本物にこそ宿る「伝統」と「革新」で、

スーツの未来を担うオーダースーツに挑戦。

ものづくりと価格に対する“本気”の取り組み。

麻布テーラー×ベティスミス

業界の中心である本物同士のタッグが実現。

初めて完成する、伝統と革新のデニムスーツ。

▼ 麻布テーラー

デザインと仕立てを担当する、麻布テーラーは、創業100年以上メルボメンズウエアー(株)が1999年からスタートし現在全国26店舗を展開するパターンオーダースーツ専門店。オーダースーツのパイオニア的存在のブランドです。

▼ ベティスミス

生地と附属を担当する、ベティスミスは、国内初のレディースジーンズメーカーとして1962年に岡山県倉敷市に誕生し、ジーンズのフルオーダー<オーダージーンズ>をスタートさせるなど、ジーンズ業界に新しい価値観を提供するブランドです。

今だからこそ、スーツを

「スーツを着ることで、その人の個性を引き立たせる」

一人一人の生き方があってこその人生。お客様の個性と社会的慣習や礼儀が

程よくマッチングした、体型だけでなく精神にもジャストフィットした

お気に入りの1着を麻布テーラーはつくり続けて参りました。

「会社でスーツを着なくて良くなった」

しかし、近年そういって喜んでいる方が、私達のまわりにも増えてきました。

生活様式が大きく変化し、ビジネスウェアの多様化が進んだことで

仕事着＝スーツという考えは少なくなったことがきっかけです。

世の中にはスーツを着ることが、窮屈で面倒だと感じていた方が

それほど多かったのではないでしょうか？

【だからこそ、いまデニムスーツにかける想い】

実際にスーツを着用する機会が減っているのは間違いの無い事実です。

この事実はしっかりと受け止めながらも、諦めずにスーツの素晴らしさを伝えたい。

それが出来るのは、懐が深くも広い。身近にあったデニムでした。

デニムは便利なアイテムとして知られています。

丈夫で気兼ねなく着られるし、コーディネートの幅も抜群に広く、濃い色を選べば

ドレスシーンやフォーマルシーンにキレイ目に着こなすことも可能です。

デニムのアドバンテージに注目し、画期的なデニム生地のスーツを開発に至りました。

ビジネスだけではなく、普段の室内やお出掛けからパーティまで、多彩な着こなしやシーンのマッチする汎用性の高いスーツ。

着続けるほどに、色落ちや柔らかくなり着る人と一緒に育ちながら、風格は増し愛情は深まるスーツ。

新しい生活様式に溶け込みながらも、重要なシーンでスーツとしてのポテンシャルを存分に発揮する。

そんな未来を担うスーツを目指して。

ニューノーマルの時代に不可欠な“スーツ”

その答えは「デニム」です。

今、この時代にこそ、オーダースーツが必要です。

ビジネスウェアのカジュアル化が加速すればするほど、スーツを着こなすことの価値が明確になるはずです。

「ここぞ」という場面で着こなすことで自らのモチベーションを上げる、相棒ともいえるスーツは、オーダーメイドがおすすめです。

想いを込めたオーダースーツには、自然と説得力があり、重要なシーンで対面する方々への敬意をしっかり伝えることができ、さらには自らのモチベーションとパフォーマンスを上げることができるアイテムです。

そんなオーダースーツの持つ力を、我々は信じ続けます。

本物でありながら、価値あるプライスで

新型ウイルスの影響によりスーツ市場全体の落ち込みは激しく、いままで通りのオーダースーツの需要は明らかに減ってきていました。

そんななか、麻布テーラーで10年以上販売しているオーダージーンズのメーカーである株式会社ベティスミスの大島社長がある日、デニムの生地を持ち込んでオーダースーツを仕立てられた1着にヒントがありました。（通常は持ち込み生地でのオーダーは承っておりません。）

本来、英国の貴族階級から広まったスーツと作業着として始まったジーンズは、相反する文化を継承してきた決して交わることのないものです。

その2つのアイテムが合わさることで、懐が深くも広い、これから必要とされるオーダースーツが完成致しました。

※ORM‐1050 12ozミッドナイトブルーデニム（ワンウォッシュ加工）

※ORM-1035 12ozストレッチデニムブラック（ワンウォッシュ加工）

オーダースーツとデニム、その理由

① パターンオーダーであらゆる体型にジャストフィット

スーツで外したくないポイント、それは［サイズ感］。

オーダースーツブランドだからこそ、体型にジャストフィットした理想のサイズ感の1着を手に入れることが可能です。

そしてそのシルエットの良さを引き立てるのは、抜群のハリコシの良さがスーツの立体感をつくりだす、デニムスーツの為にコレクションした岡山産のデニム素材です。

※モデル身長172㎝体重61kg ORM‐1099 12ozミッドナイトブルーデニム（ワンウォッシュ加工）

※モデル身長172㎝体重61㎏ ※ORM‐1099 12ozミッドナイトブルーデニム（ワンウォッシュ加工）

② 厳選を重ねた、立体的シルエットをつくる素材

長年に渡り、デニムの素材開発を手掛けてきた老舗ジーンズメーカーが、その豊富な経験を活かしてスーツを引き立てる生地のみを厳選しました。その数は約20種類。どれも着こなしやすいベーシックな色柄ばかり。タフで丈夫なデニムの良さを存分に発揮する魅力的な素材ばかりです。

オーダーデニムスーツの為に厳選した素材を一部ご紹介します。

ORM-3051 綿98％ Pu2%

12oz セルビッチストレッチデニムブルー

「定番のセルビッチストレッチデニム。見た目は綿100に見えてストレッチ入りのデニム。色落ちが美しいことが特徴」

ORM-1029 綿90% ポリエステル8％ PU2％

12ozハイブリットストレッチデニムブルー

「緯糸にポリエステルをいれることで、ポリウレタンストレッチ糸の強度を増してキックバックによる復元力を上げたデニム」

ORM-1043 綿90% ポリエステル8% Pu2%

ハイパワーストレッチ ブラック×ブラック デニム

「伸びの良さに加え、戻りの良さも加わったハイパワーストレッチデニム。緯糸はロープ染色。経糸は綿の段階で染めたブラック糸を使用。深みのある黒が特徴」

ORM-1040 綿95% カシミヤ3% Pu2%

カシミヤ コットンストレッチデニム

「緯糸に綿・カシミヤ・ポリウレタンの混紡糸を使用した為、柔らかな風合いが手ている」

③ デニムの魅力、色落ちを味わいながら永く愛用可能

タフで丈夫であることも理由のひとつですが、デニムといえばやっぱり色落ちによる経年変化を愉しめることも

特徴です。

ほとんどのものは、時間を経ると劣化しますが、ジーンズはその劣化を味とみなせる数少ないもののひとつです。

時間により、新しい魅力が生み出されます。例えば、濃い色を選べば色落ちする前は色むらも無く硬い素材感なので、ドレスシーンやフォーマルシーンで合わせるアイテムもドレスシャツやネクタイなどの光沢のあるドレスライクなものが多くなると思います。

しかしながら、色が落ちてくるにつれて見た目も少し明るく、色落ちにより表面感にムラも出ます。さらには生地も柔らかくなることで、普段のお出掛けなどのカジュアルなシーンでの着用が増えてくるはずです。

もちろん合わせるアイテムもポロシャツやTシャツといった、軽めのものが基本になってきます。

着用していくにつれて、風合いに合わせて着用シーンが変化するのもデニムスーツは、愛情の湧く1着になります。

素材だけではなく、デザインも永く愛用

① 普遍的クラシックなパターンを採用の為、永く愛用可能

麻布テーラーで20年以上顧客に愛され続けている「クラシコイタリアモデル」は、常に受注率NO,1を保持している、大定番のパターンです。

選ばれる理由は・・・・・

●これまで1000万着以上のオーダースーツを縫製した経験をもとに日本人体型に沿った日本のお客様の為のパターンであること。

※モデル身長176㎝体重62㎏

※着用品はデニムスーツではありません。

※モデル身長167㎝体重56㎏

※着用品はデニムスーツではありません。

●麻布テーラーのハウスモデルとする為、ラペルの形状やうフロント釦位置など研究を重ねたオーソドックスなデザインであること。

●見えないながら重要な役目を持っている、芯地や肩パットもなどの副資材も抜かりなく作り込み、形状安定性と着心地が両立するバランスの取れた仕立てであること。

大きく３つの理由が挙げられます。

② 細部のデザインを選択できる為、永く愛せる1着に

オーダースーツの醍醐味のひとつが、細かい細部のディテールデザインまで選べることです。既製品のように最初から完成されたデザインよりも、ひとつひとつ自分の好みにアレンジしていく過程により、愛着ある1着が生まれます。

選択ディテールデザインの一例・・・・・

●腰ポケットデザイン

●ベントデザイン

●裏地仕様デザイン

その他、パンツやベルトのポケットなどの細かいディテールもお選びいただけます。

ここでしか手に入らない1着を

Makuake限定の附属をご用意

マクアケでの先行販売分でしか手に入らない、数量限定の特別な附属をご用意。

この特別附属に関しても、全て麻布テーラー×ベティスミスで共同開発し、両社のこだわりがしっかりつまっています。

① ジーンズ革パッチをイメージした、雰囲気たっぷりなブランドタグ

ジーンズのアイコンである、レザーパッチをイメージした織りネームは、インナーを傷つけないように手軽なヒートカット仕上げではなく、手の込んだ織り込み仕上げにしました。また、レーヨン糸を使用しソフトに仕上げたこともインナーへのあたりへの配慮のひとつです。

② 忘れられない1着になる、ネーム刺繍用タグ

スーツをオーダーする際に、ほとんどのお客様がリクエストされるのがネームの刺繍です。ネームの刺繍もよりスペシャルなものにする為、ネーム刺繍専用のタグをご用意致しました。

※ネーム刺繍は見本です。（J.Kojimaと名入れ）

マクアケ特別仕様のジャケット内側

通常のジャケット内側

～R&BLUES by azabu tailorの表記について～

時代に沿ったビジネスウェアを、オーダーメイドで作ってきた「麻布テーラー」がプロデュースする「R＆BLUES by azabu tailor」はビジネスシーンだけでなく、カジュアルシーンにも幅広く着用出来る汎用性を持ち合わせた格上ブランドラインです。

③ スーツの高級感を決定づける、特別ボタンも開発

釦は、オーダースーツにおいてもっともこだわって欲しい附属です。デニムスーツは着用するほど味が増し、少しずつ白っぽく色落ちしてきます。この水牛釦は縁を白く加工することでデニムが色落ちした際でも、なんなく馴染むように作り込んでます。

また、非常に珍しい水牛の「骨」を使用した珍しい釦であり、縁の白は骨によるナチュラルな乳白色です。

NAVY/BLACK/BROWN の3色からお選び頂けます。

④ 脱いだ時に印象がアップする、裏地も特別仕様

着用している間はほとんど見えない裏地ですが、ジャケットを脱いだ後は一気に主張するので、手は抜けません。裏地も釦と同じように色落ちしたデニムスーツにも馴染む、濃紺と白の等間隔のストライプをご用意しました。

また、素材には化繊ではなく綿100を使用し、デニムとの天然繊維同士の風合いの相性と丈夫さ・吸水性を優先しました。

更にベティスミス特製の、カードケースを応援購入者様全員に進呈

これまでの伝統

20年以上真剣にオーダースーツを販売し続けてきた、麻布テーラー。

現在全国26店舗を展開する麻布テーラーには、これまでの歴史において、磨き続けてきた伝統があります。

上質なモノ・サービス・イメージを追求し続けることで、オーダースーツブランドとして確固たる地位を築いていきたい。

麻布テーラーのオーダースーツを着用すると、自然と誇りを持つことが出来て、背筋が伸びる。

そんなブランドを目指しながらも、価格には常に正直であり丁寧・真面目であり続けたいと考えております。

麻布テーラーの伝統その①

プロスポーツチームのオフィシャルサプライヤー

パターンオーダー業界随一といわれる採寸技術を生かし、サイズ合わせが難しいとされる数々のプロスポーツチームへスーツを作り続けてきました。

2009年には、WBC日本代表のオフィシャルスーツサプライヤーを務め

2011年～今現在は、浦和レッドダイヤモンズとオフィシャルパートナー契約を結んでいます。

単純に選手の身体にサイズを合わせるだけでなく、どのような素材・シルエット・デザイン。そしてコーディネートがチームとしての魅力を引き立てることが出来るのかを考えサポートし続けています。

麻布テーラーの伝統その②

日本を代表するイラストレーター綿谷画伯との歩み

麻布テーラーは単なるオーダースーツ専門店ではなく、常にファッションとも向き合ってきました。

ブランドイメージをつくりあげる、ファッショナブルながらどこか遊び心を感じるイメージイラスト。

2007年よりイラストを手がけるのは海外からも注目を浴びる、「画伯」という愛称でお馴染みの綿谷寛氏。

シーズンごとに我々が抱く理想の世界観を十二分に表現し続けてくれています。

麻布テーラーの伝統その③

歴史に裏付けされたファブリックの開発

スコットランドにおける伝統的ファブリックの代名詞、タータン・チェックに目を付けた麻布テーラーはハウスチェックを開発致しました。

スコットランド政府が運営するタータン・チェック協会において正式に“The Scottish Register of Tartans”として認定されました。

英国の伝統的な鮮やかな色柄が中心のタータン・チェックの中、ブラックとブルーの構成により都会的な“シティー・タータン”をテーラード・ファブリックとして提案し続けています。

その他にも、cloth by エルメネジルドゼニア・ロロピアーナ・ドーメル等といった世界的なファブリックメーカーとの別注生地の開発も毎シーズン欠かさず行っています。

継続性あるものづくりをするため

自社開発にこだわり続けました。

麻布テーラーは国内に自社工場を構え、一貫した自社縫製のこだわりを貫いています。

一方ベティスミスに関しても、自社開発だけでなく児島一帯の地場産業でのモノづくりを貫いています。

両社が、極力無駄なコスト上昇を抑える努力をしていくことで、これまでのオーダーデニムスーツでは類をみない価値ある1着をお届けできます。

【拡がる着用シーン、そして笑顔】

前述の通り、デニムスーツの大きな特徴のひとつが、懐の深さと広さです。

着用コーディネートを選ばない＝コーディネートで着用するシーンが大きく変わるので、幅広く着用でき、汎用性が非常に高いと言えます。

※株式会社ベティスミス代表取締役社長 大島康弘様 モデル身長168cm体重80kg ORM-1043 ハイパワーストレッチ ブラック×ブラック（ワンウォッシュ加工）

デニムスーツの素材を開発頂いている、株式会社ベティスミスの大島社長が仕立てた黒が深い、ブラックブラックデニムスーツを喪服として着用されたそうです。さすがにジーンズメーカーの社長ならではのお話ですが、汎用性を感じるエピソードのひとつです。

また、スーツ屋としてもっとも嬉しかったことは、試作サンプルをデニムの聖地である岡山の様々な職業の方々にモニター着用頂いたところ「普段スーツは着用しなくなったがこのデニムスーツならもう一度着用したい」との声が上がったことです。

スーツは、着用する方の魅力をしっかり引き出すことが出来る洋服であると信じ、決して衰退させてはいけない文化であると考えます。この本気のオーダーデニムスーツを通じて、皆様がもう一度スーツの素晴らしさに気づいていただけますように。

左：株式会社ベティスミス広報担当 西田草介様 ORM-1029 12ozハイブリットストレッチデニムブルー（ワンウォッシュ加工）

右：株式会社ベティスミス代表取締役社長 大島康弘様 ORM-1033 12ozシルク混ストレッチデニム 生成（ワンウォッシュ加工）

岡山大学 地域総合研究センター長・大学院社会文化科学研究科教授 三村聡様 ORM-1040 カシミアコットンストレッチデニム（ワンウォッシュ加工）

JR西日本 総合企画本部地域共生部アドバイザー 室 博様 ORM‐1043 ハイパワーストレッチ ブラック×ブラック（ワンウォッシュ加工）

株式会社ベティスミス代表取締役社長 大島康弘様 ORM-1033 12oz シルク混ストレッチデニム 生成（ワンウォッシュ加工）

リターンのオーダーデニムスーツチケットは、

麻布テーラーの全店にて通常と同様のメニュー

デニムスーツという通常のオーダースーツと比べると、少々カジュアルなアイテムではございますが、スーツをオーダーするという素晴らしい体験をご提供することに変わりはございません。

我々麻布テーラーが、いつもご提案しているオーダー体験サービスの

①カウンセリング

②生地選択

③パターン選択

④デザイン・ディテール選択

⑤附属選択

⑥採寸

そしてお渡しでのご試着と、オーダーご依頼日から半年以内の無償調整に至るまで。お客様により沿ったアドバイスをさせて頂きながら。全く同様の体験サービスをご提供させて頂きます。

展示・試着について

パターンやサイズ・実際の素材をご確認されたい方は、麻布テーラーの下記記載の、2店舗にて展示しております。ゲージ服と呼ばれる採寸用のサンプルのご試着も可能です。

１：麻布テーラー&B銀座six店

２：麻布テーラー心斎橋店（R&BLUES STUDIO併設）

スケジュール

9月24日 プロジェクト開始 プレスリリース

10月17日 プロジェクト終了

10月20日 オーダーチケット（お仕立券）発送

10月22日 麻布テーラー全店にてオーダー受付開始

⇒約2か月の納期を頂戴し、仕上がりお渡し

（店頭・配送いずれかのお渡し方法を選択出来ます）

12月1日 オーダー受付終了

リターンについて

麻布テーラー×ベティスミス オーダーデニムスーツの先行販売は計500着限定です。各リターンは数量限定となりますので、数に達し次第終了となります。

｟１｠オーダーデニム３Pスーツ（ベスト付）

⇒100名様限定 ￥116,600‐（税込み）

｟2｠オーダーデニムスーツ

⇒300名様限定 ￥88,000‐（税込み）

｟3｠オーダーデニムジャケット

⇒100名様限定 ￥56,100‐（税込み）

資金の使い道について

デニムスーツをさらに進化させるため、新開発資金に使用させて頂きます。

（新開発予定）

2022年春 ⇒ 春夏用の軽量デニムスーツ用生地の開発・軽量仕立ての開発

2022年秋 ⇒ セルビッチ（赤耳）高級生地の開発・高級仕立ての開発

【実行者の想い】

メルボメンズウエアー株式会社

麻布テーラー 商品企画 兼 バイヤー 高木渉（タカキ ワタル）

岡山県出身、現在34歳です。

倉敷市の美観地区に実家があった為、ジーンズ・デニムには小さいころから慣れ親しんできました。自然と毎日ジーンズを履くようになりました。

祖父の石風呂職人の血を引いたのか、高校卒業後スーツの仕立て職人を目指し上京をしました。現在は麻布テーラーにてオーダースーツを中心とした商品企画に携わっております。

今回のオーダーデニムスーツの企画は、スーツとデニムの素晴らしさを同時に拡めることの出来る素晴らしい企画であるとともに、経歴の通り私にしか出来ないものであると感じております。

スーツ業界は、新型ウイルスの影響によりテレワークが普及したことで、働き方と合わせビジネスウェアの多様化により混沌の様相をしめしています。確かに、自宅で仕事をすることが多いなら、スーツを着る必要もないし、着心地もケアも楽な方が良く働き方に応じて服装が変わるのは当然です。制服の意で着用するスーツは確実に少なくなっていくと思います。

さらに、スーツ業界ではパターンオーダーシステムの導入が大流行しており、スーツの販売数量におけるオーダーのシェアが毎年増加し続けていることは間違いありません。ある調査ではビジネスマンの4人に1人がスーツのオーダーを経験しているという結果も出ているようです。その理由のひとつとしてオーダースーツの敷居がここ数年で格段に下がったことがあげられます。3万円以内で購入出来るブランドも増えており、さほど既製品と変わらない予算で手に入れることができ、更にはネットオーダーシステムの導入や定額メニューなどの手軽に購入出来る、新システムを導入するブランドも増えていることです。

つまりオーダースーツが既製品並みの手軽さになっており、制服の意でのオーダースーツが増えてきていることは事実です。つまりオーダースーツ＝ビジネスマンとしての一張羅では無くなってきてきているといえます。

しかしながら、麻布テーラーとしては信念を貫き、ビジネスウェアとはシーンや自分の立場いふさわしいものであり、かつ自分の個性や自身、人間的魅力を高めてくれる服装であること。そのうえで、現代の生活にフィットする快適さや機能性を兼備した服装こそが新しいビジネスウェアの姿であると捉えています。今回のデニムスーツのように、いままでのスーツの概念に捉われることなく、時代が求めていることとこれまでオーダースーツを通して培ってきた精神がミックスされることで、うわべではない本物のオーダースーツが完成すると確信しています。

また、ジーンズ・デニム業界に関しても米国ほど日本はライフスタイルアイテムの定番アイテムとして定着しておらず、スポーツやアウトドアなどのアスレジャー系の流行によりわずかにシェアが下がりつつあります。私としてはジーンズ・デニムをもっともっと身近な素材として広めていくことが、このオーダーデニムスーツの企画を通して出来るのではないかと考えており、きっとビジネス・ビジネスカジュアル・カジュアルというライフスタイルのほとんどを占める服装でデニムという素材の良さと可能性を理解して頂けると考えています。

ジーンズを履くという文化が、流行りすたりなく日本でしっかり根付くまで、デニムという素材の供給を増加させ下支えすることも、今回の企画では担っていると考えています。川下にあたる私達が活性化することで、川下のデニム生地供給量が増える仕組みをつくり上げたいという業界への想いも持っております。

この企画を通じて皆様に笑顔になって頂くとともに、スーツ業界とデニムによる地元復興に貢献出来たら嬉しい限りです。どうぞ宜しくお願い申し上げます。