人間が壊した森は人間が再生しないと500年先もこのままです。
今を生きる人間として、
この大地を植林で回復させて地下資源でない「オイル」に変え、
100年先の世代まで引き継ぐためのプロジェクトです。

【ＮＰＯアジア植林友好協会について】
1999年大規模森林火災の跡地に植林をするための苗木を地元自治体を通じて、地元民に寄付を始めました。活動を継続して2002年にＮＰO法人として活動を継続し、インドネシア共和国東カリマンタン州荒廃して草原の再生植林、バリ州において島民の命の水瓶の水源涵養林の造成のための植林活動を実施しています。

代表：宮崎 林司 プロフィール
1946年三重県生まれ、大学在学中に1年間休学して森林国家カナダへ1年間現場体験。帰国、卒業後、林業会社に入社18年在籍。日本の林業の現場及び森林管理を経験。インドネシア及びマレーシアなどアジア、南米などの現場を体験。自然環境の破壊につながらない「持続型林業」を目指して活動中。

私たちは上の写真の草原に2001年から植林をして、
下の写真のような高級木材チークの森に回復させることができました。
次の活動として、もっともっと人類が持続的に世代を超えて
「生き続ける」ための「森」をつくりたい。
そんな願いからこのプロジェクトは生まれました。


植林後12年目のチーク植林地の様子です。
チーク植林木の年間炭素固定量
6～9tC/ha/yr(CO2換算22～33t/ha/yr）
草原の10倍ものCO2を固定する森林になりました。

■どこに植えるの？

【インドネシア共和国について】
●国土は、面積約189.08万平方キロメートル（日本の約5倍）。約13,500の島々からなる世界最大の島嶼国家。東西約5,110キロメートル、南北約1,888キロメートル（赤道を挟む）に及ぶ。

●人口は、日本の人口の約2倍の、約2.47億人（2012年）。中国、インド、米国に次いで世界第4位の人口。大半がマレー系（ジャワ、スンダ等約300種族に大別される）。総人口の約6割が、全国土面積の約7％に過ぎないジャワ島に集中している。

●宗教はイスラム教88.1％、キリスト教9.3％、ヒンズー教1.8％ほか（宗教省（2010年））。世界最大のイスラム人口を有するが、イスラム教は国教ではない。

●森林は生物多様性にとんだ熱帯雨林で「世界で一番貴重で危機的な森林」とされている。

森林面積で世界第8位、アジアで最大規模の低地熱帯雨林を有し、生物多様性が世界で最も高い国とも言われています。
たとえばほ乳類は、世界の陸地の1%程度の国土に世界の12%にあたる515種類が確認されています。
国連食糧農業機関（FAO）の「世界森林資源評価2010」によると、2010年時点でインドネシアの森林面積は国土の約50％にあたる9,443万ヘクタールと推計されています。

東カリマンタン州は、1980年代まで大径木が湯水のごとく伐採されて日本に向けて大量に輸出されました。その結果、密林は疎林になり、または荒廃してアランアランの草原になりました。住処をなくしたオランウータンは森を追われて多くが生命をなくして、今では絶滅の危機に陥っています。

　　　　　　　 　    インドネシア全図　　　　　　　　　　　ボルネオ全図　東カリマンタン

【バリックパパン市について】
東カリマンタン州の代表的な市で人口は約60万人です。
木材輸出が盛んな時期には木材の積み出しの拠点として栄えました。
それ以前の第二次世界大戦中も原油が採れるところのために戦略的に大変重要な拠点として利用されました。
この土地で生命を亡くされた日本人同胞は15,000に上るとされています。
この地の海岸には、南方戦没者慰霊碑が民間の方の手により建立されています。

◆植林現場「サンボジャ郡」は、バリックパパン市から多くの兵隊さんが第二次世界大戦の際に敗走し生命を亡くされた道で「地獄街道」と呼ばれていたそうです。今は舗装されていますが、その道を約1.5時間車で北上した隣の県、クタイカルタネガラ県になります。

　　　　　　　　　　　植林前のアランアラン草原の現場写真

■どこに植えるの？

■油の実のなる樹をアランアラン砂漠に植える
今度は、ポンガミア（油）（Pongamia　Pinnata)の植林を行います。
オーストラリア、インド原産の樹木です。
第２世代のBDF原料油種として、最近特に注目されています。
乾燥地、温帯、亜熱帯で育ちます。
食用ではありませんが、毒性が無いために、絞りカスは、高タンパク質で、
家畜の飼料として使え、地元の産業振興につながります。

マメ科植物ですので、空中窒素の固定化を行う為、肥料分も少なめで栽培できます。
最も重要なことは、油の収量が多いということです。
下図は、新エネルギー財団の資料です。
アブラヤシ（パーム油）と同じ程度で、植物の中で、最もBDF用油脂の収量が多い植物の一つといえます。



■5年目から収穫が期待できる
ポンガミアは4年目から実が収穫でき5年目から事業的な収穫が期待できます。
ポンガミアの実は油糧が40%あり、1年間、1ヘクタール（ha）の面積で生産されるバイオディーゼルは5トンあり、これはアブラヤシの果実から取れるパーム油と同じで他の油脂植物と比較して生産性は高く収益が見込めます。

そのうえ、パーム油が食用油であるのに対し、
ポンガミアは非食用で食料と競合することも無いのです。

更にマメ科植物の特徴である根粒菌を根に持っていて、この菌が空気中の窒素から窒素肥料を生産し、土壌を肥やす働きをしてくれます。

このようにポンガミアは、荒れた土地や塩分を含む土地でも肥料無しで良く育ち、
乾燥条件にも耐える有望なバイオマス資源なのです。

今回植林をするアランアランの草原のような痩せて樹木の無い土地でも、
ポンガミアを植林すれば、緑も増えバイオ燃料も供給でき、
しかも絞りかすで、家畜を飼うことができるのです。

ポンガミアは正に環境に優しい植物として、
今後の利用が期待でき有望なのです。
（新エネルギー財団）

私たちは日本の企業として初！
インドネシアでこの樹種の植林を行います。

さまざまな有望といわれる植物は、世界各地で取り組まれています。
これまでの植物と比べて、品質の良いディゼルオイルが取れることも確認されています。
事業ベースになるようにどのように植林を展開するかが、大きなポイントです。

ですから、植物の成長性の優れたインドネシアで私たちの過去十数年の植林経験を生かして、
今、試験植林に取り組みたいのです。

　 　　　　 こんな現地の仲間と植林します　　　　　　　　　　 私が責任者の宮崎です

35年前1979年に伐採現場にいた私に、
インドネシアの熱帯雨林の中の道路端で出会った「オランウータンの親子」が
何とも表現しにくい目で私にアピールをして教えてくれたことは、

「人間の欲望のままに熱帯雨林を破壊することの愚かしさは、
私たち人間自身の「種」の寿命を縮めることになるんだよ」

ということです。

インドネシアの熱帯雨林は、地理的に距離は遠いのですが、
最近の日本の異常な気象と熱帯雨林の減少が
大きくかかわっていることがわかってきました。

次世代の人たちが100年先も生き続けられるために、
熱帯雨林地域の森を再生して気候変動を緩和するとともに、
地下資源の原油が枯渇しても
持続的に供給してくれる樹木「ポンガミア」の試験栽培を今、始めたいのです。
すべては、未来につなぐために！！

今回のプロジェクトでいただいた資金は、ポンガミアの苗木の育成から植林、植林後の管理費用として活用させていただきます。具体的には
①優良な種子の輸入
②植林用苗の育苗
③草原の刈り払いと植林準備の地拵え作業費
④植林費用及び有機肥料の施用
⑤植林後の水管理,下草刈り作業と全体管理
など一連の作業にあてられます。
これらの費用の目安として１本あたり費用を＠2,000円と見込んでいます。

■「リターンのお届け時期について」

ご支援いただきました金額に応じて、自然の風合いの優しい木製の製品をお送りします。リターンの発送は2014年10月初旬より順次実施予定です。