はじめまして！社会課題を解決するファッションブランド「coxco(ココ)」代表、西側愛弓と申します。本ページをご覧いただき、ありがとうございます。

私は物心がついた時からファッションが大好きで、いつも背中を押してきてもらいました。いつしか、そんな「ファッション」を通して人々の暮らしや、より良い社会を作る事が夢になり、この実現に向けた一歩として今年5月にcoxcoというブランドを開始しました。

coxcoは単に服を作って販売するのではなく、「服のかたちをしたメディア」になる事を目指していて、毎回ある社会課題にフォーカスし、ファッションを通してその問題解決に挑戦するブランドです。今年5月のブランドローンチ後は、「廃棄衣料問題」をテーマに全て廃棄衣料から作られた再生生地を使用し「Vol.0」シリーズを作りました。

私たちは社会性を軸としながらも、ファッションとして楽しんで頂ける服を提案し、オシャレすることで結果「社会貢献していた」という状態を作れるブランドを目指しています。この想いを込めて、最新シリーズVol.1「AWAKE（目覚め）」を作りました。

メイン商品はワンピースと、プルオーバーで、Makuake限定で通常販売より10%OFFの価格で販売致します。（※本販売は10/1（木）より開始予定ですがMakuakeの販売状況により、販売する素材やカラー、日時変更の可能性もございます。）

今回は「廃棄残布問題」をテーマにしており、実はこれらの服は倉庫に眠っていた過去の「サンプル生地」から作りました。

倉庫に眠る上質な生地を使用し制作したワンピースとプルオーバーのアイテムは、たくさんのスタイルで着られるように、ワンピースは調整可能、プルオーバーはシンプルなデザインです。どちらもワンサイズで、身長約150cm〜約175cmの方と幅広い方々に着て頂けるように作りました。また、プルオーバーはユニセックスです。

ワンピースは4色（紺/黒/からし/赤）、プルオーバーは6色（グレー2色、黒2色、ブルー、白）展開します。全て一点もののサンプル生地で制作するため、残数が少ない生地によっては数着しか作れないものもあります。多くても十数着しか作れないため、今回展開する商品は全て数量限定商品となります。

そして、眠ってしまっていた生地が服として生まれ変わっても、トレンドとして消費されてしまうと意味がありません。いつまでも⻑く着て頂けるように、その人自身のこだわりや着こなしを反映しやすい、スタンダードになる服を目指しました。そして地球環境の未来も想う服として、「私と未来のスタンダード服」と名付けています。

そして今回は商品の販売だけでなく、サスティナブルな価値観を広げて行くことを目指し、Makuake限定で商品以外のリターンもご用意しております。

それでは、今回のメイン商品であるワンピースとプルオーバーのご紹介をさせて頂きます。

ワンピースは胸下の部分と首回りに共布のリボンを通すことでシルエットが変幻自在になります。中にタートルネックを重ねたり、足元からデニムをちょっと覗かせたり、合わせるアイテム次第で印象がくるっと変わる一着です。

胸下の部分と、首回りのリボンを調整すると下記のような着回しが可能です。1着で何通りもの着こなしが可能なので、シーズンレスに、様々な場所で着て頂けます。

プルオーバーはどなたでも着て頂けるよう、ベーシックなデザインに。カジュアルになりがちなアイテムですが、背中に空間ができるようなシルエットを描くことで、ほんの少しスタイリッシュなアクセントを加えました。

※プルオーバーは、身長が175cm以上の方だと少し丈が短く感じられる可能性がございます。気になる方は、SNS等でお気軽にお問い合わせください。

またワンピースとプルオーバーは、同じ型でもそれぞれ違う生地を使用しているため写真と実物が多少違う可能性がございます。これらもサンプル生地ならではの個性として、ご理解頂けますと幸いです。

それでは、今回倉庫に眠るサンプル生地を使用して商品作りをした経緯についてお話します。

毎日の生活に欠かせない服を生み出すファッション産業。実は、石油産業の次に環境破壊をしている産業であると言われています。

服の元になる生地は、年間でどのくらいの量が廃棄されているかご存知でしょうか？

実は生産過程だけでも、世界で年間500万トンを超える生地がリサイクルされずに廃棄されています。（NHK「国際報道 2020」より）

使えるのに、使われずに倉庫に眠ったり、廃棄されてしまう生地たち。トレンドが終わり売れ残ってしまったものや、サンプル用に作られて世には出せないもの。色んな理由で、色んな生地たちが実はたくさん倉庫に眠っています。これらの生地は服にならず他のものに再利用されたり、再利用もされない生地は廃棄されてしまいます。
私はこの現状をメディアを通して知り、この行き場を無くした生地たちに命を吹きかけて、服として蘇らせたい。そして、この現状を多くの方々に伝え、業界のこと、地球環境のことを共に考えるきっかけを作りたいという気持ちが芽生えました。

しかし、coxcoはまだ出来たばかりの小さなブランドです。話に耳を傾けてくれる企業は中々なかったところ、アポ電から繋がった株式会社ヤギという老舗の大手繊維商社さんが快く承諾して下さり、この度業務連携して一緒に廃棄残布問題をテーマに取り組むことになりました。

そして今年6月半ば、株式会社ヤギが持つ大阪の八尾市にある倉庫へ、coxcoのメンバーとヤギの社員の方々と訪問しました。この倉庫には、販売されている生地やサンプル生地、様々な生地が保管されています。

今回は、生地を作る上で必要最低限出てしまう過去のサンプル生地の残りを使用することに。倉庫に眠るサンプル生地を実際に一つ一つ手に取り、企画で使用するものを選んでいきました。

色も、触り心地も一つ一つ違う日本製の上質なサンプル生地たち。実はサンプル生地は量産生地よりもコストをかけて制作するものも多く、こだわりが強く作られていたり質が良いのだとか。ただ、倉庫に眠るこれらのサンプル生地は残っているメーター数もバラバラで、少ないと5Mしかないもの、多くても40Mほどしかありません。1着の服を作るのに2〜3Mは必要なので、1つの生地から数着しか作れません。そのため今回展開する商品は全てが数量限定商品となります。

この大阪にある倉庫へは2回訪れて、合計約8時間じっくり時間をかけながら、一つ一つ生地を見て、こだわり抜いて選んできました。

縫製も高品質にこだわり、国内でも優れた縫製技術を持つ「Jクオリティー」として認められている縫製工場さんで制作して頂き、全てMade in Japanになります。

また、タグもサンプル生地から作っているのと、着る度に倉庫に眠っていた生地から作られた服であることを思い出してもらえるようなメッセージを入れています。タグのQRコードからは、生産過程をご覧頂けます。

今回Vol.1の服をデザインしてくれたのは佐藤 亜都さん。実は本業はデザイナーではなく、これまでファッションメディアなどを手掛けてきた方です。ファッション業界に身を置き、様々な服に触れて来た彼女だからこそ、「服のかたちをしたメディア」であるcoxcoのVol.1シリーズをデザインして頂きました。

クラウドファンディングで集まった資金はcoxcoの運営費と、今後の廃棄残布問題をテーマとした商品づくりの制作費に使用させて頂きます。倉庫には、まだまだ眠っている生地がたくさんあり、救いたい命があります。一緒にこれらの生地に命を吹きかけ、新たな価値を生み出してみませんか？

普段身近に感じにくい「社会課題」を、服を纏うことから共に向き合い、より良い未来を作ることを目指してcoxcoを立ち上げました。coxcoの服を着て、楽しくオシャレしながら、一緒に社会課題と向き合ってみませんか？

この「服を着る」という当たり前の行動が、いつか世界を変える日が来る。そう信じて、「coxco」を手にして下さった方と一緒に、より良い社会への一歩を踏み出していきたいです。挑戦を始めたばかりの小さなブランドですが、応援して頂けますと嬉しいです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました！

実行者紹介

私は幼少時代からファッションが大好きで、世界のファッションを見たいという想いから大学時代、海外を一人旅をしながらストリートファッションを撮影していました。

この旅の経験で目の当たりにした貧困問題から、次は自分がファッションで社会に返して行きたいという夢ができました。そして旅から戻り、20歳の時に現NPO法人「DEAR ME」を立ち上げ、フィリピンの恵まれない環境で暮らす子ども達にファッションを通して夢を届ける活動をしてきました。

このNPOの活動を通してファッションは人に夢や希望をくれるものだと改めて感じましたが、社会貢献活動だけでは本質的に社会を変える事が出来ない事も痛感しました。そして貧困問題の解決には「教育」と「雇用」が重要であると考え、活動にコミットするために会社を退職し、フィリピンにファッションスクールを設立することを目指し昨年8月にMakuakeでクラウドファンディングを行いました。多くの方々にお力を貸して頂き、開校資金を集めることが出来ました。しかし、現在はコロナウィルスの影響でフィリピンへ行くことが出来ず、準備も進めれていない状況です。

ただ、止まっていては、何も未来は変わりません。フィリピンの活動は止まってしまっていますが、ファッションで社会課題の解決を目指すには、国内でも出来る事、すべき事があると思いました。

そしてファッション産業は地球環境破壊、また労働者に悪影響を及ぼし貧困問題にも繋がっているという現状があることを知りました。この様々な社会課題を変えるには、まずは多くの方と共に社会課題と向き合う事が重要だと考え、ブランド「coxco」を開始する事にしました。今はNPOもブランドcoxcoも、点と点の活動になってしまっていますが、2〜3年後にはこれらの活動が繋がり、ファッションを通して人や地球にも優しさが循環する未来を作りたい、そう考え挑戦をしていきます。

株式会社coxco

株式会社ヤギ