カカオ豆、砂糖、生クリームのみで作られているのに、口の中でフルーツの香りがふんわり広がる。

2021年度のバレンタインに向けて、Dari Kが発表するのは、そんな不思議な生チョコレートです。この特別な生チョコレートの誕生には10年にわたるDari Kのインドネシア・スラウェシ島での試行錯誤がありました。

チョコレートは、ワインや日本酒と同じで発酵食品だということをご存知でしょうか？原料となるカカオは熱帯で栽培される果物で、収穫後に中の果肉と種を丸ごと発酵させることで、香り高いチョコレートの原料カカオ豆になるのです。

おいしいチョコレートを作るには高品質なカカオ豆が不可欠で、このカカオ豆の品質を大きく左右するのが、この「発酵」の工程なのです。

2011年に創業した私たちDari K（ダリケー）が他のお菓子屋さんと最も違うところ、それは、カカオの栽培から現地の農家さんと一緒に手掛けていることなのです。インドネシアに拠点を置き、500軒を超えるカカオ農家さんたちとカカオの栽培から携わっています。

インドネシアは、コートジボワール、ガーナに次ぎ、世界第三位のカカオ生産国であるに関わらず、日本ではカカオの産地としてあまり知られていません。それもそのはず、日本に輸入されるカカオ豆の約8割はガーナで、インドネシアからの輸入は、わずか0.3%しかありません。

インドネシア産のカカオ豆が注目されないのは、インドネシアでカカオ豆の発酵をしていないから品質が劣ることが大きな要因だと気づいた私たちは現地でカカオ豆を発酵することで、高品質なカカオ豆を作ろうと活動を始めたのです。

インドネシアの片田舎で契約農家を増やし、発酵して香り高くなったカカオ豆を生産できるようになったDari Kは、そのカカオを使い、パリで行われる世界最大のチョコレート祭典サロン・デュ・ショコラ（Salon du Chocolat)に創業からわずか4年で初出展。それから5年連続の出展をするほか、国際的なチョコレートの品評会であるC.C.C（Club des Croqueurs de Chocolat）では2015年から4年連続で受賞してきました。

これまで発酵をしないばかり、まったく注目されてこなかったインドネシア産のカカオが「発酵」をしっかりすることで世界的に評価されるようになった！そうして喜んでいるのもつかの間、Dari Kの社員はあることを思いつきます。

カカオ農園を歩いても、市場に行ってもたくさん目にする熱帯の果物。

農園やその付近で採れるそれらの果物をカカオを一緒に発酵してみたらどうだろう？

すると、どうでしょう！カカオにフルーツの香りの特徴が移るではありませんか！！

この一人の社員の小さな実験は、会社を巻き込むプロジェクトへと発展していきます。カカオ豆が収穫されるたびに果物の種類や量、組み合わせをと変えながら、何度も何度も行われました。そして、ついに驚くほどフルーティなチョコレートが、香料など一切使用せずに作ることができたのです。

ワインやコーヒーがそうであるように、チョコレートも原料のカカオの産地によって味が異なるというのはよく知られてきました。しかし、例えば同じフランス産のワインでも素材のぶどうの栽培方法や蒸留所のプロセスによって最終商品のワインの味が大きく変わるように、同じ国で収穫されたカカオでも、発酵が変わるとチョコレートの味が大きく変わることはほとんど知られていません。

今回、同じ時期に同じ国（インドネシア）の同じ地域（スラウェシ島・ポレワリ県）で採られたカカオ豆でも、「発酵」が変わるとどれだけチョコレートの味が変わるか、カカオの奥深さを存分に味わっていただける商品を作りました。

板チョコでなく、生チョコにしたのは、融点が低いために口の中でカカオの香りが広がりやすく、フルーツ発酵の醍醐味を存分に味わっていただけるからです。

生チョコの木箱の中には、以下の特徴を持つ、4種のフレーバーが入っています。

今回、この特別なチョコレートを美味しく召し上がっていただくために、冷蔵庫に入れたときにも最適な湿度を保てる木箱を使いました。環境にも配慮し、プラスチックトレーなども使用していません。

ひとつずつ丁寧に風呂敷包みでお届けします。

（*色についてはお任せとなります。ご了承ください。）

プロジェクト実行者の想い

【足立こころ】2017年より現地法人KICディレクター

1つの地域に根ざした品質向上の取り組みと、全ての工程を一貫して手がけるからこそ出来る美味しいチョコレートを皆様にお届けしたいという想いで現地で活動しています。以前までのカカオ農家さんたちは、自分のカカオ豆を販売した後のその先のことは何も知りませんでした。世界でDari Kのチョコレートを楽しみにして下さっている方々と繋げるカカオ農園ツアー（2014年から毎年開催）や、日々のやりとりを通して、今では「私たちのカカオ豆は美味しいと言ってもらえるかな？」と気にかけて、直接連絡をくれるまでになりました。「品質が良いカカオ=美味しいチョコレート」をさらに美味しくするのは、そういった繋がりであると感じています。

【Dari Kについて】

カカオ豆からチョコレートを手作りする日本のクラフトチョコレートメーカー。インドネシアの生産者とともにカカオの栽培・収穫から発酵・乾燥まで一貫して管理し、良質なカカオ豆から厳選して作られるチョコレートは、豊かなアロマとフルーティーな酸味が特徴。パリのサロン・デュ・ショコラには2015年から毎年出展し、国際的なチョコレートの品評会C.C.C.では2015年から4年連続受賞。カカオの生産地での取り組みも国際的に高く評価され、SDGsの先進企業としても国内外から注目を集めています。

代 表 ：吉野 慶一

住 所 ：京都府京都市北区紫竹西高縄町 72-2（本店）

設 立 ：2011 年 3 月

【お問い合わせ先】

Dari K株式会社 (担当：中崎)

TEL：075-494-0525 / E-mail：pr@dari-k.com