プロジェクトの目的

ビーチサンダルは1950年代に神戸市長田区で生まれたと言われています。ただ、当時は輸出がメインであったため「Flip flops」として海外でも親しまれているビーチサンダルですが、日本発祥であることを知られていません。また、日本国内でもビーチサンダルが日本発祥、神戸発祥であることも認知度が低い状況です。

阪神淡路大震災でビーチサンダルを製造していた工場が被災し、倒産や廃業、工場の移転により現在、神戸市長田区ではビーチサンダルの台、鼻緒を製造し、組み立ては加古郡稲美町の工場でされています。国内で流通している多くのビーチサンダルはフィリピンやタイなどで製造されているものが多くなっていますが、今回のプロジェクトを通して、ビーチサンダルの製造という地場産業を守っていきたいと思っています。

このプロジェクトをきっかけに日本/神戸でビーチサンダルが作られていることを知っていただき、このビーチサンダルを履いてぜひ長田区に遊びに来てください。

漁港として今も毎朝セリがされている「駒ヶ林漁港」近隣には新鮮な魚を味わえるお店も。

海辺に広がる昔ながらの小さな路地が入り組んだ街並み。めちゃくちゃ古い街並みという訳ではないが、昭和の人情あふれる風情を感じる。うまく写真を撮れば、すごくフォトジェニックにも。

ビーサンを切り抜くための金型。形状や足のサイズに合わせて膨大な数が。

ビーサンの鼻緒などゴムの成形に必要となる熱による加工。職人たちが日々汗を流しながら、一足一足作っている。この工場で働く人たちがかっこいい。

ビーサンの台となるゴムを伸ばしている様子。

長田のゴム産業の歴史を感じさせる工場。

ビーサンの台を作っている工場の仕事後の風景。人が写っていなくても、なぜか人の気配がしてくる。それだけ歴史が詰まっている空間。

利用シーン

今回皆様にお届けするビーチサンダルは普段のビーチサンダルとは異なり、台座の部分を切り抜かずにお届けいたします。通常のビーチサンダルでは工場で、不必要な部分を抜いてお届けしますが、今回はCBA氏とのコラボレーションにより、飾ることもできるようになっています。ぜひお部屋や机の上に飾ってお楽しみください。

夏が訪れたらぜひ、サンダル部分を抜き、履いていただくことが可能です。このビーチサンダルは台は発色がよく、軽くて柔らかい合成ゴム、鼻緒の部分は足の指の肌触りを追求した柔らかな天然ゴムで作られており、長く履いていただけます。

形にもこだわっており、つま先が低くかかとが高い「テーパー型」ではなく、つま先からかかとまで同じ厚さの「フラット型」にすることで歩きやすさをたもっています。さらに、鼻緒も左右の長さを変えることでスムーズに足を入れることができます。

また、阪神・淡路大震災の経験から、床に飛び散ったガラスから足を守るために、就寝時に手の届く場所に置いておくこともオススメしています。寝室に飾っておけば、いざという時に、使用できるルームシューズとしても機能します。

仕様

サイズは24センチ、26センチ、27センチの3種類です。
（少し大きめに作っています）

CBA氏によるデザインは3パターンあります。
ご希望のものを選択してください。

①STREET
CBAさんの絵画作品に近いざらっとした荒いイメージ。背景に長田の「N」を流し込みポップな印象にまとめています。

②CALM
最もユニセックスなタイプなもの。長田区のまち、海、お好み焼きの写真をアイコンぽく使用しているところが特徴です。

③MAP+TYPO
地図をモチーフに長田のまちを真上から見たザックリとしたデザインが基調となります。Nagataを省略してNGTAとしタイポグラフィーを中心にまとめました。

【価格】
各デザインとも１足：3500円（税・送料込）

スケジュール

2021年4月〜5月下旬：プロジェクトの実施
2021年6月中旬：順次、リターンを発送
※想定よりも多くの支援をいただいた場合、発送が遅れる可能性があります。その場合、Makuakeメッセージにてご連絡させていただきます。

リターンについて

今回長田オリジナルビーチサンダルのプロジェクトについて、ご支援いただいたみなさまには5つのリターンをご用意いたしました。CBA氏によるデザインのビーチサンダル各種や3種セット、また、プロジェクトメンバーによる長田ガイドなどもご用意しましたので、ぜひご支援お願いいたします。

①長田オリジナルビーチサンダル「STREET」1足 3,500円
②長田オリジナルビーチサンダル「CALM」1足 3,500円
③長田オリジナルビーチサンダル「MAP+TYPO」1足 3,500円
④長田オリジナルビーチサンダル3種セット 各1足 10,000円

実行者紹介

今回のプロジェクトはビーチサンダルメーカーである株式会社TSUKUMO、長田区でアトリエを構える画家CBA、長田区役所、Creative unit DORがコラボレーションし実施しています。

株式会社TSUKUMO 中島広行

神奈川県葉山町にある「げんべい商店」のビーチサンダルを一躍有名にした中島広行さんは、諸々の事情により同商店を退社後、日本製ビーチサンダルへの想いを捨てきれず、2013年に株式会社TSUKUMOを立上げました。国内生産にこだわり続け、神戸市長田区他の工場を巡り、阪神・淡路大震災で受けた被害から立ち直れずにストップしていたビーチサンダルの生産を再開させています。多くの有名企業とのコラボレーションを行うだけでなく、人工芝や革を張ったビーチサンダルなど、その可能性を信じて革新的な挑戦を続けています。

長田区役所 区長 増田匡

神戸市長田区は阪神・淡路大震災で大きな被害を受けたことで知られています。しかし、明治以降、ものづくりや靴づくりで発展してきた街であり、ビーチサンダルの発祥の地であることはあまり知られていません。
ビーチサンダルは誰しもが一度は履いたことがあるのではないでしょうか。そんな身近なビーチサンダルの物語を、このクラウドファンドを通して感じていただければと思います。

抽象画家 CBA

1965年大阪府出身。Tokyo Design Academy卒業。東京で書籍装幀、雑誌、広告などのグラフィックデザイナーを20年以上経験後、コラージュ、ペインティング、ドローイング、映像制作を主とした画家としての活動を始める。最近では、フランク・ミューラーのマドリード店で作品展示をするなど、活動を世界に広げている。

一般社団法人DOR 岩本順平

デザインやアートの地産地消をテーマに神戸市長田区で活動するクリエイターユニット。地域の案件は地域のクリエイターが担うという、新しくて小さな経済循環を作ることを目的に、企業や行政、NPOからクリエイティブに関する案件を受け、地域のクリエイターと協業し事業を展開中。