真冬に無敵の暖かさのムートンブーツをキチンとした装いでも履いていたい。
できるなら汚れや水シミも防いでほしい。
そんな願いを叶えるのは、

イタリアの感性と日本の技術が融合したムートンブーツの傑作でした。

真冬の靴で最も暖かいのはムートンブーツ。 天然の毛皮を贅沢に使用した柔らかく保温性抜群なムートンブーツは、足元の寒さが堪える女性にとって頼もしいアイテムです。

真冬にいつでもムートンブーツを履けたなら、足が凍えることもないですが、 ムートンブーツには大きく、二つの悩みがあります。

１．コロンとした丸みのあるカジュアルフォルムがビジネスシーンやきれいめコーデに合わない

皆さんが想像するムートンブーツは、丸みがある可愛らしいフォルム。 カジュアルなコーデは、きめいめコーデの外しには使いやすいですが、すっきりとしたシルエットに合わせるにはちょっと合わないもの

２．水などの液体に弱いから、雨や雪の日に履くとシミができて、ムートン自体も硬くなる

1番の悩みはこれかもしれません。 他の靴と比べても雨ジミや、液体汚れに弱く、後に残るし、表面も硬くなり、一目でわかってしまいます。こうなると専門のクリーニングに出すしかありません。

逆にいえば、この２つの悩みがなければ、ムートンブーツは、真冬に外すことのできない優れた暖房アイテムといえると思います。

そんな機能的で美しいムートンブーツを完成させるべく、

「きれいめの装いにも履けるちゃんとしたシルエットで、雪や雨にも強いムートンブーツ」

を作り上げるため、私たちが依頼したのがイタリアと日本の２つの会社でした。

１．ムートン×レザーの美フォルムなロングブーツ（イタリア編）

まず、ブーツシルエット。

ジャケットスタイルや、大人っぽいワンピースには、ロングブーツを合わせる人も多いのではないでしょうか。

きれいめのロングブーツは、履くだけでコーデをクラスアップしてくれますが、真冬だと革が冷たく硬くなり、玄関で足を通すとスカートならふくらはぎがひんやりと。。やっぱり冷たくなります。
ムートンブーツは、合皮とかも出回っていますが、ちゃんとした羊の革を使ったリアルムートンは、やはり暖かい！でも羊皮のその柔らかさが、キチンと感を出せない弱点にもなります。

私たちは、イタリアやスペインなどのヨーロッパの靴工場と長年にわたり直接の取引があります。
特に、女性向けに高級なレザーブーツを扱うのが、フィレンツェを中心とするイタリア中部のトスカーナ地方。

＊フィレンツェの街並み

その中でも、私たちと10年以上の付き合いがあるレディースシューズブランドの工場は、女性らしい洗練したシルエットで定評がありました。

実は数年前にも、この工場でつくったヒールタイプのムートンブーツをmakuakeに限定出品し、限定生産がほぼ完売といううれしい結果となったことがあります。

＊こちらのプロジェクトです

今回もその工場に、一見すると、ムートンブーツには見えないようにトレンドを抑えて、履きやすく、それでいて暖かさをキープしたブーツをお願いしたところ完成したのがこのブーツです。

こんな細身な形でも、筒部分は正真正銘の上質なムートン。それなのに、洗練デザインを可能にするのは、アッパーからくるぶしに強度を高めた上質なカーフレザーを使い、安定性の高い3cmのチャンキーヒールを付け加えたからです。

たった3cmのヒールでも、ペタンコと比べ、足の美しさは段違いに。またしっかりとしたヒールなので、安定感は損ないません。

ワイドパンツや、ロングスカートに合わせると、甲の部分のみが見えるため、一見すると、ムートンブーツではなく、上質なレザーブーツを履いているような印象を与えます。

また、意外と屋外でムートンブーツを履いて、なにかにぶつかったときに柔らかすぎて、とても痛かったという経験がある方もいらっしゃると思いますが、丈夫なカーフレザーは、その点も問題ありません。

●極上ムートン

このブーツに使われているムートンは、防寒用目的のムートンではなく、贅沢な毛皮として扱われているので密度も高く、毛足の長い、上質なムートンが選ばれています。
最近では、ムートンブーツの流行もあって、本革も合成皮革もフェイクファーでもなんでも、モコモコならムートンブーツと呼びますが、羊の毛皮である本物のムートンを使用したムートンブーツとは美しさ、可愛さ、暖かさ、全てが比べ物になりません。

＊アッパー部分はムートンではないので、毛皮部分はありません。

●3ｗａｙスタイル

ブーツの筒の部分には柔らかいシープレザーを使っているので、ふくらはぎ周りの窮屈感も少なく、何より、好みの位置に折り返せます。
履き口から大きく折ると、零れるように溢れる天然の羊毛ウールがゴージャスなショートブーツに。
ファーの量を抑えたい時や、ちょっとカジュアルに気分を変えたい時には、半分だけ折ってミドル丈のブーツに。
真冬の寒い日は、折り曲げずに履いても、すっきりフォルムなので、パンツスタイルでも、普通の靴かのように履きながら、とてつもなく暖かい革靴が完成します。
まさに、3通りの履き方で楽しめます。

＊ベルトの取り外しもできます

そして、このブーツは、小柄な女性にこそ履いてほしいブーツなんです。
小柄な女性は膝に当たってしまうため、ロングブーツは敬遠しがち。
しかし、このブーツは少し低めに作られており、膝にあたりません。もっと小柄な方も、筒部分がムートンなら、膝にあたっても痛いどころか柔らかさと暖かさが気持ちいい。

また、ムートンは、自由に折り返せるので、シルエットを変えながら最適な高さでお使い頂けます。
温かみのあるロングブーツは、ニットとの相性も抜群。
ロングスカートやワイドパンツに合わせれば、ムートンが隠れて、レザーブーツと見分けがつきません。
イタリアが生んだ進化型ロングブーツをぜひ自身の脚で体感してください。

２．１００年の実績に裏打ちされた国宝にも使われた撥水技術（日本編）

次が、撥水技術。通常、ムートンブーツは、 他の靴と比べても雨ジミや、液体汚れに弱く、後に残るし、表面も硬くなり、一目でわかってしまいます。こうなると専門のクリーニングに出すしかありません。しかし、専門クリーニングもレザーを傷めるため、何度も出すわけにもいきません。

そのため、雨や雪の日は、レインブーツ の選択になりますが、ゴム製の長靴は、いかにもな感じにもなり、敬遠する人も多いはず 。また、素材から真冬はあまりに冷たい。。

真冬に履きたいムートンブーツを、どんなコーデにも合わせやすく、かつ雨や雪にも強いものはないのか探してみたもののなかなかピッタリと見つけることができませんでした。 それなら自分たちで開発しようということで、作ったのがこの国宝にも使った撥水技術で加工をした、大人仕様のムートンブーツ

＊水が転がり落ちています。もちろん、汚れる液体も同じようになります

＊裏の毛皮まで撥水加工済み。本当に汚れません。

この撥水技術は、古くから日本で培われた技術だということは実はあまり知られていません。

この撥水加工技術を提供してくれるのは、京都にて着物の撥水加工に100年の信頼と実績をもつ、日本の撥水加工のパイオニア的存在の会社。

この京都の会社は数々の伝説に彩られています。

・歴史的に有名なスターの衣装の撥水加工を手掛けている

・ 国宝級の装飾品を水害や汚れから守るために撥水加工を任されている

などなど。国内トップといってもいいほどの加工技術なのです。

こうして作り上げたのが、イタリアのブーツデザインと機能 日本で培った撥水加工の技術 二つを融合した新しいムートンブーツの形なのです。

これだけのデザインと機能をもつムートンブーツは他にはないと胸を張りたいのですが、一つだけ問題があります。

実は、このブーツ。。

今回のプロジェクトがSUCCESSしないと製品化が危ういです（涙）

こんな理想的なムートンブーツが合ったらいいなと思って作ってみました。しかし、いざやってみると、コストがとても嵩みます。

このシルエットのムートンブーツを作るには、熟年の職人技が必要です。

アッパーのカーフレザーと筒のムートンを組み合わせるのも高度な技術。

そのため、イタリア製というだけでも高価になりがちですが、現状の円安とヨーロッパのすさまじい物価高騰、そこに限られた靴職人への依頼となると、撥水加工する前のブーツで5万円を超えます。

そこに、2週間かけて1足ずつ日本で撥水加工を施すと、頑張っても6万円近くになり、受け入れてもらえるのか心配な部分があります

しかし、今回は、実験的な試みとして、少量のムートンをつくり、それを撥水加工しました。

デザインが2種類。そして、それぞれ2色。

これらの、ムートンレザーをすべて集めても、大体50足程度かなと思います

そのため、これが皆様に支持いただけないと、「お蔵入り」ということになってしまいます。。

大切なことなので、もう一度だけ言わせてください。

この伝統技術で裏打ちされた撥水加工を施したムートンブーツは、サクセスしないと製品化が難しいかもしれません。

作るほどに、コストがとてもかさんでしまいます。。

今回は、ムートンの余り革でつくれるだけ作るつもりなので、その分価格を抑えさせていただきました。

なので、本当に少量です。色ごとに同じ数ができるわけではありません。

心苦しいですが、ご了承ください。

そのかわり、応援頂いた方がこのブーツを履いた時に、必ず「こんなの初めて！」と思われるブーツを作りたいと思っています。

皆様の応援がイタリアと日本をつなぐ橋渡しとなっていただけるよう頑張ります。

何卒、応援よろしくお願いいたします。

仕様

スタッフの着用感

スタッフA
パンプスやブーツは22.5cm履いてますが、このブーツも22.5cm-23cmのものがぴったりでした。

スタッフB
普段は23.5cmから24cm履いてます。このブーツも同様に23.5-24cmがぴったりです。

スタッフC
普段、24.5cmです。24-24.5cmはピッタリです。少し幅が狭く感じましたが、痛くなるほどではありませんでした。

スケジュール

12月上旬　 プロジェクト終了

12月下旬～ 順次お届け開始

リターンについて

実行者紹介

私たち、株式会社アズロッソは、消費されるファッションではなく、持つことで自分に自信をもてるようなファッションアイテムを開発し、世界中に届けることを目指しています。
手頃でコスパがよいということは一見いいことに見えるかもしれません。
しかし、ファッションのみならず、製品を消耗品のように使用する考え方は、人の心も消耗させます。
持つこと、身に着けることが誇りとなるような製品をつくることは職人の誇りです。
作り手も買い手も誇りに思ってもらえるようなブランドを作り続けていきたいと思っています。

プロジェクトに関する情報

・プロジェクトの属性：ODM

・実行者によるサポート：不良品の場合、到着後1週間以内交換可能

・プロジェクト実行国：日本

・製造国：イタリア

・製品国：イタリア