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学生演劇ユニット「コックピット」が第二回『あしぶみ』の公演で日本一を目指す!

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ストーリー

■はじめに

 

こんにちは、演劇ユニットコックピット代表の村上真理と申します。

この度は、本プロジェクトに興味を持っていただきありがとうございます。

 

今回応援して頂きたいプロジェクトは簡単に言えば、演劇の公演です。プロジェクトの記事を読んでくださり、コックピットの劇づくりに共感していただいた方に、公演の制作費のご支援をして頂きたいと思いクラウドファウンディングに挑戦しています。

ですが、演劇の公演は本来ならばお客様にチケット代を頂くことができるので、ご支援を頂きたいというところに疑問を持たれるかもしれません。

実は、今回のコックピット第二回公演「あしぶみ」は普段の公演とは少し違った試みなのです。

▲過去作品、旗揚げ公演の際に、メンバーで看板を制作しました。

 

■演劇ユニットコックピット

 

コックピットというのは飛行機やロケットの操縦席のことです。私たちは、「この操縦席からはどんな世界だってみえる」を合言葉に、客席を操縦席(コックピット)に例え、お客様が実際に物語の世界を旅するような感動、興奮をお届けすることをコンセプトに活動しています。

物語の世界を旅する、お客様に舞台にぐっと入り込んで楽しんでいただくために、役という自分とは違う人物、物語という虚構に、それでもまるで、そこに本当にその人物がいて、物語が現実に起こったかのような生きた舞台を目指し日々練習を重ねています。

 

九州予選では、お客様からコックピットの臨場感のある劇作りに多くの評価を頂きました。全国大会でもコックピットの目指す生きた舞台をより洗練した形で上演していきたいと思っています。

▲旗揚げ公演「イノリの声」の終演後の風景

▲過去作品、福岡学生演劇祭「あしぶみ」舞台風景

 

■コックピット第二回公演「あしぶみ」を学生演劇日本一へ

 

明確に勝敗が分かりにくい演劇で「日本一」という言葉を不思議に思われる方もいるかもしれません。今回の試みがどのようなものなのかをご説明します。

2015年4月に旗揚げしたばかりの演劇ユニット「コックピット」に、事件が起こったのは今年の6月でした。

第二回公演の計画を練っているところに、今年度から開催される学生演劇の祭典「第一回全国学生演劇祭」の話が舞い込んできたのです。

 

全国学生演劇祭とは、北海道、東北、関東、近畿、九州など日本全国8つのブロックで毎年行われている地方の学生演劇大会を束ねた、学生演劇の頂上決戦です。

今までは地方での演劇祭にとどまっていた学生演劇大会、それが今年度京都にて全国大会が開催され、各ブロックの代表同士の対決が実現されることになりました。

▲福岡学生演劇祭の閉会式の集合写真

九州予選までの二か月、ユニットの旗揚げに尽力してくれたメンバー共に、脚本を皆で推敲し、登場人物に沿って新しいメンバーを探し、大道具を作り、遅くまで練習した夜は稽古場に泊り込み、そんなてんてこ舞いな日々を過ごし、臨んだ九州予選。激戦の末、見に来てくださったお客様の投票により、九州代表に選出して頂きました。

 

学生演劇祭という大会に参加しての公演のため、第二回公演「あしぶみ」はチケット収入を一切得ることができません。衣装代も、大道具も、京都までの移動費、滞在費も、全て団体負担という厳しい現状です。

しかし、どんなに厳しい状況でも、私たちコックピットは第二回公演の「あしぶみ」という作品を、学生演劇祭の頂上決戦、全国学生演劇祭の場にて最高の形で上演し、学生演劇の日本一を勝ち取りたいと思っています。学生演劇の全国大会というこの試みに力を貸していただきたいと思い、このクラウンドファウンディングに踏み切りました。

 

▲「あしぶみ」稽古風景

 

■「あしぶみ」という作品に込めた思い

 

今回上演します「あしぶみ」は、

ある家族に起こった大切な人の喪失というできごとを、登場人物達がどのように受け入れていくのかを描いた群像劇です。

また、物語の大きな特徴として、2015年の今を生きる登場人物達の日常の中に、現代の日本にはない「戦争」という非日常的な出来事を挿入しています。

どんなに悲しい出来事があっても、とまっていることはできない、否応なしに前へ前へと進まなければいけないその中で、それでも喪失の悲しみにあしぶみをする人々が、帰って来ない彼の「ただいま」を探す物語です。

▲本公演「あしぶみ」イメージ全国学生演劇祭練習風景

 

今年は、戦後70年の節目の年になります。新聞やニュースの報道、私の通う大学の講義の中でも「戦争」が話題にのぼることは多く、戦争について私自身も考える機会が増えました。その中で、私は幼いころに母方の祖父母から聞いた「戦争」の話を思い出しました。私の母は戦後に生まれたのですが、戦時中に生まれた母の兄弟(私の叔父や叔母)の育児に祖父がいない間、祖母は一人であたりました。祖母が言うには、戦争にいった祖父をただ待っている暇などなく、毎日の生活に追われていたら祖父は帰ってきたそうです。「あの頃は、バタバタしていていつ帰ってきたかなんて覚えていないよ」そんなことを言って、祖母は笑っていました。

大人になった今、改めてその祖母の言葉について考えたとき、進み続ける日常が私は少し恐くなりました。

私がもし祖母と同じ立場であったなら「ただ祖父の帰りを待ち続けていたい」と思っていたかもしれません。しかし、日常はそれを許さない。戦時下という非日常的な出来事のさなかでも、日常は前へ前へ進み続けることを強いてきます。

どんなに悲しいことがあっても、非常時であっても、止まることはできない。「あしぶみ」をすることは叶わなかったその状況に胸が締め付けられました。

そんなことを考えながら脚本を読み返すと、戦争にいって帰って来ない誠一という登場人物を想う彼の周囲の人々が、進み続ける日常に逆らって必死に彼を待つ様子にたまらなく胸が苦しくなりました。そして、私の中だけではとどめられないこの気持ちを、舞台という形を通してお客様と共有し、考え合いたいと思ったのです。

立ち止まりたくても止まれない、進まなければならない。祖母ほど大きな出来事ではありませんが、私もそんな出来事に直面することはあります。そして、きっとこの作品に触れるお客様にも。

普段は、それこそ日常に追われる中では考えることがない「進み続ける日常と立ち止まりたい思いの葛藤」について、この舞台を通し、ともに考えていきたい。それが私がこの舞台を作る一員として作品に込める思いです。

▲全国学生演劇祭練習風景

 

■メンバープロフィール

今回この「あしぶみ」という作品を共に作っていくメンバーを紹介します。

 

【村上真理】

演劇ユニットコックピット 主宰、役者

 

福岡教育大学大学院初等教育教員養成課程美術コース立体構成ルーム所属、二年生。

山口県出身。

学部生時代に、福岡教育大学演劇部にて演劇と出会う。演劇部での四年間の活動を終え、大学院に進学し、現在は演劇を自らが専攻する立体構成美術として研究するため演劇ユニットコックピットを本年4月に旗揚げ。

 

【雪見周平】

作・演出担当。

熊本県出身。


「みる人の胸を熱くする演劇」をめざし、創作を展開する。2012年に劇団FLYBYを結成。自らの劇団の第二回公演に村上を客演として招き、以後は村上の劇作研究のサポートを行っている。

【上平瀬 賢】

役者

福岡県出身。

福岡教育大学2年。演劇部で代表の村上と出会った。4月の旗揚げ公演「イノリの声」では、主人公を演じ、現在もコックピットで役者として活躍している。「イノリの声」、「あしぶみ」、「おやすみエデン」の3公演に役者として参加。

 

【内藤 晴香】

福岡県出身。

福岡教育大学2年。演劇部で村上と出会い、コックピットで役者として活躍している。

「イノリの声」、「あしぶみ」、「おやすみエデン」の3公演に役者として参加。

 

 

 

■全国学生演劇祭上演案内

このプロジェクトに興味を持ち、ご支援を考えてくださっている方には、よろしければぜひ実際に私たちのお届けする「あしぶみ」の舞台を観ていただきたいとも思っています。第一回全国演劇祭は京都での開催になります。遠方に住まれている方もいらっしゃるかと思いますが、ご都合が合えばぜひ京都で学生演劇の頂上決戦のその場所で、各地方の代表団体と一緒にお楽しみいただければと思います。

 

全国学生演劇祭

日時:2月26日~29日

場所:アトリエ劇研

(京都府京都市左京区下鴨塚本町1)

 

全国学生演劇祭公式HPは、こちら

http://jstf.jp/about/

 

■ご支援を頂いた方へのリターンについて

 

ご支援を頂いた方へ、ささやかではありますが、メッセージカード、公演DVD、上演台本などのリターンを考えています。下記をご参照ください。

 

 

・ユニットメンバーからのお礼のメッセージ

ユニットメンバーより心をこめて、直筆のメッセージをお送りします。

・メッセージ付きの集合写真

直筆のメッセージが入った集合写真をお送りいたします。

・全国学生演劇祭「あしぶみ」の公演DVD

実際の上演を映像に収めたDVDをお送りいたします。

・福岡学生演劇祭「あしぶみ」の公演DVD

8月に行われた、福岡学生演劇祭の実際の上演を映像に収めたDVDをお送りいたします。(全国版とはキャストや演出などが異なり、全国のものとは異なった作風になっています。)

・「あしぶみ」の上演脚本

本公演に使用した脚本と同じものを簡易製本し、お送りいたします。

・コックピット宣伝美術スタッフによるイラスト付きメッセージ

コックピット宣伝美術スタッフからの直筆イラストにメッセージを添えてお送りいたします。

・出張公演

全国どこへでも、「あしぶみ」を出張公演いたします。

※メンバーの交通費は別途ご負担頂きます。

 

■ご支援の用途について

ご支援頂いたお金は、舞台制作費にあてさせていただきます。舞台をよりよい形で成功させるため、衣装、大道具、また、京都への輸送費など、もし可能でしたら、そうした費用の一部を、ご支援いただければと思います。

ご支援いただくということは、金銭的に救われるのはもちろんのことですが、なによりそうした支えの中で演劇をすることができている、という私たちの心情面にも大きな励みになります。

福岡から、初めて「全国」へと羽ばたく私たちの挑戦を、後押ししていただけましたら、大変うれしく思います。よろしくお願いします。

 

 

■おわりに

本作品企画について最後までお読み頂きありがとうございます。

ご支援くださった方々の想いを受け取り、公演をご覧になるお客様に素敵な作品を届けることができるよう、スタッフ一同精一杯の表現を追求していきます。私自身の学生演劇最後の挑戦、そして、私たち演劇ユニットコックピットの学生演劇日本一への挑戦に、どうかご助力いただければ幸いです。

 

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2016年04月末までにお届け予定

(更新日:2016年05月10日)

1.お礼メッセージ付きの集合写真
2.「あしぶみ」の上演脚本
3.全国学生演劇祭のコックピットの公演DVD

イラスト付きお礼メッセージ+集合写真+脚本+公演DVD (全国版・福岡版)

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(更新日:2016年05月10日)

1.コックピット宣伝美術スタッフによるイラスト付きお礼メッセージ
2.集合写真
3.「あしぶみ」の上演脚本
4.全国学生演劇祭のコックピットの公演DVD
5.福岡学生演劇祭のコックピットの公演DVD

イラスト付きお礼メッセージ+集合写真+脚本+公演DVD(全国版・福岡版)+公演

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3.「あしぶみ」の上演脚本
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5.福岡学生演劇祭のコックピットの公演DVD
6.出張公演
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