「It's my knife」や「折畳式料理ナイフ」でおなじみ、刃物の町「播州三木」の老舗刃物メーカーが、革職人と共同開発。初心者も経験者も使いやすい、ありそうで無かった「革裁ちナイフ」が生まれました。

レザークラフトのススメ。

スッと切る。ひと針ずつ丁寧に縫う…

絵を描いたり、料理をしたり、あるいは子供のころの図工の時間だったり。手でなにかを作る一時は、無心になれる至福の時間でもあります。自分と対話しているような、没頭する体験が好きな方も多いのではないでしょうか。

自分の時間に没頭できる、ちょっとした幸せ。忙しい中でも、もっと日常に「浸れる時間」を。そんな思いからこのレザークラフトナイフは生まれました。

始めやすく、使いやすい。気持ちの良いナイフ。

ハンドクラフトのなかでも大掛かりな道具が必要ないため、始めやすいのがレザークラフトです。

とはいえ、レザークラフトを始める人にとっての大きなハードルが「革包丁」。その特殊な形からなかなか扱いが難しいもの。また道具の扱いに慣れた経験者にとっても、細かな作業や曲線を切る際には使いづらいなど不便な側面もありました。

そこで今回、レザーブランド「PENGURI LEATHER AND FABRIC」の革職人、正岡さんの協力の下、徹底的に使い手目線にこだわった、ありそうで無かった新しい革裁ちナイフが生まれました。その特徴をご紹介します。

1.優れた操作性。

最大の特徴はその小回りの効く使いやすさ。革職人さんの協力の下、徹底した使い手目線で作られています。

革包丁もカッターナイフも、刃が直線のためどうしても曲線を切りづらい側面がありました。この革裁ちナイフは刃先をR状に仕上げているため、直線も曲線も一本でスムーズにカットすることができます。

また、この革裁ちナイフはペンのように握れることに加え、ハンドルのお腹のふくらみで刃先のかじ取りをしやすく、曲線でも繊細な線を描くことができます。

2.質の高い刃。

革包丁は持ち方が独特で、初心者にはどうしても扱いづらいというハードルの高さがあります。一方でペンのように持てるデザインナイフは刃が薄く、あまり力を込めて切れないという側面があります。

この革裁ちナイフは刃の厚みが1.5mmほどあり、本職の職人に愛される安来鋼の青紙二号を使用。切れ味の鋭さが長続きするため、厚い革でも安定して力を込められ、スッと切ることができます。

3.研ぎ直しも手軽です。

安来鋼の青紙二号が本職の職人に愛されるもう一つの理由。それは研ぎやすさという点にもあります。革の裏面に市販の金属研磨剤をとり、刃の表を数回なでるように研磨するだけで切れ味が復活します。作業の合間に定期的にこの研磨をしていただくと、長く切れ味を維持することができます。

※画像中のナイフは開発段階のものです。

無心になれる趣味、はじめませんか。

スッと、サクッと切る感触。緊張しながらも、すこしずつ出来上がっていく楽しさ。そして達成感。図工の時間のようなわくわくは、大人になっても格別の時間です。

ハンドクラフトのなかでも大掛かりな道具や機械が必要ないため始めやすく、奥が深いのがレザークラフト。「がっつり時間を設けないと」と気構える必要もなく、平日家に帰ってきたちょっとした時間でも、少しずつでもできるんです。

あまりゴミが出ずお部屋を汚しにくいから、リビングで、書斎で場所を選ばずにできるのもうれしいところ。刃物の取り扱いにだけは気をつけてくださいね。

自分でつくる＝愛着がわく。

「自分でつくる」ということは既製品を買うのとは違い、作るドキドキに始まり出来上がった達成感という体験、そして使い込むほどに一層愛着がわいてくるということ。私たちが忘れがちな感覚かもしれません。

革の切り方ひとつとっても、人それぞれの「らしさ」が出るもの。ちょっと失敗してしまっても、それもまた自分がつくった証としての愛着が湧いてくるものです。

いつもの道具を、革でカスタム。

「自分で作る」ということは、カスタマイズできるということでもあります。

いつも使っている文具やコーヒー道具、アウトドア用品やナイフのシースなどなど、革でカスタムしてみてはいかがでしょうか。より一層使いやすく、使い込むほどに味がでる。革のある暮らしを楽しんでください。

刃物の産地「播州三木」から。

このレザークラフトナイフが生まれたのは、兵庫県三木市。古くは”播州三木”とよばれるこの地域は、日本有数の刃物の産地。今日に至るまで、質の高い刃物を生み出し続けています。

私たちFEDECAを展開する神沢鉄工もそのひとつ。明治28年に鍛冶職人を集めて創業して以来、一世紀以上にわたってクラフトマン精神を磨き続けてきました。今ではドリルビットをはじめとした大工道具など、プロ向けの製品を多く世に送り出しています。

木と鉄の文化を継ぐ "FEDECA"

三木は、もともと大工道具をつくる街。「のこぎり」や「かんな」などに使用される日本の炭素鋼は木炭と砂鉄を融合して作られてきた歴史があります。その文化を継承すべく刃物ブランド"FEDECA"は立ち上がりました。

Makuakeでも多くのご支援を頂いた、木のハンドルを自分で削って作る「It's my knife」や、アウトドア料理のための折畳み式料理ナイフなど、いままでになかったアプローチで刃物を身近にするものをつくっています。

刃物をもっと身近に。

この革裁ちナイフや、料理に使う包丁もそうですが「刃物」で楽しめること、できることは世の中にいっぱいあります。どうしても危ないなどネガティブなイメージが付きやすいものですが、もっと刃物でできることを楽しんでもらいたい。刃物と人との接点を作る、そのためには新しい刃物を生み出そう。その思いから、私たちは新しいものづくりを始めています。

会社としてDIY精神があり、実は工場の一部の工作機械や什器も自分たちで作り使っています。自分たちでものを作る楽しさを知っているからこそ、それをもっと知ってもらいたいという思いがあります。

日本のものづくり全般に言えることとして、海外との価格競争となってはやはり分が悪いのが事実。手作りのところは手作りで、小ロットでニーズに答えるものづくりを目指しています。

反対に単純作業や危険な作業など、機械でできるところは機械でやる。そのおかげで、人の手でしか出来ないところに力を注ぐことができているのです。

革職人さんと作りました。

「シート状のものを切るときって、やっぱりこの形のほうが使いやすくて自然ですよね。」

そう語るのは、レザー小物で人気を博している”PENGURI LEATHER AND FABRIC”の革職人、正岡さん。今回のナイフは正岡さんとの共同開発で生まれました。

そもそも正岡さんとFEDECAの出会いは、展示会でたまたま隣のブースに出展していたことがきっかけ。その時展示していた「It's my knife」のカービングナイフが、革を裁つのにも使えそうだと話がはずんだことからはじまりました。

正岡さんは言葉の通り「型に縛られない」職人さん。というのも一般的に革製品は、数を作る場合は金属製の抜き型を使ってパーツを切り出していくもの。しかし正岡さんは一枚一枚すべてのパーツをナイフでカットして切り出しています。

「抜き型をつくってしまうと、同じものを作り続けなきゃいけない。それよりも手で切ったほうが作りたいものを作れるし、身軽で自由。そのほうが面白いんです。」

ハンドカットにこだわる正岡さんにとって、革包丁よりも使いやすい革裁ちナイフは長らく探し求めていたもの。刃やハンドルの形を少しずつ変えた試作品を実際に使ってみては作り直すという、地道な試行錯誤を重ねて今の形になったのです。

「レザークラフトを楽しむには、とにかく自分のつくりたいものにワガママに挑戦してみてほしいですね。」

正岡さんの言葉の通り、うまくできるか不安だったりするけど、試行錯誤しながら作りあげたときの達成感はすばらしいものです。それが自信になって、次に挑戦してみたくなる。私たちが忘れがちなその面白さ、このレザークラフトナイフをきっかけに是非思い出してみてください。

リターンについて

■レザークラフトナイフ

ナイフ本体のみのリターンになります。すでにレザークラフトを楽しまれている方や、作りたいものがある方におすすめです。

仕様

【サイズ】 刃渡り：23mm ／ 刃の厚み：1.5mm ／ 全長：145mm

【素材】 刃：青紙二号と軟鉄の二層鋼 ／ 柄：ウォルナット ／ ネジ：真鍮

【付属品】化粧箱 ／ 蜜蝋ワックス（ハンドル材のお手入れにご使用ください。）

刃のお手入れとして、革の裏面に市販の金属研磨剤をとり、刃の裏表を数回こすりつけていただくと復活します。作業に取り掛かる前など、こまめにお手入れして頂くことをおすすめ致します。

■レザークラフトナイフ用シース

レザークラフトナイフに使用できるシースです。無垢のヌメ革を使用しておりますので、経年変化による色の変化、艶感、光沢感をお楽しみください。

※ 本品は天然素材を使用しております。バラ傷や色ムラなどの個体差は革本来が持っている素材の特性ですのでご了承下さい。

■プラナリール 3本製作キット

充電ケーブルやコンセントを束ねるかわいらしいコードリールです。神秘の生物「プラナリア」をモチーフにしたかわいらしいデザイン。太さは3段階調整可能。

レザーのハンドカットを手軽に楽しめるキットです。
※ 製作時間の目安：1時間

内容物：

レザークラフトナイフ / 穴あけポンチ / 仕立て用目打ち / ギボシ3個 / サンドペーパー / トコノール / 革3色 / 型紙 / 説明書

■サコッシュ製作キット(キャメル/ グリーン)

財布・スマホ・鍵といった最低限の荷物がぴったり入るサコッシュ。キャメル・グリーンの2色展開。レザークラフトビギナーには嬉しい、プロが選んだこだわりのスターターセットが付属。今日からレザークラフトライフが楽しめます。

革は1枚1枚手作業でシワ加工を施し、ヴィンテージ感漂う風合いが特徴の国産レザー『バサラ』を使用。1枚1枚手作業で行われるシワ加工により、自然で素朴なハンドメイドらしい風合いが特徴。

※ 製作時間の目安：8時間

内容物：

レザークラフトナイフ / サンドペーパー#240 / 4本ヒシ目打2.5mm / トコノール無色20g / 手縫いロウビキ糸 (細) ベージュ / 手縫い針 (5本入り極太) / 仕立て用目打ち / ゴム板 5x15x1cm / ヘラ付きヘリみがき / マグネットホック / ボンド / 革セット(グリーンもしくはキャメル本体1枚、パーツ1枚) / 革ひも / 型紙 / 説明書
以上15点

■サコッシュ製作キット(キャメル＆グリーン)

グリーンとキャメルの2色、サコッシュ2つをお作りいただけるセットです。ユニセックスなデザインなので、カップルやご夫婦でコーディネートできます。一つは自分用、もう一つは大切な人へのプレゼントに。

上記1色セットとの違いは、本体用革2色、パーツ用革2枚、革ひも2本、トコノールがサイズアップし120gになります。

内容物：

レザークラフトナイフ / サンドペーパー#240 / 4本ヒシ目打2.5mm / トコノール無色120g / 手縫いロウビキ糸 (細) ベージュ / 手縫い針 (5本入り極太) / 仕立て用目打ち / ゴム板 5x15x1cm / ヘラ付きヘリみがき / マグネットホック / ボンド / 革セット(グリーンとキャメル本体1枚ずつ、パーツ2枚) / 革ひも2本 / 型紙 / 説明書

※ 革に関するご注意点

革鞣しの職人が一枚一枚手揉み加工を施した​国産の最高級タンニン鞣しレザーを使用しています。​使えば使う程、照りが出てきて感触も柔らかく馴染んできます。​

​特別なお手入れはしなくても、​元からしっかり効いているオイルと使いこむことによる手の脂で、​美しい照りの出てくる革です。​

​​革は使う部分により、手触りが違うことがあったり、​また牛そのものの傷などが表に出ていることもございます。​こういった部分も革の持ち味として積極的に取り入れておりますので、ご了承ください。​

​​革製品ということで水濡れに関してはご心配かとは思いますが、​特別に神経質になられなくとも問題ありません。​使い込んで照りが出て来た状態になれば、​雨でも雪でもしっかり弾いてくれます。​新品の間に濡れると、一部シミのように跡が残ることもありますが、これも使い込んでいくうちに馴染んでいくので大丈夫です。​

​ただ、その新品の間に水濡れして、濡れた状態で明るい色の布と擦れると、​革の色が移ることがございます。​現在の染色技術では、この色移りを完全に防ぐことはできません。​新品の間はどうぞご留意ください。​

​染色に関しまして、染料が革の裏面に見えているものもございます。​表面の美しさを優先して使用する部分を選んでおりますので、​恐れ入りますがこちらも併せてご了承願います。​