初めまして。ドメーヌ・スリエです。

私たちのワイナリーのある長野県塩尻市は、昼夜の寒暖差が大きく、水はけのよい土壌。日本を代表するワイン銘醸地です。とはいえ、秋に醸造用葡萄が市場に出回ることはほとんどありません。今回のプロジェクトでは、秋にワイナリーに来られない方でもワイン醸造用葡萄を食べていただきたいと企画いたしました。ワインとその原料となる醸造用葡萄、2つのペアリンリング体験を通じて、実りの秋をワインと共に味わっていただけたらと思います。また葡萄からワインへの変化の想像して楽しんでいただきたいです。ちょっとクセのある葡萄達とドメーヌ・スリエのワインセット応援よろしくお願いいたします。

私たちのワイナリー、ドメーヌ・スリエの原点は、後継者不足により増えつつある荒廃農地の『再生と復活（revivre）』にあります。2013年より荒廃農地の再生に着手し、現在、塩尻市内に点在する12か所の圃場（畑）で14種類のワイン用葡萄を栽培しています。フランスで修業した醸造家が、小規模ワイナリーの特徴をいかし、「1畑1銘柄」、各圃場（畑）や葡萄達の個性を引き出す独創的なワイン造りに取り組んでいます。

プロジェクト概要

秋、店頭では、大きな粒で美味しそうな生食用の葡萄がならびます。対して、ワイン醸造用葡萄は店頭で見かけることはありません。

ワイン醸造用葡萄は小粒の品種が多く、果皮は厚く、種があり、果肉が少なめで食べにくい・・・。美味しくない葡萄という印象も受けますが、実は、小さな一粒の中にワインとなるパワーがギュッと詰まっているのです。果皮には色素とアロマ（香）が、種にはタンニン（渋味）、種と種の間には酸が多く含まれ、しっかり熟してから収穫となるので果肉の糖度も高くなります。

そして葡萄と酵母の力を借りてワインが造られます。凝縮された葡萄達のパワーが発揮されます。

今回のプロジェクトは、秋にワイン醸造用葡萄とワインをセットでお届けすることで、普段できない味覚体験ができ、葡萄とワインの相乗効果でよりお楽しみ頂けるのではと、ドメーヌ・スリエは考えました。２０２４年秋収穫のワイン醸造用葡萄と２０２３年度醸造の自社ワインのセットをご提案します。

葡萄からワインへと、変化する過程を想像するのも新しい発見につながるのではないでしょうか。葡萄の甘さはアルコールへ、発酵の過程で多様に変化する香りや味わい。五感を研ぎ澄ましご堪能ください。

ドメーヌ・スリエの葡萄栽培

葡萄栽培に関しては、恵まれた自然環境の下、肥料不使用、除草剤不使用。農薬に関しては栽培初期～中期（4月～8月中旬）に適宜行います。栽培後期（8月中旬～9月初旬）はICボルドー（注1）のみ使用。収穫前の散布は行いません。　

（注１）ICボルドー：19世紀後半、フランスで誕生した農薬。菌類に対する作用と誘導抵抗性（植物の細胞にストレスを与え、抵抗力を高める効果）の2つの効果があり、有機JAS適合資材として認められている。

【葡萄表面に付着する粉】

葡萄表面にはもともと自身の作りだした「ブルーム」というロウ物質が付着しており、鮮度保持や抗菌作用を有しています。このブルームとは別にワイン用葡萄の表面には、ICボルドー液由来の「白い粉」が付着することがございます。この白い粉は、散布したICボルドー液中の水酸化カルシウム（Ca(OH)₂）が、空気中の二酸化炭素（CO₂）を吸収し生成した炭酸カルシウム（CaCO₃）です。

炭酸カルシウムは食品添加物として使用される物質ではありますが、気になる場合は洗い落としてからご試食ください。薄い食酢に漬けて洗浄すると落としやすいです。

リターン品紹介

爽やかなワインをキンキンに冷やして飲みたい →【Aセット】シャルドネ　

フルーティなワインを気軽に楽しく飲みたい →【Bセット】マスカットベリーA

いろいろな料理と合わう刺激的なワインが飲みたい →【Cセット】ブラッククイーン

飲みごたえのあるワインを落ち着いて飲みたい →【Dセット】ｶﾍﾞﾙﾈｿｰｳﾞｨﾆﾖﾝ

香り高く、アルコールに酔いたい　→ 【Eセット】ピノグリ（グッド、プレス）

【Aセット】シャルドネ＆葡萄

【ワイン】REVIVRE シャルドネ 2023

白 ／ 辛口 ／ アルコール度数：10％ ／ 内容量：750ml　　　　　　　　　　　　　葡萄：2023年長野県塩尻産（自社栽培シャルドネ）

『爽やかで芳醇』りんご蜜と柑橘の香、豊かな味わいに仕上がりました。2023年は雨が少なく猛暑の夏で夜間も高温が続いたため、ドメーヌスリエでは酸味が損なわれる前にシャルドネを早摘みし仕込みました。主張しすぎない程よい酸味とシャープ感のあるワインです。

料理：お刺身、魚塩焼、クリーム系料理、焼鳥（塩）

【葡萄】シャルドネ : 白ワイン用ブドウ品種。種有りブドウ。原産地はフランス、ブルゴーニュ地方。世界で広く栽培されている品種。その土地の気候や土壌、醸造技術によって、多彩な風味や味わいが楽しめるワインになる。　

【Bセット】マスカットベリーA＆葡萄

【ワイン】REVIVRE マスカットベリーA 2023

赤 ／ 辛口 ／ アルコール度数：12％ ／ 内容量：750ml　　　　　　　　　　　　　葡萄：2023年長野県塩尻産（自社栽培マスカットベリーA）

ＧＩ長野認定商品

『香は甘く、味はしっかり』キャンディー、イチゴの甘い香。しっかり辛口。タンニン渋み少なめ。日本生まれの品種であり醤油を使った和食によく合います。　

料理：醤油系和食、ブリ照焼、焼鳥（タレ）、豚角煮、酢豚

【葡萄】マスカットベリーA : 赤ワイン用ブドウ、生食兼用品種。種有りブドウ。1927年アメリカ系品種のベーリー種と、ヨーロッパ系品種のマスカット・ハンブルク種との交配で生まれた日本固有の品種。甘みが強く、ほどよい酸味もあり食味の良い葡萄。ジュースやジャムにもおすすめ。凍らせてシャーベットにしても美味。

【Cセット】ブラッククイーン＆葡萄

【ワイン】REVIVRE ブラッククイーン 2023

赤 ／ 辛口 ／ アルコール度数：13％ ／ 内容量：750ml　　　　　　　　　　　　　葡萄：2023年長野県塩尻産（自社栽培ブラッククイーン）

ＧＩ長野認定商品

『豊かな酸味のブラッククイーン』ブラックベリー、カシス、ザクロの香。ドメーヌスリエの特徴である濃厚な果実味。酸味がある故に濃い料理、甘辛な味付けによく合います。

料理：すき焼き、焼肉、中華料理、肉じゃが、トマト煮、赤身の刺身

【葡萄】ブラッククイーン : 赤ワイン用ブドウ品種。種有りブドウ。1927年アメリカ系品種のベーリー種と、イギリスの食用ハイブリッド品種のゴールデンクイーン種との交配で生まれた日本固有の黒葡萄品種。粒はマスカットベリーAより小さめ。果皮は黒に近い程濃く、豊富な酸、果実味が特徴。長野県の松本平は昔から、甘く濃厚なブラッククイーンが栽培される名産地。

【Dセット】カベルネソーヴィニヨン＆葡萄

【ワイン】REVIVRE カベルネソーヴィニヨン 2023

赤 ／ 辛口 ／ アルコール度数：13％ ／ 内容量：750ml　　　　　　　　　　　　　葡萄：2023年長野県塩尻産（自社栽培カベルネソーヴィニヨン）

『華やかに沸き立つ香』カシスやブルーベリーなどの黒系果実の濃厚な果実味。程よい酸と強めのタンニンでしっかりとした構造を感じる味わい。2023年は雨が少なくより濃縮した葡萄の収穫となりました。濃密で深い色合いパワフルなワインです。

料理：ステーキ、焼肉、ビーフシチュー、マグロ（頬肉）ステーキ

【葡萄】カベルネソーヴィニヨン ： 赤ワイン用葡萄品種。種有りブドウ。カベルネ・ソーヴィニヨンは世界中で広く栽培されている品種のひとつ。小粒で皮が厚いため、ワインは凝縮した風味と、皮と種由来のタンニン(渋み)を備える。

【Eセット】ピノグリ造り違い２品＆葡萄

【ワイン】REVIVRE ピノグリ・ヴァン・ド・グッド 2023

白 ／ 辛口 ／ アルコール度数：14％ ／ 内容量：750ml　　　　　　　　　　　　　葡萄：2023年長野県塩尻産（自社栽培ピノ・グリ）

グッドとは滴の意。仕込みの圧搾時に圧力を加える前に、自重のみで流れでた果汁（フリーラン果汁）で醸造。桜色ゴールドのワイン。桃や甘夏のような香とスッキリと優しい酸味。日本料理との相性が良いです。冷やしてお召し上がりください。

料理：鶏料理、豚料理、天ぷら、ニンニクの効いた魚介料理

【ワイン】REVIVRE ピノグリ・ヴァン・ド・プレッセ 2023

白 ／ 辛口 ／ アルコール度数：15％ ／ 内容量：750ml　　　　　　　　　　　　　葡萄：2023年長野県塩尻産（自社栽培ピノ・グリ）

『琥珀ワイン』ロゼでオレンジでもない琥珀色ワイン。プレスして搾りでた果汁（プレス果汁）で醸造。果皮の色素も含み琥珀ワインが誕生しました。あんず、ビワ、甘いハーブといった多様で華やかな香り、優しい酸味。されど味わいは濃厚で力強くドメーヌスリエおすすめの1本です。冷やしてお召し上がりください。

料理：牛・豚・鶏のロースト、チーズ、中華料理

【葡萄】ピノ・グリ ： 白ワイン用ブドウ品種。種有りブドウ。イタリアではピノ・グリージョ、フランスではピノ・グリと呼ばれており、「グリージョ」や「グリ」は灰色を意味する。赤ワイン用ブドウのピノ・ノワール種の突然変異により誕生した種。生食のデラウェアのような色合いの葡萄。

リターン品一覧

スケジュール

葡萄レシピ

実行者紹介

この度は、弊社のプロジェクトページをご覧いただき誠にありがとうございます。私達のワイナリーは、葡萄の産地、長野県塩尻市に14番目に誕生したワイナリーです。2013年荒廃農地の再生に着手し、後継者を失った畑に手を加え葡萄栽培を開始。2019年ワイナリーが完成し、自社醸造がスタートしました。蘇った圃場で力強く育つ葡萄と、その葡萄達から造られるドメーヌスリエのワインを、このプロジェクトを通じ、多くの方に見て、知って、手に取ってもらいたいです。応援よろしくお願いします。

ワイナリー名：DOMAINE SOURIRE（ドメーヌ・スリエ）

株式会社 塩尻ファーム：長野県塩尻市広丘郷原1637-1