ハイブリッドマスク「COOL BAMBOO」

ハイブリッドマスク「COOL BAMBOO」は、冷感・抗菌・防臭・UVカット・静電気カットなど暑くなるこれからの季節にうれしい機能を贅沢に兼ね備えた夏専用の布マスク。

通気性に優れた天然竹繊維「バングロ」と遮熱クーリング素材「こかげマックス」と、でつくられているため着け心地は涼しく軽やかなで息苦しさがありません。また、高純度の銅繊維フィルターをセットすることで高い抗菌・防臭効果も期待できます。

プロデュースするのは、世界有数の見本市「メゾン・エ・オブジェ・パリ」やイタリア「ミペル」などにも出展経験のある、日本の技や美を世界に発信し続けるブランド「WABI」。日本各地に点在する日本の優れた技術や感性を掛け合わせたからこそ実現できた、贅沢な機能と粋を両立させたハイブリッドな布マスクです。

機能性素材×竹×銅で贅沢機能を実現

ハイブリッドマスク「COOL BAMBOO」は3重構造。マスク本体には、天然竹繊維糸「バングロ」とUVカット効果の高い遮熱クーリング素材MU-TECH「こかげマックス」を、そしてフィルターには高い抗菌効果が期待される注目の銅繊維シート「ORIAMI」を使用。3つの素材を掛け合わせることで、冷感・抗菌・防臭・UVカット・静電気カットという夏に嬉しい贅沢機能を実現しました。

マスクで唇や口周りの肌荒れや、不快感が気になった事はありませんか？

■敏感肌の方も安心。肌に触れる部分には天然の竹繊維糸「バングロ」を使用

肌や口元が直接触れる内側には、天然の竹繊維を使用した糸「バングロ」を使用。竹生地独特の透け感がおわかりいただけるでしょうか？ ＊マスク内側に銅フィルターが入っています。

天然素材ですので敏感肌の方でも安心してお使いいただけるだけでなく、着用した瞬間に化学繊維とは違う天然の快適さ、むしろ口元で生地を吸いたくなる様な清涼感と安心感を感じていただけるはずです。 アジアに生息するやわらかい「慈竹（じちく）」という竹でつくられており、下記のような効果が期待できます（国内特許申請中 商標登録商品）。

◎竹由来の快適なつけ心地
長時間着用していても息苦しさや不快感がなく、天然の竹由来の軽やかなつけ心地を実感していただけます。

◎静電気カット
不快な静電気の発生がほとんどありません。竹の1分間の帯電性はポリエステル・ウールの１／４３、綿の１／１２というデータもあります。

◎天然の抗菌作用
湿気・水分を吸収するためカビの繁殖をおさえる天然の抗菌作用があります。（社）繊維評価技術協議会の基準値である静菌活性値2.2以上をはるかに超える値を示すなど強力な抗菌性が認められており、10回の洗濯後にもその効果は評価されています。

◎脱臭効果
汗などのいやなにおいを吸収し、新鮮な空気を保ちます。

◎夏は涼しく冬温かい
通気性に優れながら遠赤外線による温室効果も期待できます。
※天然繊維のため、伐採時期や年数によりデータは変動します

◎環境負荷が少なくサスティナブル
竹は他の植物と比べて非常に成長が早く、農薬なども使用しないため環境負荷が少ないことも特徴のひとつ。資源が豊富で価格が天候に左右されにくいため、原料が安定的に確保できることや染料が多く生産率が高いことから、現在衣料品や工業製品、カバン、カーテン、カーシートなど幅広い分野、業界から注目されるサスティナブル（持続可能）な素材です。

◎バンブーリネンで仕立てた生地は脱臭効果など、天然の機能性があります。
竹の繊維は非常に短く、紡績は技術的に難しい。世の中に出回ってる多くの竹繊維と呼ばれるものはバンブーレーヨン（化学繊維）ですが、天然の竹から開繊したバンブー理念を作るには労力がかかり、生地も割高に。しかし、苦労してきたこだわりの1着からは天然繊維ならではの恩恵を受けられます。消臭を発揮して静電気を抑制。自慢の抗菌力も持ち合わせます。高温多湿の日本の夏と相性はとても良いです。

◎COOL BAMBOOマスク使用のバングロ竹繊維と他社繊維の比較

バンブーレーヨンは不透明な部分が多い生地です。

竹を一度溶解して繊維にした場合は、「レーヨン」とのみしか表示出来ないですが、バングロは、『植物繊維（竹）』と表記可能。

◎こちらはお客様の声です。

『蒸れにくいので、暑くなく快適につけられます。呼吸もしやすく、介護の仕事（夜勤）をしていますが、とても楽に仕事ができます。この生地に出会えて本当にうれしいです。』

■遮熱クーリング素材、UVカット性能（※）「こかげマックス」

MU-TECH「こかげマックス」は太陽光の熱線を遮断するクーリング素材。特殊な形状で繊維内に閉じ込めた機能性セラミックが熱をさえぎることで、効果的に日差しの透過を抑制。やわらかく心地よい風合いはそのままに、炎天下でもマスク内の温度上昇をおさえUVカット効果も発揮することから、まるで木陰（こかげ）のような快適なつけ心地です。（素材提供元：ユニチカトレーディング株式会社）
※UVカットの世界的基準値を示すUPFでは高値である５０＋を記録しました。
※繊維の機能は仕様によって異なります。天然繊維のため、竹の伐採時期によっても値が変わることがあります。ご了承ください。

■抗菌効果の期待できる「ORIAMI」純銅／Copperをフィルターに

高機能素材のマスク本体に加え、フィルターには純度99.99％の銅で織られた「ORIAMI 純銅／Copper」を採用。

銅には「微量金属作用」と呼ばれる高い抗菌効果があり、最近、国内の大学が特許技術をもちいて銅繊維シートを開発したことで注目が集まりました。

銅イオンの「微量金属作用」には、除菌する性質があり、日本銅センターでさまざまな実証試験が行われ、その効果は既に科学的に実証されています。

最新の研究によると、ウイルスが付着したモノの性質によって残存期間が異なることが分かりました。プラスチックやステンレスの場合は、2～3日残っているのに対し、銅ではたった4時間という結果になりました。そのため、モノを介した感染のリスクを抑えると期待されています。

今回フィルターに使用する「ORIAMI」は、２０マイクロメートルという髪の毛よりも細い金属繊維で織られた折紙のように扱うことのできる素材で、茶色の「ORIAMI 純銅／Copper」は純度99.99%を誇るpure copperです。

マスク内側のポケットにこのように挿入して使用。取り外しができるため、COOL BAMBOO以外の布マスクにもお使いいただけます。

また「ORIAMI」フィルターは、布マスク共に洗ってくり返し使うことができます（お届けの際、取扱説明書同封）

機能性マスクに”粋”を

これまでにも数多く発売されている機能性マスク。しかしながら機能性を重視しシンプルなデザインにしたことで下着のようだという声が挙がるなど、見た目を理由に着用に消極的になっている方も少なくないようです。一方で自作をはじめとする布マスクだと機能性に乏しく不安視する声もあります。

ウイルス対策はしなくてはいけませんが、無機質でなく少しぐらいの洒落があってもいいと思いませんか？

その点「COOL BAMBOO」は機能性に優れているだけではなく、ファッションとしても積極的に選んでいただけるよう熟考しました。一方で、ファッション性はデザインでいくらでもユニーク（奇抜）にすることが出来ますが、マスクは日常使いしたいもの。

ビジネスシーンで着用していても違和感がないよう、普段使いのファッション性という観点でユニセックス、ユニバーサルを意識しました。

それは、江戸の「粋」みたいなものに通じるところがあるかもしれません。華美を禁じられた江戸時代に、町人は日常着のキモノの裏にちょっとした遊び心、洒落を取り入れることで自らの感性をさりげなくアピールしていたのです。

そんな「粋」からインスピレーションを経てたどり着いたのが江戸時代に流行った「縞（しま）」紋様と籠目（かごめ）です。

この柄をベースにモダンでユニセックスになるようにと江戸時代の人々の暮らしや風習、道具、言葉への造詣が深く、海外での受賞歴もあるイラストレーター聖柄（ひじりづか）さぎりさんと相談し、いくつかの案を経て柄が完成しました。

EdoAmi STRIPE 江戸あみ縞

色味は、ビジネスシーンでも目立ち過ぎないグレイッシュトーンと、夏に涼しげなホワイティッシュなクールトーンをご用意しました（写真後）。

江戸Ami柄は、複数の線（縞）から構成されており、マスクケース向けにはマスクの柄よりも縞の本数を減らしたデザインで江戸あみ縞を使用しています。

＜イラストレーター紹介＞
聖柄（ひじりづか）さぎり。 国際平和美術会会員。「8th DISCOVER THE ONE JAPANESE ART 2019 in Abu Dhabi審査員特別賞（2019）「第２５回アートムーブコンクール入選 / Nano Gallery賞（2020）」など受賞多数

手がけるのは注目の刺繍加工プロ集団

※オーキッド ホームページより

「COOL BAMBOO」の製造・加工を手がけるのは、オリジナルの刺繍加工「せと刺繍」を強みとする香川県の会社・オーキッド。創業32年という若い会社ながら、若き2代目とその兄弟の創意工夫が光る、多くのメディアにも取り上げられている会社です。これまではBtoB向けの製品を手がけてきましたが、この度の世界的な騒動で売上が減少。「COOL BAMBOO」は同社にとっても初のBtoC商材というチャレンジでもあります。

＜株式会社オーキッドよりメッセージ＞

1988年創業以来、主に服飾繊維製品への刺繍を中心としたOEM製造加工を行っており、長年蓄積された多種多様な商材への加工方法のノウハウや、刺繍だけじゃない昇華プリント機、レーザー加工機など複数の加工技術を組み合わせた多様な加工を自社で一貫して行えることが他社にない強みです。その強みによって生まれた自社独自の刺繍加工技術「せと刺繍®」は、様々なアーティストとのコラボ企画や自社ブランド事業なども行っております。今回は、弊社の強みを活かしたマスクとマスクケースで、機能性はもちろん、他にないデザイン性の高いアイテムでマスクをファッションの一部としてお使いいただきたいと思っております。（取締役 兼 営業課 課長 廣瀬裕詞）

※オーキッド ホームページより

「COOL BAMBOO」はこの場所で1枚1枚丁寧につくられています。

イニシャル刺繍風景

日本の技術を編み世界へ発信するWABI

ハイブリッドマスク「COOL BAMBOO」を手がけるのは、日本に点在する優れた技術や感性を発掘・編集し世界へ発信するブランド「WABI」。これまで日本文化から得たインスピレーションをもとに世界中のデザイナーや日本の職人・工場とコラボし、世界で通用するメイドインジャパンのモノづくりを追求しています。

代表作である「ランタンバッグ」は、”インテリア業界のパリコレ”と称される「メゾン・エ・オブジェ・パリ」やイタリア・ミラノの革製品で名高い国際バッグ・雑貨見本市「MIPEL展」に出展されるなど世界的評価を受けるブランドです。

ミラノ MIPEL

日本に点在する技術と美を掛け合わせたからこそ実現した、贅沢機能とファッション性を兼ね備えた布マスク「COOL BAMBOO」をぜひ手に取ってみてください。

色柄は６パターン

日本の伝統色の微妙な感じは常に魅了されるものです。カラースワッチで見ている通りにならないこともありますが色はこの伝統色から指定しています。また、水色系は、不織布マスクでも見慣れた色でそれを意識しビジネスシーンでも違和感なく使える様にとの意図です。

１：露草（つゆくさ）ブルー

露草の花に見る色。この花をすりつぶした汁を青華といい、古来より染め物をする際の下絵を描く際にもちいられた色です。万葉人はこれを着草（つきくさ）と呼び、これで衣を染めたこともあったそう。

２：わすれなブルー（薄青）

わすれなぐさの花に見る、可憐でやわらかな青を指します。英語名では「forget-me-not blue（フォゲットミーナットブルー）」といいます。

３：素色（そしょく）

繊維そのものの色のこと。フランス名の「ベージュ（beige）」や「エクルー（ēcru）」と同じ意味の色名ですが、日本にはずいぶんと古い時代からこの名があったと言われています。

４：媚茶（こびちゃ）ブラウン

楊梅（やまもも）の皮を用いて鉄媒染（てつばいせん）と呼ばれる染め方で染めた色のことで、楊梅色（やまももいろ）ともいいます。江戸時代には茶色や鼠色などの中間色が多く出回りましたが、媚茶はそのなかの流行色だったそうです。

５：銀鼠（ぎんねず）グレー

金属の銀には独特の光沢感がありますが、日本の色名としての「銀鼠」にはもともと光沢の意味はなく、「あかるい色」の形容でした。つまり「銀鼠」は明るいグレーのこと。英語名では「silver gray」といいます。

６：浅葱鼠（あさぎねず）グレー

「浅葱（あさぎ）色」とは、ごく薄い藍色のこと。「浅葱鼠（あさぎねず）」は、わずかに浅葱がかった灰色に近い色のことをいいます。

純銅｢ORIAMI｣付属の抗菌ケースも

今回は立体マスクが収納できるマスクケースもご用意しました。

外出先でマスクを外したときに置き場所に困ったという方も多いはず。マスクケースさえあればマスクをしまって置いておくことも、カバンなどへ入れることも可能。

マスク同様、ケース内にも「ORIAMI 純銅/Copper」を縫製してあるため、収納時にも菌の繁殖をおさえます。

柄は「江戸あみ縞 EdoAmiSstripe」と「WABIオリジナルモノグラム」の2パターンからお選びいただけます。 色もブラウン（こげ茶）、ネイビー（紺）、ワイン（えんじ）の3色から選択可能。お得なCOOL BAMBOOとのセット販売も行います。

布マスクを使われている方も多いと思います。フラットのケースだと入れづらいと思います、こちらのケースであれば、フラットな一般的不織布マスクでも、布マスクの様な立体マスクでも両方入ります。

上部の穴の開いている部分を手持ちとして、このマスク ケースだけをさっと持って出る事も出来ます。

自分だけのマイケース仕様にして心躍る

イニシャル刺繍でマイマスクケースへ。さらに、希望者にはイニシャル刺繍も可能です（追加料金500円）。刺繍が得意なオーキッドだから出来る加工。 刺繍色はゴールドブラウン。

商品仕様

＜マスク＞
タテ：14.5cm
ヨコ：20.5cm
重さ：150g
素材：天然竹繊維糸「バングロ」、遮熱クーリング素材MU-TECH「こかげマックス」、銅繊維シート「ORIAMI」

＜マスクケース＞
タテ：14.5cm
ヨコ：14cm
素材：本牛革

リターンについて

◎【超早割】COOL BAMBOO×1枚 3320円（通常価格の15%OFF）
◎【超早割】COOL BAMBOO×1枚＋ケース×1個 6590円（通常価格の26%OFF）
◎【超早割】COOL BAMBOO×2枚＋ケース×2個 11600円（通常価格の35%OFF）

◎【早割】COOL BAMBOO×1枚 3490円（通常価格の10%OFF）
◎【早割】COOL BAMBOO×1枚＋ケース×1個 6800円（通常価格の23%OFF）
◎【早割】COOL BAMBOO×2枚＋ケース×2個 12430円（通常価格の30%OFF）

◎COOL BAMBOO（2枚）＋ケース（2個）＋工場見学ツアー 29800円
◎刺繍オプション 300円

資金の使い道について

COOL BAMBOOの素材購入や製造の費用として使わせていただきます。また、収益の一部で海外のマスク不足の国の仲間に届けたいと思います。

スケジュール

・7月 プロジェクト公開
・8月 終了・順次発送
※7/26までにご購入→8/15までのお届け。
※7/27以降のご購入→8月末までにお届け。

実行者紹介

映画を作るのも、いいものづくりをするのも、光る才能（素材）を掛け合わせて編集するという本質は同じ。

■WABIプロデューサー・新村牧子
CCC（カルチュア・コンビニエンス・クラブ）にて映画プロデューサー、海外4大映画祭やアジアにて映画の買い付けを行う。その後CCCからの新会社にて経営陣のひとりとして海外展開に携わる。退社後はテキスタイル、生活文化産業へ転身。ニューヨークにて日本の着物や伝統工芸・ものづくりをベースとする服飾雑貨ブランドを「WABI」立ち上げる。NYファッション業界のオバマ大統領キャンペーンに参加するなど欧米と日本を拠点に世界中のデザイナーとコラボ、日本の技術、文化を世界へ発信し続けている。渡航国15ヶ国以上。

●今年2020年2月イタリア、ミラノの革製品で名高いMIPEL展に、主催者よりトレンドエリアに選ばれる。
●ナショナルアパレルブランドの元デザイナーを起用し服飾雑貨立ち上げ。米ECで5本の指に入るFab.comで日本ブランドとして初出店。3日で200個を販売。
●有名メゾン御用達の有松鳴海絞の染工場と糸目なしの絞ウールスカーフ開発

最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。

商品だけでなく、もし、その背景にも興味を持っていただけるなら、下記もあわせてお読みいただければ幸いです。

他国に類を見ない眠れる資産が日本には、まだまだある。

私は長年、映画やテキスタイルのプロデューサーとして海外に関わる仕事を多数手がけてきました。「WABI」というブランドを携え、イタリア・ミラノやフランス・パリなどファッションの最先端とされる場所でも日本の技術や感性を発信し続けています。

その原動力となっているのは「日本に眠れるすごさは、もっと国境を越えるポテンシャルがある」という想い。世界に出てさまざまな人や文化、生活に触れるたび、あらためて日本の魅力やすごさに気づかされ続けているからです。

日本には、世界のどの国にも負けない豊かな歴史があります。そして、その歴史が育んできた独特の文化やセンス、国民性があります。

伝統と革新。規律とクリエイティブ。相反するものをこれだけ兼ね備えている国は他にないのではないでしょうか。

その根拠は、様々な国で私は世代の異なる多くの外国人から日本に対する様々な称賛や憧れの声を頂いてきたからです。究極的には「Send me Japan」（日本を送ってくれ）と言われた事もありますし、3.11ニューヨークに居た時は、複数の人にこの困難を乗り越えられるのは世界で日本しかないと言われました。文化的にも、国民性としても、それは日本そのものがブランドだという事ではないでしょうか。

外からの視点で技術や感性を、束ねる。

しかし、日本人自身でさえ、実は本当のポテンシャルに気づいておらず、活かしきれていないのかもしれないと私は感じています。

自分の魅力は自分ではなかなか気づけないように、多くの日本の企業やクリエイターも、世界に誇る技術や感性を持っているにもかかわらず気づいていないもしくは発信に至らない思うのです。

私自身は職人のように何か高度なモノをつくれるわけではありません。しかし、これまで培ってきた外からの視点で「これは」と思う技術やセンスを見出し、プロデューサー経験を活かして束ねていくことはできます。

この状況下でやるべきと思ったこと

これまでレディース向け中心のアイテムを販売してきた「WABI」がなぜ、マスクを手がけるのか。やはり転機となったのは今回の世界的な騒動です。

海外の展示会への出展は準備を含め大変なことがたくさんあります。今年1月にパリの展示会を終え日本に帰国、翌2月半ばにはミラノの展示会を控えていましたが、感染症が勃発した難しい時期で、ヨーロッパではアジア人への偏見や差別の件についても言われはじめ、難儀な状況でした。しかし、イタリア人の友人から「気にしないで、イタリアはウェルカムだから」という言葉に励まされ、背中を押されて行ったことを今でも鮮明に覚えています。そしてイタリアでは、イタリアの人々の底明るさに大変助けられました。

その後状況は一変、イタリアのほうが深刻な状況となり、厳しい自粛疲れも聞いていましたが、5月になると友人の中には、30代、40代、60代と世代の異なる友人3人を失った人もいました。そんな中でのロックダウン解除には驚いたそうで、またマスク不足の深刻な状況を聞き、手元にある不織布マスクを送ったことでとても喜んでもらうことができました。それがマスクをつくろうと思ったきっかけです。世界で今必要とされているアイテムで、かつ日本のクオリティで機能性が担保され、少しでも気持ちが明るくなるもので力になりたい、と思ったのです。

幸い、今回採用させていただいている素材のなかには1年以上前に発掘していて、いつか「WABI」のアイテムに採用したいと温めていた日本の秀逸でユニークな素材や技術があった事や、日頃からお世話になっているオーキッドさんに加工頂ける事で、今回のプロジェクトを立ち上げることができました。

ブランド初のユニバーサルライン

実は、日本の皆様にクラウドファンディングでまずお披露目をしたいと考えていたのは、海外でも評価をいただいている『Hozuki-ランタンBag』（日本意匠登録済、国際出願済）でした。

すでに評価されているものでお披露目をするほうが精神的な負担は少ないのですが、前述のような経緯があったことから今回のプロジェクトに踏み切りました。

レディースアイテムを中心に手がけてきたWABIにとっては初となるユニバーサルラインですので、多くの人の意見や反応を得るためにクラウドファンディングをすることにしました。リターンとして工場見学ツアーを設定しているのもそのためです。今回のチャレンジのフィードバックやご意見をいただけると嬉しいです。このオーキッド社の工場内に色々な機械や技術があります、未だ一度もやった事のない事でも、いつも謙虚な姿勢で取り組んで頂き、ザ・日本の地方力とも言える会社です。きっと工場見学も優しくお迎えし、純粋に楽しんでいけるかと思います。

また、世界の国旗をデフォルメした柄などをこのオーキッドさんの３Ｄせと刺繍で表現したマスクなども考えています。世界の人々を応援することができ、また世界中の人が、そして私たち日本人が、まだ知らない日本の魅力に気づくきっかけになれますように。

WABIプロデューサー 新村牧子