CNCフォームカッター

プロジェクトに興味を持っていただきありがとうございます！合同会社キャトカムの舩橋です。

こちらのCNCフォームカッターは、手作業では難しいフォーム材（発泡スチロールなどの発泡材）のカットを機械が行ってくれるというプロダクトです。

(動画は100倍速です)

フォーム材の代表である発泡スチロールは軽くて安価なため、梱包材としてよく利用されます。またその特性から、一般の方でもコスプレの小道具などに使われることがあります。

同じくフォーム材のスタイロフォームは家屋の断熱材として使われており、DIYにおいても快適な空間を作るためには欠かせません。

しかしいざ加工しようとすると難しい物で、手動の電熱線カッターではうまく刃が進まないため思ったように切れず、大判のものに関してはそもそも切りシロが足らないこともあります。

そんな悩みを解決するため、折りたたんで収納できる「CNCフォームカッター」を開発しました。

CNCフォームカッターの特徴

特徴1: 全自動で機械がカット

面倒なカット作業とはおさらば！

セット後は自動で動いてくれるので、神経を使うカット作業はもう必要ありません。

特徴2: 910mm×910mmの板がそのまま切れる

ホームセンターでよく売っている3尺(910mm)の板がそのままセット可能

ホームセンターに売っている板がそのままセットできるため、大きなものもカット可能です。

また一度にカットすれば、捨てられるムダな余白を発生させない切り方も可能です。

（下の押さえ部分15cmはカットできません。）

特徴3: 厚さ30cmまでカット可能

たくさん重ねて切れば大量生産も可能！

厚さは30cmまでOK！

3cmの板なら10枚重ねて、一度に大量の梱包材を作ることもできます。

特徴4: 折りたたんでコンパクトに収納

根元から二つ折りにすれば立てて収納が可能に

折りたたむと厚さ21cmとコンパクトになり、立てて保管が可能です。

実際の使用シーン

使用例1

ハンドメイド作品や、グッズ販売などの発送用梱包材に

使用例2

お祭りや学園祭の看板・コスプレ用小物などのモデリング用途に

軽くてやわらかいので、人に当たったり落下した場合でもけがにつながりにくいです。

使用例3

DIYの断熱材カットに

スタイロフォームもカット可能なので、断熱材で窓の隙間を埋めたり、さらには断熱材の箱を作ってしまうことも可能です！

なぜ発泡スチロールのカットを自動化？

私たちは小物を販売するオンラインショップ「Cattage（キャッテージ）」を運営しています。

そこで販売している商品の梱包時、従来は段ボールをその商品ごとに専用の型で抜いたものを緩衝材として使用していました。

しかしこれでは商品の保護が十分にできないことや、商品ごとに専用の型が必要となるという問題がありました。

そこで、梱包材に発泡スチロールを採用することとなり、社内用に自動発泡スチロールカッターを開発したのがこのプロダクトの始まりです。

発泡スチロール製梱包材の採用により、商品の確実な梱包と、作業の効率化が達成できました。

その後、弊社で新しい3Dプリンターを導入する際、高温環境下でしか印刷できない材料を試してみたいということで、保温できる箱（エンクロージャー）を制作する必要が出てきました。

しかしこのエンクロージャー、意外と作るのが大変です。
一例として開発スタッフの私物の3Dプリンターでは、それなりに重く、加工の大変な木材を使用したことにより、1週間と全身の筋肉痛を伴って制作することとなりました。

しかし、社用のエンクロージャー製作ではそうはなりませんでした。

家屋用の断熱材である「スタイロフォーム」をこの機械で切れば、簡単に自立する保温可能な箱が作れるのではないかと考えたのです。

結果は成功！何より軽いので組み立てるのも楽、スタイロフォーム自体も木材より安いため、私物のエンクロージャーの半分の製作費で済みました。

この出来事をきっかけに私たちは、この機械はDIYにおいても有用ではないかと気づき、皆様の元へ届けるための準備を始めました。

最初の社内用プロトタイプは大きく、折り畳み機構もない物でした。

しかし日本の家屋事情ではこんなに大きなものは置いておけない、さらに私たちでもこんなにたくさんの材料を一度に切ることは稀だというのに、一般向けでこの横幅はオーバースペックという結論に至りました。

そこで製品版では折りたたんで立てて収納できる機構を追加し、横幅も62cmとコンパクトに変更しました。

利用方法・操作方法

応援購入してだたいた方には、図面づくりのコツなどより詳細な手順を書いた使用ガイドをお付けいたします！

以下はその抜粋です。

1. CADソフトですべて線がつながった図面を描く

2. 専用CAMソフトでGcodeに変換

3. SDカードに書き込み

4. 板をセット

5. 電源ON

6. 電熱線をセット

7. カット開始

仕様

品番

CM-FC-11

製品サイズ

展開時：1280×650×1040 (mm)
折り畳み時：1160×650×210 (mm)

カット可能領域

910×760 (mm)

重量

10.7kg

材質

フレーム：アルミニウム
電熱線：ニクロム
板パーツ：鉄
ケースなど：ABS

製造国

日本

保証期間

お届けから6か月

電源

付属ACアダプター

最大消費電力

72W (12V6A)

FAQ

Q.カット可能な材は何がありますか
A.弊社で切断可能と確認した材は以下の通りです。
・発泡スチロール
・スタイロフォーム
・ウレタンフォーム
・スチレンボード

Q.スタンドアロンでの動作はできますか。
A.はい、可能です。操作用のオフラインコントローラーにSDカードを挿入してデータを読み込むため、パソコンと当商品を接続する必要はありません。

Q.初期不良時を確認した時にはどうしたらいいですか？
A.お手元に到着後14日以内にご連絡ください。交換部品等をお送りいたします。

Q.壊れてしまった場合はどうしたらいいですか？
A.お手元に届いてから半年以内の自然故障の場合、無償にて修理・または交換部品をお送りいたします。なお、自然故障以外の故障（不注意による破損、天災等による損壊など）については有償にて対応いたします。

スケジュール

4月11日：プロジェクト開始

5月30日：応援購入期間終了

6月下旬：材料発注・自社製造パーツの生産開始

7月下旬：組み立て開始

8月上旬：発送開始

8月後半：発送完了

リターンについて

リターンは以下のように設定しております。
なお、沖縄への発送をご希望の場合には別途「※単品購入不可※沖縄本島用追加送料」を追加で応援購入してください。

※大型荷物のため離島へは発送できません。ご了承ください。

リターン内容

「CNCフォームカッター」1台 (販売予定価格58,000円)
（すべて内容は同じです。）

リターン一覧

「【超超早割】CNCフォームカッター 1台」
45,000円：限定3台

「【超早割】CNCフォームカッター 1台」
46,000円：限定5台

「【早割】CNCフォームカッター 1台」
47,000円：限定5台

「【応援購入価格】CNCフォームカッター 1台」
48,000円：限定17台

「※単品購入不可※沖縄本島用追加送料」
22,000円

私たちについて

合同会社キャトカム代表 谷本

1970年生まれ、大阪府堺市出身。

航空工学を学んで名古屋の航空機メーカーに入社、機体運動計算やドローン開発などの業務に従事しました。
経営の道を志して2008年にCatcam,LLCを設立、当初は接客サービス業を行っていましたが、将来は必ず製造業へ進もうと思い事業用機材はすべて自社で開発してきました。
2021年に小さな工場を作り、念願の製造業を開始して現在に至ります。

製造業者としてはまだまだ未熟者でありますが、どうか応援購入のほどよろしくお願いします。

開発スタッフ 舩橋

2023年 サイバー大学 IT総合学科 入学
2024年 合同会社キャトカム 入社

幼少期よりなんでも「作る」ことが好きで、中学生時代にはロボコンに熱中。
県大会までは勝ち進んだものの、圧倒的なアイデアマンが勝ち上がっていく姿を見て、「自分はアイデアマンにはなれない、シンプルに誰かを喜ばせるものづくりをしよう」と決意。
以後、クラスメイト向け予定通知アプリなどの「喜ぶ人の顔が見えるプロダクト」を意識して作るようになり、前記のアプリはみんなのラズパイコンテスト2019で学生賞を受賞。
現在は大学でITとビジネスについて学びながら、合同会社キャトカムの機器設計を行っている。

最近の興味はPCBの設計、車載機器の設計、VR技術、お酒に強くなる方法など。

合同会社キャトカムについて

（廿原製作所）

2008年

合同会社CATCAM,LLC設立　運転代行事業「とらねこ運転代行」
1人代行のための「折り畳み式電動オートバイ」を開発するも、法的ハードルにより運用を断念（2008）
運転代行向け行燈、顧客管理システム、自動料金精算機などを制作（2014）

2017年

可児営業所を開設（通販事業「キャッテージ」）　
金属材料やプラスチック材料、各種スイッチなどを販売

2021年

廿原製作所を開設（電子機械製造事業「キャッテージ・メカニカル」）
主な設備：1kWファイバーレーザー切断機、15T縦型射出成型機など