先の読めない混沌とした今の時代にこそカオスメーカーによる快感を

振り子の先端にもう一つの振り子を追加した二重振り子は物理学のカオス現象（予測不能な物理現象）の動きを体感できます。

２度とは見せない動き、先の読めない動きを作り出すことができる快感のガジェットが、カオスメーカーです。

新しい発想が欲しい時、先の見えない将来に不安を感じた時、頭を休める予測しえない動きを感じてみてください。

ベアリングを搭載し、動きを楽しむという意味ではハンドスピナーの進化系とも言えます。

支点にスムーズに回転するヨーヨー用に特注された国産ベアリングを搭載することで摩擦を減らしてスムースな動きを実現しています。

予測のできないクルクルと回る動きはハンドスピナーに比べると刺激が多く、見ていて飽きません。目で見る快感を体感できます。動きを楽しむアート（キネティックアート）とも言えます。

さらに、先端に極小のLEDを搭載することで光の軌道を観察することができます。(製品版は先端近くまで金メッキ部品で隠される予定です）

特殊なデジタルカメラでなくても、スマホのカメラでも夜景撮影モードなどでシャッタースピードを変えることで、光の軌跡を記録することができます。

iPhoneXSで撮影。夜景撮影カメラのアプリを使い、シャッタースピード１秒に設定。

撮るタイミングで全く違う表情を見せます。

毎回違う動きをするカオスメーカーの一瞬の動きを切り取ることで様々な模様や形を目にすることができます。動きと静止画の両方で楽しめるアート作品としての側面もあります。

LEDは約３０時間連続点灯可能（青と緑）、電池交換はできない仕組みとなっています。今後、補修用パーツとして電池、LED、ネジが一体化している付属のLEDパーツを交換用パーツとして製品化していく予定です。

葛飾区の町工場、ミツミ製作所で作成された航空・宇宙関連の部品製造技術を惜しみなく注ぎ込んだ渾身の作品。1/100の加工精度で生産管理された金属の削り出しの部品は多数の部品を組み合わせても精度が確保でき、振り子の動きを妨げません。

駆動部分はもちろん、支柱や途中のアーム部分など本来、精度が求められていない部分にもこだわりを持ち、各部品を高精度で仕上げてあります。金属の削り出しの質感を楽しんでいただくことができます。

ネジ以外の金属部品は全て東京のミツミ製作所で削りだされた精密部品。金属の削り出しにピンときてしまう人にはモノとしても魅力溢れた作品になってます。金色に見える部分はこちらも葛飾区内で１８Kメッキを施しインテリアとしての見栄えにもこだわりました。

最高の回転性能を求めて。

ヨーヨーの空転時間（ロングスリーパー）の記録を出すためにミニチュアボールベアリングに特化したメーカーであるNSKマイクロプレシジョンと試行錯誤をして完成したヨーヨー用のベアリング開発しました。そのベアリングを使用して当時の世界記録、２１分２１秒（2010年8月24日）という記録を出しています。

産業のコメとも称され、工業の世界では、無かったら成り立たないくらいの基幹部品ですが、縁の下の力持ち的な要素が強く、ボールベアリングそのものに注目が集まることはあまりありません。ヨーヨーのデザイン進化が一段落した段階で残されたのは回転を司るベアリング部分の改良でした。

オイルを入れず、ベアリングの回転性能を極限まで追求するヨーヨーの使い方はかなりベアリング業界の人からすると異端な使い方でした。NSKマイクロプレシジョンと共同開発したヨーヨー専用ベアリングは、今では多くの世界チャンピオンやトップレベルの競技者達に愛用されるベアリングとなり、回転性能を極限まで求める競技者にとっては信頼性、回転性能ともに無くてはならないベアリングとなりました。

今回の二重振り子でもヨーヨー用にチューンされたベアリングを使用することで、摩擦抵抗を極限まで減らし、長い時間静かに動き続けることが可能になっています。

ハンドスピナーブームのきっかけになったベアリング入りのトルクバータイプのハンドスピナーにもヨーヨー用ボールベアリングが使われていました。ヨーヨー用のボールベアリングがハンドスピナーブームのきっかけとなり、ベアリングの本来の楽しさ、回して楽しいを引き出すきっかけを作ったとも言えます。

振り子の挙動を眺めていると、「アームの長さを変えたらどうなるんだろう」「始点を増やして3重振り子にしてみたらもっと面白いかも」といった発想が生まれてくるのは必然です。

それを実現できる懐の深さもカオスメーカーの特徴の一つ。

「高いカスタマイズ性」によるホビー的な楽しさも味わえます。

ピンパーツは12mmごとに分解が可能。M3ネジが切られているので、手で分解、組み立てが可能です。

支点となるベアリングハウジングは、付属の六角レンチを用いて位置を自由に変えることができます。

各部品が３mmのネジで構成されているため、振り子の形は様々なバランスにすることができます。より純粋に二重振り子の実験をするもよし、バランスを取りハンドスピナーにするもよし。最適な重量配分を見つけてより長い時間動く組み合わせを追求するのも楽しいと思います。1セットより２セット、複数セットあったほうが様々な楽しみができます。

市販の３mmネジも取り付け可能なので見た目の違いを出してみたり、より回転時間を追求するハンドスピナーとしても楽しめます。

拡張キットを使えば可能性は無限大に。

回転する支点とアームの組み合わせは回転を使った多くの実験器具を再現することができるほか、ハンドスピナーとしても様々な形にカスタマイズできることが可能です。

長さもパーツのある限り自由自在。

また３脚穴のついたアタッチメントを使えば、カメラの３脚に固定し、垂直方向だけではなく、水平、斜め方向の回転の実験も可能です。ネジ穴がついているので壁に固定することも可能です。（試作品のため製品版は若干デザインが変わります）

科学や物理に興味を持ってもらう理科教材として、またハンドスピナーのようなリラクゼーションツールとしてお楽しみいただけます。

■リスク＆チャレンジ

ネジで構成された組み立てキットとなっています。組み立て自体は大人であればすぐにでき、加工や特殊な工具は必要ありません。組み立てに必要な1.５mmの六角レンチは付属しています。ベアリングを止める部分にマイナスドライバーが必要になります。またスタンドとポールを固定するためにプラスドライバーも必要です。

金属製の部品のため、激しく回転させてその部分に触れると危険です。また強く回転させようと無理な力をかけるとスタンドごと倒れる可能性があります。

柔らかい設置場所では振り子による力を吸収してしまうので本来の動きを発揮できません。硬いテーブルや机の上などに設置してください。またアクリル裏面に両面テープを使い、軽く固定することをお勧めします。

ある程度強く回転させたい場合は３脚アタッチメントを使うか、スタンドを固定することを強くお勧めします。

またネジ部品なので遊んでいる途中でネジが緩むことがあります。定期的にネジを締めながら遊ぶようにしてください。

※各部品のサイズは最終商品では全体のバランスを見て微調整の上、変更の可能性があります。

カオスメーカーのパーツで構成された、風車型のハンドスピナーです。

以下のようなパーツ構成となっており、カオスメーカーの拡張パーツとして使用できます。

長さもパーツのある限り、変えられるので無限の組み合わせが作れます。

ハンドスピナーとして単体で楽しむこともできますが、是非カオスメーカーと組み合わせて3重振り子に拡張するなどの遊び方に挑戦してみてください。

・１８Kメッキピンパーツx１２
・１８Kメッキピンエンドx６
・ベアリング支点x１
・振り子用ロングアームx１
・1.５mm六角レンチ（アーム取り外し用）

カオスメーカーの基本セット。カスタマイズ可能なピンパーツとLEDパーツを組み合わせて様々な動きを作り出し楽しむことができます。

振り子の先端をバランスのとれた組み合わせにすると軽やかに回るハンドスピナーを作ることもできます。

※デザインは予告なく変更の可能性があります。

・スタンド＆ポール、二重振り子部品
・１８Kメッキピンパーツx１２
・ベアリング支点x１
・振り子用ロングアームx１
・1.５mm六角レンチ（アーム取り外し用）
・LEDパーツ（青x１、緑x１）

※8,500円および9,250円のコースは早期割引の7500円のカオスメーカー基本セットと同一となります。

カオスメーカーを楽しみきるDXセット。

カオスメーカーの動きを長くしっかり楽しむためには、振り子の固定が肝になります。
標準のスタンドでも十分楽しめますが、より重いものや壁などに固定することで、回転の力が逃げず、より楽しむことができます。

このDXセットには、カオスメーカーを３脚や壁に取り付けることができるアタッチメントが付属します。

３脚に取り付けることで水平や斜めなど自由な角度で振り子・ハンドスピナーを回すことができます。

さらに、LEDも青と緑をさらに１つづつ追加と、基本セットにはない赤や黄色のLEDパーツも予備として付属します。

赤、緑、黄を装着した例。

※３脚は付属しません。
※写真は試作品のもので製品は機能は変わりませんが壁取付用穴の数を２つにし、位置が変更される予定です。

・カオスメーカー基本セットx１(青x１、緑x１LED含む）
・３脚用アタッチメントx１
・ベアリングハウジングx１
・追加ピンパーツx４
・LEDパーツ予備　青x１　緑x１　赤x１　黄x１
・壁取付用皿ネジ

二重振り子の実験に限らず、回転するものを取り付けた様々な実験が可能になる可能性を秘めたセット。

大観覧車のようなハンドスピナーを作ることも可能。

・カオスメーカー基本セット×3
・三脚用アタッチメント×2
・LED予備　青x２　緑x２　赤x１　黄x１

ヨーヨー元世界チャンピオン、ヨーヨーマスターTAKAと、回転の命であるベアリングの日本一のメーカーと高い加工精度と豊富なものつくりの経験を持つ町工場を巻き込んで作っていくベアリングを使った旋盤削り出しのものづくりプロジェクト。

ヨーヨーマスターTAKA（株式会社そろはむ代表取締役　長谷川貴彦）

ヨーヨー元世界チャンピオンで秋葉原にあるヨーヨーショップスピンギアオーナー。今回のクラウドファンディングの企画の最終責任者です。ヨーヨーのデザインはもちろん、スポーツ競技用投げこまやひねりこま、ディアボロ、ハンドスピナーなど回るおもちゃ全般のプロデュースを手がけ、”回転おもちゃ研究家”を自認しています。ヨーヨー、こま、けん玉など進化した伝承遊び＝スキルトイをおもちゃ業界に仕掛けるプロデューサー。メディアへの出演も多数あり。

NSKマイクロプレシジョン株式会社　
代表取締役社長　石井俊和

ベアリング会社では日本一の売上高を誇る日本精工（ＮＳＫ）のグループ会社。パソコン、歯科治療などの医療機器、船舶、釣具などに向けた各種ミニチュアボールベアリングを専門に開発・生産・販売しています。「クールジャパン」の具体化のために、ハンドスピナー(製品名:サターンスピナー)、ヨーヨー用ベアリング、独楽のベアリング制作にも携わっています。

有限会社ミツミ製作所　
代表取締役社長　山田賢一

葛飾区の金属加工町工場としての歴史は1920年から。
時計職人の曾祖父が時計部品やおもちゃの歯車といった金属加工業で開業し、
現在では主に自動車、医療機器、半導体関連などの精密金属加工を手掛けています。
開業当時の曾祖父の想いと「おもちゃのまち葛飾」を胸に先端の加工技術を駆使して現代に蘇るメイドインジャパントイを元にこれからの子供たちへ、ものづくりの大切さを伝えていければと日々努めています。

ミツミ製作所　設計担当エンジニア　武田秀明

※本人です。

カオスメーカーの立案者にして設計、製造担当者。エンジニアとしてのスキルはもちろん、プライベートでは自転車競技のチャンピオン（2016年全日本選手権マスターズトラック スプリント優勝/2018年全日本選手権マスターズトラック チームスプリント優勝）になっており回転を追求していくことに喜びを感じる探求者。

それぞれの関係。

NSKマイクロプレシジョンとはヨーヨー用ベアリングの開発を通じて関係を深め、ミツミ製作所とはMadeInTokyoのフルメタルヨーヨーシリーズ、６６％ブランドを立ち上げ協業。

2017年に、ハンドスピナーのサターンスピナー（NSKマイクロプレシジョン作）と後光（ミツミ製作所作）をスピンギアが、それぞれにプロデュースし、図らずもコンペのような形になり、本気のものづくりのプロが作ったすごいハンドスピナーとして、世の中にインパクトを与えました。

そこで感じた手応えを元に、この２社をつなげたら面白いことができると、両社とのコラボを企画しました。

2018年に高精度の削り出し部品で構成されたボールベアリングを使ったジャイロスコープ、TOKYOジャイロを企画。第１３回TASKものづくり大賞優秀賞に選ばれています。円盤の空転時間が停止まで２０分以上と、実際にこまとして自立、実験ができる有効時間も５分以上と群を抜いた性能のジャイロスコープとなりました。

今回のカオスメーカーでは基本設計、製作をミツミ製作所が行い、商品の監修、カスタマイズ性追求をTAKAが、ベアリング供給および、ベアリング周りの設計と、総合的な製品開発に対するアドバイスをNSKマイクロプレシジョンが担当。

クラウドファンディングにおけるこのプロジェクト実行責任および、製品の最終的な責任と、発送業務は株式会社そろはむが行います。

Q:結局何をするものですか？

A:ベアリングにネジをつけることで振り子の動きをできるようにしたものです。基本的には二重振り子やハンドスピナーとしての楽しみ方を提案していますが、使い方の可能性は無限にあります。

くるくる回るものが好きでずっと見ていられる人にはたまらないガジェットになっていると思います。

Q:動力は何ですか？

A:電力や磁力などは一切使用しておらず、最初に与えた運動エネルギーがなくなるまで振り子として動いていきます。ベアリングの力で静かに、スムースに動きます。

Q:カオスメーカーはどれくらいの時間動いていますか？

A:ベアリングを使っていますがハンドスピナーのように回転時間を長くするためのものでは無く標準的な二重振り子として使った場合、組み合わせにもよりますが２−３分くらいが標準的な稼働時間になります。これはバッテリーや磁石などの外部のエネルギーを加える要素を持たない振り子としては比較的長い時間と言えます。単純に動いている時間を競うのであれば回転半径を延長し、さらに様々な組み合わせを追求していけば時間が伸びる可能性はあります。

Q:ハンドスピナーとしてはどれくらい回りますか？

A:カスタマイズにより無限の形状、可能性があり、空転時間の限界がどれくらいかまだ把握できていません。付属品だけでは無くさらに重量のある３mm規格のネジをつけて直径を大きくすることで空転時間は伸びていくと思います。ぜひ長時間回るハンドスピナーにもチャレンジしてみてください！

Q:LEDは使い捨てですか？

A:電池交換ができないタイプのLEDなのでパーツごと交換となります。クラウドファンディング終了後、補修パーツとして通常販売予定です。青、緑は連続点灯３０時間、赤、黄色は８時間となっています。つけっ放しにしない限りは数ヶ月の間光の軌跡を楽しんでいただくことができます（使用頻度による。1日１０分の点灯後、スイッチをオフにしての使用を想定）