明治23年創業の本格焼酎蔵元のさらなる本格焼酎への挑戦

このプロジェクトは、本格焼酎の蔵元による、本格焼酎の可能性への挑戦です。既成概念を解き放ち、自由な発想を愉しんでみると、いろんなアイデアが広がりました。

第1弾は、ブランデーの香りとの融合。ブランデーが持つ高貴な甘い香りを本格焼酎がまとったら、どんな酒が生まれるだろう？と、ワクワクしながら取り組みました。

プレミアムなX.O.ブランデー樽×全麹樽貯蔵麦焼酎 15年貯蔵酒

選んだのは、だれもが憧憬するプレミアムなブランデーブランドのX.O.を育んだ樽。その樽で追熟させる原酒は、田苑が世に出すことなく秘蔵してきた15年貯蔵の全麹樽貯蔵麦焼酎に決定。

15年ものの全麹樽貯蔵麦焼酎とX.O.ブランデー樽。その融合によって誕生した本格焼酎『X.O.ブランデーカスクフィニッシュ』。ブランデーのニュアンスを継いだ、前代未聞のラグジュアリーな香りと味わいをお愉しみいただけます。

おもしろい酒を創りたい。酒に通じたお客さまが思わず唸るような。

当社はこれまで「樽貯蔵」「音楽仕込み」「長期貯蔵」といった独自の技術を開発してきました。しかし自らの革新の歴史にとらわれ過ぎていては、新しいものは生み出せません。

思わず手に取ってみたい！ちょっと飲んでみたい！と思うような本格焼酎を創りだそう。そんな思いが、このプロジェクトの背景にありました。

酒は、愉しむもの。本格焼酎の蔵元として「麹造り」を行うのはもちろん、「樽貯蔵」や「長期貯蔵」にこだわりつつも、私たち造る側も、もっと自由に創ることを愉しんでいこうと考えています。造り手が愉しむことが、お客さまに愉しんでいただくことにつながると信じ、これからも本格焼酎の新しい可能性に挑戦し続けていきます。

本格焼酎には500年の歴史があり、その製法や技術は伝統として受け継がれてきました。そんななかで当社は、誰もが発想しなかった樽貯蔵焼酎の開発に着手。1985年に樽貯蔵麦焼酎を世に送り出し、革新的な本格焼酎として注目を浴びました。

その後も、焼酎にクラシックを聴かせる音楽仕込みや長期貯蔵の技術を確立。伝統と革新を併せ持つことで、樽貯蔵芋焼酎や樽貯蔵米焼酎など、新しい本格焼酎へのチャレンジを続けています。本格焼酎を世界に通じるスピリッツに高めることを目標に。

【開発者コメント】

15年貯蔵の全麹樽貯蔵麦焼酎は、もともと味わいのまろやかさは抜群でしたが、その原酒を追熟することで、いままでにない本格焼酎の新しい味わいを表現することができました。口に含むと、ブランデーのような香りが漂うなかに、原料である大麦の甘い香りも感じられます。そして、後味には濃厚な甘み、熟したブドウのようなフルーティ感と深い余韻が感じられます。是非お愉しみ頂きたい渾身の一品です。

【田苑は、長期貯蔵が基本】

田苑酒造の売上の7割を超える製品が長期貯蔵、樽貯蔵によるものです。

樽貯蔵麦焼酎のパイオニアとしての誇り、技術や想いが伝承され、それらは企業の理念として従業員へ浸透しています。貯蔵に適した原酒の製造はもちろんのこと、樽貯蔵と一括りに言っても、新しい樽と古い樽では熟成の仕方も違い、また焼き方、サイズ、貯蔵環境等によって焼酎への影響は異なります。

その特性を見極めた上で、徹底的に原酒を管理、熟成された異なる貯蔵原酒の個性を見極めて、熟練部レンダーが絶妙にブレンドすることで製品原酒が仕上がります。

さらに製品度数まで割水された焼酎を「音楽仕込み」により熟成することで、『田苑・エイジングスピリッツ』が生まれます。