出荷量全国一位を誇る市川の梨ブランド

千葉県は全国有数の梨生産地であり、中でも市川市は幸水、豊水、秋月、新高を代表とする４大品種の栽培によって年間産出量トップクラスの一大梨の産地として知られております。

その知名度や長い歴史が総合的に評価され、平成19年に特許庁の地域団体商標登録『市川の梨』として地域ブランドの認証を受けました。

（商標番号5066923）

市川での梨の生産は、３００年以上前の江戸時代にはすでに始まっていたと言われています。

その長い歴史の中で幸水や豊水、新高などの数多くの品種を生産してきました。

広大な土地による安定した供給量と、長きに渡り継承されてきた栽培方法によって今日まで、全国に梨を提供し続けてきました。

日本独自の食文化として「和梨」を世界に広める。

２０２０年の東京オリンピックを控え、外国人観光客と彼らを対象にしたビジネスが年々増加しています。

外国人観光客に提供する観光ビジネスの視点として、大まかな日本という大きな形ではなく日本という国を構築している都道府県それぞれの風土、歴史、特産品を通し日本を見つめるという観光も面白いのではないでしょうか。

地域ブランドを認知してもらう事は、国内外に新たな需要と供給を生み出します。

本プロジェクトを通して私たちは千葉県市川の梨を使用した氷菓や、自然素材を用いた健康食品、ドルチェなどを開発し、これまでになかった新しい形の地域ブランドとして展開していきます。

規格外品の有効活用よる環境保全

形が悪いという理由で大量処分されていく規格外品を使用することにより、地域の農作物の循環と供給体制を見直すきっかけを生み出すモデルケース構築に繋げます。

私たちは地元市川の梨を原料に、ジェラート、ドライフルーツ、マチェドニア、カモミールを使用したハーブティーなどを開発します。

「市川の梨ブランド」×「イタリア料理技法」

和梨の甘みとコク、シャリっとした食感を活かすのは世界中で愛されるイタリア料理、フィレンツェ発祥ドルチェとして親しまれるジェラート。眠る前のハーブティーとして生活に欠かせないカモミールティー、老若男女問わず愛されるようなドライフルーツなどを中心に展開します。

近年注目されてきたヘルスケア志向、フードロス、エシカルなどといった概念に基づいて商品企画、ブランディング開発、販売事業の推進計画を進めていきます。

「イタリアの精神」を「和」で表現する。

ブランシェリの開発する自然素材食品は、千葉県市川市にあるイタリア料理店『福』のオーナーである福田氏が全面的に監修・プロデュースを勤めています。

地産地消を意識し、地元野菜の食材の味を引き出していけるように常に新しい料理法を追求し続けていくのが彼のスタイルです。

和食、イタリアン両方に精通する福田一輝氏が培ってきた技術は、これまでのシャーベットなどでは出せなかった梨のより深い甘みとコクを引き出していきます。

地元市川で採れた梨の風味や甘さをより一層引き立てるために創意工夫を凝らし他所では決して食べることのできない味と食感を体験する事ができます。

江戸時代から代々受け継がれてきた老舗梨農園による原料提供

ブランシェリでは、ナチュラル志向、ヘルスケア志向に重きを置き、「美味しくて健やかな食」に対する意識をブランドのポリシーに掲げ、千葉県市川市大野町の梨農園「大キ園」が提供する『市川の梨』を使用しております。

「大キ園」は江戸時代に創業され、以來１５０年に渡り品質の優れた梨を全国に向けて提供し続けてきました。

地元に住んでいる人々が誇りに思えるブランド作りを目指す

私たちはブランド開発にあたり、市川の梨の認知度を図るために２度に分けてアンケート調査を行いました。

残念ながら現状、産出量や出荷数に対して、市川の梨ブランドの全国的な知名度はそれほど高いものとは言えません。

また、地元に住んでる人たちにしても、品質の優れたものを作ってると言う自覚はありつつも、それをどう広めていけばいいかわからないというのが実際のところです。

本プロジェクトの成功の位置付けとして「市川の梨」の知名度の向上はもちろんですが最終的には「市川の梨」という地域ブランドが地元に住む人たちの誇りになったときだ、と私たちは考えています。

千葉県といったら「市川の梨」、梨といえば「千葉県」

それが当たり前の認識になる日を夢で終わらせず実現させるべくプロジェクトに臨んでいきます。

プロジェクト・チームメンバー

【福田一輝】

担当：ジェラート製品、ドライフルーツなどの開発

千葉県市川市北国分に在住。寿司職人としてのキャリア、銀座、神保町のイタリア料理店での下積みを期間を経て、2015 年に地元野菜を利用し、地産地消をコンセプトとした創作イタリアンを提供するレストランをオープン。新しい形での食文化の開拓に勤しむ。

【石井伸昭】

担当：原材料となる梨の栽培、提供

本プロジェクトの発起人。千葉県市川市市川大野に在住。江戸時代に創業され以来150年以上に渡り、全国に梨を提供し続けてきた老舗梨園「大キ園」のオーナーとして2009 年に就任。市川市公認ブランド「市川の梨」の認可済みの品質の高い梨を全国に向けて提供し続けてる。

【川村　惇】

担当：アートディレクション・ブランド開発

千葉県市川市北国分在住。桑沢デザイン研究所卒業後、広告代理店などでの下積みを重ね、2016年に老舗ブランディング・コンサルティング『株式会社CIA』にアートディレクターに就任。リテールや、地域の「食」のブランディングの経験を活かし、2017年よりブランシェリ・プロジェクトに参画。

【千葉あきほ】

担当：デザインディレクション・プランニング企画

静岡県静岡市在住。2013年桑沢デザイン研究所でコニュニケーション・デザインを学ぶ。その後フリーランスでのデザイナー、アドバイザリーとして様々なプロジェクトに参画