本文下に為末選手との特別対談記事を追加しました！！

初めまして、イグチシンノスケと申します。

このプロジェクトは、世界一周を一つのスポーツととらえ、日本の若者に世界一周を気軽に経験してもらう事を目的とし、その第一歩として私（シンノスケ）自身がバイクで世界を一周するというものです。

■ AROUNDERS？

「AROUNDERS」とは、世界一周「AROUNDing」を目的として活動する人々の総称です。私は”世界一周をする”という曖昧な活動を、一つの明確なスポーツアクティビティにしたいのです。そして自発的に親しみと望みを持って、安全に世界中へ赴く日本人を増やしたいのです。

■ なぜ日本人は世界一周をするべきなの？

留学や旅行とはまったく別の海外経験をしてもらいたいからです。

留学はほぼ一カ国訪れるだけ。旅行は何カ国も周る代わりに短時間しか各国で過ごせません。しかし世界一周はたくさんのことを広く知ることができます。

「地球」に生まれたはずの私たちは、他の国々にたくさんあるエンターテイメントやチャンスをほぼ知らずに、日本の中で好きな事と道を決めてしまう。

まるで、メニューを一通り見ずに、食べ物をオーダーしているような。。。

日本のパスポートがあれば、ほぼすべての国に行けるこの時代、世界中に溢れる魅力的な物事にたくさん触れて、世界の中から自らのするべきことを決めてほしいのです。

■ なぜ世界一周を一つのスポーツにしたいの？

海外へ赴く若者の数は2000年にピークを迎え、ここ14年間は減少しています。

なぜでしょうか？それは、

1. 若者の中に世界中へ行く意欲がなくなっているため。

2. 実際に世界で長時間過ごせる期間を日本社会が設けていないため。

そこで私たちがやるべきことは２つ。

•  親、学校、国の強制やサポートのもとではなく、若者自身が世界中へ行きたいと心の底から思わせる事。

• 世界一周できる長期間を、実際に設けてあげる事。

そして、問題1のために考えた策が「世界一周のスポーツ化」です。

世界一周を「AROUNDing(アラウンディング）」と名前を付け、SnowBoarding （スノーボーディング)、Bouldering（ボルダリング)、やEarth Marathon(アースマラソン)のように一つの分かりやすいスポーツとし広げられれば、多くの日本人が世界一周へ旅立つと信じています。

このアイディアが成功すると確信できたのは、今までインタビューしてきた”全”日本人が「心の底ではいつか世界一周をしてみたいと思っている。」と答えてくれた事でした。

■ スポーツにするまでのステップ

まずターゲットを決めます。最初は大学２年生、３年生、大学卒業後のフリーターとします。そして世界一周が事実「簡単」で「安全」な物であることを証明しつつ、広める国内外の活動は以下の通りです。

これらの活動を繰り返し、一つの流行、ムーブメントを創りだします。

■ 目標指数

まずは、１年目で目標人数の1%弱である、300人の競技者を増やします。

３年目以降の加速は、大学休学システムの改善が完了するためです。

■ 道順

■ 資金の使い方

■ 熱い思い

みなさんはより多くの日本人に世界で活躍してもらいたいと思いませんか？

私（シンノスケ）は高校、大学時代を国外で過ごしました。毎年夏になると日本に一時帰国をし、日本と海外の人の成長を同じ時系列でリアルに観察してきました。

そして、海外でたくさんのチャンスを得ている人々を見てきました。そのたび「なぜあのチャンスを日本人が掴めなかったのだろう？」と思いました。

その人々と今の日本の若者に差はほとんどありません。

ただ一つ違うのは、その場にチャンスがあることを知っているか否かです。

多くの情報がインターネット上にありますが、まだ本当に魅力的なチャンスは排他的だったり、日本語に訳されていなかったりして、一般の日本人のもとにその情報が舞い降りてくるのはまだまだ希です。

だからこそ日本のパスポートを掲げて、そのチャンスを見つけに行きましょう！！

見つけに行く過程であなたはさらに強くたくましくなる！！

たくさんの人に出会い、さらに良いチャンスに巡り会える！！

そして心から「世界で一番やりたいことをしています！」と言える人生を送りましょう！

■「一人一路」を目指して

日本人全員がそれぞれ世界一周の道を持っていて、経験やチャンスをシェアし、お互いを導いたり、Youtubeでそれぞれの世界一周映像をさらに若い世代へと公開したり、たくさんの言語を操りながら、計りしれない可能性と夢を笑顔一杯に語り合う光景が日本中に広がる、、、ワクワクしませんか？？

グローバリゼーションのリーダーに本当にふさわしいのは、世界で安全だと認識されているあなた方日本人です！

手に取れるようなゴールではなく、ムーブメントを創りだすためのプロジェクトです。何年もかけて実現する大きなこの夢を理解して頂き、サポートして頂きたいと思います。

■ 「新しいスポーツの作り方」
〜為末選手との特別対談　2014.05.27〜

今回AROUNDERSプロジェクトを進めていくうえで、世界一周をいかなるスポーツにするか考える中で「未来のスポーツ、スポーツの未来」について以前登壇されていた為末選手と対談させて頂きました。

井口信之介（本人、以下「 し」））本日はお時間が無い中、このような機会を設けて頂き、誠にありがとうございます。

為末大選手（以下、「 た」））こんにちは。

し）　今回は為末さんに世界一周のスポーツ化の方法についてお聞きしたく参りました。スポーツとは何か、スポーツの作り方をお聞きできればと思います。まずスポーツとは何でしょうか？また世界一周をどのように魅力的なスポーツにすればいいと思われるでしょうか？

た）　僕は 「空間と時間に制限があり、ルールがあり、勝利条件がある」というのがスポーツだと思うんですよね。それらが限定されていないとスポーツとしてはなりたたなくなってくる。

このAROUNDERSプロジェクトからいくと、世界一周をあるルールを元に、たとえば必ずどこかにチェックインをする。またその場所で何か一つモノを買う、誰かに話を聞いてハンコをもらうとかね？そういったルールを決めて行くのが、まず一点だと思いますね。

そして次に、どういった人が勝って負けるかっていうのを設定して上げる、たとえばハンコの数が１０個だと勝ちだとか、そう言った感じで何を勝ち負けで争うのか、ゴールの特定を決めるべきですね。アメフトだとヤード数と得点が勝利条件ですよね？そういったアイディアも活かせそうですね。

もう一つは１年で終わるのか、３年か、１０年か、空間はどうするのか。今回聞いていて面白いなと思ったのは、「地球をグラウンド」という定義にしちゃうこと。誰もそんなことを考えていなかったから、たぶん面白いんじゃないかな？という感じがしますね。

し）ありがとうございます！

た）オリエンテーリングっていうスポーツをご存知ですか？ 山の中を走って行くスポーツなんですけど。色んなパターンがあるんです。地図を見ながら、番号がふってあるところに来て、ここに来たという証拠を持ち、山中を駆け巡って行って、最後ゴールしたときに、全ポイントのアイテムやワードを集められているか、何時間でゴールできたかっていうものなんですけど、それを拡大解釈したようなものをすればいいんじゃないかって思うんですね。たぶん、スマートフォンがあればポイント自体にモノがなくても、いいんじゃないかな？

し）チェックインという事ですか？

た）　そうそう。珍しい場所ではポイントが高くて、NYとかだとポイントが低いとか、日本人が訪れてないところのポイントを高くするとか？そういったアルゴリズムを後ろでくめるんじゃないかと思いますね。それで３ヶ月間でもっともポイントが高かった人が勝ち。「AROUNDER of the Month」 みたいな感じで表彰していくっていう風にして、つい人がぐるぐる世界を回りたくなるような設計にしても面白いですね。

し）世界一周ということを考えたときに、漫画のワンピースが大好きで、あのような冒険感溢れるスポーツも考えられないかなと。今のお話であった、「アイテムを置いておく」「チェックインをする」ほかにも、ログがあってその場所に何日間かいないと次に進めないなどもいいのかもしれないですね？

た）うんうん。仮想の世界で、例えばマチュピチュに行って、そこでチェックインすると手に入るアイテムがあっても面白い。スマートフォンのなかの世界と現実世界がリンクしているイメージですね。ワンピースの世界をこの仮想世界に実現できたらおもしろそうですね。

し）本当ですね！

た）ゲームの世界とリアルの世界が今からどんどん融合していくんじゃないかと思っていて。ゲームだけの世界だけで旅をしているとなんか不健康じゃないかな？と思ってしまうんですよね。だから、実際に自分が移動する事と世界がリンクするっていうことがなんとなく次のステージであるんじゃないかな？って思ってて。

世界一周でコースっていうのはあんまりないですよね？局所的にはいっぱいあるけど、コースの情報っていうのはあまりない気がしていて。行って帰ってくるのが旅だと思っていたけど、アラウンダーズってイメージ的に、パーマネントトラベラーとはいかないけど、ある一定期間に目的なくグルグル周って帰ってくるイメージだね。そうするとおススメコースなんかがあったりすると、楽しいかもね？

し）なるほど、何本か目的地につくまでにコースがあるという感じですね？

た）そうそう。まさにワンピースの世界で、いくつかコースがあるとしてね。

し）登山ともなにかつながりますね？一つの目的地に向かっていくつかの難易度が違う道がある。

た）そんなものを設計されたら、ボクに子供が出来て１５歳ぐらいになったら「スマートフォン持って一年行ってこい」みたいな気分になりますね。単純に１年行かれると、死なれても困ると思っちゃいますけど。

今回の旅では自分で感動された場所をペグしておけばいいんじゃないですか？旗を立てておいて。それをみんながフォローするっていう。そのうちに「名アラウンダー」っていうのが出てくるんじゃないですか？要はカリスマアラウンダー。その人の足跡を追っかけて行くと感動できるみたいな？あとは食べてばっかりのアラウンダーとかも出てきて笑　そういう風にいろんな感じで遊び始めたアラウンダーたちをこっちで集計して上げるっていうのは面白いですね。

し）それはめちゃめちゃ面白いですね。自分で考えているだけだと、なかなか思いつかないのですが、こう言って頂けると想像が膨らみます。

た）最後に、ご自身は一周されたあとに起業されたいと考えているんですか？

し）いえ。このアイディアでお金を稼ぎたいとは思っておりません。とにかく日本人を一人でも多く海外へ出したいんです。お金を儲けるなら、起業をして世界一周に必要なアイテムを創るという形でお金を稼げればと思っております。

た）なるほどね。サッカーシューズを作りたいんだけど、とりあえずサッカーをやってもらわないといけないという話ですね？笑

し）まさにその通りです笑　なのでとにかくこのアイディアで世界一周を広めて、一人でも多くの日本人が出て行けるようにしたいです。日本人が掴むべきチャンスは世界中にあるんです！ボクの大学のエンジニアクラスでも、ヨーロッパでも韓国人中国人はたくさん見て、彼らがどんどん素晴らしいチャンスを掴んで行く光景が悔しくて。しかし日本人が負けないくらいカッコよく強い人種だということも知っているので、日本人にそのチャンスを掴んでほしいんです。

た）なるほど。ぼくは将来的にはスポーツで起業したり、スポーツで世界を変えたい人、もしくは元アスリート応援したいんですね。個人としては、スポーツプレーヤーは本当は起業に向いていると思うんですね。目標設定能力や勝負にこだわる力など。ところが引退したら急に自分はスポーツ以外はだめだってなってしぼんでしまう。それがつまんないと思うんですね。だからとにかく起業するっていう文化を創っていく。アスリートが社会の中を切り開いて行ってくれればいいなと思っていて。あとスポーツはもっと社会に広がってもいいんじゃないかと。そういうのを夢見て今はこの場所をスポーツに特化した起業家のインキュベーションセンターにしてるんです。ご自身（井口信之介）もこの場所を使いたいときには言って頂ければ使ってください。ベクトルが同じ人間を集めると面白い事が起きると思うんですね。

し）本当ですか！？ありがとうございます！！帰国した際にお願いしてもよろしいでしょうか？

た）はい、分かりました。いや、アイディアが面白いなと思って。

し）ありがとうございます！！！嬉しいです！！！貴重なお時間を本日はありがとうございました！！