて頂きます。
⑦完成披露試写会にご招待(2015年4月予定・都内某所)*詳細決まり次第ご連絡させて頂きます。
【限定10名様】映画スタッフ打ち上げパーティーご招待
54,000円(税込)
①映画ペアチケット(配送予定日:2015年9月)
②監督&主演俳優からの御礼メール
③映画の公式ホームページにお名前記載
④映画本編エンドロールに「大きく」お名前記載
⑤映画本編DVD(配送予定日:2015年12月)
⑥エキストラ出演(2014年11月撮影予定・都内某所)*詳細決まり次第ご連絡させて頂きます。
⑦完成披露試写会にご招待(2015年4月予定・都内某所)*詳細決まり次第ご連絡させて頂きます。
⑧映画スタッフ打ち上げパーティーご招待(2014年12月予定・都内某所)*詳細決まり次第ご連絡させて頂きます。
【限定10名様】映画撮影現場見学(プロデューサーによるガイド付き)
108,000円(税込)
①映画ペアチケット(配送予定日:2015年9月)
②監督&主演俳優からの御礼メール
③映画の公式ホームページにお名前記載
④映画本編エンドロールに「大きく」お名前記載
⑤映画本編DVD(配送予定日:2015年12月)
⑥エキストラ出演(2014年11月撮影予定・都内某所)*詳細決まり次第ご連絡させて頂きます。
⑦完成披露試写会にご招待(2015年4月予定・都内某所)*詳細決まり次第ご連絡させて頂きます。
⑧映画スタッフ打ち上げパーティーご招待(2014年12月予定・都内某所)*詳細決まり次第ご連絡させて頂きます。
⑨映画撮影現場見学(プロデューサーによるガイド付き。2014年11月予定。都内某所。)*詳細は追ってご連絡致します。
【限定3名様】映画スタッフによる企業CM・プロモーションビデオ制作
324,000円(税込)
①映画ペアチケット(配送予定日:2015年9月)
②監督&主演俳優からの御礼メール
③映画の公式ホームページにお名前記載
④映画本編エンドロールに「大きく」お名前記載
⑤映画本編DVD(配送予定日:2015年12月)
⑥エキストラ出演(2014年11月撮影予定・都内某所)*詳細決まり次第ご連絡させて頂きます。
⑦完成披露試写会にご招待((2015年4月予定・都内某所)*詳細決まり次第ご連絡させて頂きます。
⑧映画スタッフ打ち上げパーティーご招待(2014年12月予定・都内某所)*詳細決まり次第ご連絡させて頂きます。
⑨映画撮影現場見学(プロデューサーによるガイド付き。2014年11月予定。都内某所。)*詳細は追ってご連絡致します。
⑩映画スタッフによる企業CM・プロモーションビデオ・個人の結婚式ビデオなど制作(2015年4月頃までに完成予定。その他諸条件は相談させて下さい。)
「Makuake(マクアケ)」は、実行者の想いを応援購入によって実現するアタラシイものやサービスのプラットフォームです。このページは、 映画・映像カテゴリの 「社会や家庭の闇で多発する性暴力や虐待を真正面から描く映画「月光」応援プロジェクト」プロジェクト詳細ページです。