【クラウドファンディングの目的】

世界最高峰のアヌシー映画祭など海外での上映&配給と、新作アニメの制作支援

〇前回のクラウドファンディングと一年半の制作期間を経て、アニメ映画「アラーニェの虫籠」は無事完成し、2018年、全国で公開されました。

　海外の映画祭や配給会社からも、多くのオファーを受け、この2019年6月にも、アニメーション映画祭の世界最高峰、アヌシー国際アニメーション映画祭2019のスペシャルプログラム「ミッドナイト・スペシャル」での正式上映が決定(6/10,12,14の三回上映。6/12に監督が舞台挨拶)。

アヌシー国際アニメーション映画祭での紹介

さらにアヌシー、広島、オタワと並ぶ世界四大アニメ映画祭、ザグレブ国際アニメーション映画祭2019での長編コンペティションにも日本から唯一ノミネートされました(6/4,5の二回上映。6/4に監督が舞台挨拶しました)。

ザグレブ国際アニメーション映画祭でのご紹介

このクラウドファンディング開始直後に受賞結果が判明！

ザグレブ国際アニメーション映画祭2019オープニングの模様(2019.6.3.)

日本から唯一、長編コンペティションにノミネートされた『アラーニェの虫籠』一回目の上映と舞台挨拶、質疑応答を終えた坂本サク監督(2019.6.4.)

今回のクラウドファンディング開始とほぼ同じタイミングで、6/3、ザグレブ国際アニメーション映画祭が始まり、6/4、『アラーニェの虫籠』一回目の上映と、坂本サク監督による舞台挨拶と質疑応答が行われました。観客の皆様の反応もとても良く、監督もほっとしています。

この後、6/5に二回目の上映を経て、映画祭・最終日6/8(土)、グランプリなどの受賞結果が発表される予定です。

長編コンペティションのグランプリ受賞の場合、日本映画ならスタジオジブリが海外との合作で製作した『レッドタートル　ある島の物語』以来。日本人監督の受賞は史上初となります。

映画祭の模様と結果は現地からご報告させていただきます。もちろん受賞は大変なハードルです。落選も覚悟の上です。ノミネートだけでも大変な栄誉です。

『アラーニェの虫籠』予告編

『アラーニェの虫籠』オフィシャルサイト

『アラーニェの虫籠』公式twitter

『アラーニェの虫籠』facebook

日本のメディアでも紹介されています。

「アニメ！アニメ！」の記事

「アニメーションビジネス・ジャーナル」の記事

朝日新聞英語版でも紹介されました

ANIME NEWS: Saku Sakamoto’s ‘Aragne’ to show at festivals in Zagreb, Annecy

<新作『アムリタの狂宴(仮)』への挑戦>

　国際的に注目が高まる一方、本作は「たった一人で制作する劇場用アニメ映画」のコンセプトのもと、監督のパーソナルな制作環境を維持するため、あえてプロデューサーの福谷修が自腹を切る、“自主映画の制作体制”を続けています。

　このため、現在も製作費の回収はままならず、予算は常にギリギリです。国などの補助金なども得ていますが、全く足りていない状況です。しかし、それでも、この機会を逃したくない、坂本サク監督と作品『アラーニェの虫籠』を、世界中の多くの人に知ってもらい、日本のアニメーションの多様な可能性に触れていただけたら。そんな思いで、今一度、本作の海外進出(上映・配給)と今後のプロジェクト(新作アニメ制作)のための応援クラウドファンディングを募集いたします。

坂本サク監督の創作意欲は衰えることなく、長編の『アラーニェの虫籠』に続く新作として、今回のクラウドファンディングを通して、『アラーニェの虫籠』のスピンオフとなる新作ショートアニメ・ムービー『アムリタの狂宴(仮)』の制作を発表します。

現在制作中のこの作品の初披露なども今回のリターン特典とさせていただきます。

【これまでの流れ】

<はじまりはクラウドファンディング>

　おかげさまで、企画を立ち上げた前回のクラウドファンディング(「たった一人で制作する劇場用アニメ映画『アラーニェの虫籠』応援プロジェクト」2016年11月~)で無事、目標金額200万円を達成しました。すでに二年半前です。

　きっかけはプロデューサーで映画監督の福谷修が、友人のアニメーション作家、坂本サクが「オリジナル映画企画を映画会社に持ち込んでもなかなか通らない」ことを知ったためです。今の日本の映像業界はなかなかオリジナル企画は通りません。しかし坂本の才能の凄さを知っていた福谷は、クラウドファンディングで資金を呼びかけました。

　坂本は、押井守監督のアニメ映画「イノセンス」のデジタルエフェクトや、ドラマ「MOZU」のイラスト&アニメーション、「怪談新耳袋」のオープニング、「NHKみんなのうた」の監督などで知る人ぞ知るクリエイターです。

　プロとしてご当地ショートアニメ「マッツとヤンマとモブリさん」などの監督作もありますが、一般にはほとんど知られていません。

坂本監督による短編「マッツとヤンマとモブリさん」(CV:水樹奈々、友近)

<著名人からの応援メッセージ>

クラウドファンディングの応援メッセージでは、坂本監督と作品で親交のあった清水崇監督(『呪怨』『犬鳴村』)や、坂本監督と大学の同級生で、短編アニメ『つみきのいえ』でアカデミー短編アニメーション賞を受賞した加藤久仁生監督から応援メッセージをいただきました。

清水崇監督(『呪怨』『犬鳴村』)応援メッセージ

加藤久仁生監督(アカデミー短編アニメーション賞受賞『つみきのいえ』)応援メッセージ

<無謀な挑戦?　広がる反響>　

　前回のクラウドファンディングでは何とか目標金額200万円を達成することができました。もちろん200万円という資金だけでは、劇場用アニメを作るのは困難です。しかしクラウドファンディングでの反響を受けて、福谷は自腹を切ることを決断、残りの製作費をなんとか確保しました。

　こうして多くの人から「無謀」と言われた“たった一人で制作する長編アニメ映画プロジェクト”がスタートしました。

メイキング・オブ・『アラーニェの虫籠』

　監督の坂本サクも「クラウドファンディングに勇気をもらいました」と奮起。アシスタントなど他人の手を一切借りず、手書き2Dアニメと3DCGを巧みに使い分けて、本当に一人でアニメーション制作を行いました(アニメーション完成後のアフレコ、音響効果などはスタジオと声優の皆様の協力を得ています)。

　制作期間中に、主人公のりん役に、人気声優の花澤香菜さんが決定！

人気声優の出演が決定した上に、東京都主催のアニメピッチグランプリ(中小のアニメ制作会社の海外進出を支援するプロジェクト)にも入賞するなど、メディアからも注目されました。監督にとってはこれらの要素も良い意味でのプレッシャーへになったと思います。

東京都アニメピッチグランプリ2018年度　出展者・出展作品紹介『アラーニェの虫籠』

映画ナタリー記事

花澤香菜の主演アニメ「アラーニェの虫籠」アフレコに密着、息遣いで緊迫感醸す

また、主題歌に人気急上昇のロックバンド、眩暈SIRENの名曲「その嘘に近い」が決定。これもタイアップではなく、監督が世界観を重視し、自ら選曲してオファー。レコード会社が快諾したという経緯があります。

映画.com記事

花澤香菜主演のホラーアニメ「アラーニェの虫籠」主題歌にロックバンド「眩暈SIREN」

<過酷を極めた制作現場~アニメーターとしての“ランナーズハイ”状態に>

　多くの支援と応援を受けながらも、約一年半のアニメーション制作は過酷を極めました。

　終盤になると、監督は、自宅の仕事部屋からアフレコ・スタジオへの移動中の車内でも、タブレットを手離さず、作画作業を続けていました。

　不眠不休で、いつ倒れてもおかしくない状況でしたが、監督は一切妥協せず、こだわり続けました。スケジュールはかなり押しましたが、逆に追い詰められて監督の集中力が覚醒したのか、作画スピードも画のクオリティも向上し、なんとか納品ぎりぎりに間に合わせることができました。監督自身も「アニメーターとしての“ランナーズハイ”状態になった」と振り返っています。

制作日誌ブログ「たった一人でアニメーション映画は制作できるのか?」

　奇跡的に作品は完成し、2018年8月18日にシネ・リーブル池袋、109シネマズ名古屋などで全国公開することができました。

シネ・リーブル池袋の初日舞台挨拶。右から、伊藤陽佑、白本彩奈、花澤香菜、福井裕佳梨、バトリ勝悟、坂本サク監督。

<海外からの相次ぐオファー>

“60分を超えるハイクオリティ長編アニメを一人で制作する”という試みは、世界的にもほとんど例がないと言われ、早くから注目を集めました。

公開直前には、カナダ・モントリオールの“北米最大のジャンル映画祭”ファンタジア国際映画祭でワールドプレミアを実現。アニメ最高賞の今敏賞にもノミネートされました。

ファンタジア国際映画祭サイトでの紹介

映画祭では800人を超える皆様が駆け付け、鑑賞いただきました。

監督も舞台挨拶を行いました。

その後も、ブエノスアイレス国際ホラー映画祭、トビリシ国際アニメーション映画祭、2019年に入ってからも、フィリップ・K・ディックSF映画祭(NY)、シュトゥッツガルト国際アニメーション映画祭で正式上映されました。

<世界四大アニメ映画祭W上映、そして本格的な海外進出へ>

上にも書きましたが、この2019年6月にも、アニメーション映画祭の世界最高峰、アヌシー国際アニメーション映画祭2019のスペシャルプログラム「ミッドナイト・スペシャル」での正式上映が決定(6/10,12,14の三回上映。6/12に監督が舞台挨拶)。

さらにアヌシー、広島、オタワと並ぶ世界四大アニメ映画祭、ザグレブ国際アニメーション映画祭での長編コンペティションにも日本から唯一ノミネートされました(6/4,5の二回上映。監督が舞台挨拶予定。6/8受賞結果発表)。

日本国内では劇場公開を経て、2018年12月よりAmazonPrime、iTunesなどでデジタル配信をスタート。2019年7月2日にはハピネットよりBlu-ray&DVDがリリースされ、7/6(土)には主演の花澤香菜さんと坂本サク監督によるイベントがAKIHABARAゲーマーズで開催されます。

花澤香菜・坂本サク監督登壇『アラーニェの虫籠』Blu-ray&DVD発売記念イベント in AKIHABARAゲーマーズ本店

Blu-ray購入特典のクリアファイル(Amazon限定)

他にもアニメイトなどで限定プレゼント中

おかげさまで評価や注目度は確実に上がっているのですが、製作費の回収にはまだまだほど遠い状況です。

予算的には常に綱渡りの状況が続き、一部国の補助金などが出るものの、正直、海外に行く予算はほとんどありません。

しかしザグレブの長編コンペティションには監督の参加が不可欠ですし、異例の三回もの上映が行われるアヌシーでも参加が熱望されていました。

監督もプロデューサーも限られた予算の中で映画祭に参加しています。

(何度も書きますが、このクラウドファンディング開始とほぼ同じタイミングとなる、2019年6月3日から9日までクロアチアのザグレブに滞在し、続けて10日から15日までフランスのアヌシーに滞在します。映画祭の模様と受賞結果は逐次ご報告させていただきます)

海外用セールスシート(2019年最新版)　

　もちろん映画祭を通して、海外での知名度が上がれば、外国での一般公開や配信、ライセンス契約などが進み、製作費の回収にも弾みがつくと思います。

　ザグレブ、アヌシー以後にも、海外の映画祭などからオファーが相次いでいます。2019年の後半、これからが作品の注目のピークと思われます。

　坂本サク監督と、渾身の作品『アラーニェの虫籠』を、世界中の多くの人に知ってもらい、日本のアニメーションの可能性に触れてほしい。そんな思いで、今一度、本作の海外進出(上映・配給)と今後のプロジェクト(新作アニメ制作)のための応援クラウドファンディングを募集いたします。

<『アラーニェ』スピンオフ、新作ショートアニメ『アムリタの狂宴(仮)』>

坂本サク監督の創作意欲は衰えることなく、長編の『アラーニェの虫籠』に続く新作として、今回のクラウドファンディングを通して、『アラーニェの虫籠』のスピンオフとなる新作ショートアニメ・ムービー『アムリタの狂宴(仮)』の制作を発表します。　

　物語は、『アラーニェの虫籠』の前日譚(ビギニング)となり、『アラーニェ』の主人公、りんが訪れる前の集合住宅を舞台に、新たな怪異を目撃した女子高生、たまひ(仮名)が体験する、想像を絶する体験を描いた、約15分のショートムービーです。

新ヒロインの「たまひ」(仮)

　坂本サク監督は、今回も一人でアニメーションを制作します。

　坂本監督ならではの独特のダークな映像美はもちろん、ち密な美術やダイナミックなアクションを駆使して展開。さらには『アラーニェの虫籠』では断念した新たなアニメーション技法にも挑戦し、スリリングに恐怖と謎を紡ぎ出します。(主人公たまひを演じる主演の声優はオーディションで決定する予定です)

　この作品の初披露や関連商品なども今回のリターン特典とさせていただきます。

<新作初公開の他、支援者がアニメ・キャラでキービジュアルに“出演”など、多彩なリターン特典>

今回ご支援いただいた皆様全員に、坂本サク監督の新作ショートアニメ『アムリタの狂宴(仮)』を、どこよりも早く鑑賞いただきます。

また、本編のエンドロールに、ご支援いただいた皆様全員のお名前を掲載する予定です。　

他にも、『アムリタの狂宴(仮)』の関連資料をどこよりも早く提供いたします。

また、前回のクラウドファンディングで好評だった「アニメの登場人物が支援者の名前を呼んで、お礼メッセージを伝える」動画のプレゼントを今回も実施。

前回クラウドファンディングの、支援者への「アラーニェの虫籠」主人公りん(CV:花澤香菜)からのお礼メッセージ(動画も近日公開予定)

また、同じく好評だったリターン特典「支援者がアニメ・キャラとして“出演”できる権利」は、今回はショートアニメということもあり、新たに<支援者がアニメ・キャラとなってキービジュアルに“出演”できる権利>となってご提供いたします。

他にも、『アラーニェの虫籠』Blu-rayをアフレコ台本付きで提供するほか、「デジタル原画」「坂本サク監督が購入者のために描く、書下ろし一点もの新作ビジュアル・ポスター」(購入者がアニメ・キャラで登場も可)など多彩な特典をご用意しています。

※画像はイメージ

※画像は「アラーニェの虫籠」Blu-ray予約特典・坂本サク監督書下ろしクリアファイル(アニメイト、ゲーマーズ、ヨドバシカメラ、Amazon限定)。特典のイメージにご参照ください。

皆様のご支援を心よりお待ちしております。

<目標金額をクリアした場合>

監督からお礼のメッセージと共に、新たなサプライズ特典が発表される予定です。

<リスクとチャレンジ>

　新作短編アニメ『アムリタの狂宴(仮)』の完成の時期は2020年7月の予定ですが、諸般の事情から、完成のスケジュールが遅延する場合があります。これに伴い関連する商品の発送・配送に遅れが生じる可能性があります。

また、監督が一点ずつ制作する特典は、購入者多数の場合、完成と配送・発送が遅延する場合があります。

大変申し訳ありませんが、あらかじめご了承ください。

<監督・プロデューサーのプロフィール>

坂本サク（監督・原作・脚本・アニメーション・音楽）

2000年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。

短編アニメ「摩訶不思議」（’00）、「フィッシャーマン」(‘02)が「広島国際アニメーションフェスティバル」に入選、「キリンアートアワード」優秀賞を受賞したのを始め、内外のコンテスト、映画祭で多数受賞。ロッテルダム国際映画祭など海外の十以上のフェスティバルで紹介される。

2002年よりフリーランスのアニメーション作家として、ショートムービー、TVのタイトル映像や、CM、PV、映画のVFXの制作、アートディレクション、演出の仕事に携わる。

近年の主な作品として、西島秀俊主演のドラマ「ＭＯＺＵ」のイラスト＆アニメーション、押井守監督作「イノセンス」のデジタル・エフェクト、ＮＨＫ「みんなのうた」（『花風車の森』『風を連れて』『七つの海』）の監督、愛媛県松山市PRオリジナルアニメで、水樹奈々・友近が声優を務めたＲＯＢＯＴ製作アニメ『マッツとヤンマとモブリさん～七つの秘宝と空飛ぶお城』『マッツとヤンマとモブリさん2～水軍お宝と謎解きの島々』などの監督を手がけている。

2019年4月より尚美学園大学情報表現学科専任講師。

■主な制作参加

押井守監督『イノセンス』デジタルエフェクト（2003）

L'Arc-en-Ciel ラルクアンシエルPV『MY HEART DRAWS A DREAM』2D動画/3D制作（2007）

TBS『THE 世界遺産』オープニング 動画制作（2008）

CR『FEVER 超時空要塞マクロス』液晶映像アートディレクション/2Dグラフィック制作（2008）

CM 『麒麟淡麗』アニメーションパート制作

PlayStation3用ソフト『鉄拳タッグトーナメント２』エンディングムービー制作（2012）

TBS-WOWOW共同制作ドラマ『MOZU』イラスト&アニメーション（2015）

浜田省吾ホールツアー『ON THE ROAD 2015 “Journey of a Songwriter”』『アジアの風ー青空』コンサート用アニメーション（2015）

■主なディレクション&アニメーション作品

NHKみんなのうた『花風車の森』『風を連れて』『七つの海』

（※『七つの海』は2017年1月14日（土）17:55よりEテレで再放送されます）

http://www2.nhk.or.jp/minna/special/request/index.html

愛媛県松山市PRオリジナルアニメ『マッツとヤンマとモブリさん～七つの秘宝と空飛ぶお城』『マッツとヤンマとモブリさん2～水軍お宝と謎解きの島々』

■主なホラー関連作品参加

清水崇監修 映画『もうひとりいる』VFX/音楽/DVDジャッケットデザイン

BS-i放送『怪談新耳袋』オープニング映像/VFX

映画『自殺マニュアル』VFX

テレビ東京放映ドラマ『怪奇大家族』タイトルロゴデザイン/タイトルバック

テレビ東京放映ドラマ『ファンタズマ～呪いの館』オープニング映像/VFX

CR『X-ファイル　宇宙人帰還計画』液晶演出&グラフィック制作

小説版『心霊写真部』表紙イラスト

映画『こわい童謡』オープニング映像

映画『恐怖のお持ち帰り』VFX/CG/ビジュアルデザイン

福谷修（製作・プロデュース・監修）

構成作家、ライターを経て、日本香港合作ホラー「最後の晩餐」でプロ監督デビュー。同作はスコットランド国際ホラー映画祭で準グランプリを受賞。その後、多部未華子&安めぐみ主演の映画「こわい童謡」や、NintendoDSのホラーゲーム「トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説」、芳賀優里亜主演の「心霊病棟」等、ホラー作品の監督・脚本を多数手がける。

坂本サクとは、福谷の自主映画「レイズライン」（'02年）で知り合い、坂本が手がけた「列車が積み上がる幻想的なＣＧアニメ」をはじめ多彩なビジュアルが絶賛され、みちのく国際ミステリー映画祭オフシアター部門グランプリなど、内外の映画祭で受賞している。

作家としては、堀北真希&水川あさみ主演で映画化された「渋谷怪談」シリーズ(竹書房)をはじめ、「子守り首」(幻冬舎)、「トワイライトシンドローム」（幻冬舎）、「霧塚タワー」(TO文庫)、「Re:心霊写真部」(竹書房)、「鳴く女」、「怪異フィルム」、「愛知の怖い話」(TO文庫)など著書多数。

原作・脚本を手がけた「心霊写真部」シリーズは、中村静香主演の第一作「心霊写真部　壱限目／弐限目」がニコ生のホラー企画「ニコ生ホラー百物語」で、「呪怨」「リング」などのホラー作品100本以上を押さえ、二年連続で評価ランキング一位を獲得。

また、続編となる「心霊写真部　劇場版」の製作の際には、今回と同じく製作費の一部をクラウドファンディング「Makuake」にて募集。開始一時間で目標金額を達成し、ヤフーニュースに紹介される。シリーズ最新作の「心霊写真部リブート」をはじめ、監督作以外にも製作・プロデュース作品も多数。既成概念にとらわれない手法と、妥協を許さない姿勢で観客から支持を集めている。

福谷修twitter　https://twitter.com/o_fukutani

＜ハイクオリティ・アニメとは＞

ジャンルとして定義されているわけではないが、印象として一般的には押井守監督作品や新海誠監督作品、スタジオ六花、マッドハウス、京都アニメ作品などがイメージされ、ホラー作品でのハイクオリティ・アニメは珍しいといわれる。

2019年5月の時点で、『アラーニェの虫籠』のように、60分を超える長編ハイクオリティ・アニメを一人で制作したケースはほとんどないといわれる。

<作品情報>

【タイトル】アラーニェの虫籠

　(海外タイトル「ARAGNE:SIGN OF VERMILLION」)

【製作年度】2018年日本映画

【形式】長編アニメーション映画　

【ジャンル】ホラー

【上映形態】ＨＤ／5.1ch／バリアフリー上映対応(日本語字幕／音声ガイド)　

【上映時間】74分

【映倫】G指定

【公開劇場】2018年8月18日(土)よりシネ・リーブル池袋、シネ・リーブル梅田、9月7日（金）より109シネマズ名古屋、79月8日(土)よりディノスシネマズ札幌劇場ほか、全国順次ロードショー

【監督・アニメーション・原作・脚本・音楽】坂本サク

【CV】りん…花澤香菜、奈澄葉…白本彩奈、時世…伊藤陽佑、斎恩…片山福十郎、未可耶…バトリ勝悟、桐花…福井裕佳梨、寺久保医師…土師孝也

【主題歌】眩暈SIREN「その嘘に近い」（ワルプルギスRECORDS）

【製作・監修・プロデュース】福谷修　

【劇場配給】プレシディオ　

【製作・著作・宣伝】ゼリコ・フィルム