はじめまして。糀作りを生業としております、糀屋雨風と申します。

大阪・堺の街で古くから皆様に支えられ、おかげさまで創業から320年以上が経ちました。

私たち雨風は代々培ってきた技術と糀作りにかける熱い思いを持ってどぶろく作りに適した生糀を作りました。

私たちが作るどぶろくは生のままでの出荷です。

どぶろくの本来の良さと糀の力を味わっていただきたいからです。

雨風のどぶろくは普通のどぶろくと違い火入れを行っておりません。

どぶろくを製造するときに火入れを行うことは一般的ですが、これではどぶろく本来の良さが損なわれてしまいます。

雨風ではどぶろくを作りたての状態で、発酵が進む前にすぐに冷凍します。

そうすることで、もろみを閉じ込め眠らせた状態にしていますので、全国の方にできたての雨風のどぶろくを体験していただくことができます。

今回作った「一六八九（イチロクハチク）」はアルコール度数は13度、辛口に仕上がってはおりますが、口当たりはとてもすっきりしています。

ほのかに香る糀の香りが癖になり、中に残るもろみの美味しさを味わうことができます。

このプロジェクトは、糀の専門家である雨風が作るどぶろくを全国に普及し、堺の失われた酒造りを復活させ、堺の街を活性化させることが目的です。

これまで何度も試行錯誤を繰り返し、やっとひとつのどぶろくを完成させることができましたが、まだまだ知名度が足りません。

まずはこのどぶろくの味を一人でも多くの方に知っていただきたいと思っております。

どぶろくを飲んだことのある方はどれぐらいいらっしゃるでしょうか？

どぶろくは現在の日本酒とされている清酒が誕生する以前から飲まれていた、日本酒の原型のようなお酒です。

雨風の作るどぶろくは、米と水・糀だけで仕込み、どぶろくが持つ本来の味・風味を生酒として提供することで再現しようとしています。

私たちの作る糀は昔ながらの作り方を守っています。

米を蒸す作業には木桶を使用し、職人の技で蒸した米に種糀を蒔きます。蒸されたお米は糀となるのに最適な環境をもたらす杉室で管理を行います。

「一六八九」は糀以外の素材にもこだわっています。

どぶろく作りに欠かせない水にもこだわり、高野山の麓に湧き出る温泉水と地下水を混ぜ合わせた「月のしずく」という名水を使っています。

お米は何度も試してコシヒカリとササニシキを絶妙なバランスで配合し、ようやく納得のいく味に仕上がりました。

酒造りには本来、酒米を使うのですが、どぶろくはたくさんのもろみが残るので、もろみも口に入れた時に美味しいと思ってもらえるよう、旨味の強いお米を使っています。

どぶろくを製造するには許可が必要になります。もちろん、私たちも許可を得て製造させていただいているのですが、どぶろくの生産はどぶろく特区と呼ばれる地区での製造に限られる場合がほとんどです。

実は、堺はどぶろく特区には指定されておりません。

しかし、雨風は長年糀を作ってきた実績を認められ、稀なケースとしてどぶろくの製造許可を得ることができました。

どぶろく特区以外でどぶろくの製造販売を認められている業者は全国にもほとんどありません。

「モノの初めは堺から」と言われたものづくりの街、堺。港町として運搬の利点があり、良い清水に恵まれ、かつては酒造りが非常に盛んに行われていました。最盛期の酒造業者数は９５にものぼります。

しかし、大正・昭和頃を境に様々な理由で、多くの酒蔵が移転や閉業を迫られ、昔から続く蔵は今では一軒も残っていません。

堺の酒文化は途絶え、堺の街で飲まれた数々のお酒は失われてしまいました。

昔から飲まれていた堺の酒は幻の酒となってしまいました。

しかし、酒造りの基礎となる糀については、私たちが元禄の時代から変わらない伝統の技を駆使して自慢の糀を作り続けてきました。

新しいブランドを立ち上げ、どぶろくをメジャーな商品として

全国展開するための設備を整えるにはかなりの費用がかかります。

このプロジェクトにかかる主な費用項目は、下記のとおりです。

・商標登録

・特許申請

・どぶろく製造改良費

・全国展開のための営業活動費

70万円の目標額を目指して、是非ともこのプロジェクトを皆様と一緒に実現していきたいと願っております。

私たちの一番最初のお酒として作られたどぶろく「一六八九」を皆様に飲んでいただこうと考えています。

先ほど説明させていただきましたが、雨風のどぶろくは生きています。

冷凍した状態でお届けしますので、飲み方は自然解凍でお楽しみください。

飲み頃はお好みでどうぞ。開封後は冷蔵庫で保管し、お早めにお召し上がりください。

どぶろく「一六八九」以外にもたくさんのリターンをご用意いたしました。

泉州地方伝統工芸のガラス細工でガラスのマドラーとガラスの呑口を作りました。

また、今回のクラウドファンディングのためだけにゆめぴりかを材料に限定のどぶろくを作ります。

旨味の強いお米なので、少し甘みのあるどぶろくになります。

この機会だけしか飲めない特別などぶろくになりますので、ぜひお楽しみください。

他にも私たちのどぶろくや糀を作る工程をご見学いただければと思っております。

限定ではありますが、皆様からご提案いただいたお米や、栽培されているお米を使って日本に一つしかないどぶろくを雨風がお作りさせていただくプランもご用意いたしました。

たくさんのプランをご用意いたしましたので、ぜひそれぞれの方に合うプランを見つけていただけましたら幸いです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

繰り返しになりますが、少しでも多くの方にこのどぶろくを飲んで知ってもらって初めて、このプロジェクトがスタートします。

どぶろくが好きな方、飲んだことはないけれど興味を持っていただいた方に、まずはこの唯一無二の味わいをぜひ体験していただきたいと思っております。

どうぞご支援、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。