伝統的な「靴づくり」を大切にしながら、新しいエッセンスを加えて、「ありそうでない」１足を届けたい。

その想いでチャレンジをする aTelier T が、大人カジュアルファッション向けの、「足元を引き立て、日常のコーディネートを上質に演出するレザーブーツ」を開発しました！

リラックス感がありつつも大人っぽさを忘れず、ちょっとした外出でも着られる「日常の大人カジュアル」に、上質感を加えます。

カジュアルとエレガントの、ちょうどいいバランスを追求したデザインで、日常の幅広いシーンで、お履きいただけます。

「半日仕事で、終わったらそのままプライベートで外出」のような日でも、オン・オフを通じてお履きいただけます。

履くと気持ちが上がり、ついつい出掛けたくなるような、そんな楽しいイメージをしながら、開発しました。

街へ繰り出す機会が増え、日常生活も豊かにしてくれる、そんな1足です。

レディース・メンズサイズ、両方で展開いたします！

日常の大人カジュアルと調和するためには、「質感とシルエット感」が大切と考えています。

試行錯誤を重ねながら、素材・デザイン・つくりを追求した1足です。

兵庫県姫路市のタンナーさん(製革工場)に特注で作ってもらっている牛革、「ロシアンカーフ調レザー」を使用。

現在ではほとんど流通のない、幻の革と呼ばれ、ダイヤ柄の模様が特徴的な「ロシアンカーフ」をモチーフにして、アレンジを加えたオリジナルレザーです。

「ロシアンカーフ」は、1700年代の帝政ロシアにおいて生産されていた高級素材ですが、1900年代前半あたりに製法のレシピが失伝したといわれています。

ロシアンカーフ調レザーとの出会いは、タンナーさんの何気ない、試作した革がきっかけでした。

足を運んだある日、たまたま他の革に混じり埋もれていた試作革を目にして、「ぜひ、aTelier Tで使わせてほしい！」と熱願。

そこから、商品化へ向けた開発が始まり、何度も打合せ・改良を重ねて、現在の革素材へと仕上がってゆきました。

ロシアンカーフ調レザーでのプロジェクト初チャレンジは、2021年10月の短靴「DECO(デコ)」でした。

当時はたくさんの方に応援購入をいただき、目標を達成することができました！

サポーターの皆さま、誠にありがとうございます！！

サポーターの方々からブーツのリクエストをいただき、商品開発の中、革も改良を重ねました。

ブーツ向けに厚みを増し、ダイヤ柄がより鮮明な仕上がりで作ってもらっております。

同タンナーさんとは、aTelier Tブランド立ち上げ以前からのお付き合い。

aTelier T作品のメインの革素材の製作を請け負ってもらっております。

毎回、作品イメージをくみ取ってもらい、適した絶妙な仕上がりで、高いクオリティの素材をご提供いただいております。

まさに、aTelier Tの生命線的存在です！

品のある「大人カジュアル」にマッチすることと、革素材の魅力を活かす。

そのために、革靴の伝統的デザインのひとつである「内羽根」をベースにして、さらに、ムダをそぎ落とす意識でシンプルにまとめ上げています。

ひも穴のある羽根（レースステイ）が、甲の前部分の革に入り込んでいるパターンの靴で、フォーマルな革靴によく使われるデザインです。

「上品さ」「落ち着き」といったエレガントな印象を与えます。対して、外羽根というデザインは、カジュアルシューズに良く用いられています。

あえてフォーマルな要素の強い内羽根デザインに、「つま先の丸っこい靴型」や「ダイヤ柄で表情豊かな革素材」を掛け合わせることで、

ありそうでない、「大人カジュアル」に合う雰囲気に仕上げています。

羽根のパーツが、甲の前部分の革に入り込んでいることと、靴ひもで微調整ができることから、特に足首まわりでは包み込むようなフィット感を感じていただけます！

肌に触れる裏地の革には、しなやかな馬革を使用。馬革特有の「やさしい肌触り」が包み込むフィット感を高めます！

表の牛革と同じ、姫路の馬革専門タンナーからご支給いただいております。

内羽根は構造上、足入れをする際に羽根が開きにくいのと、フィット感のある靴だからこその悩み、「脱ぎ履きのしにくさ」が課題としてありました。

しかし、試作を繰り返して、フィット感を損なわない位置・長さを見極め、ファスナーを取り付けました！

ファスナー素材には、YKKの高級モデル「EXCELLA®(エクセラ)」のダブルファスナーを採用。　(EXCELLA®は、YKK株式会社の登録商標です)

金属(エレメント)の1つ1つの全面に入念な磨きをかけており、見栄え・質感の良さはもちろん、なめらかな動きが特徴です。

脱ぎ履きでファスナーを動かす際には、スライダーのなめらかさを体感いただけます。

つま先が、丸っこく膨らみぎみのシルエットなので、つま先が細い靴に比べ、指の締め付け感が少なく、自由度高く・解放感を感じながら、お履きいただけます！

美しい靴は、立体造形が細部に至るまで精巧であると考えています。

その立体感の完成度や、履き心地にも影響するのが「つり込み」という工程。

現代の量産では機械で行うのが一般的ですが、昔ながらの手作業(ハンドラスティング)を行っています。

履き心地が硬くなりがちなレザーソール。

さまざまあるソール用皮革の中から、必要な耐久力を備えつつ、柔軟性のある、メキシコ産の皮革を厳選して使用しています。

日常使いのしやすい、ソフトな履き心地です。

ひとつひとつの細かい部分へのこだわりが、「いいモノ」を生む秘訣だと考えています。

革素材以外のパーツにおいても、前回プロジェクトの短靴DECOからアップデートをして、より良質の部材選びや仕様の採用をしています。

フォーマルなドレスシューズでは、たびたび用いられる手法で、裏地側にのみハトメ金具を取り付けております。

上質感を加えながら、ハトメ穴の強度を上げてくれます。

靴ひもは太いほどカジュアル感が出ますが、結びやすさと、カジュアルとエレガント感のバランスを取る目的で、従来より細いものを採用しています。

靴ひも先端には、カラーに合わせた金属セルを取り付け重厚感を加えています。

ブーツ全体のバランス感を考慮して、従来の短靴よりも約4ミリ、ヒールを高く仕上げております。

数字上ではわずかに感じますが、履いて立ち上がったり、歩いたときに、よりヒールのある靴を履いている実感を得ていただけます。

ブーツ内側にファスナーがありますが、壊れにくく長く履け、良いフィット感を得ていただくために、「ファスナーは補助的に使い、靴ひもで緩め・締める」動作をお願いいたします。

お客様の足の「足長」・「足幅」・「足囲」をご計測いただき、Boots DECOの製作で使用する靴型の「サイズ表(＝ブーツ内部のサイズ)」と照らし合わせながら、サイズをお選びください。

イラストでは足幅と足囲を図るポイントがわかりにくいので、下の画像で位置をご参考ください。

下表は靴型のサイズと、足と靴型の理想的なサイズ関係です。ご計測の目安にご使用ください。

JIS規格に基づくと各靴型のワイズは「C～D」相当になります。

普段、実行者自身スニーカーはニューバランスのML574とCM996の25.5cmを、長さ・幅ともにピッタリで履いているのですが、Boots DECOの25.5cmがジャストサイズです。

(※画像中のスニーカーは日常で履いているため、新品時に比べ多少横へ広がった見た目になっております。)

2021年10月プロジェクトのリターン品などを通じて提供させていただております短靴「DECO」と足回りのサイズ感を近づけて、Boots DECOの靴型を作っております。

したがって、短靴DECOをお持ちの方には、ムリなくお履きいただけるサイズ感になっております。

以上のサイズ情報はひとつの指標としてご参考ください。

ご判断が難しく、サイズについてご質問の方へ。

スマホ版は「質問する」から、PC 版はリターン欄(応援購入する欄)の最下部にある黄色の「✉実行者へ問合せ」より、お気軽に問い合わせください。

22.5～27.5cmの6サイズ (1cm刻み) で、リッチブラウンとフレッシュブラックの2色展開です。

通常仕様の靴底は、かかと以外が全面レザーですが、レザーソールのすり減り防止と滑り止め用に、前側(接地面)にラバーを貼る「ハーフソール付き」のリターンもお選びいただけます。

ラバー素材にはソールメーカーで有名なVibram社製のものを使用しております。

色選びに迷われ、実際の革の表情をご覧になられたい方には、「表革2色分と裏地用馬革の計3枚」の革素材カットサンプルを、普通郵便でお送りさせていただきます。

ご希望の方はお気軽にお問い合わせください！

※ お問い合わせ受け次第、できるかぎり早急に対応させていただきますが、普通郵便のため、発送から到着に数日かかる可能性がございますこと、ご了承ください。

6月20日 マクアケ開始

7月29日 マクアケ期間終了

8月初旬 材料調達

12月下旬までに 商品仕上がり・発送予定

※　製作工程や環境上、リターン品は一斉に完成ではなく、数足ずつ順々に仕上がる可能性がございます。

その場合は、できるかぎり応援購入いただいた順にお届けさせていただく予定です。

順番の早い方には、12月下旬よりも早い段階でお届けさせていただくかたちになると思います。

お手元に届くタイミングが応援購入者様間で、異なる可能性があること、ご了承のほど、よろしくお願いいたします。

実行者自身が1足1足責任を持って製作させていただきますので、製作にお時間いただきますこと、ご理解いただけますと幸いです。

製作が始まりましたら、活動レポートでの報告や、応援購入者様個別のメッセージにて、製作の進捗と納期の詳細を差し上げる予定でおります。

※　予想を上回る応援購入をいただいた場合、製造工程上の都合により配送が遅れる場合がございます。

その可能性が判明した時点で、直ちにご報告させていただきますので、あらかじめご了承のほど、よろしくお願いいたします。

Q１：リターンの届く時期を教えてください。

A１：2023年12月下旬までに、お届けの予定です。

製作工程や環境上、リターン品は一斉に完成ではなく、数足ずつ順々に仕上がる可能性がございます。

その場合は、できるだけ応援購入をいただいた順に、納めさせていただくのと、順番の早い方には、12月下旬よりも早い段階でお届けさせていただくことになると思います。

Q２：商品はどのように届きますか？

A２：クロネコヤマトにて発送予定です。

Q3：サイズが合わなかった場合や商品に不備があった場合、交換は可能ですか？

A3： 製品の到着後７日以内、以下の場合に限り、１度だけ返品交換を受付させていただきます。

〇 サイズが合わなかった場合

〇 万が一製品に欠陥等が見つかった場合

基本的に受注生産で在庫を持ち合わさないため、交換の際は、再度製作時間をいただくことをご了承ください。

次の場合は返品交換をお断りさせていただく場合がございます。

〇 屋外でご使用になられている場合 (必ず屋外使用の前に、室内でご試着ください)

〇 お客様のご使用による柔軟剤の匂いやキズ、シミ、汚れ等が見られた場合

〇 製品や商品パッケージ（化粧箱）が毀損・紛失している場合

ここまでプロジェクトページをご覧いただき、誠にありがとうございます！

兵庫県加古川市で、靴工房を営んでいる ~Tomokita~(トモキタ) の瀧本武と申します。

2009年に個人向けのオーダーメイドシューズ製作からスタートしました。

その後、よりたくさんの方に靴を届けたい想いから、当プロジェクトのBoots DECOを展開する aTelier Tブランド を、2019年に立ち上げました。

今回3回目のMakuakeプロジェクトにチャレンジをさせていただきます。

「足元を引き立てる革靴を ~Wear Everyday, Simple and Positive~」をaTelier Tのブランドコンセプトとしています。

Positiveとは、「足を入れると、気持ちが前向きにワクワクし、自然と背筋が少しピンとなるような」。

そんな、心も豊かになってもらえるような靴をご提供できるよう、日々製作に向き合っています。

納得できる作品を1人1人の方へ直接届けるため、特殊機械が必要な靴底の縫い作業以外のすべての工程を、自身1人で行っております。

また、「自分の作る靴の発信は、自分のことばで伝えるべき」と考え、このプロジェクトページの構成・文章作成・編集も自身で行いました。

ことばを書くことは専門ではありませんが、なるべく「適切に・わかりやすく」お伝えすることに努めました。

靴づくりの活動が15年近くになり、現在、ふたつのことに意識を持って取り組んでいます。

ひとつは、「若い方たちが興味を持つきっかけ」になれたら。

ここ約30年の日本国内の製靴産業は、国内メーカーが安価な輸入品との価格競争のため、生産拠点をアジア圏へ移した背景や、職人の高齢化などで、衰退し続けています。

その影響から皮革素材業界も同様に衰退をしており、姫路市でも国内のタンナー(製革工場)は全盛期に比べ、相当軒数が減っています。

業界が少しでも上向きに、元気になるためには、やはり次の時代を担う若い世代の力が必要だと思います。

若い方たちが、「革を使ったモノづくりは楽しそう」「革に関する仕事をしてみたい」など、自身の活動が、興味を持ってもらえるきっかけになれたら幸いです。

ふたつめは、「モノをじっくり使う良さ」を伝える。

「履いて、手入れをして、履いて、修理をして、また履く」。

しっかりとしたつくりの「長く履ける靴」を作り続けることで、モノを長く使う文化を微力ながらでも伝えていけると幸いです。

最後に

忙しい中、写真撮影と映像づくりをいつも助けてくれているクリエイターさんたちに、感謝の気持ちを申し上げます！

プロジェクトを通じて、たくさんの方へ靴をお届けできると幸いです。

そして、心が豊かになっていただけるような靴をお届けできるように、精一杯がんばります。

どうぞよろしくお願いいたします！