燕の伝統技術で誕生したチタンタンブラー

燕市はものづくりが盛んなまち。世界に誇る金属加工技術が集まっています。「Art tech」は、チタン加工のパイオニアとも呼べる金属加工メーカーが展開するブランドです。

看板製品は、タンブラー。チタンは、金属臭が少ないため、飲み物本来の美味しさを引き出してくれます。錆びにくく、耐久性が抜群。長年使えるエコな金属です。さらに、ステンレスに比べて約70％も軽いのが魅力。軽量なのでアウトドアシーンでも活躍してくれます。

数あるラインナップの中でも、「サーバーロック ウェーブタンブラー イリス」は、職人の高い技術が結集して誕生しました。手に馴染みやすい波型のデザイン。その形を実現したのが、燕の伝統技術「ヘラ絞り」です。

回転する一枚の金属板に「ヘラ」と呼ばれる円盤を押し当てることで、流線型に変形させる加工法のこと。プレス機器とは違い、ヘラに伝わる感触で素材の変形状態を確認。形状に合わせて、押し当てる力を加減していくという熟練の技が必要です。

保温・保冷性に優れた二重構造

「ウェーブタンブラー イリス」の機能面の魅力の一つが、「熱伝導率の低さ」。チタンは、ほかの金属に比べて熱伝導率が低いため、熱い飲み物を注いでも本体が熱くなりにくいです。そのため、手に取りやすく、口元があまり熱くなりません。また、冷たい飲み物を入れても結露があまり発生しないのもポイントです。

もう一つの魅力が、「二重構造」。本体が二重に設計されているため、外気の影響を受けにくく、保温・保冷効果が高まるのです。温かい飲み物は冷めにくく、氷はなかなか溶けません。硬くて伸びにくい性質があるチタンを、薄く均一に伸ばすのは至難の業。チタン加工のパイオニアだからこそ実現できたタンブラーです。

そこで、「保温」と「保冷」の検証実験。まずは、室温20℃で、一般的なマグカップとタンブラーに約80℃の熱湯を入れてみました。すると、マグカップのお湯はみるみる温度が下がっていきます。それに比べて、タンブラーのお湯の温度が下がるペースはゆっくり。

3分後、マグカップのお湯の温度は65.6℃、タンブラーは73.5℃という結果になりました。その温度差は約8℃。二重構造のタンブラーだからこそ、温かさが長続きするのです。

今度は、保冷の検証実験。一般的なグラスとタンブラーに氷を入れ、室温20℃で放置してみました。1時間30分後、グラスの氷はほとんど水になりましたが、タンブラーの氷は残っています。味が薄まることなく、最後まで美味しく飲めることがわかりました。

ちなみに、タンブラーの内面は「ブラスト加工」を施しました。粒子状の無数の研磨材を投射し、表面を荒らす処理方法。そのため、ビールを注いだ時の泡立ちがクリーミー。なおかつ消えにくいです。ひんやり感と泡が長続きする、ビール好きにはたまらないタンブラー。

陽極酸化処理による発色加工

「ウェーブタンブラー イリス」という製品名は、ギリシャ神話に登場する虹の女神「Iris（イリス）」に由来します。その名の通り、チタンのマットな質感とマッチした美しいグラデーションも魅力の一つ。この色は、「陽極酸化処理」により生まれました。電圧をコントロールして発色させる加工法です。リン酸の電解液に電圧をかけると、陽極（プラス）から酸素、陰極（マイナス）から水素が発生。これにより、チタンが酸化し、表面に「皮膜」が生成されます。この原理をタンブラーに応用しました。

陽極酸化処理は、電圧の高さによって色が変わるのが特徴。1V〜120Vの間を微調整しながら、少しずつ電解液から出していくことでグラデーションに仕上がるのです。とはいえ、電圧の高さと色の関係性は一定ではなく、素材の状態やその日の気温によっても変わるそうです。そのため、大量生産で均一な発色を得るためには熟練の職人技術が求められます。この処理は、着色ではなく、チタンの表面を発色させているため、金属の耐久性はそのまま。使っているうちに色が剥がれる心配もありません。

プロダクト仕様

【サイズ（約）】

イリス 350：高さ95mm×直径98mm　イリス 250：高さ80mm×直径90mm

【内容量（約）】

イリス 350：350ml　イリス 250：250ml

【重さ（約）】

イリス 350：130g　イリス 250：110g

【カラーラインナップ】

ミッドナイトパープル・ハワイアン・グリーンピンク・ライトブルー

【製造国】

日本

ラインナップ

リターン一覧

※2025年1月末までにお届け予定。

※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。

※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。

※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。

よくある質問

Q.中性洗剤で洗って大丈夫ですか

A.ほかの食器と同じように中性洗剤で洗って大丈夫です。やわらかいスポンジがおすすめです。食器洗浄機での洗浄はお控えください。

Q.色が変わることはありますか

A.塗装で着色しているわけではないので剥がれることはありません。ただし、使用しているうちに色が薄くなることがあります。

Q.海で使用しても大丈夫ですか

A.チタンは錆びに強い金属のため、海で使用しても大丈夫です。

Q.抗菌作用について教えてください

A.チタンは抗菌性に優れていて雑菌が繁殖しにくいため、衛生的に管理できます。

実行者紹介

せきかわ工芸は、金物の街・燕市にて、長きにわたりチタン加工に特化してきました。Art techは、伝統技術「ヘラ絞り」を極めた職人たちのこだわりのブランド。「長く味わう、共に過ごす」をコンセプトに、口当たり、手に馴染むフィット感を追求しています。自動化・機械化が進む中でも、伝統技術を活かした手作りのチタン製品を、燕市の町工場から世界に発信したいです。チタンの魅力はもちろん、燕の伝統技術の素晴らしさも感じてください。