はじめまして、この映画のプロデューサーを務める松崎颯です。このプロジェクトは今回プロデュース致します、青春映画「三泊四日、五時の鐘」を支援して頂き、舞台となる茅ヶ崎を映画という形で世界に発信するプロジェクトです。

～和エンタテインメントが今回プロデュースするのは期待の新人監督三澤拓哉～

〇和エンタテインメントとは…

人種・民族・性別・時代を超える普遍的な文化を世界に発信し、他の日本映画とは一線を画した作品を送り出してきた稀有な映画制作会社です。

いままで製作した映画は世界で注目され、幾つもの功績を収めてきました。

2008年の『歓待』（深田晃司監督）は東京国際映画祭日本映画・ある視点部門作品賞を受賞した他、50以上の映画祭で上映しました。

2012年の『おだやかな日常』（内田伸輝監督）は釜山国際映画祭でワールドプレミアされた後、ロッテルダムやトライベッカ映画祭などに招待され、沖縄国際映画祭クリエイターズ・ファクトリー部門では、最優秀ニュークリエーター賞と最優秀主演女優賞、日本映画プロフェッショナル大賞の新進プロデューサー賞を受賞しました。

現在、劇場公開中の最新作『ほとりの朔子』（深田晃司監督作品）は第35回ナント三大陸映画祭でグランプリ「金の気球賞」と「若い審査員賞」をダブル受賞し、第17回タリン・ブラックナイト映画祭では最優秀監督賞を受賞しました。

これまで和エンタテインメントは日本・アジアの実力ある監督とタッグを組んできました。しかし本作では敢えて弱冠26歳の新人、三澤拓哉を監督に起用し、若い才能・エネルギーあふれる映画製作に臨みます。 

またプロデューサーである松崎颯はキャストも務めます。和エンタテインメントでは、今年のカンヌ映画祭で審査員賞を受賞した25歳のグザビエ・ドランのように、俳優だけでなく、製作や監督、脚本などの多岐にわたっての製作に取り組んでいます。

本作も肩書きに縛られずに、自由な表現者として作品を作り、スタッフや作品が持つ可能性を最大限に生かした形で皆さんのもとにお送りいたします。

〇監督プロフィール

三澤　拓哉

1987年、神奈川県出身。

2006年、茅ヶ崎北陵高校卒

2011年、明治大学文学部卒

現在、日本映画大学在学中

2013年『おだやかな日常』(内田伸輝監督)や、2014年公開の『ほとりの朔子』(深田晃司監督)でアシスタントプロデューサーとして活躍する。

現在ポスプロ中、公開を控えた杉野希妃監督の『マンガ肉と僕』では制作、『TAKSU(仮)』では助監督、『少年の夢』ではプロデューサーとして携わり、着々と経験を積む。

今回の映画で初監督脚本となるが培った経験を生かし敬愛するウディ・アレン監督作品のように軽快なテンポで描く。

———湘南の魅力を世界に見せたい。

そう思うのは湘南生まれ、湘南育ちの生粋の湘南男ゆえ。あふれんばかりの湘南愛を起点に、その海と青春を謳歌する若者たちのきらめきをカメラにおさめる。

～茅ヶ崎オールロケ敢行！茅ヶ崎の素晴らしさを多くの人に届けます～

〇旅館「茅ヶ崎館」での撮影決定！

今年創業115年を迎える由緒ある茅ヶ崎館。海を目前に、風と波の音が柔らかく響くこの茅ヶ崎館では様々な文化人が交流し、この茅ヶ崎から新しい文化を発信していきました。現在、国の登録有形文化財に指定されています。

日本が誇る稀代の名監督、小津安二郎も茅ヶ崎館の虜となった一人です。『晩春』『麦秋』『お茶漬けの味』『東京物語』『早春』などと言った数々の名作はこの茅ヶ崎館で生まれました。

これらの作品は日本だけではなく世界的に評価され小津監督は、黒澤明、溝口健二とならんで最も国際的に評価される監督の一人として知られています。

小津監督は秋の構想に始まって、翌年の春の脚本脱稿まで、茅ヶ崎館に数ヶ月間滞在し作品を作りました。寝泊まりした中二階「二番」の部屋の天井には、七輪・火鉢・茶箪笥をもちこんで自炊をした際の油染みが現在も残っています。

そんな小津監督と彼が生きた時代の息吹を感じる茅ヶ崎館で『三泊四日、五時の鐘(仮)』は撮影されます。小津監督と時代は違えども変わらぬものは茅ヶ崎の海と砂丘だけではありません。本作に登場する若者たちが繰り広げる恋模様や、流れる様々な感情はいつの世も変わらず、だからこそ誰が見ても楽しめるのです。小津監督が愛した景色とともに、そんな人間たちの滑稽な様を三澤監督が愛を持ってカメラに収め、お送りします。

〇茅ヶ崎の細部を映画に閉じ込める

本作は全てのシーンを茅ヶ崎で撮影します。監督、三澤拓哉は茅ヶ崎出身です。“いわゆる”茅ヶ崎ではなく、監督自身が幼少の頃から慣れ親しんできた景色を映しだし、さらに茅ヶ崎独特のゆったりとした温かみのある雰囲気をも映画に閉じ込めます。

〇茅ヶ崎市長への表敬訪問

本作は茅ヶ崎市のご協力のもとに撮影されます。先日行われた服部信明茅ヶ崎市長への表敬訪問も無事済ませ、その様子が東京新聞と茅ヶ崎市の地元紙として知られる茅ヶ崎市タウンニュースにも取り上げられました。茅ヶ崎市と一体になってますます盛り上がる本作ですが、全ては皆様の応援により実現できていることです。三澤監督含め、スタッフ一同、応援に応えられるよう精いっぱい努めますので、引き続きよろしくお願いします。

◆あらすじ◆

渦巻く男女をつなぐ糸が絡まりほつれ、風に舞う。夏の湘南を舞台に繰り広げられる

7人の男と女のロマンスは強風に煽られる凧のように統制不能になってゆく…。

　　旅館「茅ヶ崎館」のオーナーの娘である理沙(30)とバイトの知春(21)は、理沙の同僚である真紀(30)と花梨(26)を迎える。彼女たち3日後に控えた理沙の結婚パーティーに参加するためにやってきたのだった。 花梨に一目惚れする知春だったが、理沙の弟・宏太（22）に邪魔されてしまう。そんな皆の注目を浴びる花梨を妬ましくも羨ましいと思う真紀。彼らの一見和気あいあいとしたやり取りの下には様々な感情が飛び交っていた...。

◆キャスト◆

中崎敏…知春役

1991年北海道札幌市出身。幼少期を４年半ハワイで育つ。慶應義塾大学卒業。慶應大学在学中に短編作品に出演しながら俳優活動を始める。2013年にはアメリカのNEW YORK FILM ACADEMYにて一ヶ月演技を学び、2014年3月よりUPSアカデミー入学。『俺とお前』（2013、冨田航監督）”西東京市民映画祭特別俱楽部賞受賞”、『Don’t care』（2014、冨田航監督）

小篠恵奈…花梨役

1993年東京都出身。フラーム所属。2012年『カルテット！』で女優デビュー。メインキャストとして参加した映画『ももいろそらを』では2011年、第24回東京国際映画祭“日本映画・ある視点部門”作品賞を受賞。その後、タナダユキ監督作品『ふがいない僕は空を見た』で注目を集め、2013年『ほとりの朔子』に出演。他にも、ドラマ出演などで活動中。

杉野希妃…真紀役

慶應義塾大学在学中に留学中の韓国で映画女優デビュー。『歓待』(2010,深田晃司監督)、『おだやかな日常』(2012,内田伸輝監督)、『ほとりの朔子』（2013, 深田晃司監督）等、女優兼プロデューサーとして多数の作品を世に送り出し、国内外で脚光を浴びる。2011年に東京国際映画祭で、2013年に台北映画祭で杉野希妃特集が組まれた他、2012年以降エジンバラやロッテルダムなど数多くの国際映画祭に審査員として招待される。監督兼主演兼プロデュース作『マンガ肉と僕』が公開待機中。 本年はヨコハマトリエンナーレのスペシャルサポーターを務めている。

堀夏子…理沙役

1981年、千葉県出身。2005年より青年団に所属し、舞台を中心とした幅広い活躍をしている。岸田國士戯曲賞受賞作品『東京ノート』など、平田オリザ作・演出の舞台の数々に出演。他の主な出演作品は『もう風も吹かない』、『北眼の猿』や、全国ツアーをした『砂と兵隊』などがある。

◆スタッフ◆

エグゼクティブプロデューサー…杉野希妃

プロデューサー…松崎颯

監督…三澤拓哉

◆企画概要◆

形式 　：　劇場公開用映画/HD/日本語(英字幕)/約80分

監督・脚本　 三澤拓哉　初監督作品

エグゼクティブプロデューサー　 杉野希妃　「ほとりの朔子」

プロデューサー　 松崎颯　 　「少年の夢」

撮影 上野彰吾 　「ぐるりのこと。」

制作プロダクション　 (株)和エンタテインメント

配給  (株)和エンタテインメント

製作時期　 7月下旬撮影

公開時期　　 2015年3月以降

協力　 茅ヶ崎市、茅ヶ崎館

～茅ヶ崎を世界へ！～

今回、クラウドファンディングを使って映画制作をする理由は二つあります。

一つは地域と一体となった映画を作るためです。茅ヶ崎の文化を発信したいと思う皆様に支援を頂くことでプロジェクトの一員になってもらい、本当の意味での茅ヶ崎映画というものを完成させます。

そしてもう一つは、より多くの方々にこの映画をお届けするためです。映画をみて観客の方々に茅ヶ崎の空気を感じ取ってもらえれば茅ヶ崎の観光客も増えるはずです。しかし現在の予算では宣伝配給だけではなく、茅ヶ崎をじっくりと描くだけの撮影自体も賄いきれない状況です。映画を通して茅ヶ崎を盛り上げるためにも、是非このプロジェクトの支援をお願いします！