Seamless Wear Marketのボクサーブリーフは、無縫製の専門知識を駆使し、“肌に触れる部分が全てオーガニックコットン”を実現させたハイクラスアンダーウェアです。

皮膚に一番近い肌着から着心地を見直し、より快適に暮らすためのツールとしてボクサーブリーフの開発を進めて来ました。

ウエスト部分に平ゴムを使用せず、男性用製品には珍しいレースを用いてシームレス構造で設計しています。レースを表側に接着する事でレースの引張応力を活かし、スクラッチレスでありながら適度なホールド感が得られ、またデザイン要素も兼ね備えたシームレスウエストのボクサーブリーフです。

男性は下着に対して主に以下の悩みを感じているのではないでしょうか。

＜悩みの5大要素＞

・股間部分の蒸れ

・程よい収まり感

・ベタつかない / 密着しない

・縫い目や洗濯ラベルによる痒み

・ウエストゴムの締め付け

これらの悩みを一つずつ細分化し、何を変えれば改善が望めるのかを考えてみました。

・股間部分の蒸れ　　　　　　　　⇨　生地の材質

・程よい収まり感　　　　　　　　⇨　パターン形状

・ベタつかない / 密着しない　　　⇨　生地の材質 / パターン形状

・縫い目や洗濯ラベルによる痒み　⇨　縫製仕様 / 糸の材質 / ラベルの付け方

・ウエストゴムの締め付け　　　　⇨　ゴムではなく別の素材を用いる

上記以外に潜在的に隠れている悩みがないかをヒアリングした結果、肌が弱い方のご意見で「ウエストゴムの摩擦で肌に痒みを感じている」とのお悩みがありました。

ウエストゴムの素材はポリエステルやナイロンなどの化繊が主な素材となり、肌の弱い方にとっては、デリケートな部分を化繊で締めつけている状態となり、生活動作である“座る”“歩く”“寝る”などをする度にウエストに摩擦が生じてしまい痒みを感じやすくなっていらっしゃるのではないかと考えられました。

そこで肌がデリケートな方にもご満足頂けるように化繊素材ではなく、オーガニックコットンで肌を包む仕様で考えました。

平ゴムを付けずコットンだけ（フリーカットの状態）でウエストに適度なホールド感を持続させることは困難な為、肌に触れない表側へストレッチ性のある素材を接着する考えに至りました。

ウエスト部分は出来るだけ“薄く”“軽く”“柔らかい”素材としてレースを用いました。生地の表側にレース接着をする事で肌への摩擦ストレスを軽減しながら適度なホールド感を有した仕様が実現出来ました。また、レース素材にする事でウエスト部分の透湿性の向上にも繋げています。

①生地

生地の混率は、オーガニックコットン92% ポリウレタン8%のモノを使用しています。着用頂いた際に心地よいフィット感を得られる為にポリウレタンの配合率にこだわりました。また当ボクサーブリーフは、“肌に触れる部分が全てコットン”という仕様になる為、綿糸はオーガニックである事も重要視しています。

②ウエスト外装素材

男性用の下着にレースを採用する為、編み柄にこだわりました。

オリジナルカラーで染色し、適度なホールド感が得られるようストレッチ性を有したレースを用いています。見た目に高級感がある端始末のやり方としてレースをスリットしてテープ化し、ウエストゴムの役割を設けています。この自社開発テープの名称は"Lacelon”（レースロン）と名づけています。

◆備考◆

ウエスト部分のレースは、160mm巾のレースから37mmに切り落としてテープ化しています。その為、切り出した箇所によってレースデザインが異なりますので予めご了承下さい。

●無縫製仕様に設計されたこだわりのパターン

ウエストを平ゴムではなくLacelonを接着する仕様にしている為、ウエスト寸法を起点に程よい“おさまり感”が得られるようにパターンを作成しています。

●洗濯表示マークはプリント処理

洗濯表示は、織ラベルではなくプリントで行っています。

着用時にラベルが肌に触れる不快感を無くし、痒みが生じにくいようにしております。

「日々の仕事の中で」

「アクティブな場面で」

日々の生活の中で腰をひねる瞬間は無数にあります。

下着用の平ゴムは表裏の編み方を変え、肌に触れる面をソフトな風合いに仕上げているモノも御座いますが、平ゴムを縫い付けている事で“段差”と“縫製糸のザラつき”が肌に摩擦ストレスを与えています。

シームレスウエストの構造には、段差も縫製糸もない為、「スベスベ」とした肌触りを感じて頂く事が出来ます。

普段平ゴム製品を履かれている方がシームレスウエストを体験すると、ウエスト部分の段差や縫製糸による摩擦が生じていた事を感じて頂けると思います。

シームレスによるスクラッチレスな体験を是非ご体感下さい。

我々はこれまでに肌着メーカー、パリコレクションに参加しているファッションブランド、スポーツインナーメーカー、アウトドアウェアメーカー、ファッション関連大学などへ“無縫製”という縫わずに製品を組み立てる分野において専門的な知識を軸に 資材の販売、OEM製造、技術的なサポートを行って来ました。縫製と無縫製をどうやって調和させるかを考え、着心地と機能性の向上に繋げて来ました。それらの経験から培った技術や考え方をモノづくりを通して表現する場として“Seamless Wear Market”を立ち上げるに至りました。

肌に近いところから一層ずつ外側に向けて設計し、暮らしの中で何気なく心地よさを感じられる製品を一つでも多くお届けしたいと考えています。

第一弾は、「心地よい腹部」をコンセプトにしたシームレスウエストのボクサーブリーフです。

◆サイズ表◆

◆一般小売予定価格◆

@￥4,644/着 (税込）

・9月下旬より製造開始、11月中旬頃から順次発送予定です。

縫製業30年以上のベテラン職人（画面右：株式会社エポック 石田部長）とスピード感と熱意にあふれた営業マン（画面左：株式会社エポック川尻さん）を中心としたメンバーで製造を行っています。「縫製と無縫製の調和」をコンセプトに様々な商品を製造してきました。無縫製の専門知識を活かし、肌に近いところから心地よさを追求出来ればと考えています。（画面中央：株式会社エフアイコーポレーション　福田）

無縫製と縫製を調和させ、着心地と機能性を追求したモノづくりをしています。暮らしの中で何気なく心地よさを感じてもらえる商品を一人でも多くの方にお届けしたいと考えております。

Q1) ウエスト部分が接着との事ですが、外れたりしませんか？

プロトタイプの試作品で着用/洗濯を100回行いました。

自社調べでは御座いますが強度確認を行っており、下記お写真のような状態になっています。

（ウエスト部分のLacelonは、モニターテスト品の為、染色を行う前のWhiteカラーを使用しています。）

Q2) 平ゴムに比べて締めつけがきつくありませんか？

平ゴム製品の着圧に近い応力で設計しています。また、柔らかいホールド感を得られるようにパターンを作成しています。

Q3) 洗濯など取扱方法はどうなりますか？

平ゴム製品と同様の洗濯方法で問題ありませんが、経年劣化を速めぬように以下の取扱をお願い致します。

・洗濯する際はネットに入れて弱洗いで行って下さい。

・漂白は脱色の恐れが御座いますのでお避け下さい。

・自動乾燥機（タンブラードライ）のご使用はお避け下さい。

・ウエスト部分に適度な力が加わるとレース部分の剥離にも繋がりますので十分ご注意下さい。

・この製品に使用されている素材は、高温多湿での保管、経年により劣化、黄変する可能性が御座いますので予めご了承下さい。

・ウエスト部分へのアイロンがけ（非接触のスチーム含む）はLacelonの剥離原因になりますのでお避け下さい。

Q4) スポーツ用途として適していますか？

ウエスト部分が低摩擦になっている為、肌に対するストレスは少なく運動時にもその効果を感じて頂けると思いますが、身生地にオーガニックコットンを使用している為、化繊素材の下着に比べて生地自体の速乾性は劣ってしまいます。

ウエスト部分は出来る限り乾きやすくする意図もあり、レース素材を用いて透湿性を高めています。