初めまして。

ポッタリーデザインチーズワークスと申します。陶器にまつわる商品企画やデザイン、陶磁器製作をしております。

陶器の「割れそう」「重たい」などネガティブな印象を取り払う食器を生み出したいとの思いで開発しましたのが「レザーラップカップ」です。

近年のキャンプではスタイリッシュでリッチなシーンを作り出し自然体験と快適さを楽しむスタイルがアウトドア愛好家に人気を博しています。テレビや雑誌などでも非常に注目されている「Glamping」（グランピング＝グラマラス（魅惑的な）とキャンピングを掛け合わせた造語）や食も空間も豊かにアウトドアを楽しむ方に向けて、人とかぶらないマイカップとして、使っていただきたいと思っています。

冷めにくく、口当たりが良い陶器、暮らしの中の快適を気楽に連れて行けるよう革製カバーで陶器を包み込んだのがレザーラップカップ（専用袋付き）なのです。

レザーラップカップは国内地場産業の優れた技と良質素材を組み合わせた器です。革部分は埼玉県草加市のLEATHER TOWN SOKA project teamのご協力のもと牛革で陶器を包み込み、立体的にカット、縫製、加工を一つずつ、職人が丁寧に作り上げています。使い込むことで、色が馴染み、景色が変わる様を見ながら、命の産物である革を長く使っていただきたいという願いも込めて作っています。

陶器部分はヨシタ手工業デザイン室のご協力により「トリップウエア」を採用しています。一度窯元から旅立ち、それぞれの食卓などで使われた陶磁器がまた戻ってくるサイクルを描く「トリップウェア」は、貴重な資源を大切に使い続けるために、美濃焼の有志企業が集い、陶磁器のリサイクルシステムを作り出しました。陶磁器・焼き物は「陶土」という枯渇性天然資源を原料としています。また、不要な食器の多くは不燃ごみとして捨てられ、埋められていますが、1万年たっても土には戻りません。その不要食器を回収し、微粒粉砕したものを原料に20％混合させた陶土を使い造られています。カップを連れてアウトドアシーンでも使い捨て容器を控え、繰り返し、慈しみ使うという当プロジェクトにふさわしい陶器だと言えます。

自然を愛するキャンパーへ持続可能な社会を作るギアとして広めていきたいと考えています。

プラスティックや金属製のカップは手軽に使える良さがありますが、温かいものは冷めやすく、冷たいものはぬるくなりやすい性質があります。素材臭を感じたり、金属が歯の詰め物に反応する違和感を感じる方もいます。

その点陶器は匂いをなどの心配はもなく、口あたりのまろやかさは飲み物本来の味を損ないません。革とセットアップすることで「陶器を包み込む革の器＝レザーラップカップ」としてマイカップを持って外飲みを楽しんでいたきたいです。