気分やインテリアに合わせて黒白／カラーを選べる、「見やすい」リバーシブルカレンダー

プロジェクト概要

私たちNPO・FUKUOKAデザインリーグは「デザインの力を社会のために」をモットーに、様々な分野のデザイナーで組織する団体です。

仲間の1人がロービジョン（視覚障害）になったことをきっかけに、2015年から視力が弱い人も見やすい黒白カレンダーを企画・販売してきました。高齢者をはじめ視力が弱い人だけでなく、シンプルなデザインがインテリアを選ばす好評を得てきました。

今回、色の見え方に制限がある2色覚の人にとっても、移り変わる季節を感じられるようなカラー面を加えた、黒白とカラーのリバーシブルカレンダーを開発しました。

2色覚とは

2色覚は、3種類の視細胞のうち、どれか1つが正常に機能しないことで色の見え方が、多くの3色覚の人とは違って見える視覚特性です。日本人の男性の20人に1人、女性の500人に1人といわれ、学校のクラスに1人くらいいることになります。2色覚の人は赤色や緑色を認識しにくく赤や緑は茶色に見えるため、例えば緑地に赤文字は読みにくくなります。また、カレンダーで黒文字と赤文字があった場合に、黒文字と茶色の文字が瞬時に見分けにくく、祝日がわかりにくいことがあります。

FDLカレンダーの特徴

カラー面は、2色覚の人も3色覚の人も、月ごとに移り変わる季節を感じられる配色がポイントです。

これまでも2色覚の人に配慮した「祝日の赤色を他の黒文字と見分けやすい色」にしたカレンダーはありましたが、全面カラーは見かけませんでした。また、カレンダーは曜日や祝日がわかる機能的なことだけでなく、めくる度にカレンダーの写真や色から「今日から7月。いよいよ夏だな。」と気分を新たにすることがあります。こんな何気ないことが暮らしには必要で、2色覚の人にもカレンダーをめくる楽しみを色で感じていただけたるカレンダーです。

黒白面は、数字の高さが17ミリです。視力検査で白地に黒C（ランドルト環）で5メートル離れた所から見た場合の視力0.4〜0.5の人が見える大きさですが、黒地に白文字にしたことでより視力が弱い人にも読み取りやすいです。

数字は、カラー・黒白面とも読みやすいUDフォントをオリジナルで開発しました。両面ともに、視力や色覚に配慮しましたが、視力や色覚に関係なく多くの人に使っていただけるインクルーシブなカレンダーです。シンプルなデザインですので、お部屋のインテリアを選ばず、またカラーと黒白のリバーシブルで、その時の気分に応じてお使いいただけます。

規格：
A3タテ（420×297mm）リング綴じ・壁掛ハンガー
表紙+黒白面12ページ（裏カラー面12ページ）
用紙マットコート110kg

利用シーン

A3のカレンダーはオフィスやご自宅のちょっとした壁面にちょいどいい大きさです。

office

living

living

kitchen

in various rooms

開発者の紹介
特定非営利活動法人FUKUOKAデザインリーグ（通称：FDL）
カレンダープロジェクトチーム

FUKUOKAデザインリーグは、1996年（2008年法人化）から活動する、福岡市の様々な分野のデザイナーで組織する団体です。「デザインの力を社会のために」をモットーに、小中学校への「デザイン出前授業」や障害者と共に互いに学び合う「ユニバーサルキャンプ」、デザインを軸としたセミナーや公共事業・福祉施設への支援などの活動を行なっています。

2015年当時、仲間の1人が病気からロービジョンになったことがきっかけで、はじめは1人のために見やすいカレンダーを制作しました。もっと困っている人に使ってもらおうと、商品化し改良を続けています。2022年版をつくるにあたり、さらにバージョンアップを目指し「2色覚の人も楽しめるカラーカレンダー」を企画しました。完全に2色覚の人向けにすると色が限定され、3色覚の人には違和感がある配色になります。このどちらの人にも見やすくて、多くの人に違和感のない季節感が伝わる配色を、2色覚の人にも意見をいただきながら思考錯誤して完成しました。

近年、ユニバーサルデザインやSDGsなど共生社会に向けた取り組みが行われています。誰もとりこぼさない社会を目指して、私たちは、FDLカレンダーをより良いものへ、そしてみんなが使いやすい新たな商品開発を進めてまいります。

スケジュール

2021年11月〜12月初旬の約1ヶ月間先行予約販売

2021年12月下旬頃発送予定

リターンについて

先行予約特典割引 10％オフ 1部 2,250円（消費税込、国内のみ送料込）

先行予約特典割引 15％オフ 4部 8,500円（消費税込、国内のみ送料込）