※本プロジェクトは災害復興支援を目的としたプロジェクトのため、応援クーポンの利用はお控えください。

※医療・福祉施設が被災した関係で、新しい商品・サービスを提供することが難しく、既存のサービスにてリターンを設定しています。また、応援購入金額を復興に活用させていただくため、一般販売価格より高い金額を設定している場合があります。

私たちのこれまでと、いま

石川県輪島市河井町にて、安心できる居場所や障がい者の働くを支援するあすなろふたばぱいんの会（就労継続支援B型事業所）と申します。ページをご覧いただき、ありがとうございます。

私たちは家族会を中心に活動を続け、珈琲豆の焙煎、内職、リサイクルなどの仕事を行ってきました。また珈琲豆は、「焼きたてコーヒーの店」をキャッチコピーに、焙煎を自ら行い、夢珈輪島店として販売してきたました。利用者の皆様は元気で、笑顔があふれる和気あいあいとした事業所でした。

今まで通っていた場所が、なくなる

令和6年1月1日16時10分に起きた能登半島地震により、私たちの拠点である輪島市も火災、津波、道路の隆起など大きな被害にあいました。私たちの事業所もガラスが割れる、ひび割れるなどの被害がありました。

利用者、職員、家族は幸いにも全員無事でした。だが今回の地震では家屋の倒壊が多く、亀裂や液状化、土砂崩れによる道路の寸断、停電、断水がいまだに続いています。集落が孤立し避難する方、自宅での生活が難しく避難する方など多くの方が輪島市外に避難され、当事業所の利用者や家族、職員のほとんどの方も市外に避難しています。能登に戻りたいと希望しても、住むところがなく、仕事もない現状があり、戻れない方が多くいます。

今まで通っていた場所がなくなる、その方の特性などから避難所で過ごすことが難しくなるなどの生きづらさを感じている方が多くいます。また慣れない環境の中で生活することでストレスを感じ、体調を崩される方もいます。

この様な地震による被害が大きくある中で、いつまでも何もしないままで良いのか、できることから始めたいと利用者や家族の方々から声があがり、片付けから始めるなど再開にむけて、できることから一緒に、一歩ずつ歩み始めました。

地震前は14名の方が利用される中で、現在は2名の方が利用しています。仕事の中で内職などは企業も被害にあい、仕事が入ってこない状況です。そんな私たちに一筋の光がありました。珈琲豆の焙煎機が奇跡的に無事でした。

珈琲豆の選別、焙煎機のメンテナンスなど「いつもの仕事」があることで、地震のことを忘れられる、みんなと会えて安心できると笑顔で話される利用者がいます。また家の片付けなどで今は働けない利用者も、ひょっこり顔を出し、いつもの席に座り、焼きたて淹れたての珈琲を飲み、いつもの仲間や職員と語り合い、お互いに元気をもらえ、一息ついて家に戻る利用者もいます。

この様に非日常の中でも日常があることの大切さを実感し、1日でも早く、笑顔があふれるみんなが安心できる場所を取り戻したいと考えました。ただ立ち上がるだけでなく、新たな試みにも取り組みたいと考えております。

私たちが思い描く展望

地域で生活するひとりの生活者として自らが希望する生活を実現できること、障害の有無に関わらずお互いに支え合い、お互いに成長でき、だれもが安心して生活できる地域づくりを目標に取り組んでいきたいと考えています。

１、事業所の復旧

当事業所の利用者が安心して生活できるための働く場、居場所としての場を1日でも早く提供できる様に修繕等を行います。

２、新たな仕事の創出

地域の方と協力し新たな仕事を考案します。そのために新たな職員の確保、備品購入等の準備などを進めていきます。

３、地域共生

能登に戻りたい方々が安心して戻られる様に、住まいなど地域の方々と共に地域に必要な資源を創ることを目指します。

これらを実現していくためには、少なくとも１０００万円程度かかる見込みです。今の状況では資金を調整してもこの金額に到達することは難しいため、Makuakeを通じて、今回のプロジェクトを立ち上げました。皆様の温かい援助をお願いしたいと思っております。

能登の未来に向けて

１、「働きたい」を応援する

あすなろふたばぱいんの会が損壊し、日中通える場所がなくなりました。また当事業所を利用する方だけでなく、能登半島地震により障害の有無にかかわらず、仕事を失った方が多くいます。働きたくても働けない方々が働ける様に、新たな仕事を探していきます。

あすなろふたばぱいんの会の仕事の内容として、奇跡的にのこった珈琲豆の焙煎機を使った仕事は続けていきます。しかしながら珈琲豆だけでは利用者の工賃が払えない現実があります。私たちの月平均工賃は約6千円です。被災により仕事が減り、さらに減る見込みです。そのため新しい仕事を増やすことで工賃upにつなげ、月平均工賃1万円を目指していきたいと考えています。また利用者が減り、1日にできる仕事量も減ると事業所運営も厳しくなります。新しい仕事を増やすことで、働く機会、選択肢を増やし、利用者の増加にもつなげられる様に頑張りたいと考えています。

「お弁当作りでみんなハッピー計画」

◇能登の現状

コンビニやスーパーなどが再開し始めていますが、昼食の確保ができていない方々が多くいます。復旧作業や片付けにこられているボランティア等の方々も同じ状況にあります。

◇そうだ、弁当を作ろう！

地域の食事のニーズにマッチした仕事として「弁当づくり」を考えています。

方法としては、地元で弁当や総菜を販売・営業していた方で、被災により仕事が今できていない方を雇用します。その方と共に、利用者が一緒になり野菜を切る、盛り付ける、配達するなどできることを仕事にしていきます。

◇この仕事のねらい

この仕事のねらいは「地域共生」です。障がい者は支えられる存在と考えている方は多くおられますが、1人の人として、地域のなかで支える存在でもあります。弁当作りを通して、地域の方やボランティア等で応援にきて頂いた皆様に利用者が貢献できる機会になればと考えております。

利用者の働く機会が増えてハッピー、地域の役に立てることでハッピー、美味しいお弁当でハッピー、地元で働きたくても働けない方も働くことができてハッピー

色々な人にも参加してもらいながら、みんなと共に能登を盛り上げていきたいと考えています。

またSDGｓ８「働きがいも経済成長にも」にある様に、だれもが人間らしく仕事ができるように珈琲豆、弁当作り以外にも、新たな仕事を増やし、工賃の安定的な確保につなげていきます。

２、「能登に戻って生活したい」を応援する

被害が大きく、ライフラインの復旧の見通しがみえず、住む家もなく戻りたくても戻られないとの声が多く聴かれます。あすなろふたばぱいんの会に通所している利用者も同じ状況です。

また今回の地震だけでなく、奥能登は高齢化率が50%を超えており、親亡き後の生活に不安を感じている人もいます。奥能登は日本の未来の縮図とも言われており、高齢化・過疎化が課題となっております。

SDGｓ11「住み続けられるまちづくりを」にある様に、だれもがずっと安全に暮らせて、災害にも強いまちづくりを目指したいと考えています。

1人でも多くの方が能登に戻り、自分たちが生活したい場所で生活できる様に、日中サービス支援型グループホームの開設を目指したいと思います。日中サービス支援型グループホームは24時間365日の支援体制を整え、日常生活に必要な支援を受けながら、入居者1人1人の思い描く生活を送られるように支援するグループホームです。また災害時等には地域住民の避難場所としての機能もあります。

能登地域に日中サービス支援型グループホームは七尾市に1ヶ所しかない状況であり、奥能登にも必要な資源であります。

グループホームを開設することで、障がい者の住まいが確保できるだけでなく、地域住民の雇用にもつながり、能登に生活する人すべての安心につながるように取り組んでいきたいと考えています。

今後のスケジュール

【スケジュール】

令和6年3月　マクアケ開始

令和6年6月　マクアケ終了

令和6年7月　工事開始、新たな仕事の開始、グループホームの開設準備（土地や建物を探す、石川県・輪島市との相談等）

上記の予定でプロジェクトを進めていきますが、復興の状況により変更の可能性があります。

詳細については活動レポートにてご報告いたします。

【応援購入金額の使いみち】

プロジェクト終了後3ヶ月以内を目処に、応援購入金額の用途について、詳細を活動レポートにて報告いたします。

このプロジェクトで集めた資金は、あすなろふたばぱいんの会の活動やグループホームの開設に使われます。これらのプロジェクトを全て実施するにはまだまだ資金が足りない現実がります。実際に活動しながら検討していきたいと考えています。

また当プロジェクトは単なる復旧ではありません。能登地域に新たな資源を創り出し、地域共生を実現するためのプロジェクトです。

皆様と一緒に取り組みたいと考えております。あたたかい応援とご協力をお願い致します。

【リターンについて】

福祉サービス事業所の運営が厳しく、リターンについては御礼の手紙を中心とさせて頂きます。

珈琲豆については1つ1つ手作業で実施しております。被災により、利用者、職員がほとんど働けない状態のため商品の発送等にお時間がかかる場合がありますのでご了承ください。

※本プロジェクトは災害復興支援を目的としたプロジェクトのため、応援クーポンの利用はお控えください。また、本プロジェクトは寄附控除にはなりません。

※適格請求書発行事業者登録番号：なし

※復興に活用させて頂くため、通常の販売価格より高い金額を設定している場合があります。

実行者紹介

◇特定非営利活動法人　あすなろふたばぱいんの会

◇家族会会長　皆戸　政利

◇住所　〒928-0001　石川県輪島市河井町14-13

◇開所日　月曜日～金曜日（土日祝休）　9時～16時

◇電話番号

　あすなろ（知的）TEL: 0768-22-2950
　ふたば（精神）　TEL: 0768-22-3164

おわりにかえて

実行者である利用者、職員たちの想いをお伝えします。

利用者の皆様

「いっこくも早く普通にもどりたい。いつもの働く場所、いきつけの中華、みんなと会いたい」

「お客様が避難しているけど、お客様から”戻ってくるから”と言われて嬉しかった。珈琲を作り続けたい」

「被災前はカフェもしたいねと話していた。いつかやりたい。やきたての珈琲はここだけ、本当に美味しい」

職員の皆様

「常連のお客様からどうなっているか心配の声をたくさん頂いている。災害前の様にお客様が来てもらえる様に頑張っていきたい。焼きたて、淹れたての珈琲をもう1度飲んでほしい」

「利用者がいつもの日常に戻って、いつもの場に、たわいもない話をしながら仕事をする。みんなの声が、いつもの笑顔が戻ってほしい」

「ここが再び居場所と思える様に頑張りたい」

最後までお読みいただきありがとうございます。あすなろふたばぱいんの会は皆様とともにこれからも一歩ずつ歩んでいきたいと思います。応援して頂いた皆様も当事業所の珈琲を飲んでいただき、私たちと一緒に笑顔になって、みんなが幸せになればと願っております。そして復興の先に地域共生の社会が実現できるように、挑戦を続けていきたいと思います。皆様からの温かい応援購入、宜しくお願い致します。