私たちはこんな映画を撮ろうとしています。
「ちぎれん雲」シナリオ（一部）

私たちは関西で生まれ育ち、関西で映画を撮っています。しかし仲間の中には東京に憧れ、いえ、映画製作の中心がインデペンデントも含め東京が中心となってしまっている世の中だから、東京へ旅だった者も多くいます。

でも映画であれ、音楽であれ、舞台であれ、作品はその土地から生まれるものだと思います。全てが東京で生まれたのでは意味がないと思うのです。だからこそ私たちは映画製作の拠点を関西にこだわり、関西の土地で映画を撮り続け、そしてプレミア上映も含め全てを関西からの発信として世に広めていきたいと言う野望を持っています。

そして結成されたのが“プロデュースチームゆいのわ”であり、その第1回作品が「ちぎれん雲」です。

「ちぎれん雲」は奈良町を舞台にした父と娘の再スタートの物語です。主人公は小走知一郎（４０）バツイチの無職。元々はプログラマとして会社勤めをしていたのですが、サラリーマンが嫌になってフリーランスとして独立することを決意します。そんな矢先元妻が死んだことを義姉から聞かされ、10年以上離れて暮らしていた娘のぷに子（本名、文子）を引き取らなければならない羽目に。ぷに子はすでに18歳になるのですが発達障害を持っており、元妻の両親も高齢で義姉もその面倒を見なければならないことから、どうしても父である知一郎がぷに子の面倒をみなければならなくなるのです。そして知一郎は仕方なくぷに子を連れて自分が生まれ育った奈良へ戻るところから物語は始まります。
10年ぶりに親子として生活することになった主人公が自分を、娘を、そして家族というものを見つめなおしていく心温まる作品に完成させることをお約束します。

本作品の主人公、そして要となる娘ぷに子役とヒロインゆきな役はオーディションにより選出。Makuakeプロジェクト実施時点ではヒロインゆきな役はオーディション最中となりますが、2015年10月18日には最終決定する予定です。またその他キャストについても本年秋には決定し、来年4月のクランクインを目指します。

主人公：小走知一郎役/吉田勝二

主人公の娘：ぷに子（小走文子）役/レオ（modeel agency friday所属）

主人公の母：多恵子役/うばさくら（劇団すずしろ　所属）

監督・脚本/奥本はじめ

【監督プロフィール】
1969年1月1日生まれ。大阪写真門学校（現ビジュアルアーツ）の放送映画学科卒業。現在46歳。卒業後しばらくはバンド活動に夢中となり音楽中心の日々を過ごすが27歳で挫折、その後はサラリーマンとして働き続けるものの、35歳あたりより映画製作を再開以降、現在にいたるまで短編長編を問わず毎年のように作品を撮っている。昨年に自身最長となる100分に長編映画「ひととき」を撮り2015年1月から大阪、京都、東京、名古屋などで上映会が続いている。そして今回、“プロデュースチームゆいのわ”の支援の元、奈良町を舞台とした長編「ちぎれん雲」の監督、脚本として準備を開始。

前作「ひととき」予告編。

残念ながら関西のインデペンデント映画は関東、特に東京に比べ製作費は充実しておらず、正直ボランティア製作が多く存在することも事実です。資金の工面が関東方面より厳しいということもありますが、ボランティアによる製作が根付いているといっても過言ではありません。しかし映画の製作は例えボランティアであったとしてもそれはあくまでもギャラの話しであり、必ず製作費は必要となります。そしてその製作費は金額により映画のクオリティに影響するということも間違いではありません。そこで今回、私たちは製作費はもちろんキャストやスタッフのギャラも含めた製作費を調達し、関西インデペンデント映画を活性化させていくための一つの布石となることを目指すことといたしました。

その資金調達の一つとしてこの「Makuake」によるクラウドファンディングを選択したのです。

そして私たちは2016年4月から奈良県奈良市にある奈良町にて「ちぎれん雲」をクランクインさせ、2016年冬を目途にプレミア上映会を撮影の地、奈良にて開催することを目標に製作をしてまいります。

奈良町という古都の面影を残し、また同時に日本でも有数の国宝が存在しながらも、京都とは違った静けさ、そして空の広さ、何より人の良さを伝えられる映画にしたいと考えております。


また撮影は奈良町だけでなく、平城宮跡、若草山など奈良町周辺の名所にても行われる予定で、奈良の良さも十分に詰め込んだ作品となるはずです。

そして今回、音楽監督を担当するのは奥本はじめ監督作品「ひととき」においてもサウンドトラック全てを書き下ろした名古屋在住のミュージシャン“まりこうた”さんです。

調達した資金を基に、私たちはこの映画製作にかかる費用を賄います。

・キャスト、スタッフのギャラ
・奈良での合宿撮影（約10日）の宿泊費
・その他衣装、小道具など製作費全般費用

これらの費用を賄うためにはMakuakeにおいて150万円の資金を調達する必要があります。何卒皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

プロデュースチームゆいのわ

代表/戸田 光啓

これまでに映画の評論、映画祭の審査から上映会の主宰まで、とにかく数えきれないほどの映画を見るということに尽力を注いできたが、今回ついに映画のプロデュースをてがけることを決意。本作では製作総指揮として作品の完成に向けた陣頭指揮を執る。

共同代表/奥本はじめ（本作品の監督、脚本）

新井祥子
関西の数々の作品において制作担当として絶大な信頼を多くのプロデューサー、監督から得ている。今回は監督の奥本からの熱烈なオファーによりチームに参加が決定した。